【1st ステップ】少しずつトイレに誘ってみよう

「個人」に合わせてスタートしよう

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トイレトレーニングは、子どもの個人差に合わせて行うのが原則です。今は保育雑誌や育児のサイトなどで、子育ての知識を勉強しているママパパも多いと思います。

雑誌や記事の中に出てくる数値というのはどうしても大切なことのように思えてしまいがちなのですが、子育てにおいての数値(月齢や年齢など)は「参考程度」に考えるようにして欲しいなと思います。

避けては通れないトイレトレーニング。まずは、「子どもが嫌がらずにトイレに行く(おまるに座る)」ということを目標にしましょう。

保育園では1歳前後が目安

園による差はありますが、保育園ではだいたい満1歳前後からおまるに座らせるようにしています。この頃はまだ子どもの排泄間隔が定まっていないので、オシッコをトイレですることが目的ではなく、トイレに嫌がらずに行くことを目的にしています。

排泄間隔が定まらないうちからオシッコやウンチが出るまで長い時間座らせたりしてしまうと、トイレを嫌いになってしまうこともあるので、注意が必要です。

トイレに誘うタイミングは、食事前・お風呂前・就寝前などと決めておくと、子どもにもわかりやすいでしょう。

誘った時に、ちゃんと子どもがトイレに行こうとしたら「トイレ行けるの格好良いなぁ!」と誉めてあげることで、子どものやる気を引き出せます。

トイレでは、お子さんが座れる時間だけで良いと筆者は考えています。長くても5分以内におしまいにして「トイレに嫌がらずに(嫌でも)来れた」という目的達成を誉めてあげましょう!

【2ndステップ】尿意や便意を感じるようになる

排泄の間隔が定まり、子ども自身も尿意などに気づく

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1歳頃からトイレに行く習慣がついてくると、だんだんと排泄にある程度一定した間隔があくことに気がつくかと思います。

排泄に関しては個人差が大きいのであくまで参考程度ですが、おおよそ2歳頃には子どもそれぞれの排泄間隔ができていきます。40分おきにおむつが濡れる子、1時間くらいおむつが濡れない子、30分だとおむつが濡れている子など、本当に様々です。

排泄の間隔が定まる頃になると、子ども自身も尿意や便意を感じることができるようになります。また、おむつが汚れることを不快に感じて大人に言うことがあります。

ちなみに筆者の保育園では30分ほどオシッコを溜めることができて、ある程度定まった間隔でおむつが汚れる様なら、お兄ちゃんお姉ちゃんパンツを日中だけ履かせる様にしています。

子どもの好きなパンツで...

お兄ちゃんお姉ちゃんパンツは、喜ぶ子もいれば嫌がる子もいるので、パンツ選びの時に子どもに選ばせたり、好きなキャラクターの物にするなど、工夫をすると良いと思います。

パンツトレーニングを始めたら、子どもの間隔を大人がしっかり把握して、濡れてしまう前にトイレに誘うようにします。この際、1stステップで無理にトイレで座らせたりしていると嫌がることもあるので、子どものペースで進めましょう。

この頃は、大人が子どもの排泄間隔を考えてトイレに誘っている状態ですが、おむつが濡れていない時や、トイレでオシッコやウンチが出たときには、たくさん誉めてあげてくださいね!

【3rdステップ】おしり拭きの練習開始!

ウンチが出ると教えてくれたら練習を始めましょう

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トイレトレーニングは、オシッコやウンチでおむつが汚れなくなったら完了ではありません。保育士はトイレトレーニング完了を「排泄の自立」と呼びますが、排泄の自立までにはもう少しステップがあるのです。

3歳も後半になってくるとおむつを卒業して、日中はお兄ちゃんお姉ちゃんパンツで過ごしている頃かと思います(しつこいようですが排泄は個人差が大きいので、参考程度に)。

自分でウンチが出ることを知らせることができるようになってきたら、少しずつおしりを拭く練習を始めましょう。

その方法とは...

最初は「これからは自分で拭くんだよ」と話しながら、トイレットペーパーを折り畳む、ちぎる、おしりを拭く、ウンチが取れたか確認する、汚れた紙を捨てる、という一連の流れを見せてあげるようにします。

一連の流れを子どもが理解したら、初めの1、2回を大人が見てあげながら、子どもに実際にさせるようにします。その後、仕上げを大人がするようにしましょう。

トイレットペーパーを適量出して畳めるようになり、おしりを拭いてウンチが取れるようになってきたら、トイレットペーパーが汚れなくなるまで子どもにさせてみましょう。しっかりと確認させることで、無駄遣いもしなくなります。

子どもがきれいに出来たと言ったら確認をし、仕上げ拭きをして汚れがないことが続いたら、ウンチの処理は完璧です!

女の子の場合には、女性器にウンチがついてしまうと炎症を起こしたりすることもあるので、自分でおしりを拭く練習を始めたら、後ろから拭くように教えてあげてください。

【finalステップ】おねしょについて

膀胱の成長によって自然となくなる

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保育士の言う「排泄の自立」という意味では、3rdステップが完了することで、自立はできています。

排泄の自立とは、「自分で尿意や便意を感じて、自分から(または大人に促されながら)トイレに行き、ウンチの処理もできる」こと。

しかし、これって実は保育士目線。そう、家庭ではもう1ステップ残っていますね。それが「おねしょ」の問題。

結論から先に言ってしまうと、「おねしょ」は、膀胱が成長し、睡眠中のオシッコを溜められるようになるとしなくなります。

この膀胱の成長も個人差が著しく、トイレトレーニングが順調に進んだから「おねしょ」もすぐに治るというわけではないのです。

では、どうすればいいの?

就寝前には水分を取らない。オシッコが出てから布団に入る。おねしょをしたら叱る…。んー、どれも特効薬にはならなさそうだし、逆効果にもなる可能性があります。

就寝前に水分を取らないと、睡眠中にかく汗によって脱水症状になることもあります。ですから、飲み過ぎなければ、コップ1杯程度の水分は飲んでも大丈夫です。

就寝前にトイレに行くのは良いことですが、オシッコが出るまで無理やり座らせたりするのは間違いだと思います。

そして、叱るのも効果はありません。改めて言いますが、おねしょは「睡眠中のオシッコを溜めることができる」ようになることで治るものです。トイレトレーニングの進度とはまた別の話です。

睡眠は子どもにとって重要で、質の良い睡眠にはリラックスした状態が必要です。おねしょのプレッシャーで睡眠の質が悪くなることは避けましょう。

子どもの睡眠は10時間ほど、その間のオシッコが溜められずにおねしょをしてしまうことを悲しむより、そんな長い時間オシッコを溜めることができるようになったのだと喜ぶ方がずっと良いですよね。

まとめ

今回はトイレトレーニングを一連の流れに沿って解説してみました。

別記事にて2歳頃のトイレトレーニングについて詳しく説明していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。

トイレトレーニングは「排泄の自立」を目的としています。その目的を達成する為のいくつかの目標、それを子どもの成長や発達に目を向けながらクリアしていくようにしましょう。

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