目次
2歳ってどんな絵本を読むの?
生活習慣やしつけも、絵本を上手に使ってみて
2歳の子どもは靴を脱いだり、洋服を着たりすることを覚える時期ですね。トイレに興味を持ち始めたら、トイレトレーニングを始めてみるタイミングです。そんなしつけには、絵本があるとスムーズに行くこともあります。
「どうすればいいのかな?」や「うんちがぽとん」など、子どもの気持ちにそって語りかけることができるので、子どもの心に届きやすいですよ。
「ひな祭り」や「たなばた」など季節行事の絵本もあります。あらためて読むと、日本の伝統文化をわかりやすく伝えてくれるので、大人でも発見があります。また、ハロウィンやクリスマスのかわいい絵本もあるので、英語デビューにもおすすめですよ。
ちゃんと聞かない。でも大丈夫
「読んでないからまだめくっちゃだめ」とは言わず、子どものペースで進みましょう。見たいページからでも、どんどん先が気になる子は絵だけ見ても、途中までしか読んでないのに次の本を持って来ても、その子の気持ちを優先して、絵本というツールを使って、親子のコミュニケーションを楽しみましょう。
長い文章は、そのまま読まなくても、わかりやすく会話のところだけ読む形でもいいのです。絵を見て、自分の好奇心を満たしていくと、そのうちストーリーが気になってきますよ。
ちゃんと聞かなくても、読まないでめくるだけでも、子どもにはちゃんと身についているので大丈夫です。絵本は身近にふれられる芸術でもあるので、字が読めないうちは、絵を見て楽しんでいてもいいので、親子で絵本にふれる時間を楽しみましょう。
もし絵本がまだ早いのかなと感じるときは、図書館などで、絵本のおはなしを人形劇でやってくれるところもあります。動きのある人形は、2歳児は、とてもくいつきますよ。そこから絵本に入っていくのも手です。
好きなものがはっきりしてきたら
自分で選ばせてみると…
自分でやりたがりやの2歳児には、読みたい本を自分で選ばせてあげると、喜んでストーリーを聞くこともあります。お話は難しいかなと思いますが、昔話や名作などの長いストーリーの本を選ぶ子もいます。
ぜひ、本を自由に選べる図書館や子育て支援センターへ行ってみてくださいね。読み聞かせにも参加すると、図書館の司書さんおすすめの絵本を教えてくれたり、子どもの興味に合わせた絵本を探してくれたりします。きっと、お気に入りの本が見つかりますよ。
動物好きな子には図鑑も

猫や犬など、近所で飼っているおうちがあると、動物に興味を持ち始める子もいますね。好奇心を持ち始めたら、図鑑をプレゼントするのもおすすめです。
本格的に読んでほしいなら、動物図鑑をぜひプレゼントしましょう。色々な動物が載っているので、めくるだけでも楽しめますし、大きくなってからも気になった時に、自分でめくって調べるようになりますよ。
また、2歳の好奇心を満たす、いろいろな図鑑があります。動物や乗り物など、日常的に見るものがまとまって載っているので、繰り返して言葉を覚えたがるこの時期におすすめですよ。
【1】はらぺこあおむし|エリック=カール
しかけが楽しい!鮮やかな色の絵本

子どもの頃に好きだったママも多いのではないでしょうか?小さなあおむしが、葉っぱだけでなく、フルーツやお菓子などいろいろな物を食べて、やっぱり最後においしい葉っぱを食べて、さなぎになり、きれいなちょうになるというお話です。食べ物に、穴があいていて、子どもは指を入れて遊びたくなります。
あおむしがちょうちょうになるという自然の変化をとても美しい絵で伝えてくれます。また曜日が出てきて、ひとつ、ふたつ…と数も出てきて、色々な食べ物も出てくるので、子どもにとって学ぶことが多い本でもあります。大型の絵本もあり、ちょうちょうになった時、パタパタ飛んでいる様にすると、感動してくれますよ。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥1,296
*メーカー:偕成社
*著作者:エリック=カール
*対象年齢:3歳~6歳
*ページ数:25
*商品サイズ:30cm x 21cm x 1cm
*商品重量:0.4kg
口コミ
・カラフルな色が気に入ったのか、興味津々で見てくれます。
・しかけの穴の中に小さな指をぐりぐり入れて遊んでみたり、おいしそうなおやつが並んでいるページがくると食べる真似をするなど、子どもが楽しみながら読んでいます。
【2】おつきさまこんばんは|林明子
2歳児が覚えやすい言葉がたくさん

まんまるおつきさまの表情が面白くて、まるで生きているように描かれています。これをきっかけに、おつきさまに興味を持ち、「こんばんは」とお話しする姿はかわいいですよ。
途中で、雲が出てきてお話するのですが、「こないで」、「どいて」、「ごめん」など、2歳の子が使いやすい言葉なのですぐに覚えて真似します。夜に読むと、外に出て、おつきさまを探したくなります。落ち着いたトーンで読みやすい本なので、寝る前に読むのにもおすすめです。
「くつくつあるけ」シリーズの絵本は、どれも2歳の子が興味を持ち始めるものがテーマですね。ぜひセットでそろえてみてくださいね。
口コミ
・日常の挨拶やうれしいこと、悲しいことなどのシンプルな表現がいっぱい出てきて、子どもの心に素直に入っていく内容の本です。絵もやさしくて単純明快です。
・この本を読むと、子どもがお月様に向かってこんばんはとお辞儀をしたり、雲がお月様を隠してしまうとふうーっと息を吹きかけて雲を追い払おうとしたりします。
【3】もこもこもこ|谷川 俊太郎、元永 定正
子どもが暗記してしまう面白い言葉と絵がベストマッチ!

「もこ」もそうですが、面白い言葉が集まっています。絵も独創的で、よく表現されていて、子どもはくいついて見ます。好きな子が多い絵本で、読み聞かせのイベントではよく読まれています。
文章はなく、言葉だけなので、想像力をかきたてられます。何度も繰り返して読みたくなる本なので、すぐに暗記して、文字が読めるようになる前から、自分で声に出して読める本です。元永さんの絵本は、ユニークな絵が多く、面白い言葉もあるので、子どもは大好きです。
口コミ
・「もこ」「にょき」などの言葉だけで構成されている絵本ですが、一言読むたびに子どもがケラケラ笑います。字が読めなくても暗記することができる内容なので、2歳の子が1人で楽しんだり、下の兄弟に読んであげたりしています。
【4】がたんごとんがたんごとん|安西 水丸
電車になって、くりかえし読める!

電車が好きな男の子は、きっとお気に入りになると思いますよ。がたんごとんと走ってくる汽車に、子どもになじみのあるスプーン、コップ、りんごなどが乗っていきます。「のせてくださーい」と「がたんごとん」の繰り返しなので単調ですが、子ども好みのシンプルな色使いで統一されていて、何度も読みたくなる絵本です。
「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」という海遊びバージョンもあり、見つけた時に「一緒だね」と大喜びしていました。セットであると、より一層楽しめますよ。
口コミ
・「がたんごとん」「のせてくださーい」の繰り返しを子どもが楽しんでいました。
・子どもを膝の上にのせてガタガタ揺らしながら、「がたんごとんがたんごとん」と読んであげると喜んでいました。同じ言葉の繰り返しなので、子どもが覚えて暗唱しています。
【5】ねないこだれだ|せなけいこ
ちょっとこわいおばけの話

寝ない子は、おばけになって飛んでいってしまうという、ちょっと怖いお話です。おばけの絵がシュールで、インパクトが強く、子どもの心をつかむのが上手いので、子どもに伝わりやすい反面、こわがりすぎてしまう子もいるようです。一度、図書館などで見てみて、お子さんの反応を見てから買うとよいですよ。
せなけいこさんの「いやだいやだの絵本」シリーズは、しつけにぴったりで、お母さんが困る寝かしつけや、なんでもいやだと言うイヤイヤ期を乗り切る工夫が、ユーモアたっぷりに表現されています。
口コミ
・この本を読んで以来、子どもが寝る時間を気にするようになり、9時前には寝るようになりました。
・小さいころに母親が読んでくれて、この本を読んだ後は怖くて夜にトイレにも1人で行くことができいくらいでした。それでも読み終わった後に母と一緒に安心して寝ることが好きで、よく読んでもらいました。
【6】ぐりとぐら|なかがわ りえこ、 おおむら ゆりこ
福音館書店の名作!ママも懐かしい
![ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集),2歳,絵本,](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/image.cozre.jp/magazine/post/577915.jpg)
福音館書店から出ている1963年に生まれたお話なので、ママも子どもの頃読んだ記憶がありませんか。野ねずみのぐりとぐらは、食べることと料理することが大好きで、大きなたまごを見つけて大きなカステラをつくるというお話です。
食べものの描写がとてもおいしそうで、思わず作って食べたくなります。お料理が好きな女の子なら、一緒に作れて食育にもつながりますよ。自然の中でどんぐりやくりなどの食材をひろうページもあるので、いつものお散歩ともつながりますね。
ぐりとぐらの歌の部分は、ママが歌ってあげると、子どもも喜んで歌います。絵が丁寧で、最後には森中の動物が集まってくるので、「ライオンだ、ぞうだ」と見つけても遊べます。大きくなっても、小さい頃読んだ記憶が残っているようで、懐かしい思い出の1冊になると思います。
うみぼうずの出てくる「ぐりとぐらのかいすいよく」や、てながうさぎのお話「ぐりとぐらとくるりくら」も、想像力を膨らませてくれますよ。クリスマスのお話「ぐりとぐらのおきゃくさま」は、だんろや大きなケーキなど、冬でも暖かいおうちの中が表現されていて、冬っていいなと思わせてくれます。
口コミ
・卵を発見する、何を作るか考える、準備をして作る、仲間と食べる、残った殻で自動車を作るという楽しい事が続くストーリーに子どもが釘付けになります。
・テンポの良い文章で読み聞かせをするほうもリズムよく読むことができます。
【7】だるまさんが|かがくい ひろし
だるまさんがキュート!

だるまさんのリズミカルな動きがかわいい絵本です。だるまさんの動きに合わせて読むと、喜びますよ。「だるまさんの」、「だるまさんと」もあるので、ぜひセットで読んでみてくださいね。言葉をいろいろ覚え始める2歳の子が楽しく接続詞を覚えられます。
かがくいひろしさんの絵本は、ユーモアな絵と、面白い擬音が特徴的ですね。「おしくらまんじゅう」はきっと子どもの心をつかむと思いますよ。最後、おばけになっちゃうのですが、ちょっとスリルもあって面白い、子どもが大好きな絵本です。
口コミ
・絵や文がシンプルでわかりやすい絵本です。子どもが「どてっ」や「ぷー」などの擬音を真似しながら身体を動かして喜びます。
・「だるまさんが」のあとにページをめくると、だるまさんがコミカルな動きをしています。リズム感があってとても楽しい絵本です。
【8】くだもの|平山和子
おもわず食べたくなるくだもの!

いちごやぶどうなど、本物のようで食べたくなります。「はい、どうぞ」と絵本に合わせてあげると、食べるまねをしてうれしそうです。やさしいタッチの絵は、めくるだけでも楽しめます。
春、夏、秋、冬の四季折々で食べる果物が紹介されていて、どれもおいしそうで食べたくなるのですが、季節によってできる果物が違うことも伝えられます。最後、女の子がバナナの皮をむいて食べるのを見て、子どもも真似して自分でむくようになります。
口コミ
・カラフルな本物そっくりの果物の絵が描かれています。子どもが果物をつかんで口に持って行ってもぐもぐ食べる真似をします。
・果物の名前を子どもに教えながら読むことができます。
【9】まどからおくりもの|五味太郎
サンタクロースがプレゼントしてくれたものは…

クリスマスプレゼントにおすすめです。クリスマスの夜、サンタさんが窓から家の中をのぞいていきます。見えた動物にぴったりのプレゼントを置いていくのですが、ページをめくると実は違う動物だっただという、ユーモアあふれる仕掛け絵本です。
五味太郎さんのかわいらしい絵は子どもも好きですね。めくる部分を破ることもありますが、何度読んでも、「これはほんとうはね…」と当てっこ遊びを楽しみながら読める絵本です。
口コミ
・ページにあいた穴の向こうが次のページになっているしかけ絵本です。ページをめくるのにワクワクする絵本です。
・サンタさんが窓から中をのぞくのですが、はやとちりで変なプレゼントを贈ってしまいます。それでもプレゼントをもらったみんなが笑顔で喜んでいます。読んでいて心があたたまるお話です。
【10】やさいさん|tupera tupera
やさいさんの顔にドキッとするしかけ絵本

学研プラス出版の、独特な絵にドキッとする、めくって楽しむ仕掛け絵本です。野菜の葉っぱが描かれていて、めくると野菜が出てくるしくみなので、一人でも遊べる絵本です。葉っぱの絵が本物に忠実なので、自然と野菜の葉を覚えることができて、知育にもなります。
著者の tupera tupera(ツペラツペラ)さんは、ユニットで創作をされていて面白い発想の絵本をたくさん描かれています。「くだものさん」とセットでプレゼントすると喜ばれます。
口コミ
・しかけ絵本で、言葉も単純なので1人で楽しむこともできる本です。地面に出ている葉で野菜を当てるという内容なのですが、この絵本で子どもは野菜の葉を覚えることができて食育にもなります。
・「すっぽーん」というせりふに子どもがはまっています。
【11】ももたろう |いもとようこ
日本昔話をかわいいイラストで

誰もが小さいころに聞いたことがある日本昔話「ももたろう」です。
ももたろうは色々な絵本が出ていますが、こちらの絵本はEテレの「いないいないばあ」で童謡の作画を手掛けるいもとようこさんの優しいイラストで描かれたももたろうの絵本です。
どんぶらこどんぶらこと桃が流れてくるところや、次々と動物が仲間になり、悪い鬼を退治するというわかりやすいストーリーで、初めての昔話にはぴったりの一冊です。
口コミ
・短い文章でわかりやすい内容で、絵もかわいいので子どもが楽しんで読んでいます。
・最後にももたろうの歌の歌詞がついていて、子どもに歌ってあげると喜びます。
【12】うさこちゃんのにゅういん|ディック ブルーナ
人気キャラクターミッフィーの絵本

うさぎのキャラクターミッフィーの絵本ですが、日本語の絵本ではうさこちゃんと呼ばれています。ミッフィーの絵本は1歳から3歳までの絵本セットがあり、こちらの絵本は2歳からのうさこちゃんの絵本セットに入っている本です。
うさこちゃんはのどが痛くて病院に入院することになりました。入院はとても怖かったのですが、治療は痛くなくてすぐに終わることや、パパとママがプレゼントを持ってきてくれることから、うさこちゃんが入院はきらいではないと気づきます。
この絵本を病院に行く時に読んであげれば、子どもも病院を怖がらないかもしれませんね。
口コミ
・子どもが入院をする際に読み聞かせをしました。うさこちゃんの「にゅういんするのほんとはきらいじゃないんだわ」という言葉に勇気づけられたようです。
・うさこちゃんが入院するまでの心情が描かれていて、子どもにはうさこちゃんの気持ちがわかるようで、読み聞かせると泣きまねをします。
まとめ
絵本は、親子のふれあいタイムを充実したものにしてくれます。イヤイヤ期でいらいらした時だって、絵本を手にとれば、心のふれあいを助けてくれますよ。
大きくなるにつれて、どんな絵本を選んだらよいのか迷ったら、毎月絵本が届くサービスを利用するのも手です。もし図書館へ行く時間がとれれば、司書さんに相談してみましょう。
読み聞かせのイベントに参加してみるのも面白い発見があります。新刊を教えてくれたり、和訳される前の英語の本と読み比べたりなど、奥深い本の世界を紹介してくれますよ。
他にも、子育て支援センターや地域のイベントで、読み聞かせのイベントがあると思います。好きな作家さんが見つかると、絵本選びがまた一層楽しくなります。車やバスの移動中にも楽しめる絵本、ぜひ子どもと一緒にお気に入りを見つけてみてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。