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妊娠19週ってどんな状態?
安定期でつわりが落ち着き、お腹の大きさが目立ってくる時期

妊娠19週(妊娠5ヶ月の第4週)は妊娠中期にあたり、安定期とも呼ばれる時期です。
つわりが落ち着き、食欲がでてきます。また、お腹が目立ちはじめ、妊婦さんだとわかる外見になっていきます。
妊娠19週のママの状態
乳腺が発達、体型が変化してお腹が目立ち始めます

体型の変化を感じる時期であり、体重増加のペースも1週間で200~400gと速まります。またこの時期は乳腺も発達してくるため、バストが大きくなっていきます。
乳腺の発達を妨げないように締め付けず、かつ重くなったバストはしっかり支えなければいけませんので、マタニティ用のブラジャーを着用するようにしましょう。
また、妊娠前は卵くらいの大きさだった子宮も妊娠19週にはずいぶん大きくなっており、おへそのあたりに子宮の天井がきます。この時期の子宮底長(恥骨の上端から子宮の最上部までの長さ)は19cmくらいです。
お腹も徐々に出てきますので、ショーツもマタニティ用のものを着用することをおすすめします。マタニティショーツのサイズは妊娠前のサイズと対応していることが多いので、妊娠前にMだった人はマタニティショーツもMを選ぶと良いでしょう。
日焼けはシミのもと!外出時には必ず紫外線対策を

妊娠中はプロゲステロンというホルモンがたくさん分泌されます。このときに日にあたると肌が赤くなりやすかったり、シミのもと(メラニン)がたくさんできてしまったりします。
外出の際は日傘や帽子を使い、日焼け止めも塗るなどしてお肌を守りましょう。
お腹の張りや痛みに注意!長く続くときは病院を受診
子宮が大きくなっていきますので、下腹部の左右が突っ張るような痛みや張りを感じることがあります。そのときは体を休め、痛む箇所を温めると良いですよ。
ただ、痛みが強かったり、長く続いたりする場合は、異常が起きているサインかもしれません。早めに産婦人科を受診しましょう。
妊娠19週の赤ちゃんの状態
羊水の中で動き回る赤ちゃんの胎動を感じられることも
胎動を感じ始める時期です。この頃の赤ちゃんは羊水の中で動き回っているので、いろいろな場所で胎動を感じます。
ただし、まだ赤ちゃんは小さいので、胎動に気付かないことも多いです。胎動を感じる時期には個人差がありますので焦らなくて大丈夫ですよ。
超音波検査(エコー)で心臓の構造や性別が分かるように

赤ちゃんの心臓の構造が見えるようになってきます。また、赤ちゃんの性別もわかる時期です。タイミングが良ければ指をくわえている姿なども見ることができますよ。
男の子か女の子か、産まれるまでの楽しみにしておきたい場合は、内緒にしてもらうようお医者さんにお願いしましょうね。
しておくべきこと・気を付けることは何がある?
妊婦健診の受診|子宮の状態や胎盤、羊水量をチェック

この時期は、4週間に1度健診を受けます。健診では体重や血圧などの測定や尿検査のほか、内診で子宮などの状態を診てもらいます。
また、エコーで赤ちゃんの発育状況を診てもらったり、胎盤や臍帯、羊水量などをチェックしてもらったりします。
妊娠中、入院時、出産後に必要なものをあらかじめ準備

この時期は体調が安定していますので、この間に産前・産後に必要となるものを揃えておきましょう。以下を参考にしながら準備してくださいね。
【産前】
・マタニティ用ブラジャー・ショーツ:授乳用でしたら産後も使えます
・妊婦帯:お腹を温めながら、下から支えます
・マッサージクリーム:妊娠線予防のために保湿しておくと良いでしょう
【入院時】
・マタニティ用パジャマ:診察がありますので、前開きだと便利です
・産褥ショーツ:股部分が開閉でき、ナプキンの交換に便利です
・母乳パッド:母乳でブラジャーが汚れるのを防ぎます
・新生児肌着:短肌着や長肌着があります
・新生児服、おくるみ、ガーゼ、紙おむつ、おしりふき、赤ちゃん用爪切り
【産後】
・哺乳瓶・粉ミルク:母乳の場合でも念のため用意しておきましょう
・防水シーツ:吐き戻した際にお布団が汚れるのを防ぎます
・ベビーバス、ベビー用ソープ、ベビー用ローション、体温計、チャイルドシート、ベビーカー、抱っこひも、授乳ケープ
*ベビーベッドは不要だったという声も。必要に応じて準備してください。
体重管理|増えすぎると病気のリスクも、栄養バランスの良い食事が◎

つわりが落ち着き、食欲が出てきます。体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になったり、子宮や産道に脂肪がつきすぎて難産になったりするなどのおそれがあるので、注意が必要です。病院では、妊娠前の体重から体重増加の上限を計算してくれるので、それに従うようにしましょう。
ただ、赤ちゃんを育てるためには栄養をとる必要があります。特に鉄分やカルシウムは不足しがちです。積極的にとりましょう。高カロリーにならないように注意しつつ、栄養バランスの良い食事を心がけましょうね。
なお、お医者さんから許可がでれば運動をしても大丈夫です。ウォーキングやマタニティヨガ、マタニティビクスなど、無理のない範囲で体を動かし、体重管理をしていきましょう。
運転には注意|混雑する時間帯を避けるなどの工夫を
妊娠中は意識が散漫になったり、急に眠くなったりするので、できるだけ運転は控えるようにしましょう。
また、運転する場合も、混雑する時間帯や場所は避ける方が良いでしょう。万が一事故にあってしまった場合は、すぐに病院へ行きましょう。
お酒やタバコ、副流煙もNG!流産、早産などを引き起こす可能性も
妊娠中にお酒を飲むと、胎盤を通して赤ちゃんに影響を与えてしまいます。お酒を飲み続けることで発育障害や低体重、精神発達障害や知的障害、小頭症などのリスクが高くなります。妊娠中は飲酒を控えましょう。
また、タバコを吸うと低体重や早産、流産などのリスクが高くなります。副流煙も赤ちゃんに悪影響を与えます。ママ自身が禁煙するだけでなく、周囲の人にも協力してもらい、タバコを避けるようにしましょう。
パートナーは何をしてあげたらいい?
父親学級や両親学級に参加しましょう

病産院や自治体の保健所、母子健康センターでは、父親学級や両親学級を開催しています。これは、パートナーが妊娠・出産・育児について学ぶことを目的としたプログラムです。
赤ちゃんの抱き方や沐浴、おむつ交換の仕方などの他、産前・産後のママの心や体の変化についても教えてくれます。
病産院によっては参加が立会出産の条件になっているところもあります。多くは平日の夜や土日に開催されているので、参加されてみてはいかがでしょうか。開催時期は実施する機関によって異なります。予約制のところも多いので、事前に確認の上、申し込んでください。
出産には大きなリスクがあるので、ママは大きな不安を抱えています。また、出産・育児は心身ともに疲れるものです。どうぞママの気持ちに寄り添い、サポートしてあげてください。
妊娠19週の体験談
お腹の赤ちゃんにたくさんお話

食事の見直し、ウォーキングなどの適度な運動を

パパの優しい心遣いがうれしかった

まとめ
辛かったつわりもおさまり、ようやくマタニティライフが楽しめるようになってくる時期ですね。しかし、安定期と言っても、あれもこれもとがんばりすぎると負担がかかってしまいます。
体調と相談し、疲れたときはしっかり休息をとるようにしましょうね。
(文書作成:米奉行)
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