トイレトレーニングってどんなもの?
いつから始める?
コズレのアンケートでは、「2歳1ヶ月~2歳6ヶ月」にトイレトレーニングを始めた家庭が最も多かったです。
しかし、子どもの発達には個人差があるので、トイレトレーニングを始める時期は、年齢だけではなく、子どもの身体や心の発達状態を目安に検討しましょう。
【トイレトレーニングを始める発達の目安】
・排泄の間隔が一定、もしくは2時間以上空いている
・1人で歩いてトイレへ行ける
・補助便座やおまるの上で、座った姿勢が保てる
・おしっこやうんちが出た時、周りへ伝えられる
これらの目安がいくつか見られれば、トイレトレーニングを始めても良いですね。
トイレトレーニングの進め方
スタートするタイミング

トイレトレーニングは、家庭のベストなタイミングにスタートすると、親子ともに負担が少なくスムーズに進めることができますよ。
保育園や幼稚園に通っている場合は、園と同じタイミングでスタートすると良いでしょう。園と協力しながら進めて行くと、子どもが混乱せずに取り組めます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
寒くない時期
寒さが和らぐと、自然に排泄回数は減っていくので、トイレに行く回数も安定します。また、トイレでズボンやパンツを降ろしたり、失敗して濡らしたりしても、身体を冷やさずに練習できますよ。
さらに、薄着になる時期でもあるので、ママパパにとって着替えや洗濯の負担も少ないですね。
子どもの体調や気持ちが安定している時
子どもの体調が悪い時はもちろん、イヤイヤ期の始めなど気持ちが不安定な時は、ママパパの問いかけに応じることが難しいので、避けましょう。ママパパがしっかりサポートできる時
トイレトレーニングは、子どものペースに合わせるため長期戦になることも。そのため、長期の外出など途中で中断しなくて済むように、ママパパはトイレトレーニングに集中できる時間と環境作り、さらにじっくり付き合える精神的な余裕がある時を選びましょう。
進め方は?
トイレトレーニングは、年齢や子どもの性格に合わせて進めることが大切です。まずは基本となるステップを紹介していくので、少しずつ生活の中に取り入れてみましょう。
ステップ①:絵本や映像を活用してトイレに興味を持たせる
トイレはおしっこやうんちをする場所と知ってもらうことが、トイレトレーニングの第1歩です。絵本やDVD、アプリなどを使って、楽しみながらトイレに興味を持ってもらうと良いでしょう。
ステップ②:おまるや補助便座を使って、トイレに座ってみる
トイレに興味を持ちだしたら、トイレに慣れるように働きかけてみましょう。トイレは明るく清潔にしておくと、怖がらず印象も良くなります。
まずは、ママパパがトイレに行く時に誘ってみたり、可能ならおまるや補助便座に座ってみたりしても良いですね。
子どもがトイレを嫌がる場合は、無理強いせずにステップ①へ戻って、様子を見守ります。
ステップ③:排泄間隔を考えて、1日に数回トイレへ誘ってみる
トイレに抵抗なく行けるようになったら、生活のリズムに合わせてトイレへ誘って、座る習慣をつけてみましょう。誘った時にトイレへ行けたら、きちんとほめてあげると、子どものやる気につながりますよ。
もし、タイミング良くおしっこやうんちが出たら、「出たね!」「スッキリしたね!」と一緒に確認し、たくさんほめてあげてくださいね。
ステップ④:成功体験を重ねて、トイレを嫌がらなくなる
トイレが上手にできると、ママパパが喜んでくれる!うれしい!という感情が生まれ、トイレを嫌がらなくなります。トイレの成功体験を重ねていくと、子どもから「トイレ」と伝えてくれるようになります。
ステップ⑤:自発的にトイレへ行くようになる
トイレでおしっこできる回数が増えてきたら、日中だけパンツやトレーニングパンツにトライしてみましょう。トレーニングパンツは、おむつよりもおしっこした感覚が分かりやすいので、パンツが濡れたり汚れたりすると、「気持ちが悪い」と感じ、周りに教えてくれるようになります。
トイレ=さっぱりする、パンツ=気持ちが悪い、という感覚を覚えていくと、「次はトイレでしたい!」「出る前にトイレに行きたい」と、尿意や便意を感じると、自分からトイレへ行く気になります。
ママパパは、上手にできたらほめる!失敗しても叱らずに励ます!を繰り返していくと、子どもは少しずつ自分で排泄できるようになります。
ステップ⑥:外出時や夜間のトイレ
日中パンツを履いて過ごせるようなったら、次は外出時のトレーニングを始めてみましょう。最初は失敗しても問題のない場所、通い慣れている場所を選び、着替えを多めに持って行くと安心です。
また、日中のトイレトレーニングが上手に進み、夜間のトレーニングを検討している場合は、膀胱機能が発達し、おしっこを十分に溜められるようになってから始めましょう。
日中のトレーニング状況と、夜のおねしょは別と考えてくださいね。おねしょは、膀胱の成長が進めばなくなります。
子どもにとっておねしょがプレッシャーにならないよう、夜だけおむつを使用するなど、子どものペースで進めましょう。
朝おむつの濡れていない日が続けば、少しづつ就寝中にパンツへ移行して良いですよ。
スムーズに進めるためのコツは?

①時間を決めて声がけをする
過剰に声がけすると、プレッシャーを感じてしまうこともあるため、起床後・食事の前後・外出前・入浴前・就寝前など、子どもの様子を見ながら、時間を決めて声がけしてみましょう。②無理強いはしない!怒らない!
子どもがトイレを嫌がったり、トレーニングがうまく進まなかったりした時は、無理強いせずに現状を温かく受け入れてあげてください。1つ前のステップに戻ったり、一旦中止したりするなど、様子をみながら再チャレンジすれば大丈夫ですよ。
トレーニングが子どものストレスにならないように、周りの大人は、失敗するのは当たり前!という心構えで見守り、失敗しても怒らない!叱らない!ことが大切です。
③焦らず小さなステップを大切にする
最初から目標が高すぎると、大人でもモチベーションを上げるのは大変です。そこで、トイレトレーニング完了!という大きな目標を達成するためには、目標を細かく分けて、小さなステップから少しずつ達成していくことが大切です。
焦らず小さな成功体験を積み重ねていくことで、子どもは自信をつけながらトレーニングに取り組めますよ。
④できたらほめる!やる気を育てる!
どんなに小さなことでも、できたらどんどんほめてあげましょう。ママパパが喜ぶ姿は、子どもにとって大きな励みとなります。さらに、子どものやる気を引き出すためには、シールなど、達成できた時のごほうびを用意しておくのもおすすめです。
トイレトレーニングをサポートしてくれるおすすめグッズ
トレーニング用おむつ

トレーニング用おむつは、 おしっこ後の濡れた感覚が分かりやすい紙製パンツのことで、吸水性が高く、漏れにくいのが特徴です。
メリット
・着替えや洗濯の負担が少ない・排泄後は捨てられるので、処理が簡単
デメリット
・使用のたびに交換するので、コストがかかる・布製パンツよりも、濡れた感覚が分かりにくい
先輩ママのコメント


トレーニング用パンツ

トレーニング用パンツは、おむつから普通のパンツへ移行する前に履く、練習用布製パンツです。
トレーニング用おむつと同様、濡れた感覚や不快感が子どもに伝わりやすい工夫がされています。
おしっこの吸水性を高めるために、股布が3層、4層、6層など多重構造になっており、パンツの層が厚いほど漏れにくいですが、蒸れや乾きにくさが気になることもあるため、履く場所によって厚さを選びましょう。
メリット
・普通のパンツと外見が似ていてデザインも豊富なので、子どものやる気が上がる・おむつよりも、濡れた感覚が分かりやすい
・洗って繰り返し使えるので経済的
デメリット
・おむつよりも、吸水性が弱く漏れやすい・着替えや洗濯の手間がかかる
先輩ママのコメント



トレーニング用パッド

トレーニング用パッドは、布パンツの股布部分に敷いて使用するため、布パンツをトレーニング用パンツとして使える便利グッズです。
おしっこをした感覚が分かりやすく、漏れにくいのが特徴です。
メリット
・使用後はパッドのみ交換すれば良いので、着替えや洗濯の負担が少ない・排泄後の処理が簡単
デメリット
・使い捨てなので、コストがかかる・布製パンツよりも、濡れた感覚が分かりにくい
・パッドの感触が苦手な子もいる
先輩ママのコメント



補助便座

補助便座は、大人用便座に設置して使うことで、子どもでも安定してトイレに座ることができます。
最初からトイレで排泄の練習をしたい家庭におすすめです。
種類がいくつかあるので、自宅のトイレに設置可能かどうか確認しておきましょう。
種類
・ハンドル付きタイプ・便座のみタイプ
・おまる兼用タイプ
・踏み台付きタイプ
・折りたたみタイプ
・キャラクターデザイン
メリット
・設置が簡単・長く使える
・排泄後の処理が簡単
・トイレで排泄する習慣がつきやすい
デメリット
・足が床に付かないので、踏ん張りにくい・踏み台がないと子ども1人で座れない
・トイレへ行くのが嫌な子には使いにくい
先輩ママのコメント



おまる

おまるは、室内で排泄可能な持ち運び用便器のことで、トイレ以外の室内で使えるため、トイレへ行くのが苦手な子でも安心してトレーニングに取り組めます。
種類
・座るタイプ・またがるタイプ
・補助便座兼用タイプ
・キャラクターデザイン
・立小便タイプ(男子用)
メリット
・トイレ以外の場所でも使える・床に足がついて安定感があり、踏ん張りやすい
デメリット
・排泄後の処理に手間がかかる・トイレでの排泄に慣れにくい
先輩ママのコメント




踏み台&ステップ

子どもが1人で便座に座れるよう、踏み台やステップを準備しておくと、毎回ママパパが抱っこして便座に乗せる手間が省けます。
また、便座へ座った時に足の置き場にもなり、排泄時に踏ん張りやすいため、トレーニングがスムーズに進むことも。
さらに、子どもが大きくなっても、洗面所での手洗いやキッチンでのお手伝いなどで重宝しますよ。子どもの体格に合ったサイズや種類のものを選びましょう。
種類
・1段タイプ・2段タイプ
・補助便座付きタイプ
・折りたたみタイプ
・キャラクターデザイン
先輩ママのコメント



お楽しみグッズ、アイデア

ここでは、トイレトレーニングに楽しく取り組むためのグッズやアイデアをご紹介していきます。
ごほうびシール
家庭で決めた目標に頑張って取り組めた時や、達成できた時のごほうびに、シールやスタンプを用意しておくと、子どものやる気につながります。トレーニングシート
ごほうびシールやスタンプを集めるためのシート。数が集まるほど、子どもは達成感を覚え、トレーニングに取り組む意欲がわいてきます。親子で手作りするのも良いですね。トイレの飾り付け
幼稚園や保育園のように、家のトイレも子どもの好きなキャラクターやアイテムで飾りつけし、明るく楽しい雰囲気にしておくと、子どもが怖がらずにトイレへ行くことができます。さらに、飾りつけしたキャラクターに会いに行くという理由で、子どもを上手にトイレへ誘うことも可能です。
先輩ママのコメント





絵本

トイレトレーニングを始める前に、子どもに絵本でトイレのことを知ってもらい、興味をもってもらいましょう。
トイレをテーマにした絵本はたくさんあります。子どもの好きなキャラクターやイラストが描かれた絵本を選んで、トイレの印象を良くしておくと、その後のトレーニングもスムーズに進められますよ。
絵本以外にも、DVDやアプリなどの動画を活用しても便利ですね。生活のリズムに合わせて取り入れてみてください。
メリット
・トレーニングを始めるきっかけ作りになる・トレーニングに楽しく取り組める
・イラストなどでトイレのイメージを想像しやすい
・登場人物やキャラクターの存在がやる気につながる
種類
・人気キャラクターが登場する絵本:トレーニングに奮闘する姿が子どもの励みになる・仕掛け絵本:仕掛けを楽しみながら、トイレの一連の流れが学べる
・メロディー絵本:トイレの音や音楽が流れ、トイレを楽しい場所と印象づける
先輩ママのコメント



先輩ママに相談!トイレトレーニングにまつわるお悩み
トイレトレーニング中は悩みもたくさん出てきますよね。
コズレではアンケートを行い、先輩ママがどのように解決したのかを聞いてみました。
実際にトイレトレーニングを経験したママなので、参考になるコメントがたくさん寄せられましたよ。ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
トイレトレーニングは、子どもの発育状況を見ながら、焦らず進めていくことが重要です。
上手に進まない時や失敗を繰り返す時も、ママパパはイライラせず、気持ちに余裕をもって、子どもに寄り添ってあげましょう。
トイレトレーニングは長く続くと大変ですが、小さなステップを積み重ねながら、取り組んでみてくださいね。
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