赤ちゃんの風疹とは
感染力
感染力はとても高く、インフルエンザの感染力の2~4倍。1人が風疹になると、周りの免疫のない人を5~7人も感染させると言われています。そのため、集団感染を起こしやすい病気となっています。
発疹の出る前後1週間程に感染力があります。感染経路は、感染者の唾液や鼻水などの分泌物を、くしゃみや咳などから吸い込んでしまう飛沫感染。感染者の分泌物のついた玩具を舐めたりしてしまうことで感染する、接触感染があります。
何度も感染するの?
風疹は、一度かかると免疫ができてかかならなくなります。この免疫は生涯持続します。しかしまれに免疫がつかず、2回かかる人がいます。
症状
体験談:発熱と発疹。食欲不振にも
高木あすかさんからの体験談:
発疹、発熱がありました。熱がいきなり上がり、その後ぷつぷつと発疹がでてきました。とても痛そうで、そのせいかわかりませんが食欲不振にもなっていました。
発症期間
発熱は1~2日、発疹は3~5日でおさまります。リンパ節の腫れは、長いと6週間程続くことがあります。
腫れが続く場合
他の症状がなくなっても、リンパ節の腫れだけが3~6週間続くことがあります。リンパ節の腫れが大きくなってきたり、触った時に激しく痛がるような症状がない場合には心配いりません。気になるようでしたら、受診するようにしてくださいね。
風邪の症状との違い
風疹は、発熱とともに発疹が現われるところが大きな違いです。発熱、咳、のどの痛み、リンパ節の腫れなどは風邪でも起こる症状なので、発疹があるかないかが見分けるポイントになります。身近に風疹にかかっている人がいないかどうかも参考になります。
感染しても症状が出ないことも
風疹に感染しても症状が出ない人が、全体の15~30%います。その場合、感染に気付かないまま完治し、免疫をつけることになります。
重症化するとどうなる?
重症化すると、脳炎、血小板減少性紫斑病などを合併する恐れがあります。呼びかけても反応がない、ぼんやりとしていて意識がもうろとしているなどの症状や、手足にアザが出てきたきたら、すぐに受診するようにしてください。
治療法
保育園の登園は控える?
学校保健安全法で、発疹が消失するまでは登園できないと定められています。診察をした医師が、発疹がないことを確認し、医師の許可が出てからしか登園することはできません。保育園によっては治癒証明書などの書類が必要になる場合があるので、保育園に確認してみてくださいね。
風疹の予防接種
効果
風疹ワクチンを1回接種することで、95~99%の人が免疫をつけることができます。2回接種することで確率も上がるので、ほとんどの人が免疫をつけることができます。
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予防接種しても風疹にかかることは?
確率は低いですが、中には予防接種をしても免疫がつかない人がいます。その場合、予防接種をした後でも風疹にかかることがあります。
麻疹との関連性(MRの予防接種に関連して)
風疹と麻疹は全く違うワクチンですが、ふたつ合わせて同時に接種することができます。現在は、麻疹風疹混合ワクチンとして予防接種が行われています。
ホームケアのポイント
かゆみを増さないために
汗をかくとかゆみが増すので、室温をエアコンや加湿器で調整し、汗をかかないようにしてください。汗をかいたら、タオルで拭いてあげてください。冷たいタオルで冷やしてあげると、かゆみがやわらぎます。
汚れた衣類は着替えて、清潔に保ちましょう。天然素材の、お肌に優しいものがおすすめです。かゆみから赤ちゃんが自分で掻いてお肌を傷つけてしまうといけないので、爪を短く切ってあげてください。
専門機関へのご相談はこちら
※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000に相談をおすすめします。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
まとめ
今回は赤ちゃんの風疹についてご紹介させていただきました。風疹は子どもだけでなく大人もかかる病気です。妊婦がかかると胎児に影響することもあるので、風疹の感染を広げないためにも、きちんと予防接種を受けるようにしてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。