目次
離乳食のオムライスについて
味つけは?
オムライスと言えば、ケチャップでの味つけが一般的です。ケチャップは9ヶ月頃の離乳食後期から食べられますが、味の濃さや塩分が気になりますよね。
塩分が高いと内臓に負担がかかりますし、濃い味に慣れてしまうとうまみを味わう力が育ちにくくなってしまいます。
ケチャップの代わりに、糖類や塩分が少ないトマトピューレや子ども用ケチャップを活用するなどして、できるだけ野菜や具材の味を活かした薄味に仕上げましょう。
栄養バランスや季節に合わせた具材選びを
オムライスは、
・ごはんの炭水化物
・卵のタンパク質
・混ぜ込んだ野菜のビタミン
と、必要な栄養素を一度で摂取できるメニューです。
炭水化物は体や脳を動かす大事なエネルギー源ですし、タンパク質は体をつくるのに不可欠な栄養です。
さらに野菜でビタミンを取ることは、体の調子を整えて免疫力を高めるのに必要です。
旬の野菜を使って、季節ごとに変化をつけるのもおすすめですよ。旬の野菜は、味も栄養価も高くなります。そのままでは苦手な食材もあるかもしれませんが、そんな時にオムライスに入れれば、あっという間に食べてくれるかもしれませんよ。
工夫すれば冷凍保存OK!
オムライスのごはんや卵は、加熱をすれば冷凍保存が可能です。
卵黄で薄焼き卵や錦糸卵を作り、1食分ずつラップに包んで、密閉できる袋に入れて冷凍しましょう。
おかゆや軟飯も、多めに作って1回分量に分けてから冷凍庫に入れておくと使いやすいですよ。
冷凍した食材は、電子レンジなどで加熱解凍し、1週間を目安に使い切るようにしましょう。
オムライスにチャレンジする際の注意点
卵アレルギーの有無を確認しておく
卵黄は、離乳食を開始してから2ヶ月後以降に食べられます。生後5~6ヶ月に離乳食を開始した場合は、生後7~8ヶ月くらいからが目安となります。
卵白はさらに2ヶ月後の後期から(生後9ヶ月~)となります。
卵は、アレルギーを起こしやすく症状が重篤な「特定原材料8品目」の1つです。
初めて卵黄を与える場合は、小児科の開いている午前中に小さじ1杯から与えて、その後の様子を見ます。午前中に与えるのは、数時間経ってからアレルギーが発症することもあるためです。
また、万が一アレルギー反応があった時、どの食材が原因かわからなくなるので、初めて食べる食材を1度に複数与えないことも大切です。
卵アレルギーがないことを確認してから、オムライスにチャレンジしてくださいね。
具材は加熱&成長に合わせた形状やかたさにする
卵はもちろん、具材全てにしっかりと火を通しましょう。また、成長に合わせたサイズに細かく刻み、柔らかくなるまで加熱することも大切です。
少しでも食べやすくなるような工夫を心がけてみましょう。
大人からの取り分けは控える
離乳食中は、ごはんや具材のかたさ、味つけに気を付けなければいけません。大人のオムライスをそのまま取り分けることは難しいでしょう。
ただし、野菜などの具材を味つけ前に取り分ければ、大人用と一緒に作ったり食べたりすることは可能です。
離乳食が終了し、普通の硬さのごはんが食べられるようになれば、大人からのオムライスを取り分けしても大丈夫です。その場合、上にかけるケチャップを少なくすると良いでしょう。
離乳食中期におすすめのオムライスレシピをご紹介!
離乳食中期から♡ベビー用オムライス

【材料】
5倍かゆ 60g
野菜だし 30g
加熱済タマネギ 10g
加熱済鶏むね肉 15g
加熱済アスパラみじん切り 10g
トマトピューレ 10g
ゆで卵の卵黄 半分
【作り方】
①卵黄以外の食材を小鍋に入れ、中火にかける。食べやすい柔らかさにになるまで混ぜながら煮つめる。
②①をお皿に盛り、固茹でしたゆで卵の黄身を崩しながら上に振りかければ完成。
【ポイント】
生の食材から作る時は、事前に電子レンジなどで加熱し、柔らかくしてから煮つめましょう。アスパラは繊維が多いので、穂先のみを使用します。
また、鶏むね肉はささみに慣れてから。代わりに、鶏のささみや赤みの多い鶏ひき肉がおすすめです。
離乳食中期~☆オムライス風なおかゆ

【材料】
7倍かゆ 子ども茶碗3/1
トマト 小さじ2
卵黄 小さじ1
鶏ささみ 小さじ1
【作り方】
①トマトは湯剥きをして皮をむき、種をとって細かく刻む。
②鶏ささみは5分ほど茹で、すり鉢でつぶしてほぐす。
③卵はかた茹でにし、卵黄をフォークなどで潰す。
④おかゆにトマトと鶏ささみを混ぜ、卵黄を上にかければ完成。
【ポイント】
トマト本来の味を活かしたメニューです。ごはんや具材は食べやすい形状に調整し、いろいろアレンジしてみましょう。
離乳食後期におすすめのオムライスレシピをご紹介!
離乳食☆手づかみオムライス

手づかみ食べにおすすめのメニューです。
【材料】
軟飯 80g
ミックスベジタブル 大さじ3
卵 1個
【作り方】
①ミックスベジタブルは湯がいて柔らかくしておく。
②ボウルに軟飯と卵を入れてよく混ぜあわせる。
③②にミックスベジタブルを加えて、さらに混ぜる。
④フライパンに少量の油をしき、③を成型して両面焼いたら出来上がり。
【ポイント】
手づかみ食べにおすすめのメニューです。ミックスベジタブルは、皮をとり、細かく刻むかつぶして使用しましょう。食べやすく消化もしやすくなります。
離乳食後期◎ハートのオムライス風

【材料】
軟飯 子ども茶碗1杯
カットトマト缶 大さじ2
バター 少々
卵 1/2個
牛乳 大さじ2
粉ミルク 小さじ1
塩 少々
【作り方】
①軟飯にカットトマトとバターを混ぜて、ラップをして電子レンジで1分加熱。
加熱後は、そのまま2分~3分蒸らす。
②卵に牛乳と粉ミルク、塩少々を入れ混ぜ合わせる。熱したフライパンでスクランブルエッグを作る。
③蒸らしたごはんをハート型に成型し、その上にスクランブルエッグをのせたら完成。
【ポイント】
見た目もかわいいオムライスですね。塩やバターの使用は少量にとどめておき、できるだけ素材の味を活かしましょう。無塩バターもおすすめです。
離乳食☆オムライス

【材料】
5倍かゆ 大さじ3
トマト 10g
ニンジン 10g
ケチャップ 少々
卵 1/2個
【作り方】
①トマトは湯剥きして種を取り、粗みじん切りにする。
②ニンジンは皮をむいてみじん切りにして、500Wの電子レンジで約1分30秒加熱する。
③5倍かゆとトマト、ニンジン、ケチャップを混ぜ合わせ、だえん形にしてお皿に盛り、形を整える。
④フライパンで油を熱して、溶いた卵を流し入れる。固まる前にだえん形に整え、焼きあがったらご飯の上に乗せて完成。
【ポイント】
トマトの酸味とニンジンの甘味がマッチした一皿です。ケチャップの使用を少量にすることで、野菜のうまみを味わえますよ。
離乳食完了期におすすめのオムライスレシピをご紹介!
離乳食★オムライス風おにぎり

【材料】
ごはん 60g
卵 1/2個
ニンジン 10g
ケチャップ 小さじ1
サラダ油 小さじ1
【作り方】
①ニンジンをみじん切りにした後、熱したフライパンにサラダ油をしき炒める。
②さらにごはんを加えて炒め合わせ、その後卵も加えて、よく炒める。
③ケチャップで味つけをする。
④ごはんの粗熱がとれたら、ひと口サイズのおにぎりにして完成。
【ポイント】
オムライスおにぎりなら、食べこぼしも少なくなるので、お掃除も簡単に済みそうです。味つけ用ケチャップは、ごはんのないところに入れて水分を飛ばすとおいしく仕上がります。
1歳誕生日♪離乳食完了期メニュー

【材料】
ピーマン 大さじ1
鶏ささみ 大さじ1
タマネギ 大さじ1
卵 1/2個
ごはん 茶碗1/2
ケチャップ 大さじ1/2
【作り方】
①ピーマン、鶏ささみ、タマネギはみじん切りにして、沸騰したお湯にくぐらせる。
②フライパンに少量のバターを熱し、具材入れて炒める。
③ごはん、ケチャップを混ぜ入れて炒め、ごはんを小さいお椀などに入れて、お皿にひっくり返して、丸く盛りつける。
④フライパンに少量のバターを熱し、卵を薄く焼き、盛り付けたご飯にのせたら完成。
【ポイント】
オムライスと同じ材料で、ハンバーグも作れるレシピです。写真のように作ると見た目が華やかになりますね!
一度にたくさん作って、冷凍しておくのもおすすめです。その時の気分でオムライスにしたりハンバーグにしたりするのもいいですね。
離乳食☆【ひなまつり】おひなオムライス☆中~完了期

【材料】
おかゆor軟飯(進みに合わせた固さ・量)60~100g
野菜(ニンジン・いんげん・タマネギなど)30g
鶏ささみ(ほぐし身~5mm角)10g
ケチャップ ティースプーン1/2杯
野菜スープ 適量
卵 1個
ジャガイモ 1/3個
飾り用ニンジン・きゅうり・焼きのり 適量
【作り方】
①野菜、鶏ささみを離乳食の進み具合に合わせて切る。
②1~2mm程度の厚さのうす焼き卵を作る。うす焼き卵を10cm角2枚に切っておく。
③小鍋に野菜、ささみ、野菜スープを入れ、柔らかく煮る。おかゆとケチャップを加えてひと煮立ちさせ、冷ましておく。
④ジャガイモをマッシュして丸め、頭部分を作る。目を海苔、口をニンジンでデコる。髪と帽子を海苔で作り貼る。
⑤チキンライスをうす焼き卵でくるみ、頭をのせる。
⑥ニンジンで扇、きゅうりで杓を作り乗せたら完成。
【ポイント】
卵はしっかりと溶き、こすと均一な厚さに焼けます。アレンジ次第では、クリスマスなど他のイベント時にも活躍してくれそうですね。
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コズレ会員の皆様が利用したベビーフードの評価を集計。その結果をもとにしたランキングや診断をご覧いただけます。何かと手間がかかって大変な離乳食。ベビーフードは離乳食を進めるうえで助けになってくれますよ。
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まとめ
ひと口にオムライスといっても、中に入れる具材もさまざまで、形もオーソドックスなものからおにぎりのようにアレンジしたものまであります。
1度にいろいろな栄養素が摂れるオムライスは、普段の食事はもちろんのこと、お弁当やイベントにも重宝するメニューです。
基本的に月齢にあった大きさとかたさにすれば、どんな食材とも組み合わせられるので、冷蔵庫の中の食材の整理にもつながりますね。
見た目もかわいいオムライスが食卓に登場すれば、きっと赤ちゃんも喜んでくれると思いますよ。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。