カンジダ膣炎とは?
妊娠中にかかりやすい理由は?
妊娠することで、ホルモンバランスが崩れることでかかりやすくなると言われています。普段の膣内は酸性に保たれているため、体に不要な雑菌などは繁殖せず死滅したりします。
それが、カンジダ真菌の酵素やさまざまに変形する菌糸のせいで、ホルモン異常を起こしたり免疫機能を低下させたりします。
その結果、ホルモンバランスが崩れ、膣内がアルカリ性に近づきカンジダ真菌が増殖しやすくなるのです。妊娠中はつわりやストレスなどで体が弱っているので、妊娠していない時に比べて発症しやすくなるのです。
症状は?
我慢できないかゆみや腫れ
基本的には我慢できないほどのかゆみが出ることが多く、かゆみによりカンジダ膣炎に気づきます。また、腫れると熱をもったりするのも厄介な点です。
デリケートゾーンのため、かいてしまうと余計に炎症がひどくなってきます。炎症の場所によっては、排尿時に痛みがでたり、ヒリヒリとしみたりということもあります。
検査方法・治療法は?再発する?保険適用?
自然治癒する?放置はしないで
カンジダ膣炎は体力が落ちた場合に発症するものなので、初期の段階で症状が軽い場合は自然治癒する可能性はあります。
しかし、妊娠中はホルモンバランスが崩れているのでなかな思うようになりません。妊娠中は症状が悪化して治療が長引いてしまうこともあるので、自己判断せず医師に相談しましょう。
十分な睡眠、適度な運動、栄養バランスのよい食事、ストレスをためずリラックスできるよう、規則正しく過ごせるといいですね。
市販薬でも治療できる?
カンジダ膣炎の治療で市販の薬も数多く販売されていますが、ステロイドが入っていたり、妊娠中は使用できないものもあったりするので、必ず産婦人科医に相談してください。
相談するのが恥ずかしいからといって、自己判断で市販の薬を使用することはやめましょう。
再発のリスクは?
常在菌であり、体調の変化によって増殖する可能性があるカンジダ膣炎は、再発する可能性も高いです。特に、妊婦さんの場合は、おりものが増えたりホルモンバランスが崩れたり、つわりなどで食生活が乱れたりと、体調を崩しやすくなります。
また、体温も高くなり汗をかきやすくなるので、どうしても下着がむれたりしますので、通気性のよい下着を着用するなどを心がけるといいですね。
胎児への影響は?
出産時
出産時にカンジダ膣炎が治っていない場合、赤ちゃんへの影響がでてきます。カンジダ真菌が膣内にあるため、出産時に赤ちゃんがカンジダ真菌に感染する可能性があります。
カンジダ真菌に感染してしまうと、鵞口瘡(がこうそう)や皮膚炎を発症します。鵞口瘡とは、赤ちゃんの口の中でカンジダ真菌が増殖して白いカビが繁殖することを言います。また、皮膚炎では赤ちゃんの腸内にカンジダ真菌が入ってしまい、おむつかぶれを繰り返してしまうというようなことが起こります。
まとめ
カンジダ膣炎は誰でも発症しやすく、特に妊娠中は発症の可能性が高くなります。妊娠したからといってやらなければならないことが減るわけでもありませんし、つわりの時期はなかなか思うように食べられないかもしれません。
でも、できるだけゆったり過ごせるといいですね。規則正しい生活やバランスのよい食事で免疫力が高まり、発症の可能性が低くなります。
早期に発見し治療することで、不快なかゆみからも解放されますし、赤ちゃんへの影響も防ぐことができます。どんなに気をつけていても発症する場合があるので、その場合は恥ずかしがらずに医師に相談してくださいね。
(文章作成:nobii)
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