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気になる体重増加や胎動、体調の変化について
つわりが治まり食欲が…急激な体重増加は病気のリスクも

つわりがおさまる時期には個人差がありますが、この頃になるとつわりが治まる人が多くなります。それとともに、食欲も出てきて体重が増加してしまうママも増えてきます。つわりで苦しんだ分、食べものがおいしく感じられますね。
また、妊娠4ヶ月~6ヶ月には、脂肪を体内に蓄えるように作用する、ヒト胎盤性ラクトゲンというホルモンが胎盤から分泌されます。これは、胎児に必要な栄養を確保するためのもので、そのせいもあり体重が増えやすくなります。
急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になどの病気に繋がる恐れがあるので注意しましょう。1週間で300g程度、妊娠中期は5kg程度の体重増加が目安です。
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耳の機能ができてきて聴覚が発達、ママの心音や血液音も聞こえるように
耳の機能ができ上がってきて、聴覚が発達します。ママのお腹の外の音まではまだ聞こえませんが、ママの心音や、ママの血液の流れる音を聞くことが出来ます。
ママの心音は、赤ちゃんにとってとても落ち着くもの。新生児のおもちゃに、ママの心音のような音が流れるものもあるくらいです。ママがゆったりした気持ちで過ごすと、心音も規則的になり、赤ちゃんもリラックスできそうですね。
この時期に多い不調とその対処法
股関節痛|痛い方の足を上にして寝ると和らぐ
子宮が大きくなるにつれ、子宮を骨盤に固定している円靭帯がのび、足の付け根に痛みを感じることがあります。
ひどくなると坐骨神経痛といって、腰から足の先という広範囲に渡って、痛みやしびれの症状が出る場合もあります。
足の付け根が傷む時には、ゆっくりした動きを心がけたり、寝る時は、痛い方の足の付け根側を上にして寝たりすると痛みが和らぎます。
痛みが気になるときには、自己判断せずに受診してみてくださいね。
このほかの不調として、視力の低下を感じるママもいます。妊娠中に分泌されるホルモンと、妊娠中に色々な体液が増加することにより起こります。
視力が落ちるのはとても心配ですが、出産後は元の状態に戻ることがほとんどのようです。
乳房のトラブル|乾燥時は保湿剤、熱っぽいなら冷やすと効果的
また、乳房も、赤ちゃんを迎えるための準備を始めます。母乳を作るために必要な乳腺が発達するため、乳房の皮下脂肪が厚くなり、乳房がふっくらしてきます。
胸のサイズがアップするママもいます。乳腺が発達することにより、初乳も作られます。作られた初乳が乳首から自然に少量漏れることもあります。
乳房の変化に伴い、乳房が乾燥してかゆみを感じたり、熱っぽさを感じることもあります。
乳房が乾燥している時には、保湿剤を塗ってみてください。妊婦用のバストケアクリームなど多く発売されています。
乳房が熱っぽい時には、冷たいタオルを当ててひやしてみてください。また、初乳の対処法としては、産後も使える母乳パッドを利用すると良いでしょう。
汚れても取り換えられるので清潔ですし、下着を汚さずに済みます。かゆみが酷い場合には、かかりつけの医師に相談すると、かゆみ止めのクリームなどを処方してもらえることもあります。
お腹の胎児に影響を与えてしまう恐れがるので、安易に市販の薬を自己判断で使用するのは控えた方がいいでしょう。
腹痛や出血、痛みを伴うお腹の張り|妊婦健診以外でも病院を受診!
この時期は、おりものが増える場合があります。クリーム色や白っぽいものなら心配いりません。
しかし、赤や茶色のもの、ポロポロと分かれるもの、泡だっているもの、悪臭がするものは、何かしらの病気かかっている恐れがあるので、受診するようにしてください。
おりものに血液が混じっている場合も同様です。また、多少のお腹の張りは、ほとんどの妊婦さんが経験することなので、あまり心配はいりません。体を休めて様子をみましょう。しかし、お腹が固くなり張りが長時間続いたり、激しい痛みをともなう場合は要注意です。
さらに、安静にしても張りが治まらなかったり、1日に20回以上お腹が張ったりする場合には、すぐにお医者さんに相談するようにしましょう。
お腹の張り、腹痛、出血という症状がある場合は「常位胎盤早期剥離」が疑われます。これは、胎盤が子宮から剥がれ落ちてしまう病気で、胎児へ酸素と栄養が届かず、最悪の場合は死亡する危険性があります。
少しでも気になる症状があった場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。
妊娠5ヶ月の過ごし方|食事や運動について
運動は腰痛体操やウォーキングなどがおすすめ|事前に医師に確認
適度な運動は、便秘の予防や体重増加を防ぐのにも効果があります。また、運動をして体力をつけることで、安産につながるとも言われています。
道具がいらず、自分のペースですすめられるウォーキングが人気のようです。マタニティヨガに通うママも多くいらっしゃいます。
大きなお腹を支えることで起こる腰痛を緩和させるために、腰痛体操をするのもおすすです。お腹の状態や体調によって運動できる内容や量に個人差が出るので、どれだけ運動をしていいか診察時に確認するといいですね。
出産に向けて準備すること、気をつけること
世間でよく言われることですが、赤ちゃんが生まれると、寝る時間も自分の時間も無くなります。今のうちに自分の時間を大切にしておきましょう。
また、上のお子さんやパパとの時間も大切にしてくださいね。安定期のうちに、赤ちゃんの衣類など赤ちゃんを迎える準備を済ませておくと、後々慌てずに済みますよ。
車の運転ですが、妊娠中はホルモンの影響で集中力が欠けている状態なので、できるだけしないようにしましょう。
運転する場合や乗車する場合には、必ずシートベルトを着用してください。安定期だからといって、無理をするのは厳禁です。
お腹に大切な赤ちゃんがいることを常に意識し、自分の体と相談しながら行動するようにしましょう。
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戌の日に安産祈願をしよう!
自分の体調と相談しながら無理のないスケジュールを

妊娠5ヶ月に入ると、戌の日(いぬのひ)を迎えます。日本では昔から、妊娠5ヶ月目の最初の戌の日に安産祈願をする風習があります。
戌の日とは、十二支の11番目にあたり12日に一度めぐってくる日のことです。犬は、一度にたくさんの子どもを産み、お産が軽いことから安産の守り神として信じられています。
それにあやかり、戌の日に安産祈願をすると良いとされているのです。最初の戌の日にあたる日に祈祷に行く妊婦さんが多いですが、その日が絶対ではありません。
妊婦さんの体調や、家族との都合など様々な事情があると思うので、ベストな日を選んで無理のない範囲で安産祈願に行くことをおすすめします。
まとめ
妊娠5ヶ月のママとお腹の赤ちゃんについてご紹介させていただきました。妊娠期間も半分にきて、胎動も感じるようになると、ママになる自覚も増えてきます。
あと半分、お腹の赤ちゃんと自分のためにも健康管理を頑張ってくださいね。
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