目次
離乳食中期とは?
離乳食中期の目標
離乳食中期では、食材のサイズをすこし大きくし、食べられるタンパク質源の種類を増やし、栄養バランスを意識し始めるとよいでしょう。
食材の固さ・大きさ
味付け
離乳食は基本味付けをしません。しかし、赤ちゃんも同じ味だと飽きてしまうかもしれませんね。そんな時には調味料を使って味付けに変化を出すことができます。
8ヶ月頃から昆布やかつおだし、塩やしょうゆなどの調味料も少量から使えるようになります。しかし、離乳食中期はあくまでも風味付け程度にとどめて、素材本来の味を生かしたメニューにしましょう。
離乳食の進み具合は個人差があり、赤ちゃんによって食べられる量や固さ、大きさは違います。赤ちゃんに合わせて調整してくださいね。
離乳食中期で注意すること
初めての食材はアレルギーに注意!
離乳食中期になると、初期に比べて食べられる食材が増えます。それにともない、アレルギーにより注意が必要な時期となります。
初めて食べる食材は1日に1種類。他の食材は食べ慣れたものにします。1度に2種類以上食べると、アレルギーを発症したときの食材が断定しにくいことも。
また、1度にたくさん食べると、赤ちゃんは消化不良で体調を崩すことがあります。アレルギーか消化不良かを判断できなくなるので、スプーン(小さじ)1さじからスタートしましょう。
食材は野菜、果物に限らず、必ず加熱します。加熱することでアレルギーの原因となるタンパク質が変化するため、加熱するとアレルギーが出にくいとされています。
もしアレルギー反応が出たら、すぐに病院に行って受診するようにしましょう。アレルギー反応は、時間が経ってから症状が現れることもあります。
そのため離乳食として新しい食材をあげる時には、診察時間に間に合うような時間帯や午前中に進めるのが良いでしょう。
離乳食中期の調理のコツ|下ごしらえと冷凍保存
下ごしらえはチョッパーが便利

離乳食中期では、色々な食材をみじん切りします。みじん切りは切る時間がかかってしまうし、まな板や包丁の片付けもあります。
そんな時にチョッパーがあれば、調理と後かたづけの手間の負担をぐっと減らせますよ。
まとめて作って冷凍で保存
離乳食中期になると、食べられる食材が増え、離乳食作りも忙しくなります。工夫して少しでも離乳食作りが簡単に済むと良いですね。
食材は、まとめた量を加熱して作り置きし、製氷皿などで小分けして冷凍保存します。
使うときに電子レンジなどで加熱すれば、後は合わせるだけで簡単に離乳食を作ることができますよ。
また、消化機能が未熟な赤ちゃんのために、冷凍保存した食材は1週間を目安に使い切るようにしましょう。
離乳食中期の主食おすすめレシピ
離乳食 ★ 中期 ★ 炊飯器で簡単7倍粥

【材料】(大さじ35)
お米 大さじ6
水 630cc
【作り方】
①米を研ぎ、米と水を入れ炊飯器にセット。炊飯器の「お粥コース」炊き上げます。
【ポイント】
7倍粥が進まない時は、スプーンでつぶしながら食べます。徐々に大きさを調節していくと良いでしょう。
☆離乳食中期☆にんじん&じゃがいも入りおかゆ

【材料】(1人分)
7倍粥 大さじ2
にんじん 大さじ1
じゃがいも 大さじ1
【作り方】
①米1:7水の割合でお粥を作る。
②にんじん、じゃがいもはみじん切りして、それぞれ電子レンジで柔らかくなるまで加熱する。
③7倍粥と具材を混ぜ合わせたら完成。
【ポイント】
いろいろな食材を組み合わせることによって、お粥の風味も変わり、マンネリ化を打破できるかもしれませんね。
【離乳食中期】しらすの雑炊

【材料】(1人分)
お粥 大さじ3
ブロッコリー 小さじ2
パプリカ 小さじ2
しらす 小さじ3
和風だし 小さじ3
【作り方】
①しらすは、こし器に入れ、熱湯を回しかけて塩抜きをする。その後すりつぶすか、細かく刻む。
②ブロッコリーを電子レンジで柔らかくする。穂先をそいで細かく刻む。
③パプリカは電子レンジで柔らかくし、水にさらして皮をむく。みじん切りにする。
④すべての材料を混ぜ合わせ、電子レンジ600Wで20~30秒ほど加熱して完成。
【ポイント】
しらすやブロッコリーは、単品で下ごしらえをして冷凍保存可能なので、余裕のある時に作り置きしておくと便利です。この時期の和風だしは、離乳食用か無添加のものを使うようにしましょう。
【離乳食中期】鶏肉と白菜・ほうれん草の和風おじや

【材料】(1人分)
鶏ささみ 1/4本
白菜 1/8カットの葉1/2枚
ほうれん草の葉 2枚
和風だし 大さじ1
7倍粥 大さじ2
【作り方】
①鶏ささみを沸騰した湯で茹でる。茹であがったら、細かく裂いてすり鉢でする。
②白菜、ほうれん草を沸騰した湯で茹でる。茹で上がったら3~4mm角のみじん切りにする。
③7倍粥に鶏ささみ、白菜、ほうれん草を混ぜ、さらに和風だしを加えて完成。
【ポイント】
このレシピは和風だしで味付けをし、甘味のある食材を混ぜることで、苦みのあるほうれん草を食べやすくしています。
キャベツと豆腐のうどん(離乳食中期)

【材料】(1人分)
うどん 30g
キャベツの葉 1枚
豆腐 1/10丁
キャベツの茹で汁 大さじ2
【作り方】
①うどんとキャベツの葉を柔らかくなるまで茹でる。その後みじん切りにする。
②豆腐を電子レンジで約30秒加熱する。
③器にうどん、キャベツ、豆腐、キャベツの茹で汁を入れる。
④豆腐をスプーンで食べやすい大きさにつぶし、他の食材とよくなじませたら完成。
【ポイント】
豆腐は、小さく切ってキャベツと一緒に茹でてもOKです。キャベツは、柔らかい葉の部分を使います。冷蔵庫に余っている野菜があるときは、うどんの具としてプラスするのもおすすめです。
<離乳食中期>サツマッコリーパン粥

【材料】(1人分)
8枚切り食パン 1/3枚
さつまいも 10g
ブロッコリー 1房
溶いた粉ミルク 大さじ3
【作り方】
①さつまいもを茹でて、食べやすい形状につぶす。
②ブロッコリーを茹でて、みじん切りにする。
③粉ミルクに①と②を加え、さらに細かくちぎった食パンを浸して完成。
【ポイント】
月齢に合わせて、食材の切り方や食パンの大きさを調整してみてくださいね。
離乳食中期☆ トマトとオニオンのパンがゆ

【材料】(1人分)
食パン(耳を除いた6枚切り)1/2枚
茹でた玉ねぎ 20g
トマト(皮と種は除く)1/4個
白湯 40cc
【作り方】
①茹でた玉ねぎを、なめらかになるようにつぶす。
②直径1cmほどにちぎった食パンに白湯を加え、よく混ぜる。
③トマトをなめらかになるまでつぶす。
④②のパン粥にトマトを添えればできあがり。
【ポイント】
野菜は好みの物で代用OK。トマトの酸味が苦手な場合は、粉ミルクを利用してマイルドに仕上げると、食べやすくなります。塩コショウで味を調えれば、大人も一緒においしく食べられて便利です。
離乳食中期の主菜おすすめレシピ
離乳食☆白身魚ハンバーグ

【材料】(1人分)
かれい 100g
青のり 小さじ2
片栗粉 小さじ1
卵 1/4個位
和風だし(赤ちゃん用) 小さじ2
【作り方】
①かれいの骨と皮を取り除き、包丁で細かくほぐす。
②材料をすべて混ぜ合わせる。
③弱火で約3分、焼き目がつく程度に焼く。
④裏面も同じように焼いたら完成。
【ポイント】
白身魚は、刺身を使えば骨も皮も取ってあるので時短調理になります。魚は生のままでは日持ちがしないので、残った場合は火を通してほぐしてから冷凍保存するようにしましょう。青のりは消化があまりよくないので量を調整しながらあげてくださいね。
取り分け離乳食-肉じゃが

【材料】(1人分)
じゃがいも 1/4個
たまねぎ 1/8個
にんじん(2mmの輪切り)1枚
鶏ささみひき肉 小さじ2
だし汁 大さじ3
水溶き片栗粉(水片栗粉1:1)小さじ2
【作り方】
①大人用の肉じゃがに使うじゃがいもをゆがく際に、鍋にかぶる程度の水と天然だしパック、玉ねぎ、にんじんを入れて柔らかくなるまで煮る。(だしパックは沸騰後5分で取り出す)
②材料が柔らかくなったら、玉ねぎとにんじんを取り出し、3mm程度の大きさに切る。じゃがいもは包丁の背でつぶす。
③鶏ささみは、小鍋でゆがいてから冷まし、フードプロセッサーにかけてひき肉にする。
④鍋に①のだし汁を大さじ3、さらに下ごしらえした全材料を加える。ひと煮立ちしたら火を止めて、水溶き片栗粉を入れて、再度火にかけてとろみをつける。(半分は冷凍保存する)
【ポイント】
離乳食の進み具合に合わせて鶏ささみや白身魚などのタンパク質を加えてあげてもOKです。味付けを調整すれば大人用も一緒に作れるので、助かりますね。
【離乳食中期】かぼちゃと豆腐のお焼き

【材料】(1人分)
かぼちゃペースト 大さじ1
絹豆腐 大さじ1
片栗粉 小さじ1
【作り方】
①かぼちゃペースト、豆腐、片栗粉をよく混ぜ合わせる。
②①を好きな形に成形し、薄く伸ばす。弱火で両面をしっかり焼いたら完成。
【ポイント】
離乳食後期に進むと手づかみ食べをする子も出てきます。一口サイズのおやきは、手づかみ食べや外出時に携帯しやすく便利ですよ。
離乳食中期の副菜おすすめレシピ
離乳食中期~ 簡単シチュー

【材料】(1人分)
じゃがいも(冷凍ストック)5g
玉ねぎ(冷凍ストック)5g
にんじん(冷凍ストック)5g
高野豆腐のすりおろし(粉末)適量
水で溶いた粉ミルク 50ml
コンソメ(無添加) 少量
片栗粉 小さじ1/3
水小さじ 2/3
【作り方】
①片栗粉と水以外の材料を器に混ぜ入れ、電子レンジで加熱する。フツフツしてきたら1度取り出し、水溶き片栗粉を加えて混ぜる。
②再び電子レンジで加熱し、フツフツしたら取り出す。
③とろみが出るまでよく混ぜ合わせたら完成。
【ポイント】
シチューは牛乳の代わりに豆乳や粉ミルクでも作れます。片栗粉を使うことでホワイトソースのようなとろみが簡単につきますよ。レシピ上にはバターの記載がありますが、塩分が含まれているので、使わないようにしましょう。
離乳食中期☆ブロッコリーの納豆和え

【材料】(1人分)
納豆 大さじ1
ブロッコリー 小房1個
【作り方】
①納豆を茶こしに入れ、熱湯を回しかけ、包丁で細かくきざむ。
②ブロッコリーはお湯で茹でて、穂先部分をみじん切りにする。
③納豆とブロッコリーをよくなじませたら完成。
【ポイント】
ブロッコリーは、蒸すか電子レンジで加熱もおすすめです。花蕾の部分だけを使いましょう。ひきわり納豆を使うと、細かく刻みやすいですよ。
離乳食中期☆高野豆腐の煮物

【材料】(1人分)
高野豆腐 5g
にんじん 10g
大根 10g
だし汁 50ml
【作り方】
①高野豆腐をすりおろす。
②にんじんと大根の皮をむき、みじん切りにする。
③鍋に全ての食材とだし汁を入れ、野菜が柔らかくなり、汁気がなくなるまで煮たら完成。
【ポイント】
高野豆腐は乾物なので常温で長持ちします。お湯で戻す前にすり下ろしたり刻んだりして使うので、使う分だけ調理することができて便利ですよ。
【離乳食中期】スイートかぼちゃ

【材料】(1人分)
かぼちゃ 大さじ1
ヨーグルト 小さじ1/2
きなこ 少量
【作り方】
①かぼちゃを茹でる、または電子レンジで柔らかくする。その後つぶして裏ごしする。
②裏ごししたかぼちゃにヨーグルトを混ぜる。
③食べやすい大きさに成形し、きなこを少量まぶしたら完成。
【ポイント】
離乳食では、ヨーグルトは無糖のものを使うようにしましょう。ヨーグルトはつなぎのように使うことも可能です。かぼちゃのように水分が少なくホクホクしたものは、ヨーグルトを加えることで食べやすい固さに調整できます。
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まとめ
離乳食中期になると使える食材が増え、レシピのバリエーションも増えますね。食の進みが悪い食材も、レシピを変えて作ってみると食べてくれる場合もあります。
離乳食用のだしやスープを上手に使ったり、時間のある時に下ごしらえや作り置きをしたりして、ママも離乳食作りがスムーズに進めるよう工夫してみましょう。
焦らず成長に合わせて、いろいろなレシピに挑戦してみてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。