目次
母親学級と両親学級について
母親学級と両親学級の違いは?

母親学級と両親学級。名前が違うので、想像がつくかもしれませんね。大まかに言うと、母親学級は妊婦さん、両親学級は夫婦が対象です。
【母親学級】
妊婦さんの栄養指導や出産の基礎知識を教わります。初めての妊娠出産に対する正しい知識を得て、不安を取り除く場所ととらえてもよいでしょう。
【両親学級】
妊婦さんとパートナー向けの内容を教わります。男性向けの妊婦体験や、赤ちゃん人形を使った沐浴指導などです。それぞれの具体的な内容は、後程ご説明していきますね。
母親学級や両親学級という名前ではなく、自治体や産院独自のネーミングがあるところもあります。プレママだけを対象としているか、男性の参加も促しているかで内容が違いますので、対象をチェックして参加するようにしましょう。
母親学級や両親学級の費用は?
母親学級や両親学級にもよりますが、参加費はかからない場合が多いです。無料で参加できるなら、気軽に参加しやすいですよね。
主催する自治体や産院によって、参加費とは別にテキスト代や飲食代などがかかる場合もあるようです。ご自身の参加できる母親学級や両親学級を調べ、参加費などの有無をチェックしてみてくださいね。
母親学級・両親学級の申し込み方法|予約制や事前申込制も
母親学級・両親学級は、定員があるため事前申し込みが必要な場合が多いです。
【申込前の確認事項】
・参加できる時期
「妊娠5ヶ月から8ヶ月までの方におすすめ」「初めて妊娠・出産を迎える方」など、参加する時期が限定されていることがあります。
・申込方法
主催している自治体や産院によって、電話で申し込むほか、メールや直接受付に行く、往復はがきで申し込むなど、申し込み方法も違います。
・申込期間
うっかり申し込みを忘れないよう、申し込み開始日と締め切りがいつなのかをチェックしておきましょう。
母親学級・両親学級へ行く際の持ち物は?
●母子手帳:手帳内に、母親学級や両親学級への参加有無を記載する欄があるものも。念のため持参しましょう。
●ハンドタオル:タオルは沐浴指導の際に、赤ちゃんの人形を沐浴させた後、手を拭くのにあると便利です。
●筆記用具:テキストなどがない場合もあるため、筆記用具があるといいでしょう。気になったところや、大事なことをメモするのに使いましょう。
母親学級の内容は?
妊婦さんのお友達作りにも最適
母親学級は、お友達を作るのにも良い機会です。特に、結婚して新しい土地に来たという方は、周りに気軽に話せるお友達もいないこともあります。
初めての妊娠・出産をする妊婦さん同士なので、立場も同じです。不安な気持ちや妊娠中のプチトラブルなども共感しやすく、お友達が作りやすいですよ。
いつから参加できる?
母親学級は、特にいつから参加しなければいけないという決まりはありません。妊娠初期向けのものもありますが、つわりや体調が安定してくる妊娠中期から参加する妊婦さんが多いようです。
回数は、妊娠全期にわたって計4回程開催するところもあれば、妊娠中期と後期に1回ずつ開催するというところなど、産院や自治体によって様々です。
平日や土曜の開催もある
母親学級によって異なりますが、平日だけではなく仕事をしている妊婦さんが行けるように土曜日に開催されるものもあります。
通いやすい場所、通いやすい時間帯の母親学級を探して、一度は参加してみるといいですよ。
母親学級で学べる内容は?
妊娠中の栄養・食事などのアドバイス
主に栄養士が塩分や糖分の過剰摂取、栄養バランスなどを説明してくれます。カロリー計算をしてくれるところも。
また、産後、母乳育児をしたい方向けに、母乳が出やすい食生活や食事メニューについての話もしてくれます。なかには、BMI指数をはかるところもありますよ。
妊婦体操やマタニティヨガ
母親学級によって違いますが、妊婦体操やマタニティヨガなどを教えてもらえることもあります。妊娠中に適切な運動をすることで、出産時に必要な体力をつけたり、産道を柔らかくしたりすることが可能です。
身体のストレッチはもちろん、メンタル面でもリラックス効果が期待できます。1人でできる体操や、夫婦でできる体操なども教えてもらうこともありますよ。
出産についての説明
初めての出産となると、入院時に必要なものは何なのか、いつ産院に連絡したらいいのかなど、わからなくて不安なこともあると思います。
母親学級では、入院時に必要なグッズの説明はもちろん、陣痛から分娩までの流れなども説明してもらえます。
また、分娩時の呼吸法を練習することもあります。
おっぱいのケア
母乳育児を希望する人のために、おっぱいケアの方法や、母乳が出やすくなるための食事やマッサージを説明してくれます。
乳腺炎や発熱など、産後起きやすいおっぱいのトラブルについても説明を受けると思います。事前に知っておくと、トラブルが起きた時にも焦らずに対処できますよ。
授乳体験、沐浴体験
新生児と同じ重さの人形を使った、授乳の与え方や沐浴の仕方の説明もあります。
少しでも習っておくと、実際に赤ちゃんとの生活が始まった時にも慌てずにすみますよ。
病院内の施設見学
産院で母親学級に参加した場合には、陣痛室・分娩室・新生児室などの施設見学があります。
実際に出産をする場所を事前に確認し、出産の流れもわかりますよ。
その他育児グッズの展示、歯磨き指導があるところも
母親学級にもよりますが、育児グッズの展示があるところもあります。粉ミルクをはじめ、哺乳瓶や抱っこ紐などを実際に手に取れると、一気に赤ちゃんとの生活が実感を伴いますね。
また、産後は赤ちゃんのお世話で歯医者などにも行きづらくなることから、妊婦さん向けに歯磨き指導があるところもあります。
両親学級の内容は?
いつ頃参加すれば良い?
両親学級は、主催する自治体や産院などによって参加できる時期が異なります。妊婦さんの体調が安定する妊娠中期からを対象とするものが一般的です。
回数は1回だけのところもあれば、4回程にわたって開催するコースもあります。ホームページなどを確認して目安の妊娠週数や回数を確認してくださいね。
体調が安定したら夫婦の予定が合う日を選んで1回だけでも参加されることをおすすめします。
土日の開催が多い
平日はお仕事をされているパパも多いことから、両親学級の開催は土日が多いです。午前または午後の時間をたっぷり使って、妊婦さんの体のことや、産後の生活のことを知ってもらいます。
なかには土日もお仕事をされている方もいらっしゃると思います。平日に参加できる両親学級も探してみるといいですね。
両親学級で学べる内容は?
赤ちゃん人形を使った沐浴体験
母親学級でもありますが、両親学級でも3kg近い赤ちゃん人形を使って、沐浴の練習をします。ベビーバスにお湯を張り、温度を確かめてから赤ちゃんを入れます。
人形となると声を出さないので、気づいたら顔がお湯に浸かっていた!なんてことも。しっかり練習して、パパにも赤ちゃんを安全に沐浴させられるようになってもらいましょう。
妊婦体験
7~8キロの重りがお腹に入った特殊なジャケットを着用して、妊婦さんの疑似体験をします。日ごとにお腹が大きくなる奥さんの気持ち…男性には分かりにくい点が多いですよね。
自然と前のめりになってしまう体勢などを体験することで、妊婦さんの気持ちに寄り沿ってもらうきっかけになるようです。
階段を下りる時の怖さや、両手に荷物がある時の歩きづらさ。自分の足元が見えないことや、座っても靴下や靴が履きづらいこと。妊婦さんの気持ちを知ることが、イクメンへの近道かもしれませんね。
夫婦でできるマッサージやストレッチ
母親学級でも、夫婦でできるストレッチを習うこともあります。両親学級では、実際に2人で実践できるので、ここでしっかり習って覚えてもらうといいですよ!
おなかに赤ちゃんや羊水がたっぷり入った女性の体は、さまざまなところに負担がかかります。両親学級で教わったら、自宅でも足や背中をマッサージしてもらったり、一緒にストレッチしたりしましょう。
妊娠中のからだがだるい時に、旦那さんにマッサージしてもらうことで安心感が得られ、夫婦の絆も深まるかもしれませんね。
自宅で受講可能な母親学級・両親学級の動画をご紹介!
いろいろな状況で母親学級・両親学級に参加が難しく、出産や産後の暮らしに不安を抱いている方も多いかと思います。
そこで、母親学級や両親学級で学ぶ内容の一部を動画で紹介していきます。
自分のペースで何度も見られるので、自宅でパートナーと一緒に学んでみてはいかかがですか?
出産までの流れ・心構え
出典:www.youtube.com陣痛がきてから出産までの流れを紹介している動画なので、想像しやすいですよ。出産の仕方は十人十色ですが、あらかじめ陣痛が来た時の過ごし方を決めておくと、緊張や不安を軽減できるかもしれません。
妊娠中の栄養・食生活
出典:www.youtube.com妊娠中の食生活は、母体を健康に保つだけではなく、胎児の成長やエネルギーにも重要なので、無理のない程度に栄養を考えた食生活を心がけたいですね。
こちらの動画は、妊娠期別に必要な栄養素を実例で紹介しています。自炊だけでなく、調理済食材を利用するなど、外食時にも参考になりますよ。
赤ちゃんとの生活
出典:www.youtube.com出産後の暮らしをイメージしておくと、一緒に過ごす家族やパートナーも協力しやすいですね。妊娠から引き続き、産後もホルモンバランスの影響で気持ちが不安定になることもあります。
周りに協力してもらえる環境を整えて、体を回復させながらママがスムーズに育児と向き合えると良いですね。
おむつ替え・抱っこの仕方
出典:www.youtube.com出産後、1日に何度も行うおむつ替えと抱っこ。実際の赤ちゃんとは違いますが、事前に人形やぬいぐるみを使って練習をしておくと、ある程度のイメージができて、産後の自信につながりますよ。
ミルクの作り方
出典:www.youtube.comミルクの作り方を正しく理解しておくと、混合育児はもちろん、ママのトラブルや災害時にも役立つので、ぜひパートナーや家族と一緒にチェックしておきましょう。
企業が主催する母親学級・両親学級をご紹介!
マタニティスクール|アカチャンホンポ
全国各地に店舗を構える赤ちゃん用品店、アカチャンホンポのマタニティスクールは毎回人気です。マタニティスクールという名前ですが、プレママ、プレパパが参加できる両親学級です。
パパが積極的に育児に参加できるように、妊娠体験や沐浴、抱っこの仕方やおむつ替えなど具体的に楽しく育児体験をすることができます。最後にはうれしいお土産もありますよ。
ホームページでは、オンライン講座も公開されているので、足を運べない方はぜひチェックしてみてくださいね。
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プレママレッスン|コンビ
ベビー用品メーカー、コンビでは、「プレママレッスン」と題して第一子を妊娠中のプレママ(妊娠16週~35週)を対象にレッスンを開催しています。プレパパの参加もOKです。
出産後の生活を想像しながらベビーグッズの選び方のポイントなどのレクチャーを受けたり、実際にコンビのベビーグッズの使い心地を体験したりすることができます。
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プレママ・ストアツアー|トイザらス・ベビーザらス
全国のトイザらス・ベビーザらス店舗で開催している「プレママ・ストアツアー」も夫婦で参加できます。出産準備に必要なものやベビー用品の選び方など、カウンセリングを通してそれぞれのライフスタイルに合った商品を提案してくれます。
抱っこ紐やベビーカー、チャイルドシートなども実際に見て触って使い心地を体験したり、ゆっくり機能の説明を受けて選ぶことができますよ。また、このツアーに参加するとお得に買い物ができるクーポンがもらえます。
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まとめ
初めて出産を迎えるプレママは、うれしい反面不安いっぱいの日々を過ごしていると思います。
母親学級や両親学級に参加すると、具体的なお産の流れや、出産後の生活をイメージできます。出産や、赤ちゃんとの生活に対するイメージがしやすくなると思いますよ。
どんなことをするのか分かっていると、心構えができますよね。正しい知識を身につけて良い出産を迎えられますように。(執筆:ちゃんみわ)
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。