子どもの名付けで知っておきたいルール
使用できる漢字や文字が決まっている

赤ちゃんの名前をつける上で、まず気になるのは「どんな字が使えるの?」ということ。日本の法律では漢字とひらがな、カタカナが名前に使えると定められています。
【常用漢字】
新聞、雑誌、放送なども含め、一般の社会生活で使われる漢字の目安とした2136字。
【人名用漢字】
常用漢字には入っていない漢字のほかにも日常的に使用する漢字を中心に定められています。
【ひらがな・カタカナ】
50音表記以外にも、旧字体である「ゐ・ゑ・ヰ・ヱ」も使用可能です。
【繰り返し記号】
「すゞ」「菜々子」など、繰り返す文字に使う記号もOKです。
【長音符号】
「メアリー」「マーク」など、主にカタカナ表記で使う長音符号も登録可能です。
せっかくいい名前を思いつき、役所の窓口に持って行っても「この漢字は使えませんので」と突き返された、という話も聞きます。
法務省のホームページに名前に使える漢字の一覧表があるので、届け出の前に一度チェックしてみましょう。
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一度名付けたら、勝手に名前を変更することはできない
一度、子どもにつけた名前は正当な理由なく変更することはできません。名前というものは、その人個人のもののようでいて、社会を構成するメンバーを表すものとしての公的な側面も持つからです。
ここでいう正当な理由は、「名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す場合」とされています。
名の変更をする正当な理由は、
・通称として別の名前を使っている場合
・仕事や商売の上で長く襲名されている名前に変更する
などが正当な理由として認められているようです。
中には、名前が原因でいじめられている、読み方が難しかったり奇妙…という事例もあるので、子どもの名前をあまり奇抜なものにしないことも重要だと言えそうです。
名付けは出生後14日以内に
子どもの出生届は出生後14日以内に出すというのが、最重要ルールです。ですが、子どもの名前を考えてみると、親の願いや、画数、子どもの将来などを考えたりしていると、時間ばかりがどんどん過ぎていってしまう、というのはよくある話です。
14日もあれば決まるだろう、と思っているとあっという間ですから、赤ちゃんがお腹にいるうちに名前の候補をある程度考えておくことも重要ですね。
子どもの名付けで気になること
名付けは子どもの成長も頭に入れて
子どもの名前は、その子が将来、社会で暮らしていく中でずっとついてまわるものです。生まれたばかりのかわいい赤ちゃんを見てついついかわいらしい名前を、と思ってしまうのですが、子どもが大人になった時のことも考えた名付けがベターです。
また、将来は世界で活躍する人に!という願いを込めて名前を付けても、子どもが将来どんな職業や生活を選ぶかは、子ども次第。親があまり大きな期待を込めてしまうと、プレッシャーになりかねません。
子どもに名前を付ける時は大きな視点で、子どもの健やかな成長を願うものにしたいですね。
名付けの際に気をつけたいことは?
マイナスイメージの漢字や意味がないか
漢字にはそれぞれの意味があるため、どんな字を使うかで子どもの名前の印象を大きく左右することもあります。使いたい漢字がある場合、辞書などで調べてみると良いですね。
また名前全体ではそんなことはないのに、一部分だけ抜き出すとマイナスの意味に読めてしまう、外国語では良くない言葉になる…などもチェックポイントの一つです。
周囲の賛同を得られそうか
周囲、特にその子が毎日接していく家族や兄弟から喜ばれない名前は、どんなに親が気に入っていても避けた方が良いでしょう。
家族や兄弟が具体的に口にしなくても、その名前にいい思い出がないとすれば、赤ちゃんと接するのが嫌になる可能性だってあるからです。
候補の名前が決まったら、家族や兄弟にどう思うか確認をしてみると良いかもしれません。
子どもが将来、幼稚園や学校で名前を理由に苦労しないか
あまり良くないイメージの名前や、個性的すぎる名前はいじめに発展してしまうケースもあるようです。
また通常の漢字の読み方と名前が一致しない場合、その都度子どもが名前の読み方を伝えたり、訂正しなければならず、自分の名前を嫌いになってしまうというケースも考えられます。
他にも、名前を反対から読んでみた場合、あまりイメージの良くない名前になる場合も避けた方が良いかもしれません。
個性的な名前はもちろん素敵ですが、学校生活や日常生活をする上で不便が生じないかを考えてみましょう。
まとめ
実は名付けに関するルールはたくさんあるようで、そんなに多くはありません。それだけに悩むポイントは多く、なかなか決められないという人は多いものです。
でも、赤ちゃんの一大事なので、悩むのは当たり前。ぜひご夫婦やご家族で一生懸命悩んで、いい名前を付けてくださいね!
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