おたふく風邪とは

おたふく風邪とは

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おたふく風邪は、ムンプスウイルスに感染することで発症する病気で、発熱、耳下腺の腫れなどの症状があります。咳やくしゃみなどの飛沫感染や接触感染でうつります。

発症する年齢は3歳~10歳頃までの小児に多いとされていますが、他の年齢でも感染する可能性はあります。また、季節に関係なく、通年流行する病気です。

おたふく風邪の免疫とは?

おたふく風邪にかかったことのあるママは、おたふく風邪の免疫をもっています。そのママの母乳にはおたふく風邪の免疫が含まれているため、その母乳を飲んでいる赤ちゃんはおたふく風邪にかかりにくいと言われています。

けれど母乳の免疫効果は生後6ヶ月程度なので、それ以降は母乳を飲んでいる赤ちゃんでもおたふく風邪になる可能性があります。おたふく風邪の予防接種は1歳以降にしかできないため、上の兄弟から移ってしまうことが多いようです。

おたふく風邪の症状

主な症状ー耳下腺の腫れ

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発熱が1~2日続いた後に、耳の前から下にある耳下腺が腫れてきます。腫れは両側の時もあれば、片側だけの時もあります。その他にも、顎の下にある顎下腺や、舌の下にある舌下腺が腫れることもあります。

耳下腺が腫れることにより、飲食物を飲みこむ時に痛みを感じたり、押さえると痛みを感じます。症状が現われてから48時間以内が一番症状が重いとされています。

主な症状ー発熱

37度~38度の発熱があります。発熱は3~4日で下がります。約20%の確率で、発熱せずに最初から耳下腺の腫れが出現することがあります。

合併症ー無菌性髄膜炎

ムンプスウイルスが原因で、無菌性髄膜炎を合併することがあります。発熱、頭痛、嘔吐、母乳やミルクを飲まない、元気がなくてぐったりしているなどの症状があります。

約10%の確率で発症しますが、きちんと治療すれば軽症ですむと言われています。乳児は早急な治療が必要になるので、様子がおかしいと思ったら速やかに受診してください。

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合併症ー難聴

数万人に一人の割合で、後遺症として難聴になる可能性があります。

合併症ー精巣炎・卵巣炎

思春期以降におたふく風邪にかかると、20~30%の確率で精巣炎、7%の確率で卵巣炎になると言われていますが、乳児がなることはほとんどないようです。

体験談:7ヶ月頃におたふく風邪に

1023.sykさんからの体験談:
発熱する前、いつもより機嫌が悪く頬から首筋らへんが赤いなぁと感じました。その後発熱し、39度前後でした。嘔吐はなく、食欲はあまりなかったです。突発性発疹をまだやっていなかったので、突発性発疹かなと思っていました。

病院は熱が出始めたのでその時行きました。胸の音を聞いて、喉を見てもらい、子どもの頬を触ったりして、おそらくおたふく風邪だねと言われました。

解熱剤の座薬をもらい、血液検査をしたいから、熱が下がってから病院にきてくれと言われました。まだ月齢が低いので、頬もそんなに腫れる事もなく、熱もそんなに高く上がる事もありませんでした。

先生は小さい時にやると知らずにおたふく風邪にかかっていたという事はよくあると言っていました。その後血液検査をし結果はやはりおたふくにかかっていた事が分かりました。

おたふく風邪の原因

ムンプスウイルスの感染が原因

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おたふく風邪は、ムンプスウイルスに感染することで発症します。感染経路には、ムンプスウイルスをもっている人の唾液などを吸い込むことで感染する飛沫感染と、ムンプスウイルスがついている物を舐めるなどして粘膜から吸収する接触感染があります。

ムンプスウイルスの感染力は強いと言われています。しかし、感染しても30~35%割合で、症状が全く出ない不顕性感染もあります。

潜伏期間

2~3週間の潜伏期間があります。平均すると18日前後です。

ほかの人にうつしやすい期間

発症してから9日頃までは唾液にムンプスウイルスが残っているので、2次感染を起こさないためにも注意が必要です。学校保健安全法の規定では、耳下腺、顎下腺、舌下腺の症状が現われてから5日経過し、全身症状がよければ登園可能となっていいます。

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治療法

対処療法を行う

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おたふく風邪には特効薬がないため対処療法をします。熱が高い時や耳下腺などの痛みが強い場合には、解熱鎮痛剤の内服薬か座薬が処方されます。脱水症状がある場合には、点滴治療することもあります。合併症を起こしている場合には、入院治療となるケースもあります。

ホームケア

脱水に注意

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耳下腺が腫れると嚥下痛が起こるので、母乳やミルクを飲めなくなることがあります。乳児は大人よりも脱水症状を起こしやすいので、注意が必要になります。

母乳の飲みが悪い時には、搾乳した母乳、またはミルク、ベビー用イオン水、白湯などをスプーンで一口ずつ回数を分けて与えてください。

おしっこの回数や量が減っている、唇が乾燥してかさかさになっている、顔色が悪い、目が落ち窪んでいる、泣いても涙が出ない時には、脱水症状を起こしている場合があります。対処しないと重篤な症状を起こすこともあるので、速やかに受診しましょう。

患部を冷やす

耳下腺の痛みは、冷やしてあげると軽減します。保冷剤をタオルなどでくるんで、腫れている部分にあててあげましょう。冷やし過ぎると皮膚にダメージを与えてしまうので、保冷剤を直接皮膚にあてるのはやめてください。市販の冷却ジェルシートを貼るのもおすすめです。

予防接種

予防接種を受ける時期

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おたふく風邪の予防接種は、期間をあけて2回接種が標準的な受け方です。1回目は、生後12ヶ月~生後24ヶ月の間に、2回目は、小学校入学前の1年間のうちに接種するのが理想的です。

おたふく風邪になる人の約60%を、3~6歳が占めているので、3歳になる前に1回目の予防接種を済ましておきたいですね。

予防接種を受けるメリット

予防接種を2回接種することで、約90%の人が免疫を得ることができます。一人一人が予防接種をすることで、おたふく風邪の流行を防ぐことができるでしょう。おたふく風邪自体は軽症ですむ病気ですが、合併症がおこる場合もあるので、予防接種をすることをおすすめします。

予防接種の副作用には、微熱、軽い耳下腺の腫れ、約1000~2000人に一人の割合で無菌性髄膜炎の発症があるといわれています。

まとめ

おたふく風邪について解説させていただきました。予防接種についてはいろんな考え方がありますが、子どものうちに免疫をつけておくと安心できますよね。おたふく風邪になってしまったら、合併症と脱水に注意してください。感染力が強いので、2次感染の予防も忘れないようにしましょう。

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