目次
離乳食後期の進め方|回数・量・栄養・味付けの目安
食べる量と栄養バランス
食事の回数が増えることで1回に食べる量が減る子もいます。1回に食べる量が減っても、1日を通して食べた量が極端に減っていなければ大丈夫です。
慣れてくれば自然に食べる量も増えていきます。焦らず、赤ちゃんが食べられる量を調整してみてください。
また、1日に必要な栄養の大半を離乳食から摂るようになります。母乳やミルクだけでは鉄分などが不足するようになる時期なので、主食と野菜、魚・肉と栄養バランスを考えたメニューを心がけてみましょう。
ママやパパの無理のない範囲で、1日や1週間単位で色々な食材を使えると良いですね。
味付け・固さ・大きさの目安
調味料による味付けも少量なら可能
だし汁以外にも、塩やしょうゆ、味噌、マヨネーズなども使用可能ですが、ほんのり味がする程度にしましょう。食材の固さ
歯茎でつぶせる固さで、バナナ程度の固さを目安にします。噛む力を育てる時期だからといって、固すぎるものを与えないように注意しましょう。固すぎるものは吐き出してしまったり、柔らかすぎるものは丸飲みしてしまったりする原因にもなるので、適度な固さを心がけたいですね。
食材の大きさ
食材は、5~8mm角の大きさを目安に様子をみながら調整してくださいね。母乳やミルクは必要?
徐々に食後の母乳やミルクの回数は減りますが、まだ母乳やミルクが必要な時期です。母乳は欲しがるだけあげても大丈夫ですよ。
この時期の授乳は、栄養よりもママとのスキンシップの意味合いもありますので、欲しがるならたっぷり甘えさせてあげてください。
ミルクは1日2回200mlぐらいずつが基本となります。ただし、離乳食が足りない時は、1日の合計が500ml前後になるよう調整しましょう。
母乳もミルクも食事にひびかないよう、食後に飲むようにしてくださいね。
離乳食後期から食べられる食材

離乳食後期になると、食べられる食材が増え、下ごしらえや調理の手間も少しずつ減ってきます。
米・パン・麺類
・ご飯…5倍がゆから軟飯に徐々に変えていきます・パン…耳は切り落として、細かくちぎる。バゲット系も中の白い部分ならOK
・麺類(うどん、パスタなど)…やわらかく茹でて、1~2cmほどの長さに
肉・卵・魚類
・ひき肉…細かく刻んで加熱。牛、豚のひき肉は鶏肉に慣れてから・鶏肉(ささみ、胸)…加熱後に細かく刻む(皮は取り除く)
・牛・豚肉…鶏肉に慣れてから。脂身を取り除いて、加熱後に細かく刻む
・卵…卵とじなどにする場合は完全に火を通す
・まぐろ(赤身魚)…加熱して、5~8mmほどにほぐす
・青魚(サバ、さんまなど)…赤身魚に慣れてから。加熱して5~8mmほどにほぐす
野菜類
・山芋…加熱して1cm角ほどに刻む・さやいんげん…筋がある場合は取り除き、みじん切り。やわらかく煮る
・切り干し大根…もどしてやわらかく煮たものを、みじん切り
・きのこ類(生しいたけ、えのきだけ、まいたけ、しめじ)…10ヶ月頃から軸を取り除き、みじん切り
・柿…熟したものを5mm角ほどに切る
初めて食べる食材はアレルギーに注意
・初めて食べる食材は1日に1種類。・医療機関の診察時間に間に合うような時間帯や午前中に、1さじからスタートする。
ゆっくり注意しながら量を増やしていきましょう。
離乳食後期をスムーズに進めるためのコツ
食べやすい姿勢や環境を心がける
離乳食後期は、赤ちゃん自ら手を出して食べようとする時期です。食べる意欲を育てるために、赤ちゃん自身が食べやすい食事の環境を整えてあげましょう。
食べやすい食器やカトラリーを選ぶ
●1つのトレーに何種類かのメニューを載せてみる●握りやすい角度や素材のスプーンやフォークを準備する
椅子やテーブルの高さ、座る位置に注意
●テーブルは、赤ちゃんの手が自由に動かせられる高さにする●足は、床や椅子の台にしっかりと届くようにする
●姿勢がまっすぐになるように、背もたれの角度や位置をベルトなどで調整する
食事に集中できる環境を作る
●家族と一緒に楽しく食卓を囲めるよう心がける●テレビや音楽は消し、おもちゃも片付けて、気が散らないようにする
手づかみしやすいメニューを用意する
この時期の赤ちゃんは手に触れるものすべてに興味を示すようになります。そのため、離乳食も触って感触を確かめてみたい!自分で食べてみたい!とつかむようになります。
グチャグチャ、ギューッ、ポイッ!っと遊んでいるように見える行為も、赤ちゃんにとっては大事な学びにつながるので、可能な範囲で見届けてあげましょう。
後期は手が汚れにくくつかみやすい、手づかみ食べ用の離乳食を用意してあげましょう。おにぎり、スティック状のパンや茹で野菜は、赤ちゃんも食べやすく、食べ散らかされても汚れにくいのでおすすめです。
また、事前にお手ふきやエプロンを用意し、テーブルの下には新聞紙やビニールシートを敷いておくと、食べこぼしの片付けも簡単に済むようです。
遊び食べをしたら途中で切り上げる
離乳食後期は遊び食べが多くなる時期です。食べるよりも遊ぶ方が多い!途中で飽きてしまう!と悩む家庭も多いかもしれません。
食事時間は20~30分を目安にして、飽きたり遊び始めたりして口を開かない場合は、食事を切り上げてしまって問題ありません。
食事は楽しい!という雰囲気を作るためにも、無理強いせずに様子を見守ることも大切です。
生活のリズムを整える
朝や夜が遅いと、1日3回食事をすることが難しくなります。そのため、毎日同じタイミングで食事ができるように、決まった時間に起きて寝るように心がけてみましょう。
【1日のスケジュール例】
朝食:午前10時ごろまで
↓
昼食:午後2時ごろまで
↓
夕食:午後7時ごろまで
夜が遅くなってしまっても、朝起こす時間を決めておけば、少しずつ生活のリズムが整っていきますよ。
コズレオリジナル離乳食日記で食べたものを記録しよう!

毎日作る離乳食。食材の種類を徐々に増やしてあげたり、食材の形状を変えたり、味を変えたりと作るのもなかなか大変。何を作ったかを全部覚えておくことも難しいですよね。
そんな時に便利なのがコズレオリジナル離乳食日記!
赤ちゃんが食べた離乳食を記録しておけば
いつどんな食材を試したか?
食べた時はどんな様子だった?
きちんと食材のバランスがとれてる?
などもすぐにわかります。
後期になり、食べることができる回数や量も増えてメニュー管理も大変。離乳食日記をつけていれば、以前どんな食材をどのように調理して出したかがすぐにチェックできますよ。
ダウンロードして、ご自宅のプリンターやコンビニプリンターで簡単に印刷!手帳やノートに貼る、そのままファイリングするなどお好みに合わせて使うことができますよ。
コズレオリジナルのかわいいデザインの離乳食日記で、ぜひ離乳食の管理をしてみてくださいね♪
【離乳食後期】手づかみ食べレシピをご紹介!
離乳食後期 卵なしで!フレンチトースト風

【材料】(1人分)
8枚切り食パン(サンドイッチ用パン) 1枚
BFのクリームコーン 大さじ1
牛乳または豆乳 大さじ3~4
【ポイント】
・ベビーフードをうまく活用すれば、いろいろな味のフレンチトーストができます
・牛乳や豆乳の代わりに、飲みなれている粉ミルクでもOK
離乳食後期 栄養満点さばバーグ

【材料】(小8~10個分)
さば水煮缶詰 80g
麩 3~4個
絹ごし豆腐 20g
ひじき(水に戻す) 大さじ1.5
お好みで野菜みじん切りやコーン 適量
卵 1個
【ポイント】
・さばの水煮は塩分が含まれているので、熱湯を回しかけて使用すると塩分を取り除けます
・具材の水気をしっかりと切ってから焼くとおいしく仕上がります
離乳食後期~手づかみ食べに!豆腐ハンバーグ

【材料】(5~7人分)
鶏ひき肉 90g
絹ごし豆腐 90g
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/3本(小サイズ)
小松菜 2~3枚
片栗粉 大さじ1
しょうゆ 少々
オリーブオイル 少々
【ポイント】
・鶏ひき肉や豆腐、小松菜など色々な食材が1度に採れるハンバーグ
・大人にはあんかけをかけると、一緒においしく食べられます
離乳食後期♪じゃがいもとツナのお焼き

【材料】(/10コ分人分)
じゃがいも 中2コ
ツナ水煮缶 1/2缶
青のり ふたつまみ
片栗粉 大さじ1
【ポイント】
・じゃがいもは片栗粉を加えることで舌触りも良くなめらかな食感に
・苦手野菜を細かく刻んで加えると、気づかずに食べてくれることも
離乳食☆にんじん&バナナ&きな粉蒸しパン

【材料】(約8個人分)
薄力粉 90g
にんじん 25g
バナナ 25g
きな粉 5g
ベーキングパウダー 小さじ1
ミルク 90g
【ポイント】
・具材はすりおろしや、細かく刻んで入れると食べやすい
・砂糖不使用でも、バナナとにんじんの甘味でおいしく仕上がります
かぼちゃうどんおやき

【材料】(1人分)
茹でうどん 大さじ2
かぼちゃ 大さじ2
薄力粉 大さじ1
水 小さじ1
塩 ひとつまみ
【ポイント】
・うどん以外にそうめんでもアレンジ可能
離乳食後期☆ひじきおにぎり

【材料】(1人分)
白ご飯(軟飯) 30g
戻しひじき 3g
塩 少量
【ポイント】
・ひじきは食物繊維が多いため、水でもどしてからやわらかく茹で、細かく刻みます
離乳食後期に☆お麩のピザ

【材料】(1人分)
麩5~7個
納豆 5g
しらす 5g
パプリカ 5g
ツナの水煮 5g
玉ねぎ 5g
パプリカ 5g
粉チーズ(カッテージチーズ) ひとつまみ
【ポイント】
・粉チーズは塩分がつよいので完了期から。後期はカッテージチーズで代用可能です
(離乳食後期)お好み焼きでつかみ食べ※卵不使用

【材料】(1人分)
小麦粉 大さじ2
水 大さじ2
和風顆粒だし 2g
キャベツみじん切り 大さじ1
豚ひき肉 大さじ1
【ポイント】
・卵を使わずに作るので、卵アレルギーの子も安心して食べられます
バナナとおさつのサンドイッチ(離乳食/後期)

【材料】(1~2回人分)
食パン 1枚
バナナ 1/2本
さつまいも(蒸かしたもの) 50g
砂糖(お好みで) 小さじ1/2~1
【ポイント】
・味をみながら、ほんの少し砂糖を加えて甘みを足してもOK
・バナナとさつまいもの潰し加減は月齢や赤ちゃんの好みに合わせて調節してください
【離乳食後期】食材盛りだくさんレシピをご紹介!
【離乳食後期】切り干し大根の煮物

【材料】(6人分)
切り干し大根 30g
にんじん 50g
しょうゆ 小さじ1
砂糖 少々
【ポイント】
・切り干し大根は、水で戻し、しっかりと柔らかくなるまで煮込むと食べやすくなります
【離乳食後期~】鶏むね肉のチャーハン

【材料】(1人分)
軟飯 90g
鶏むね肉 15g
玉ねぎ 10g
にんじん 5g
ピーマン 5g
卵 1/2個
バター 少々
しょうゆ 少々
【ポイント】
・にんじんなど固い野菜が苦手な場合には下茹ですると食べやすくなります
・肉類の代わりにしらすや白身魚にアレンジしてもOK
離乳食。野菜ポテトスープ

【材料】(5人分)
じゃがいも 1個
ツナ缶 1缶
にんじん 1本
玉ねぎ 1個
だし汁 200ml
【ポイント】
・ツナの油漬缶を使う場合は、熱湯で湯通しし、油分を洗い落として少量に
離乳食に♪カレー粉なしのベビーカレー風^^

【材料】(5~6人分)
かぼちゃ 4/1個
にんじん 5cm
じゃがいも 1個
玉ねぎ 1/2個
コンソメ 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
【ポイント】
・赤ちゃん用コンソメはスープにしたり、トマト缶と煮込んでミートソースにしたりと、メニューの幅も広がります
離乳食に!ひき肉と野菜のあんかけ素麺

【材料】(1人分)
素麺(乾燥) 20g
ほうれん草 10g
にんじん 5g
ピーマン 5g
玉ねぎ 5g
鶏ひき肉 10g
だし汁 1/2カップ
水溶き片栗粉 少々
【ポイント】
・野菜あんかけは、うどんやご飯、オムレツにかけるなど、いろいろなメニューにアレンジ可能
・素麺やひやむぎを調理する際は、下茹で後にもみ洗いをして塩分を洗い流しましょう
【離乳食後期】大人用も一緒に作る♪ミートソース

【材料】(作りやすい人分)
豚ミンチ 300g
玉ねぎ 1個
にんじん 1/3個
パプリカ 1/3個
ナス 1/2本
あらごしホールトマト 1パック
水 200ml
オリーブオイル 少々
【ポイント】
・ご飯にのせて焼きドリアにしたり、じゃがいもやお野菜にかけたりしてもOK
・市販のトマト缶やトやマトジュースを利用する場合は、塩分無添加のものを
(ご参考)コズレ会員「ベビーフード」ランキング・おすすめ診断もチェック!
コズレ会員の皆様が利用したベビーフードの評価を集計。その結果をもとにしたランキングや診断をご覧いただけます。何かと手間がかかって大変な離乳食。ベビーフードは離乳食を進めるうえで助けになってくれますよ。
(ご参考)Amazon・楽天の「ベビーフード」売れ筋人気ランキングもチェック!
まとめ
離乳食後期は、どんどん食べられる食材が増えてきて、食べる楽しみも出てくる時期です。食べムラや遊び食べも増えてきますが、少し味付けを加えてり、食べやすい形状に変えてみたりすると、食が進むこともあります。
また家族一緒に食卓を囲んで食べると「食事は楽しいものだ」と認識して、今まで食べなかったものを食べることも。
離乳食の進み方や食べる量は個人差があるので、赤ちゃんのペースでゆっくり量や食材を増やしながら、進めていってくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。