胎動を感じる時期はいつから?

妊娠5ヶ月~6ヶ月が目安

カレンダーの写真,胎動,いつから,出典:www.photo-ac.com

赤ちゃんは脳や筋肉、神経系統が発達してくると、体や手足を動かせるようになってきます。そのため、妊娠7~8週くらいの赤ちゃんはもう動くようになります。ですが、まだまだ小さくて子宮壁にあたらないため、胎動は感じません。

ほとんどの方は妊娠20週くらいまでには胎動に気づきます。早いと妊娠16週くらいから感じる方も。とはいえ、妊娠16週を過ぎた頃の胎動はまだ微妙です。

初めての妊娠だとはじめは違和感は感じても胎動と気づかないことも多いようです。そのため、経産婦さんは初産婦さんよりも2~3週ほど早く気づく傾向があると言われています。

胎動は妊娠24~28週頃が一番激しくなり、その後は落ち着いてきて規則正しくなっていく場合が多いようです。ただ、赤ちゃんは大きくなっていきますので、妊娠後期ともなると胎動は重たく、痛みが強くなります。

感じる時期が遅いと問題あるの?

胎動を感じるのが遅くても、赤ちゃんの成長や出産には影響もありませんので、心配しないでください。胎動の感じやすさは、体型や皮膚の厚さ、体質などによって違います。また、立ち仕事をしていると、胎動に気づきにくいことがあります。

赤ちゃんが元気かどうかはエコーを使えばわかりますので、胎動をなかなか感じなくて不安な場合は、健診のときに相談してみましょう。

胎動ってどんな感じ?

胎動の感じ方は人それぞれ

お腹にてをあてる妊婦,胎動,いつから,

ドラマなどでは、胎動といえばボコッと蹴られるような感じとして描かれることが多いですね。でも、どのように感じるかは人それぞれです。

腸の動きに似たポコポコする感じ、おなかがグルグル動く感じ、ぐにゅーっと動く感じ、引きつるような感じがするという方も。なかには胎動が激しすぎて眠れない、という方もいらっしゃいます。

赤ちゃんの動きによっても感じ方が違う

赤ちゃんは、お腹の中でいろんな動きをしています。胎動の感じ方は、赤ちゃんの動きによっても変わってくるでしょう。

手足の曲げ伸ばしやキックするような動き、体全体を回転させるような動きをしている時は、ほとんどの方が胎動を感じると思います。

また、赤ちゃんはしゃくりのように胸やお腹をヒクヒクと動かすこともあります。この動きは「しゃっくり様運動」と呼ばれ、規則的な痙攣(けいれん)のような胎動を感じます。胎動としては感じにくいですが、眼球運動や指しゃぶり、あくびなどもしています。

胎動を感じやすい位置はどの辺?逆子の場合は?

赤ちゃんの足の動きを強く感じる

妊婦さんの写真,胎動,いつから,出典:www.photo-ac.com

赤ちゃんはおなかの中でぐるぐると回っていますので、特定の位置でのみ胎動を感じることはありません。ただ強く動く足の位置で胎動を感じやすいので、多くの場合はおへそから上の場所、胃や肋骨のあたりで感じます。

子宮内で赤ちゃんの足やお尻が下向きになっている逆子の場合は、おへそから下の場所、膀胱や肛門を押されるような痛みを感じることが多いです。

ただ、逆子は30週までは治りやすいですので、おなかの下の方に胎動を感じたとしても、あまり不安に思わないでくださいね。

胎動の回数はどのくらい?

胎動の間隔

胎動をしっかり感じるくらいの時期の赤ちゃんは、お腹の中で常に動いているわけではなく、だいたい20~40分おきに寝る、起きるを繰り返しています。眠っているときは動きませんので、40分ほどは胎動の間隔があいても問題はありません。

「10カウント法」で胎動のパターンをつかみましょう

グラフの写真,胎動,いつから,出典:www.photo-ac.com

赤ちゃんに異常があったときに早く気付けるよう、赤ちゃんの胎動のパターンを知っておきましょう。そのためには、10回胎動を感じるまでにかかる時間を計る「10カウント法」を1日1回行い、記録しておくと良いでしょう。

10カウント法は以下のように行います。

まず、左向きに横になりましょう。はっきりとした強い胎動を感じたら、時間を計りはじめます。そして、胎動を10回感じるまでの時間を計ります。寝る前など、毎日同じ条件でできる時間帯に行うのがおすすめです。

胎動の回数が減った、胎動を感じない

妊娠後期になると、赤ちゃんがどんどん大きくなりますので、あまり自由に動けなくなります。さらに出産間近になると頭が骨盤に降りてきますので、胎動は感じにくくなります。

こうしたことから、妊娠後期になると少しずつ胎動の回数が減ったり、弱く感じたりするようになります。ただし、急激に胎動の回数が減ったり、全く胎動を感じなくなったりした場合は注意が必要です。

病院へ行く目安は?

お医者さんの写真,胎動,いつから,出典:www.photo-ac.com

胎動の回数が極端に減ったり、全く感じなくなったというときは、あせらずに10カウント法を行ってみましょう。

通常は10~20分で胎動を10回感じます。ですが、10回感じるまでに1時間以上かかる、胎動を感じるまでに1~2時間以上かかる、胎動が全く感じられない、といった場合は注意が必要です。

赤ちゃんが眠っているだけの場合もありますので、氷水を飲んだり、おなかをトントンしながら話しかけて赤ちゃんを起こしてみましょう。

エネルギーを消費しているときも赤ちゃんの動きが少なくなりますので、飲み物や軽食をとって横になるのも良いです。それでも動きがないようでしたら、すぐにかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。

体験談

avator NUTさん
一人目の時は、妊娠6ヶ月になっても胎動なのか腸の動きなのかはっきりわからなかったのですが、二人目妊娠中は、妊娠5ヶ月になってわかりました。
しゃっくりのようなピクッピクッという動きから、ゆっくりのびをしたようなぐーっとおなかを押されるようなものまで、いろいろと感じられました。
妊娠後期になると胎動が少なくなると言われていますが、私の場合は妊娠10ヶ月まで胎動を感じていました。
立っていると胎動を感じない時もありましたが、ゆったりとした気分で横になっていると感じることが多かったです。
おなかの中で元気に育ってくれていると思うとうれしい瞬間でした。

パパにも胎動はわかるの?

パパも胎動を楽しもう

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胎動を感じると、お腹の赤ちゃんが元気に育っているのが実感でき、気分が高まりますよね。この喜びをパパにも一緒に感じてもらいたいと思うママも多いのではないでしょうか?パパも胎動を感じると、パパになる自覚がより高まるかもしれませんよね。

ただ、ママが胎動を感じているタイミングに必ずパパも胎動がわかるかというと、そうではありません。赤ちゃんが元気よく動いていてもパパがお腹を触った瞬間にピタッと止まってしまうことも。

どんどん動きが激しくなると、目で見てもわかるタイミングがきます。動いてくれない、よくわからないと諦めず、ママのお腹に触れたり、話しかけたりしてお腹の赤ちゃんとコミュニケーションをとってみてくださいね。

まとめ

胎動を通じて、ママやパパはおなかにいる赤ちゃんとコミュニケーションをとることができるだけではなく、赤ちゃんの異常にもいち早く気付くことができます。

赤ちゃんからのサインを見逃さないよう、胎動にも注意してみましょうね。
(文章作成:米奉行)

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