妊娠25週っていつのこと?
妊娠7ヶ月の第2週

妊娠25週は、妊娠7ヶ月の第2週です。最終生理開始日が妊娠0日なので、妊娠25週は妊娠161日~167日にあたります。妊娠25週は、「妊娠中期」(妊娠15週~27週)の終盤になります。
妊娠25週 母体の状態
母体の変化は?

妊娠25週頃、ママのお腹は一気に大きくなります。この時期の子宮底長(恥骨の上端から子宮の1番上までの長さ)は、約21~24cmです。
子宮底がおへその位置よりも高くなり、お腹全体がだいぶ大きくなったと感じられるでしょう。ウエスト周りや乳房にも脂肪がしっかりつき始めます。
お腹や胸、太ももなどに急に脂肪がついて大きくなったり太くなったりすると、その部分の皮膚が短期間で引き伸ばされて断裂してしまうことがあります。こうしてできるのが、妊娠線です。
そのため、お腹が大きくなり、脂肪がしっかりつき始める妊娠25週頃から、妊娠線ができやすくなります。
また、大きくなってきた子宮に胃が圧迫されるため、胃もたれのような症状が現れたり、1度に食べられる量が減ってくるママもいます。
また、妊娠25週の子宮頸管(内子宮口から外子宮口まで)の長さは、約3~4cmです。子宮頸管が2.5cm以下になると、切迫早産と診断される場合もあります。
妊娠25週の羊水量の基準値は、500mlです。これよりも多い場合は、「羊水過多」と診断されることもあります。
妊娠25週に現れる症状やマイナートラブル|お腹の張りや切迫早産に注意

・切迫早産
出血やお腹の張りが続いた場合や、子宮頸管が2.5cm以下と短くなった場合などに、「切迫早産」と診断されることがあります。
切迫早産になると、張り止めの薬の服用と自宅安静を指示されたり、場合によっては入院して24時間点滴をしながらの安静が指示されたりします。お腹に痛みがある場合や出血がある場合などには、すぐにかかりつけ医に相談してください。
・羊水過多
妊婦健診でエコー検査をした際に、「羊水が多め」と言われることがあります。妊娠25週の羊水は、肺の分泌物と尿からできています。胎児が羊水を飲み込んで吸収したり排泄したりを繰り返して、羊水は入れ替わっています。
そのため、羊水が多いということは、胎児に異常があるか、またはママの体に異変があるという可能性があるのです。
・妊娠性歯肉炎
妊娠中はホルモンバランスが乱れることにより、ママの口の中の環境が悪くなりがちです。そのため、妊娠中は歯肉炎になりやすく、歯ぐきが腫れたり出血したりしやすくなります。
歯周病は早産のリスクを高めるとされているので、つわりもなく安定期のこの時期に、歯科を受診することをおすすめします。
・腰痛、便秘
妊娠25週頃からお腹が大きくなってくるため、腰痛や背中の痛みを感じるママもいるでしょう。また、お腹が腸を圧迫し、便秘に悩まされるママもいると思います。
大きくなっていくお腹の負担を和らげるために、妊婦帯や骨盤ベルトを上手に取り入れるとよいでしょう。
妊娠25週 赤ちゃんの状態
胎児の大きさ、胎動、聴覚・視覚・触覚・嗅覚の発達は?

妊娠25週の胎児の大きさは、身長が約34~35cm、体重が約650~1000gです。この時期になると、胎児は皮下脂肪がつき始め、少しふっくらしてきます。そして、眉毛やまつ毛が生え、目をパチパチまばたきさせるようになります。
さらに、鼻の穴が通り、口を開けたり閉めたりと動かすようになります。このようにして、赤ちゃんはママのお腹の中で呼吸の準備を始めているのです。
また、羊水の中をクルクルと動き回ることができるようになります。妊婦健診の際にエコー検査などで、赤ちゃんらしい動きを見ることができるかもしれません。胎動もよく感じられるようになり、より一層赤ちゃんを愛おしく感じられると思います。
妊娠25週は、胎児の感覚の働きも成熟してくる時期です。脳や聴覚が発達し、外から響いてくる音を感じて脳へ情報を送ることができるようになります。パパやママの声も、お腹の赤ちゃんに届いています。たくさん話しかけてあげましょう。
視覚も発達し、明暗を識別できるようになります。そして、触覚も鋭敏になります。さらに、嗅覚も発達し、においが分かるようになります。
妊娠25週の生活
妊娠25週の日常生活|急激な体重増加に注意

・服装
下腹部だけだったお腹のふくらみがおへそのあたりから出始めると、小さ目のお腹だった人もそろそろマタニティウエアにしないと苦しくなってきます。お腹を冷やさないように心がけ、なるべく足も出ないような服装をおすすめします。
・食事
妊娠中期のこの時期は、つわりもなく食べ物がおいしく感じられるため、食べ過ぎてしまいがちです。体重管理に気を付けなければなりません。
ただし、胎児には十分な栄養を送らなければならないので、栄養のバランスを考えて食事を摂取するようにしましょう。
糖分や水分の過剰摂取は、体重増加やむくみにつながります。妊娠後期に妊娠高血圧症候群にならないためにも、日々低カロリーを心掛け、和食中心にしていくとよいでしょう。
・運動
体重増加抑制に効果的なのは、適度な運動です。近所をウォーキングするのもよいですし、スイミング、ヨガ、エアロビクスなどのマタニティ向けのプログラムに参加するのもよいでしょう。
適度な運動は、体重管理だけでなく、ストレス発散や友達作り、出産に向けた体力作り、腰痛・便秘・手足のむくみの改善などにも効果があります。
用意すると良いアイテム|性別が判明するので名付け辞典も
・母性健康管理指導事項連絡カード
厚生労働省が発行する「母性健康管理指導事項連絡カード」をご存知ですか?
「母性健康管理指導事項連絡カード」とは、妊娠中及び出産後の健康診査等の結果、通勤緩和や休憩に関する措置などが必要であると主治医等に指導を受けたとき、必要な事項を記入して発行してもらう連絡カードです。
安定期と言っても、体調には個人差があります。仕事中にお腹の張りが頻繁にある場合や、貧血気味などで体調がすぐれない場合など、そのまま仕事を継続することが難しいこともあるでしょう。
そのような場合にはかかりつけ医に相談し、「母性健康管理指導事項連絡カード」を職場に提出することで、通勤緩和や、自宅療養などの措置を受けることができます。
・名付け辞典
妊娠25週は、そろそろ妊婦健診で赤ちゃんの性別がしっかりと判明する頃です。名前は、パパとママから赤ちゃんへの最初のプレゼント!時間をかけてゆっくり考えたいですね。名付け辞典は、苗字とのバランスや画数、意味合いなどの参考になりますよ。
薬やレントゲンの影響は?

薬やレントゲンの胎児への影響は、器官形成期を終える妊娠15週頃には低下するとされています。薬の中には、胎児に影響があるものも胎児に影響がないものもあります。
体調を崩した場合などには妊娠週数に関わらず、服薬について自己判断せず、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
レントゲンについては、胎児に1度に直接照射される線量が50~100ミリシーベルトに達した場合に影響があるとされています。
たとえば歯科のレントゲンだと、胎児に1度に届く放射線量は約0.0008ミリシーベルトです。レントゲン検査が必要な場合は銅版の入った防護エプロンをお腹に付けて撮影するなど、胎児に影響がないように配慮されます。
マタニティライフを楽しみましょう

妊娠25週は、妊娠中期の後半です。安定期のこの時期は、マタニティライフを楽しく過ごせる時期ですね。
・育児グッズをそろえましょう
活動的に動けるこの時期に、パパと一緒に育児グッズを準備しましょう。赤ちゃんのことを思いながら選ぶのは、とてもワクワクして楽しいですよ。
・マタニティ日記やアルバムを作りましょう
エコー写真を貼ったり、妊娠時期ごとにそのときの状況や感じたことなどを書き留めておきましょう。
出産後育児中に、妊娠中の気持ちを振り返るのに役立ちますよ。また、次の妊娠出産のときにも参考になります。
・マタニティフォトやマタニティアートなどを楽しみましょう
最近では、妊娠中の大きいお腹を写真館で綺麗に撮影したり、お腹に絵を施してもらって撮影したりするなど、大きいお腹を思い出として写真に残す人も増えています。
・マタニティウェアをおしゃれに楽しみましょう
妊娠中は服装に「制限がある」と思われがちです。「ダボついた服を着たくない」と思うママも多いのではないでしょうか?でも最近では、敢えてお腹を目立たせるデザインや、スタイリッシュにタイトに魅せるマタニティパンツなども増えています。
大きくなったお腹は、赤ちゃんの成長の証です。お腹の赤ちゃんと一緒にできるおしゃれを楽しんでみませんか?
パパは何をしてあげたらいい?
パパも積極的に家事をしましょう

パパはママに寄り添って、一緒に大きくなるお腹を楽しんでください。妊娠25週には胎動がありますし、赤ちゃんの器官が発達して外部からの音や声が赤ちゃんに届いています。パパもどんどんお腹の赤ちゃんに話しかけてあげましょう。
また、妊婦健診でエコーを見る機会を作ってください。エコーで赤ちゃんを見ることで、「父親になる」という自覚も沸いてきますし、ママも健診でパパが寄り添ってくれるのは心強く感じるものです。
そして、ママはお腹が大きくなってくると、日常の家事をこなすのも大変になります。お風呂掃除や掃除機がけなどは特に負担が大きいので、パパが積極的に担うようにしましょう。
また、ママは出産後思うように動けませんし、子育てが優先になります。そんなママに代わってパパがどんな家事でもできるように、妊娠中の今からパパも主体的に家事に取り組みましょう。
ママが「これなら産後も安心だわ」と思えるようなパパの姿が、ママのリラックスにもつながりますよ。
妊娠25週の体験談
お腹の張りと胸やけを感じるように…

この時期から出産準備をするのがおすすめ

まとめ
いよいよ妊娠後期目前になりました。お腹も大きくなり、胎動も感じ、胎児の成長を実感できる時期です。
パパやお腹の赤ちゃんと過ごすマタニティライフを、大いに楽しんでくださいね!
(文書作成:mon)
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