早産とは?
いつからが早産?
では、いつからが早産と呼ばれるのでしょう?予定日より早い出産がすべて早産というわけではありません。
妊娠37週0日から41週6日の間に出産することを正期産といいます。この時期はおなかの赤ちゃんの体も成熟しており、産まれてくる準備ができています。
そして早産とは、妊娠37週0日より早い22週0日から36週6日の出産を指します。また妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは呼びません。
赤ちゃんには、正期産まで1日でも長い間ママのおなかの中で育ってほしいですね。
早産の原因と兆候
早産の原因

流産はおなかの赤ちゃんに原因があることが多いですが、早産の場合は妊婦さんが原因で起こることが多いです。
原因はいろいろあります。まず病気が原因の場合、妊娠高血圧症候群症、子宮頚管無力症、子宮筋腫、子宮の奇形や前置胎盤などで、これらのなかでも子宮頚管無力症が最も原因として多いと言われています。
病気以外の原因には、ストレスや感染症があります。大きなショックをうけたりストレスをためこむと、早産を引き起こすことがあります。適度にストレスを発散させて、リラックスすることを心がけましょう。
妊娠後もお仕事を続けている方、産休ぎりぎりまで働かれる予定の方も多いのではないでしょうか?
妊娠前より身体は疲れやすくなっていますし、日々お腹は成長しホルモンバランスも変わってきます。
なるべくこまめに休憩をとり、睡眠不足やストレス過多にならないよう無理せず過ごすようにしましょう。
また、妊婦さんは感染症に注意しなければいけません。妊娠中は免疫力が低下しているので、細菌やカビが繁殖し膣内に炎症を起こすことがあります。
そのまま進行してしまうと、赤ちゃんを包んでいる卵膜も炎症を起こし破れやすくなります。そうなると、破水や陣痛が起こり早産となる可能性が高くなります。
安定期に入ると、旅行に行ったりお仕事で出張予定が入ったり、アクティブに過ごされる妊婦さんもいらっしゃいますが、くれぐれも無理はしないようにしましょう。
早産の兆候と症状 いつもと違う症状に要注意!

妊娠中にいつもと違う異変を感じたら注意しましょう。早産の兆候として、おなかの張り、下腹部の痛み、出血、破水などがあります。
おなかの張りについては横になり治まるようであれば、さほど心配することはありません。
ただし、なかなか治まらず続く場合や張りがどんどん強くなるような場合は、直ちに受診するか病院に連絡をして指示をあおぎましょう。
おなかの張りがなくても、出血や破水をした場合も早産の可能性が高く、破水はすこしの量でも早産につながることがあります。
破水しても少量ですと、おりものなのか破水なのか気づきにくいかもしれません。普段より水っぽい、生臭いと感じたら、病院に連絡しましょう。
破水している場合は、赤ちゃんを守っていた卵膜が破れた状態になっているので、細菌に感染しないよう入浴、シャワーは控えてください。
また、多量の出血があった場合は、胎盤が子宮口をふさいでいたり、赤ちゃんが産まれた後に剥がれるはずの胎盤がすでに剥がれてしまいトラブルを起こしている可能性があります。
ほかにも、背中や腰が痛い、赤ちゃんの胎動が減ったなど、いつもとすこし違うなと思ったらすぐに病院へ連絡するか受診しましょう。
切迫早産・早産になったら
切迫早産の治療法
切迫早産を治療する際、子宮の収縮を抑えるために子宮収縮抑制剤が使われます。
ほかにも切迫早産を引き起こす原因となる、腟内の細菌感染の除去が目的で抗生剤を使うことがあります。
子宮収縮の症状が軽く、子宮口がほとんど開いてない状態であれば、通院しながら治療します。
子宮収縮の症状が重く、子宮口が開いている場合は、入院が必要となり子宮収縮抑制剤をの点滴し治療します。
入院期間は症状の重さによりますが、2~3ヶ月入院することが多いでしょう。
妊娠32週以前に破水したら、おなかの赤ちゃんが自力で呼吸ができるようになるまで、抗菌剤を使用し感染を抑えます。
早産の赤ちゃんは、週数が早ければ早いほどからだの器官が未熟なため、障害や死亡のリスクがあります。
すこしでも長い間おなかの中で成長させるために、安静にしてできるだけ妊娠週数をのばします。
妊娠34週以降に破水した場合には、ほとんどの赤ちゃんは自力で呼吸できるので、赤ちゃんが細菌に感染しないうちに出産し、生後は治療室で治療します。
子宮頸管無力症といって子宮口が開きやすい体質の場合は、子宮口が開きが進行すると、流産や早産を引き起こします。
その状況によっては、子宮の出口をしばる子宮管縫縮術という手術をすることがあります。
早産の場合 赤ちゃんが産まれたら
早産で産まれてきた赤ちゃんは、からだの機能が未熟なので保育器に入ることがほとんどです。産後1週間以内にトラブルが起こることが多いです。
たとえば上手に呼吸できない、ウィルスに感染しやすい、体温をキープできないなどで、妊娠週数がすくないほどこのようなトラブルを起こしやすいです。
呼吸機能が完成しないまま産まれた赤ちゃんは、自分で上手に呼吸ができるようになるまで人工呼吸器をつけます。
1500グラム未満で産まれた赤ちゃんは、NICU(新生児特定集中治療室)で治療しますので、個人病院などでNICUがない場合は転院することになります。
医療技術の発達により、今では1000グラム以上で産まれた赤ちゃんの90パーセントが無事育ち、2000グラム以上の赤ちゃんならほぼ普通の赤ちゃんと同じように育つといわれています。
切迫早産・早産にならないために
生協、ネットスーパーなどの宅配サービス

妊娠中の買い物は気分転換になりますが、いろいろかさばると重くて大変ですよね。そんな時におすすめなのが生協、ネットスーパーなどの宅配サービスです。
生協は1週間に1度、生協の宅配ドライバーさんが自宅まで商品を届けてくれます。生協オリジナルの冷凍食品は、お昼を簡単にすませたいときに便利でおいしいですよ。
また生協によってはマタニティ割引があり、妊娠中は手数料が0円になります。赤ちゃんが産まれた後も割引がある生協も多いです。
離乳食に便利な野菜ペーストなどの商品が豊富なので、おすすめです。
最近では生協以外に、大手スーパーのネットスーパーも増えており大変便利です。ネットスーパーは生協と違い、注文のタイミングや配送の空き状況によっては当日配送も可能です。
スーパーに並んでいる商品と同じ価格で購入できるのも魅力です。たいていのネットスーパーが購入額に応じて送料が0円になるサービスを行っています。
ぜひお住まいの地域の生協やネットスーパーを利用してみてくださいね。
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家事代行サービス

実家が遠方でサポートが受けられない方や、上のお子さんがいる妊婦さんにおすすめなのが家事代行サービスです。
家事代行サービス会社のベアーズでは、出産応援プランがあり日常の家事はもちろん、検診の付き添いや上のお子さんのお世話なども行っています。
この機会に手の届きにくい場所の掃除や、窓ふきなどをプロにお願いするのもいいですね。
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マタニティサポートタクシー

妊娠中は通院や出産準備の買い物など移動が多いですよね。そんな妊婦さんをサポートしてくれるタクシーがあるのはご存知ですか?
第一交通のママサポートタクシーは、助産師から研修をうけたドライバーが対応してくれます。また、陣痛時はバスタオルなども用意してくれます。
京王自動車のはぴママサポータクシーは、東京防災救急協会のマタニティサポート講習を受けたドライバーが対応してくれます。
ドライバーは、妊婦さんが乗車したときの心構えや、タクシー利用時の緊急対応、赤ちゃんの応急処置など、最低限のサポート(医療行為とは異なる)を習得されているそうです。
他にも陣痛時に利用できる陣痛タクシーのサービスがある会社もあります。いずれも事前登録が必要ですので、お住まいの地域のタクシー会社をチェックしてみてください。
マタニティ向けのタクシーなら安心して利用できますね。
体験談
ki-fioさんからの体験談:
妊娠6ヵ月の時に起こった体のトラブルは切迫早産です。 当日妊娠していましたが、仕事を続けていました。
妊娠6ヵ月では辛いつわりも治まり、お腹もまだ大きくなっていませんでした。体も調子が非常に良かったため、仕事で無理をしすぎてしまいました。
そして妊娠6ヵ月の検診で子宮頸管が25mmを切りそうになり、切迫早産だと診断されました。その後、臨月まで続ける予定だった仕事をすぐ辞めました。そして自宅療養することになりました。
35mamaさんからの体験談:
妊娠31週の頃。里帰り出産予定だったので上の子を連れて実家へ帰省しました。
帰省した翌日、出産予定の病院で定期検診をうけると、なんと切迫早産であることが判明!即入院、絶対安静となりました。
私の場合は、とにかくお腹が張る!10歩も歩けば下から出てくるんじゃないかと思える重圧を感じる。3分も立ってられない(座りたくなる)という感じでした。今思えば明らかに異常なこの状態を、妊娠してるからだ。くらいにしか認識してなかったりして…。
でも妊娠中の普通は分かりにくいので、自分の状態を的確に伝えられるように、検診前に準備しておくのも大事だと思います。
まとめ
妊娠中はちょっとした体調の変化に敏感になり不安を感じることもありますよね。そんなとき、あなたはどうされてますか?
心配になって妊娠本やインターネットで延々調べもの・・・という方も多いのでは?でも、自己判断では怖いな、と少しでも不安になったら早めに主治医に相談しましょう。
赤ちゃんが無事に産まれてこられるように、無理はせずなるべくリラックスしてお過ごしくださいね。
(文書作成:Sue)
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