おやつの目的は?

補食としての役割

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育ち盛りの子どもは、健やかに成長し活動するために栄養やエネルギーがたくさん必要です。しかし、子どもは消化吸収能力が未熟なため、たくさん量を食べられなかったり、日によって食べムラがあったりして、3食だけでは必要な栄養を摂取することができません。

その必要な栄養を補うのが、おやつです。子どもに与えるおやつは「補食」としてとても重要な役割を果たすのです。おやつでもしっかりと栄養を摂取できるものを与えるようにしましょう。

心と身体のリフレッシュの時間

おやつタイムを楽しむ子ども達,子供,おやつ,

おやつの目的は、栄養補給や空腹を満たす以外にもあります。おやつを食べながら休憩したり友達や家族と会話をすることで、疲れを癒したり、コミュニケーションを深める時間が生まれます。楽しいおやつタイムを過ごすことで、心と身体のリフレッシュができるのです。

おやつの上手な与え方

時間を決めよう

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おやつを子どもが欲しがる時にいつでも与えていると、偏食やムラ食い、だらだら食べ、肥満や虫歯の原因になります。おやつの時間はきちんと決めましょう。

おやつの時間は、食事と食事のちょうど間の時間帯が良いとされています。1~2歳児は午前(朝食と昼食の間)と午後(昼食と夕食の間)の1日2回、3歳児以降は午後に1回与えるのが一般的です。

量を決めよう

おやつは子どもの楽しみのひとつでもありますが、食べ過ぎはよくありません。お腹いっぱいになって夕飯を食べられなくなっては、栄養が十分補えません。

子どものおやつの目安量は、1日に必要な総エネルギーの約10~20%とされています。食事量や運動量、体格によっても異なりますが、2歳までが150kcal程度、3歳以降では約200kcal程度となります。

動き回る子どもたちは、水分も不足します。おやつの時間には飲み物も与えてください。その際、砂糖の取り過ぎにならないように、ジュースは極力控え、麦茶や水、牛乳などで水分補給してあげましょう。

不足しがちな栄養を取り入れよう

栄養を考えるママのイラスト,子供,おやつ,

子どものおやつには、不足しがちな栄養を補う役割がありますので、甘いお菓子やスナック菓子ばかりではなく、その日足りないなと感じた栄養素を含むものも取り入れるようにしましょう。

ヨーグルトなどの乳製品、おにぎり、小魚、豆類、サツマイモや季節の果物などは栄養価が高く、手軽に準備できるのでおすすめです。

手作りおやつは重要?

子どもに合わせて、栄養管理やアレルギー対応ができる

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おやつを手作りするのって、ちょっと大変そうというイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、手作りするメリットはたくさんあります。

まず、原材料がわかっているため、子どもに与えるのに安心感があります。そして、アレルギーの対応ができることはもちろん、素材そのものの味をいかしたり、砂糖やバターなどの量を調整したり、子どもの苦手な野菜を入れたりとアレンジすることが可能です。

子どもと一緒に作れば食育にも!

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手作りおやつは、子どもにとって素材やおやつ作りへの興味にもつながります。どんな食材を使って、どのようにおやつを作るのかを見たり、一緒に体験したりすることで、食や栄養について関心を高めることができ、食育にもなります。

また、一緒におやつ作りをすることは、親子のコミュニケーションを深めることができ、ママパパも子どもの成長を確認できる貴重な時間になるでしょう。

市販のおやつのメリット・デメリット

市販のおやつは種類が豊富で、キャラクターの物やおまけ付の物など、子どもが喜ぶ商品がたくさんありますねよ。お友達と交換したり、イベントでいただく機会もあるでしょう。

袋を開ければすぐに食べさせることができ、忙しいママや外出時にはとても便利です。また、値段も手頃な物が多く、日持ちもするのでストックもできます。

一方、市販のおやつのデメリットは、商品によってはカロリーが高く、添加物がたくさん入っていることです。購入する際は食品表示を見て、着色料や保存料、香辛料などの添加物がなるべく少ないものを選びましょう。

栄養たっぷり、子どもが喜ぶ簡単おやつレシピをご紹介!

【1】HMで簡単!ひとくちバナナ豆腐ドーナツ

材料(約20個分)

・ホットケーキミックス:200g
・卵:1個
・バナナ:1/2本
・砂糖:大さじ2
・豆腐(絹):1/4丁
・粉砂糖(飾り用):適量

作り方・おすすめポイント

1.耐熱容器にバナナを入れ、スプーンなどで細かく潰します。
2.バナナの上に砂糖をかけ、電子レンジで2分加熱。
3.ボールに、卵、豆腐、ホットケーキミックス、荒熱のとれたバナナを入れ、かき混ぜます。
4.スプーンで生地をすくい、低温の油で揚げ、粉砂糖をふりかけたら完成です。

ホットケーキミックスを活用すると、簡単においしいドーナツができます。豆腐とバナナも入って栄養たっぷり、ふわふわしっとりの食感です。

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【2】幼児おやつ♪サクサク野菜クラッカー

材料

・薄力粉:50g
・片栗粉:50g
・油:25g
・塩:ひとつまみ
・お好みの生野菜(写真はトマト、ほうれん草、大根、青ネギ):50g
・すりごま、青のり、粉チーズなど(使用する野菜に合わせて組み合わせる):大さじ2

作り方・おすすめポイント

1.お好みの野菜をそれぞれペースト状にします。フードプロセッサーを使うと簡単!
2.薄力粉、片栗粉、油、塩を混ぜ、野菜ペーストと組み合わせるすりごまなどをそれぞれ混ぜ合わせ、耳たぶの固さになるよう生地をまとめます。固い場合は水を少しずつ加えて調整。
3.麺棒で生地を薄く伸ばします。織り込む→伸ばす→織り込むを3回ほど繰り返します。
4.生地を1mm厚に伸ばして好きな形に成形。フォークで穴を開けます。
5.180度に余熱したオーブンで15分焼きます。熱いうちに厚手のビニール袋に入れ、分量外の塩を入れてフリフリしたらできあがり!

野菜が苦手なお子さんでも、サクサクおいしいクラッカーなら食べてくれること間違いなし!いろんな野菜で作れます。卵アレルギーのお子さんにもおすすめのおやつレシピです。

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【3】子供のおやつ☆フルーツヨーグルト寒天

材料(約8カップ分)

・プレーンヨーグルト:500g
・粉寒天:3g
・水2:カップ
・砂糖:80~100g
・好きなフルーツ缶:1缶

作り方・おすすめポイント

1.鍋に水と粉寒天と砂糖を入れ、泡だて器で混ぜながら中火にかけます。沸騰したらそのまま2分煮ます。
2.火から下ろし、ヨーグルトを入れて、泡だて器でしっかり混ぜます。
3.型にお好みのフルーツを均等に入れ、そこに2を流し入れて冷蔵庫で固まるまで冷やせば完成です。

カルシウム豊富なヨーグルトと食物繊維が豊富な寒天は便秘解消にも効果的。小さいお子さんから大人まで楽しめる簡単おやつです。

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まとめ

子どもにとっておやつは特別待ち遠しい時間です。子どもの笑顔と健やかな成長を考えた内容、与え方を心がけるようにしましょう。

手作りのメリットはたくさんありますが、おやつは毎日のこと。市販のおやつにひと手間加えたり、組み合わせを工夫して、毎日楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね。

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