目次
生後6ヶ月の成長・発達|寝返り・お座り・人見知りなど
身体の発達は?
生後6ヶ月頃になると、寝返りができるようになる赤ちゃんも増えます。寝返りをし始めた頃とは違い、腰をひねるだけで簡単に回転できるようになり、ゴロゴロと連続して転がっていくこともあります。
赤ちゃんが自力で移動できる範囲が広がるのに加え、手の動きがさらに発達して物を掴むだけでなく、左右に持ち変えたり、片手に1つずつ持ったりもできるようになります。
ベッドなど高さのあるところに寝かせるときは今まで以上に転落に気をつけ、手の届く場所に危ないものは置かないなどの工夫がさらに必要になってきます。
また両手で身体を支えさせれば、短時間のお座りができるようになるのもこの頃からです。まだ不安定で倒れやすいので、お座りをさせる際は必ずすぐ近くで見守ってあげてくださいね。
情緒面の発達は?
赤ちゃんが物事を記憶できるようになるのは、生後6ヶ月頃からと言われています。この頃から人見知りが始まるのも、ママやパパなどの身近な人を記憶して、そうでない人と区別できるようになるからです。
また、喜怒哀楽の情緒の発達もさらに進みます。より細かな感情表現が生まれてくるので、たとえば、悲しいときと怒っているときでは泣き方が違うなど、表情がどんどん豊かになってくるでしょう。
この時期に「いないないばあ」をすると赤ちゃんはとても喜びますが、それはママを覚えて探すという記憶の面と、ママが見つかってうれしいという感情の面、両方の発達が遊びと結びついているからと言えます。
体験談「からだがしっかりしてきてお座りや寝返りも」

生後6ヶ月の生活|夜泣き・遊び・服装とサイズなど
1日の過ごし方
できるだけ赤ちゃんの生活リズムを一定にし、早寝早起きを心掛けるようにしましょう。朝は7~8時頃までには起きるようにし、夜は20時までには寝かしつけを始めるとよいでしょう。離乳食も毎日だいたい同じ時間に食べさせるようにすると良いかと思います。
昼間、室内での身体を使った遊びは、よりダイナミックなものも楽しめるようになります。「高い高い」や「ひこうき」などをパパに担当してもらうのもよいですね。
ある程度身体を動かすことで、夜にぐっすりと眠ることができます。また、外へのお散歩では、公園の芝生の上などにお座りのできるようになった赤ちゃんを下ろしてみるのも良い刺激になるでしょう。
生後6ヶ月の赤ちゃんの服装は?
お座りの姿勢がとれるようになると頭からかぶるタイプの服を着せやすくなりますので、上下分かれた服(セパレート)を着させてもよいでしょう。
ゴロゴロと動き回ってもお腹が出ないよう、肌着は上下がつながっているボディ肌着を着せることをおすすめします。
この時期の平均的なサイズは以下のとおりですが、個人差、またメーカーによっても差がありますので、あくまでも目安として、実際の赤ちゃんに合ったものを選んであげるようにしましょう。
・洋服のサイズ:70
・帽子のサイズ:44cm
・靴下のサイズ:9-12cm
【季節ごとのワンポイント】
〇春、秋
ボディ肌着にセパレート(トップス+ボトムス)が基本です。トップス+オーバーオールや、肌着なしで長袖ロンパース+ボトムスまたはオーバーオールなど、手持ちのアイテムを利用するとバリエーションが楽しめます。肌寒い時はベストやジャケットで調節してあげましょう。外出時は靴下・帽子をプラスします。
〇夏
半袖トップス+短ボトムスで涼しく過ごします。汗を吸収しにくい素材などのときは、下にランニングのボディ肌着を着せるとよいでしょう。冷房が効いている場所では、通気性の良いカーディガンなどで調整し、屋外では熱中症や紫外線対策のため、帽子を被らせましょう。
〇冬
最近の屋内は暖房が効いているので、冬用の分厚い素材を何枚も用意する必要ありません。住んでいる地域などに応じて、ボディ肌着は温かい素材や長袖、トップスやボトムスも温かい素材を用意するとよいでしょう。外出時は、ジャンプスーツや靴下で調節し、室内では、ベストが便利です。
生後6ヶ月の栄養|離乳食・母乳・ミルクの量など
離乳食の進め方
生後5ヶ月のうちから離乳食を開始していた場合は、開始1ヶ月を目安に1回食から2回食にステップアップします。
2回食に進む目安としては、
・おおよその生活リズムが整っている
・ペースト状のものをしっかりとゴックンできている
・おっぱいやミルクをよく飲み、身長や体重が順調に増えている
・1回食を開始して1ヶ月以上経ち、食べることに慣れている
などが挙げられます。
2回食の最初は、1回の量を1回食であげていた半分にし、1日あたりの総量を1回食のときと同じにします。その後、徐々に1回あたりの量を増やしていきましょう。
食べさせてよい食材は最初の1ヶ月とかわりません。胃腸に負担のかかる肉類などはまだ与えないようにしましょう。
2回とも決まった時間にあげられればベストですが、赤ちゃんの生活リズムがそこまで整っていなかったり、日中におでかけする日など、毎日2回とも決まった時間に食べさせるのは難しい場合がよくあります。
同じ時間にしようとして、赤ちゃんの機嫌のよくないときや、外出先の落ち着かない環境で無理に食べさせる必要はありません。
このようなときは、少なくともどちらか1回の時間は一定にすることと、2回目を遅くとも19時頃までには食べ終わるようにして調整すればよいでしょう。
授乳の回数・量について
この時期の標準的な1日の授乳回数と量は、母乳の場合は1日5回程度(4時間おき)、ミルクの場合は1回200mlを4時間おきに、1日5回で合計1000ml程度です。
離乳食からの栄養は、2回食に進んでもまだ全体の20~30%程度ですので、赤ちゃんが欲しがるだけしっかり授乳することが必要です。
ただし、特に母乳の場合は短い間隔でちょこちょこと飲ませてしまうと、空腹を感じにくくなって離乳食を食べたがらなくなります。
授乳間隔が短いなと思ったら、遊びや散歩など別のことで気分転換をして、しっかりお腹がすいた状態で離乳食を食べさせられるよう工夫するとよいでしょう。
体験談「おかゆひとくちからスタート」

生後6ヶ月の健康|歯・健診・発熱などの病気
歯が生え始めたらお口のケアを!

乳歯の生え始めは生後3~9ヶ月頃と言われていて幅がありますが、生後6ヶ月になると歯が生え始めるお子さんが増えてきます。
この時期にはまだ生えてくる様子がなくてもまったく心配はありません。一般的には下の前歯から生えることが多いですが、上の前歯が先に生えてくる子もたくさんいます。
歯が生え始めたら気にかけたいのがお口の中のケアです。いきなり歯ブラシでは磨かず、この時期はまずは歯に触れられることに慣れるのが目標です。
歯が少しでも出てきたら、1日1回濡らしたガーゼなどでやさしく歯を拭いてあげましょう。市販の赤ちゃん用の歯みがきナップ等を使用してもよいでしょう。また離乳食を食べた後にはお茶やお水を飲ませて、食べかすが口の中に残らないようにします。
そのうえで赤ちゃん用の歯ブラシを赤ちゃん本人に持たせ、口の中にブラシを入れることに慣らせましょう。のどを突かないよう工夫されたもの、発達段階に応じたものが販売されていますので、赤ちゃんに合ったものを選んであげてくださいね。
6-7ヶ月健診を受ける時期です

6-7ヶ月健診は、自治体によって公費負担があるところとないところがあるようです。自治体の保健センター等で実施されることが多い3-4ヶ月健診と違い、公費でもかかりつけの小児科や産院で受ける方法が多いですので、予約等を忘れないようにしましょう。
公費負担での実施がない場合、3-4ヶ月健診の次は9-10ヶ月健診となることが多いようです。実費で6-7ヶ月健診を受けるかは親の判断になりますが、発育で特に心配なことがある場合は受けておくこといいでしょう。
6-7ヶ月健診の内容としては、身体計測や全身の視診・触診に加えて、お座りができるか、寝返りができるか、物をとれるかなどの運動面の発達や、あやすと喜んだり笑ったりするか、人見知りをするかなどの情緒面の発達をチェックします。
ただし、健診では赤ちゃんもいつもと違う雰囲気に泣き出してしまって、ふだん家ではできていることをしない、というような場合も多々あります。そういった場合は、日頃おうちではできているということを医師に伝えれば大丈夫です。
また、標準的な発育よりもペースがゆっくりな赤ちゃんでも、着実に成長をしていれば問題視されることはあまりなく、その後の9-10ヶ月健診まで様子を見ることが多いです。それ以外にも育児で不安なことなどがあれば、この機会に相談してみるとよいかと思います。
生後6ヶ月の予防接種は?
生後6ヶ月になるとインフルエンザの予防接種を受けられます。こちらは任意接種になり、13歳未満は2~4週あけて2回接種する必要があります。
たいていの医療機関では毎年10月から接種が始まりますので、秋以降に生後6ヶ月を迎える場合は、あらかじめ接種するかどうかをご家族で検討しておくとよいでしょう。
その他の定期もしくは任意予防接種と接種時期が重なる場合は医師とも相談の上、接種スケジュールを調整するようにしてくださいね。
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この時期の赤ちゃんに気を付けてあげたいこと

生後半年程度はママからもらった免疫のおかげで、感染による病気にはかかりにくいと言われています。ですから、生後6ヶ月はちょうどその免疫がなくなっていく時期となります。
ママからの免疫力がなくなっても、生まれたての頃よりは赤ちゃん自身の体力や抵抗力は強くなっていますが、一方外の環境に触れることも増えていきますので、風邪をはじめとした感染症には注意が必要です。
赤ちゃんは自分で病気予防ができませんので、おてふきで手の清潔を保ってあげたり、児童館などで共有のおもちゃを口に入れたりしないよう気をつけてあげましょう。
風邪やインフルエンザの流行時期などは、家族からうつってしまうことも多いです。感染症の種類によっては赤ちゃんがかかると重症化する恐れもありますので、家族の手洗いとうがいを徹底し、インフルエンザは家族みんなが予防接種を受けることが大切です。
また、明らかに具合が悪いわけではなくても、赤ちゃんの様子がなんだかいつもと違うなと思ったら、少し注意して引き続き様子をみていくようにしましょう。
そして気になる様子があれば、こんなことで…とは思わず、かかりつけ医などに相談してみましょう。夜間や休日などで、対処に困ったりいきなり受診するのを迷うような場合には、全国どこからでも小児科医師や看護師に相談できる「小児救急でんわ相談(#8000)」もあります。
電話相談も医療機関を受診した際も、赤ちゃんがいつからどんな様子かを聞かれますので、気になった様子や症状があったときには、日時と状況をメモしておくと、たとえ緊急時であっても慌てずに答えられてよいと思います。
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※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000に相談をおすすめします。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
まとめ
生後6ヶ月の赤ちゃんの成長や生活などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
個人差が大きくなる時期ですので、ときにはほかの赤ちゃんと比べてしまって不安を感じるママやパパもいらっしゃるかもしれませんが、本当に赤ちゃんの成長ペースは人それぞれです。
ゆったりとした気持ちで、一緒に楽しみながら赤ちゃんの成長を見守ってあげてくださいね。
(文書作成:Sue)
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