おたふく風邪ってどんな病気?

おたふく風邪とは

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おたふく風邪とは、耳の下から顎の下にかけて腫れてふくれあがり、おたふく面のような外見になる病気です。正式名称を、流行性耳下腺炎と言います。

3歳~6歳の子どもがかかることが多く、厚生労働省によると4歳の子どもが最も多いようです。

軽症で自然に治ることの多い病気ですが、無菌性髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす可能性もあります。

また、重症化すると重篤な症状を起こすことがあります。4月~6月頃に流行る病気だとされていましたが、近年では通年感染することも増えてきています。

症状

耳の下にある耳下腺、顎の下にある顎下腺の両側、あるいは片側が腫れます。腫れた部分は少し硬くなり、押すと痛みを感じます。

耳下腺や顎下腺が腫れているせいで、飲み物や食べ物を飲みこむ時に痛みを感じるため、食欲が落ちてしまうことも。痛みのせいで機嫌が悪くなったり、元気がなくなったりします。

また、発熱やのどの痛みなどが現われる場合もあります。症状は発症から48時間以内にピークを迎え、その後1~2週間かけて治っていきます。

厚生労働省によると全体の30~35%は、感染しても症状が現われないと言われています。

体験談:最初は何の病気かわからず…微熱と食欲不振の症状

ミクネコさんからの体験談:
微熱程度の発熱と鼻水がありました。他に症状がなかったので、何の熱かわからないまま病院を受診しました。

病院受診後、リンパ腺の腫れがわかり、食事もあまり摂りたがらなかったことがわかりました。飲み込むことがしづらかったようです。

原因・潜伏期間

ムンプスウイルスに感染することで発症します。感染経路には、感染者の唾液や鼻水をくしゃみや咳などから吸い込んでしまう飛沫感染、ウイルスに触れた手で目や鼻をこすり、粘膜からウイルスを取り入れてしまう接触感染があります。

潜伏期間は、2~3週間です。症状が現われる7日前~症状が現われてから6日間ほどは、人にうつす恐れがあります。

ムンプスウイルスは感染力が強いため、集団感染を引き起こすことがあります。おたふく風邪に一度かかると、生涯持続する免疫を得ることが出来るので二度かかることはありません。

合併症

無菌性髄膜炎、脳炎、難聴、睾丸炎(精巣炎)、卵巣炎などがあります。無菌性髄膜炎は、頭痛、嘔吐、高熱などの症状があります。

難聴は発症後に急に現れることが多く、片側だけに現われることがほとんどです。おたふくが原因で難聴になることがあまり知られておらず、子ども自身やママも気づかないことが多いため発見が遅れてしまうことがあります。

また、思春期以降におたふく風邪にかかると、睾丸炎や卵巣炎を引き起こす場合があります。睾丸炎になると、睾丸の発赤や腫れや強い痛み、高熱などの症状が現れます。

卵巣炎になると下腹部痛、高熱などの症状が現れることがあります。

重症化のリスク

無菌性髄膜炎は厚生労働省によると全体の約10%に現れますが、軽症の場合が多く通常予後はいいと言われています。

IASRによると従来、難聴は約15000人に1人の割合で発症する稀なものとされていましたが、現在では1000例に1例の発症頻度とされています。

多くは片側の高度難聴が現れますが、両側の場合もあり、またこの難聴の症状は永続的で後遺症として残ってしまいます。

また、思春期以降に発症した患者において、厚生労働省によると男性では軽症のものを合わせて約20~25%に睾丸炎が現れ、女性患者では約7%に卵巣炎が現れるとされています。

重症化のリスクを下げるためにも、合併症を起こしていないかどうか注意するようにしてください。合併症の症状が見られる場合には、速やかに受診するようにしてください。

治療法

対処療法がメイン

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おたふく風邪の特効薬はないため、対処療法を行います。発熱している場合は解熱剤を、痛みが強い時には鎮痛剤が処方される場合があります。

合併症がなければ1~2週間で自然に治癒するため、痛みが我慢できて食事がとれるようなら、特に治療をせずに安静にし、様子をみることもあるようです。

体験談:おたふく風邪に対する薬はなし。冷やすなどの対処療法を

うさぎとかえるさんからの体験談:
とにかく痛がって、泣いてばかりいたので、鎮痛剤を処方してもらい、時間をみながら鎮痛剤を飲ませていました。

それと、腫れている部分は熱を持っていたので、冷えピタや冷感湿布を貼っていました。痛みと腫れは約4日間続き、それ以後はスーっと腫れも引きました。

予防接種

任意接種で2回を推奨

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ムンプスワクチンの予防接種があります。1歳を過ぎたら接種可能です。好発年齢が3歳~6歳なので、3歳になる前に接種を終えておくことをおすすめします。

1回接種することで免疫を得ることができる確率は90%前後。しかし免疫が低下してしまうこともあるので、2回目を接種することが推奨されています。

接種時期について、第1期は生後12ヶ月から生後24ヶ月になるまでの間、第2期は5歳以上7歳未満で、小学校就学日の1年前からその前日までの間を推奨されています。

2回接種することで、免疫を得る確率を高めることができます。副反応は少ないと言われていますが、ゼロではありません。

予防接種2~3週間後に、微熱と耳下腺が少し腫れる子どももいるようです。また、稀に無菌性髄膜炎を起こすことがあると言われています。

ホームケア

食事やお風呂は?

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おたふく風邪は嚥下痛があるため、食欲が落ちてしまいがちです。あまり噛まずに食べられるような、柔らかくて消化の良い食べものを食べさせるようにしてください。

酸味の強いものを食べると唾液が分泌され、のどの痛みが増すと言われているので、酸味の強いものは控えるようにしましょう。

脱水症状を起こさないためにも、水分だけはとるようにしてください。耳の下の痛みが強い場合には、冷やしたタオルを当ててあげると痛みがやわらぐことがあります。

熱がある時や元気がない時には、無理に入浴する必要はありません。体の汚れが気になる場合には、お湯を絞ったタオルで体を拭いてあげてください。

読書をしたりテレビを見たりなど、安静にしながら楽しめる過ごし方を工夫して、のどの痛みから気をそらしてあげるようにしてください。

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予防法

一番の予防法は予防接種を受けることです。幼稚園や保育園でうつされることも多いので、集団生活を始める前には受けておくようにしましょう。

マスクを着用して、ウイルスを体内に取り込まないようにしましょう。日ごろから手洗いの習慣をつけ、手洗いを徹底させましょう。

子どもは指を舐めたり、鼻をいじったりすることが多いので、これらの癖をつけないように気をつけると良いですよ。

妊娠中におたふく風邪になると、流産のリスクが高くなると言われているので、妊娠中の方はより注意するようにしてください。

保育園、幼稚園、学校はどうする?

学校安全保険法において、発症した当日を除いて5日間経過するまでは、登園、登校できないと定められています。

必要な日数を経過して全身状態が良くなり、医師が登園、登校しても大丈夫だと診断してから登園、登校するようにしてください。

保育園、幼稚園、学校によって治癒証明書などが必要になる場合がありますので、一度ご確認くださいね。

まとめ

おたふく風邪についてご紹介させていただきました。おたふく風邪は大人もかかる可能性のある病気なので、ママやパパもうつされないように気をつけてください。

おたふく風邪にかかってしまった場合は、合併症を起こしていないかなど様子を良くみてあげてくださいね。予防接種をしておくと安心できますよ。

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