目次
【1】「うさこちゃんとどうぶつえん」 ディック・ブルーナ/文・絵 石井桃子/訳
赤ちゃん向けにまずはこの1冊をどうぞ

うさこちゃんは、お父さんと一緒に動物園に行くことになりました。
初めて本物の電車に乗り、本物の動物たちに会ったうさこちゃんの驚きや感動が伝わってきます。
子どもにとっては未知のことがいっぱいで、そのひとつひとつが新鮮な発見につながるんだということに改めて気づかされます。
また、この絵本の魅力は、色数が限定されたシンプルな絵にもあります。
これはブルーナの絵本の大きな特徴です。この絵本には白黒以外は吟味された4色しか使われていません。
絵が極力単純化されているのは、読み手に想像の余地を与えるためだそうです。
計算された色のコントラストも素敵です。はっきりした色合いのものを好む赤ちゃん時代から見せて楽しませてあげられますね。
絵本の大きさもコンパクトで、赤ちゃんとの読み聞かせやおでかけにぴったりです。
初めての一冊としておすすめの絵本です。
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【2】「おでかけのまえに」 筒井頼子/作 林明子/絵
1、2歳児の「あるある!」に親子で共感

ピクニックに行く日の朝、あやこは目が覚めた瞬間からおでかけが楽しみで仕方がありません。
そこで準備をお手伝いしようとするのですが、どれもなかなかうまくいかないようです。
その様子が絵と文で生き生きと描かれていて、読み手の子どもは共感し惹きこまれます。
親から見ればありがた迷惑のようなお手伝いは、やりたがる時期が誰にでもあるのではないでしょうか。
親としても、笑ってしまうくらい「あるある!」と共感してしまいます。
実際に目の前で起きたらイライラしてしまいそうなことばかりですが、このおかあさん、おとうさんはあくまでも優しく、温かく寛容です。
当のあやこの表情も満足げで、読み手は怒るどころか微笑ましい気持ちになります。
わが子が「お手伝い」をしてくれたときも、この絵本を読んだ後なら、いつもより大目に見てあげられそうですね。
自分でやりたがる時期の1、2歳児の親子のみなさんにおすすめしたい絵本です。
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【3】「ブルくんとかなちゃん」 ふくざわゆみこ/作
お友だちになりたいな

大きなブルドッグのブルくんがかなちゃんの家族の一員になることになりました。おうちにやってきました。
ブルくんとかなちゃんは、お互いに相手のことを気にしながらもなかなか仲良しになれない、そんな二人の気持ちをわかりやすく描いています。
ブルくんとかなちゃんの表情の変化がユーモラスです。
気をひこうとしたのに失敗してしょんぼりするけなげなブルくん、そこへ勇気を出して近づくかなちゃん。
相手のことを思いやる、二人の一生懸命な気持ちが子どもの心に素直に伝わる絵本です。
最後に、大きなブルくんにかなちゃんが寄りかかって寝ています。
気持ちの温かくなる展開に、ブルくんの生身の温かさまで感じられて、ほのぼのとした気分になれます。
お友だちの存在に気づき始める1、2歳くらいからおすすめしたい絵本です。
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まとめ
0~2歳くらいまでの女の子を惹き付け、共感を呼びそうな3冊をご紹介しました。
きっとうさこちゃんやあやこ、かなちゃんになりきっておはなしを聞いてくれることでしょう。
読み聞かせタイムをワクワク、ドキドキ、親子で一緒に楽しみましょう!
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