目次
- ▼大人におすすめの絵本とは
- ▼大人が絵本から学べることとは?
- ▼ママ(パパ)になったら読みたい、感動する絵本
- ▼【1】ちいさなあなたへ|アリスン・マギー
- ▼【2】今日|福音館書店
- ▼【3】ぼく おかあさんのこと…|酒井 駒子
- ▼【4】あなたがだいすき|鈴木 まもる
- ▼【5】おおきな木|シェル・シルヴァスタイン
- ▼【6】あんなになかよしだったのに…|かさい まり
- ▼【7】きょうもいやがらせべんとう|タケト
- ▼下の子(第二子~)を妊娠中・生まれたら読みたい絵本
- ▼【1】おへそのあな|長谷川義史
- ▼【2】ちょっとだけ|瀧村 有子
- ▼【3】はじめてのおつかい|筒井 頼子
- ▼子どもを怒った日に読みたい絵本
- ▼【1】おこだでませんように|くすのき しげのり
- ▼【2】おかあさんだいすきだよ|みやにし たつや
- ▼思わず笑っちゃう!面白い子どもたちの世界
- ▼【1】ニャンコどこいった?|よこた だいすけ
- ▼【2】いっさいはん|minchi
- ▼【3】なつみはなんにでもなれる|ヨシタケシンスケ
- ▼生死、命について考える絵本
- ▼【1】もういいかい?|アイリーニ サヴィデス
- ▼【2】アンジュール ―ある犬の物語|ガブリエル バンサン
- ▼【3】せんそうしない|谷川 俊太郎
- ▼【4】わすれられない おくりもの|スーザン・バーレイ
- ▼美しくて優しい、想像の世界へ導いてくれる絵本
- ▼【1】ちょうちょ|江國 香織
- ▼【2】チリとチリリ|どい かや
- ▼【3】あかにんじゃ|穂村弘
- ▼【4】やさしいあくま|なかむら みつる
- ▼【5】ぼくのキュートナ|荒井 良二
- ▼ゾクッとしたいときに読む恐怖絵本
- ▼【1】いるのいないの|京極夏彦
- ▼【2】不幸な子供|エドワード・ゴーリー
- ▼【3】まんげつのこどもたち|軽部武宏
- ▼【4】たべてあげる|ふくべ あきひろ
- ▼シュール!不思議な世界へ引き込まれる絵本
- ▼【1】もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう|土屋 富士夫
- ▼【2】しゃっくりがいこつ|マージェリー カイラー
- ▼【3】まないたに りょうりを あげないこと|
- ▼長年愛されてきた名作絵本
- ▼【1】泣いた赤おに|浜田 廣介
- ▼【2】やさしいライオン|やなせ たかし
- ▼まとめ
大人におすすめの絵本とは
読み聞かせだけではもったいない!

絵本=子どもが読むものというイメージのある方は多いでしょう。でも、子どもに読み聞かせをしていると、大人でも笑ったり、感動したりする絵本に出会うことがあります。
子どもに読み聞かせていると、ついつい大人は文字のみを追いがち。でも、自分で絵本を読むときは、ぜひ、文字とともに絵もゆっくりと楽しんでみてください。
言葉をじっくり味わい、絵を眺めて文字では伝わらなかった思いを感じてみましょう。ママ、パパに限らず、育児中だからこそ、読むとほっとする内容、思わず涙してしまう作品に出会えます。
最近では、大人向けに描かれた絵本も出ています。美しい言葉で紡がれる世界観や、繊細に描かれた絵には心から魅了されるでしょう。
大人が絵本から学べることとは?
絵本を読むことの効果
大人が絵本を読むことの効果は、さまざまあります。
短く伝わりやすい美しい文章と、色彩豊かな絵を眺めるだけで、気持ちが落ち着いたり、癒されたりするでしょう。
涙活という言葉が一時期流行りましたが、感動する絵本や、切ない絵本を読んで泣くとすっきりすることもあります。
また、子育てが大変なときに、うちだけじゃなかったんだ!と気づける絵本を読むと、子育てに前向きになれますね。
小説を読むほどの時間もない、映画をゆっくり観ることもできない、赤ちゃんが小さくおでかけするのも大変。そんなときは、絵本を開いてみませんか。絵本は、短時間で気分転換ができる、最良の手段と言えるかもしれません。
ここからは、大人も楽しめるおすすめ絵本をご紹介します。
ママ(パパ)になったら読みたい、感動する絵本
【1】ちいさなあなたへ|アリスン・マギー
涙してしまう人続出、まずおすすめしたい感動絵本

出産祝いとしても人気のこちらの絵本は、ママのための1冊。「あなた」と呼ばれる女の子が生まれた日から、親である語り手が亡くなる日までのお話です。
我が子への手紙のようなとても心温まる文章に、生まれた日や成長していく様子が描かれています。自分自身をはじめ、子どもや実母、もしかしたらお義母さんと重なるかもしれません。
女性だけでなく、男性にも読んでもらいたい1冊です。子どもを思う母親の愛の深さがどれほどのものか、深く感じる事ができるでしょう。
口コミ
・妊娠中はもちろん、育児真っ只中の方、育児が落ち着いた方、まだ結婚してない方にもおすすめ。自分が親からもらってきた愛情にも気付き、涙が止まりません。
・子育ての慌ただしさや子どもへの態度に自己嫌悪する日々、この本を読みました。涙なしには読めないです。
・子どもの、この小さな手が私から離れる日が来る。そんな未来が必ず来ることを痛感し、涙があふれます。切なくあたたかい気持ちになります。
【2】今日|福音館書店
育児がつらいと感じる時に

ニュージーランドの子育て支援施設に残る作者不明の詩。詩人、伊藤比呂美さんが翻訳しています。
これは、がんばり過ぎてつかれてしまったママへの優しい応援歌。
育児に追われる毎日。仕事から帰ってきたパパに、「今日は何をしていたの?」なんて聞かれて振り返ってみても、おむつをかえて、子どもと遊んで、ご飯を食べて…。
気づくと「あれ?たいしたことしてないな…」なんて。なのになぜ、こんなにいっぱいいっぱいなんだろう。
でも、そのたいしたことない事が、1番大切な事だと気づかせてくれる本です。そして、その1番大切なことをちゃんとがんばれているから、大丈夫だよ、と、優しく語りかけてくれます。
シンプルな絵が、大人の複雑になりすぎてしまった心をスッとまっすぐにしてくれます。育児にがんじがらめになってしまったママの心をほっとゆるめてくれるセラピーのような1冊です。
口コミ
・子どもの為に頑張っている毎日を認めてもらえた気持ちになりました。
・読むとついつい涙が出てしまいます。育児に疲れていた時に何度も救われました。
【3】ぼく おかあさんのこと…|酒井 駒子
アンティーク風の絵が素敵な絵本

アンティークのような風合いが素敵な、酒井駒子さんの絵本「ぼく おかあさんのこと…」。版画ということもあり、とてもシックな印象です。
うさぎの「ぼく」は、お母さんのことが嫌い。
なぜかというと、マンガを見せてくれないし、すぐ怒るし、ぼくと結婚もできないって言うから…。実はママのことが大好きだけど、意地をはってしまう「ぼく」がかわいく描かれています。
ついに家出しようと部屋を出て行った「ぼく」が最後に言った言葉とは?そして、その言葉におかあさんが答えた言葉とは…思わず子どもを抱きしめたくなる絵本です。
口コミ
・主人公のママと自分が重なって、いろんな思いがこみ上げます。読むとどうしようもなく子どもが愛おしく思えます。
・子どもと一緒に読むと「うちもいっしょだね」と憎まれ口もたたかれつつ、最後はぎゅーっと抱きしめ合えるような優しい気持ちになれます。
・みんなウチと同じだ!と軽やかな気持ちになると同時に、子どもに愛されていることをかみしめられて、切なく幸せな気分になる本です。
【4】あなたがだいすき|鈴木 まもる
「好き」の気持ちを思い出させてくれる絵本

”わたしはあなたがだいすきです” ”せかいでいちばんあなたがだいじ”
大人が忘れかけてしまった愛情や、やさしい気持ちを感じることができる「あなたがだいすき」。大きなぞうさん、カンガルーさんに包まれている子どもの絵も温かみがあります。
本当に大切な人に、素直に「だいすき」とか「たいせつ」って言えない時もありますよね。でも、これを読むことで、言葉にすることの大切さも感じます。
なかなか子どもにむかって素直に「大好き」って言えない、そんな怒ってばかりの日もあるでしょう。そんなとき、これを一緒に親子で読むのもいいですよ。
口コミ
・1枚1枚の絵に「あなたが大好き」というあたたかいオーラが出ていて、心を落ち着かせてくれるやさしい絵本です。
・子どもはもちろん、大切な人、大好きな友達、落ち込んでいる人にあげたくなります。
・子どもに読んでいると、読んでいるママやパパのほうが涙してしまう絵本です。
【5】おおきな木|シェル・シルヴァスタイン
献身的な愛に感動する絵本

男の子を一心に愛する、1本の木のお話しです。一見シュールに感じますが、与える愛は母親の愛情そのもののようにもみてとれます。
シェル・シルヴァスタインさんがシンプルな白黒で描いた繊細な愛の物語は、読むたびに違った感想が浮かびます。
男の子の願いをかなえるために、自分の実、枝、幹…と与え続ける木。これは幸せなのだろうかと読者に呼びかけてきます。
ついに切り株になってしまった木のもとを、年老いておじいさんになった男の子が再び訪れたときにも、やはり木は男の子に与え続けようとします。
男の子を愛する木の、文字通り献身的な愛に切なく胸がしめつけられます。読み終わって、親としての自分のあり方を考えるきっかけをくれる絵本です。
口コミ
・無償の愛を与え続ける木に涙が出ます。そして、考えさせられます。
・子どもと読んだとき、子どもの考え方と大人の考え方の違いに驚かされました。ぜひ一緒に読んでほしいです。
・結末が空白にしてあり、読み手にゆだねられている点に作者の素晴らしさを感じます。
【6】あんなになかよしだったのに…|かさい まり
人を傷つけてしまった時に読みたい一冊

子ども同士、いえ、大人になってからも、悪気なく言ってしまった一言で、相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。そんな時の仲直りの仕方を教えてくれる本です。
かわいいこぐまの、だいとちいのお話。だいは、一緒に遊んでいたおともだちのちいを、不意に口から出た言葉で傷つけてしまい、けんかになってしまいます。
仲直りをするために、だいがまずしたことは…。自分が何をしてしまったか、何を言ってしまったか、相手の気持ちになって思い返してみるのです。
自分を見直して考えてみれば、自然と「ごめんね。」の言葉があふれてくることを教えてくれます。
口コミ
・「ごめんね」がちゃんと言える子になってほしいと願う本です。
・絵の表情がとてもかわいらしいです。子どもと読むと温かい気持ちになります。
・何気ない一言で、人を傷つけてしまうことを教えられました。
【7】きょうもいやがらせべんとう|タケト
子どもが反抗期になったら読みたい絵本

多くのメディアで取り上げられブームとなった書籍『今日も嫌がらせ弁当』。それが、絵本となって、ほんわかとしたイラストとともに登場しました。
「嫌がらせ弁当」とは、愛情と皮肉のこもった手作りのデコ弁。シングルマザーが、反抗期真っ只中の高校生の娘に送る、毎日のラブレターです。
長い年月、お弁当を通して育んだ親子のコミュニケーションは、とても深い絆へと変えられています。
シナリオは、さまざまな育児系の資格を取得している、ピン芸人のタケトさんが手掛けています。母親の深い愛情が感じられる、温かいストーリーに仕上がっていますよ。
口コミ
・優しくて愛の伝わるステキな絵本です。原作のブログエッセイを活かせていると思います。
・心温まる親子のキャッチボールのお話でした。
下の子(第二子~)を妊娠中・生まれたら読みたい絵本
【1】おへそのあな|長谷川義史
心に残る絵本が多い作者の心温まる家族の絵本

赤ちゃんが生まれる前日までのお話です。赤ちゃんは、「おへそのあな」からみんなの様子を見ているのです。
そう、おなかの赤ちゃんの頭は下向き。だから、赤ちゃんが見ている世界も、ひっくり返っています。本当にこんな風に見えているのかもしれない、と思わせる絵がとても素敵です。
赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしているみんなの様子、みんなが食べているご飯の匂い、そして聞こえるたくさんの声…。赤ちゃんは、たしかにおなかの中でみんなの様子を感じているんですよね。
生まれてくる前日に、赤ちゃんがみんなに聞こえないように、そっとそっと言った一言とは…。涙なしには読めない、感動作です。
口コミ
・もうすぐ赤ちゃんが生まれるので、上の子に読んでいましたが、最後の言葉に涙が止まりませんでした。
・赤ちゃんがこれから生まれてくる世界にワクワクする様子が、赤ちゃんの視点から描かれていて、とても感動します。たしかに、そう見えるに違いありません。
【2】ちょっとだけ|瀧村 有子
上の子が愛しくなる本

おうちに赤ちゃんがやってきて、お姉さんになったなっちゃん。なっちゃんは、ママが赤ちゃんのお世話で忙しそうな様子をみて、いろんなことを「ちょっとだけ」がんばります。
牛乳をちょっとだけついでみたり、パジャマを頑張って着てみたり…。そんななっちゃんを見て、お母さんがなっちゃんにかける言葉もやさしさにあふれています。
赤ちゃんが生まれると、お世話が大変な方に気を取られ、上の子だけを見ることって難しいですよね。でも、上の子は上の子なりに、自分でいろいろと頑張っていたんだよね、と気づかされます。
鈴木永子さんのほんわかした絵も、あたたかいお話をひきたてていて、心温まる絵本です。
口コミ
・2人目が生まれるパパママにぜひ読んでもらいたいです。
・上の子の色々我慢している様子に涙があふれてきます。
【3】はじめてのおつかい|筒井 頼子
読み聞かせ絵本の定番!大人は泣ける作品

ていねいな絵で知られ、ファンも多い林明子さんの絵本。子どもへの読み聞かせとして、すでに読んだことのある方も多いかもしれませんね。
赤ちゃんが生まれ、お姉さんになったみいちゃんが経験する、はじめてのおつかい。ママは赤ちゃんのお世話で忙しいから、わたしががんばらなくちゃ。そんなみいちゃんの愛おしい姿が描かれています。
我が子の経験する「はじめてのおつかい」は、実際ついて行かない限り、見ることはできませんよね。
おうちで待っているだけのママは、主人公みいちゃんを通して我が子のがんばりや気持ちを知ることに。読んでいるうちに涙が自然と溢れる、素敵な絵本です。
口コミ
・はじめてのおつかいでの不安な気持ち、おつかいできてママの顔を見たときのほっとした気持ちが、とてもよく描かれています。
・娘が大好きだったこの本、久しぶりに読んで感動しました。孫にも読み聞かせようと思います。
・子どもの頃大好きで、出産して久しぶりに本屋で出会い買いました。大人になって子どもが産まれてまた新たな気持ちで読みました。
子どもを怒った日に読みたい絵本
【1】おこだでませんように|くすのき しげのり
子どもの気持ちにはっとさせられる本

男の子って、やんちゃばかり!ちょっと乱暴になることもあり、ママはつい口うるさくなりがち…。そんな男の子のママは、とくに「はっ!」とさせられる本です。
この絵本の主人公は、いつも怒られてばかりいる男の子。なぜか怒られても横をむいてじっとだまっています。自分の子だけに限らず、まわりにこんな子がいたことありませんか?
そんな子が、七夕さまの短冊に、たどたどしく書いた願い事「おこだでませんように」。ふだんは口に出さない男の子の本当の気持ちがぎゅっとつまっていました。
目の前で起きたことだけに目を向けて、つい怒ってしまう事もあります。でも、子どもにだって言い分があり、そうする理由がちゃんとありました。そんな子どもの気持ちをのぞいてみませんか?
口コミ
・大人の立場だけで怒ってないだろうか、そう気づかせてくれるきっかけになりました。子どもの心に寄り添っているか、考えさせられます。
・主人公の子どもの気持ちに泣けてしまいます。
【2】おかあさんだいすきだよ|みやにし たつや
子どもの目線で描かれた日常 怒りすぎた日にも!

子どものことを思っているのに、口をついて出てくるのは「早くしなさい!」。そんな毎日にちょっと疲れたら読んでみてほしいのが、この絵本。
おかあさんはこう言うけれど、ぼくはこう言ってほしい…そんな主人公の男の子の声に、はっとさせられます。
本当はこういう風に言いたいけれど、日々頑張ってるからこそ言えない、そんな時ありますよね。そうか、こういう言い方もあったんだね、と素直に思える一冊です。
できれば、パパと一緒に読むといいですよ。ママはこんなに頑張ってる、だから素直になれないこともある、と気づけるかもしれません。
口コミ
・パパからママへプレゼント。子どもに怒ってしまったときのことや接し方を振り返るきっかけになったとよろこんでくれています。プレゼントにピッタリだと思います。
・子育てに追われるママに読んでほしいです。
・子の親への愛、そして親から子への愛が描かれています。この絵と言葉が多くのママパパに届くといいなと思います。
思わず笑っちゃう!面白い子どもたちの世界
【1】ニャンコどこいった?|よこた だいすけ
猫の目線で見る、恐怖?謎の存在の正体とは…

猫を飼っているおうちなら、もしかしたらいるかもしれません。そう、「かいじゅうニャートンプー」が!
生まれてきた赤ちゃんと、おうちでもともと飼われていた猫との物語。一見、とても微笑ましいペアなのですが、猫にとって赤ちゃんはだんだん脅威となっていくのです。
手強い!敵わない!かいじゅうニャートンプーはどんどん進化していきます。笑いなしには読めない、とってもユニークな絵本です。
作者であるよこただいすけさんの言葉と、とってもかわいらしいイラストが、子育ての大変さを吹き飛ばしてくれますよ。
口コミ
・猫からしたら確かに成長していく赤ちゃんは恐怖かもしれません。でも、これから仲睦まじく成長していくと思うと温かい気持ちになります。
【2】いっさいはん|minchi
1歳半あるあるに抱腹絶倒!笑えば育児疲れも吹き飛ぶ?

SNSやネットで今話題となっている、「いっさいはん」。子育て経験のある人なら誰しも、「あるある!」とか「あーあったあった、こんな時!」と共感すること間違いなし!
絵本では、あまりママやパパの顔が見えません。でも、1歳半の子育てを経験したことのある方には、表情がはっきりと見えると思います。なぜなら、自分がその表情をしていたはずだから。
洗濯したての服からふやけたご飯粒がいっぱい出てくる、抱っこするとメガネを取られる、口いっぱいに頬張ってるときに限ってくしゃみする…
1歳半って、大人からすると大変!としか言いようがない時期ですよね。でも、こうやって絵本で客観的に眺めると、たまらなく愛おしく感じられるから不思議です。
1歳半の子が成長したときに一緒に見てみると、また面白いかもしれませんね。
口コミ
・親の苦労ととともに、子どもの成長具合がわかる絵本です。読みやすいので、一気に読めました。
・毎日の子育てでは大変すぎて笑えないことも多く描かれているのですが、絵本だと微笑ましく読めるので不思議です。
【3】なつみはなんにでもなれる|ヨシタケシンスケ
家事をしたいおかあさんとの攻防戦

寝る前の子どもって、なんだかやたら元気。変なテンションを保ったまま、いろんなことをしてくれることってありますよね。なつみも自分が物になりきって、ジェスチャーゲームを始めます。
おかあさんは洗濯物を片付けたいのに、やたらなつみによってクイズを出される。でも、はずすと怒られる…
ズボンをおなかの上までしっかり上げたなつみの様子もかわいく、仕方なく付き合ってあげるおかあさんの表情もおかしく、あっと言う間に読み進められます。
子育てがひと段落した方なら、あったあった、こんな時期。と懐かしく思えるのが、最後のページです。
口コミ
・大人の想像力と子どもの想像力の違いを思い知らされます。そうか、そんな風にするのか!と笑えるところがたくさんありました。
・何度読んでも楽しめます。お母さんの表情にも共感でき、なつみちゃんの何度も挑戦する姿にも勇気づけられます。
生死、命について考える絵本
【1】もういいかい?|アイリーニ サヴィデス
身近な人の死を受け入れるお話

男の子が、じぃじぃとかくれんぼしています。じぃじぃは、いつもわざと負けてくれるから、今回もきっと負けてくれるはず。
どこかな?ここかな?一生懸命探しても、じぃじぃは出てきません。読み進んでいくと、あることに気付きます。一緒にたくさん遊んでくれたじぃじぃは、もう、この世にはいない、と…。
物語の中で、じぃじぃは写真立ての中にしかでてこないのに、どうしてこんなにも男の子への愛情を感じるのでしょうか?ぜひ、実際に読んで、家族の絆を感じてみてください。
口コミ
・身近な人間の死を、幼い心がゆっくりと受け入れていくお話です。普段遊びで使っている「みぃーつけた!」という言葉を自然に発する場面が必見です。
【2】アンジュール ―ある犬の物語|ガブリエル バンサン
動物の命の大切さを教えられるお話

この絵本には、文字がありません。ある犬の物語が、鉛筆によるデッサンのみで描かれていて、色もありません。それなのに、最初の1ページをめくっただけで、その絵には、引き込まれる力強さがあります。
一匹の犬が車の窓から、放り出されるシーンから始まるこの物語は、とても衝撃的です。捨てられてしまった犬は、必死に車を追いかけるも追いつけず、そこからひとりぼっちになってしまいます。
途方に暮れて彷徨い歩く犬の姿や表情に、孤独感や寂しさが痛いほど伝わります。そして、一生懸命歩き続ける姿には、心を打たれます。
人間の身勝手で捨てられた犬の気持ちが手に取るようにわかり、動物の命の大切さを考えさせられる一冊です。
口コミ
・鉛筆のデッサンだけなのに、これだけ心に訴える物語はすばらしいと思いました。いつまでも心に残る一冊です。
・途中の犬のなんとも言えない孤独で寂しそうな表情や、一人でとぼとぼと歩く姿に胸が締め付けられます。
・セリフがなくても心に響く素敵な本です。力強い絵のタッチに思わず引き込まれます。
【3】せんそうしない|谷川 俊太郎
世界のことを知っている大人だからこそ、読みたい絵本

タイトルで少しびっくりするかもしれないですね。こちらは、詩人の谷川俊太郎さんの絵本です。
”ちょうちょとちょうちょは せんそうしない” ”きんぎょときんぎょも せんそうしない” ”こどもとこどもは せんそうしない” ”せんそうするのは おとなとおとな”
シンプルな言葉なのに、胸にすっと入ってきます。大人だからこそ理解できる内容です。
大きな内容を語っているようで、日々の人間関係や親子関係におきかえて読んでも、深くうなずける1冊です。
口コミ
・読むと、胸がいっぱいになります。大人はもちろん、子どもにも読み聞かせたくなります。
・単に「戦争反対」と訴えているだけでなく、死の世界も少し垣間見える奥が深い絵本でした。
・みじかく、印象的な言葉なので心にすっと入ってきます。
【4】わすれられない おくりもの|スーザン・バーレイ
大切な人を失った悲しみからの立ち直りを表現

大切な人を失った悲しみから、どう立ち直るかがテーマのこの絵本。重くなりがちな話題を、かわいい動物たちでやわらかく表現してあります。
年をとったアナグマさんの死を悲しむ仲間たち。それぞれが、物知りで賢いアナグマさんから教えてもらった事、それがどんなに素晴らしい事かを語り合います。
アナグマさんの思い出を語っているうちに、彼が遺してくれたものの豊かさに気づき、心癒されていきます。
冷たく悲しみに沈んだ冬から、みんなが悲しみを乗り越えた明るくて暖かい春へと移りかわる描写も素敵です。
優しいアナグマさんが、いつか誰しもお別れがくることを教えてくれます。そして、そんな悲しみ傷ついた心に、そっと寄りそってくれます。
口コミ
・大切な人を失った悲しみにどう向き合うのか、それを感動的にわかりやすく表現しています。
・生きた証をどう残すのか、自分は何を伝えて行こうか、考えさせられました。
美しくて優しい、想像の世界へ導いてくれる絵本
【1】ちょうちょ|江國 香織
美しい絵とやわらかい言葉があたたかい絵本 プレゼントにも

黄色い鮮やかなちょうちょの表紙が、とても印象深い「ちょうちょ」。作家としても知られる江國香織さんの文、MOE絵本グランプリ受賞作家の松田奈那子さんの絵で構成されています。
”ちょうちょはどこにでもいかれる。”
自由なちょうちょの姿を、江國さんは詩のような短文で表しています。日々、こうしなければならない、と凝り固まっている頭と心をほぐしてくれるような美しい言葉です。
そして、その世界観をより美しくしてくれているのが、松田さんの色鮮やかな絵。ふわふわと軽やかに飛び回るちょうちょを、どこまでも楽しそうに描いています。
口コミ
・江國香織さんのことばも美しく、プレゼントにしたい、すてきな絵本です。
・とても素敵な内容です。癒され、励まされ、うきうきできます。
・絵も詩のような文章もステキで、大人が読んでも楽しめ、気持ちがあたたかくなります。
・子どもは内容をまだわからないと思いますが「読んで」と持って来るお気に入りです。
【2】チリとチリリ|どい かや
子どもと大人が一緒に楽しめる、ほっこりする癒し絵本

チリとチリリは、二人姉妹。自転車に乗って、森の中を進みます。森の喫茶店を見つけて入ってみると、注文していないのに「お待たせしました」と店員さんが…
幼い姉妹の森での冒険が、やさしいタッチの絵とともに描かれています。森の動物たちとの素敵な関わりやほっこりする言葉遣いで、読んでいて癒されるという声も多いです。
パステル調の絵と言葉が美しい「チリとチリリ」はシリーズ化されています。「ゆきのひ」や「うみのひ」などもあるので、季節に合わせて読むのもいいですよ。
口コミ
・絵がとってもやさしいタッチで、大人が読んでも癒されます。こんなお散歩してみたいな、と思うお話です。
・パステル調のやわらかい印象の絵とやさしいお話。おすすめです。
・絵を見ているとしあわせな気分になれます。子どもはもちろん、自分のための絵本です。
・昔の幼いころを思い出し、感動しました。シリーズもので他のも読みたくなります。
【3】あかにんじゃ|穂村弘
歌人・穂村弘さんの不思議で美しい世界

タイトルの通り「あかにんじゃ」は、忍者なのに赤い忍者服を着ています。だから、こっそりお城に忍び込んでも、あっと言う間に見つかってしまいます。
見つかってしまったからにはと、今度はカラスや蝶など別に姿形を変えていきます。が、赤だから目立つ目立つ。目立つというより、悪目立ち。
目立つばかりにいろんな人を巻き込んで、数々の困難を乗り越えます。それでもあかにんじゃはどんどん姿を変えていきます。
最後に追い詰められたあかにんじゃが姿を変えたものとは?穂村弘さんの軽快で巧みな言葉使いと、木内達朗さんの美しくもユニークなイラストがマッチして楽しめます。
口コミ
・どこかシュールなのに、子どもも大人も思わず見入ってしまいました。イラストも美しいです。
・文章が短いのにインパクトがあり、面白かったです。
【4】やさしいあくま|なかむら みつる
お友達の幸せを心から願うお話

あくまのチュッチュと、病気のおばあさんと2人暮らしの男の子フゥの物語です。
あくまのチュッチュと病気のおばあさんを持つフゥには、お友達がいませんでした。2人は出会ってから、一緒に遊んで楽しい時間を過ごし、誰よりも仲良しになります。
しかし、大好きなおばあちゃんが病気で死んでしまいそうになった時に、事件が起こります。あくまのチュッチュは、大好きなおばあちゃんとフゥを守るために、自分のことを顧みずに、やさしい嘘をつくのです。
大好きなお友達の幸せを願い、自分が痛みを背負ってでも守りたいという気持ちを思うと、胸の痛みと同時に温かさが押し寄せてきます。
口コミ
・私が感動していたら、5歳の子どもも感動して泣いていました。親子で感動して泣ける一冊です。
・今は反抗期の娘がいますが、子どもの頃に読んだこの本がまた読みたいというので、再購入しました。心に残っていたようです。
【5】ぼくのキュートナ|荒井 良二
甘酸っぱい恋愛を描いた本

芸術作品のような雰囲気を持つ絵本作家、荒井良二さんの絵本。”はいけい、ぼくのキュートナ”と文頭で語りかける手紙を15編集めた内容で、キュートナへの愛でいっぱいです。
“キュートナは、動かない時計をしていて、あるいていて急にたちどまる。へんなぼうしがにあって、さむがりなのにつめたいものばかり。”
ちょっと忘れかけていた恋心。そうだった、私もこんな風にだれかを恋して、だれかから想われたこともあったんだった、なんて思い出すかもしれません。
いつか恋を理解するようになった、我が子へのプレゼントとしてもぴったりですよ。
口コミ
・自分のことをこんなに愛せたらいいな、と思えるやさしい絵本です。
・とても愛にあふれた絵本で感動します。若い人、パパママ、大人にもぴったりです。
・絵と言葉と、いろんな楽しみ方ができる絵本です。
・大好きな人とも自分とも、もっと大切につきあおうって思います。
・宝物になりそうな素敵な絵本です。将来子どもにも受け継ぎたいです。
ゾクッとしたいときに読む恐怖絵本
【1】いるのいないの|京極夏彦
タイトルからも作者からも想像できる怖さ!

京極夏彦さんと聞いて、ピンと来ない大人はおそらくいないのではないでしょうか。そんな京極夏彦さんの、恐怖の絵本がここにあります。
そのタイトルからも想像できるように、目に見えないものの与える恐怖を感じさせます。そして、 町田尚子さんの温度を感じさせない子どもや猫の絵が、さらに恐怖を助長します。
主人公の男の子が暮らすことになったのは、とても古い木でできたおばあちゃんの家。天井がとても高く、上の方はとっても暗い…男の子は、どうしても天井の暗い場所が気になります。
ある日、そこに男の人の顔が見えた気がします。おばあちゃんに言うと、上の方は見えない、見なければ、いないと一緒って言うけれど。男の子は、どうしても気になるのです。
文字も少なく、絵も複雑ではないのに、逆にそのシンプルさが想像力をかきたてます。
口コミ
・はっきりと怖い描写がないにも関わらず、怖いです。文章もひらがななのに、怖いです。絵本なのにここまでの怖さはすごいと思いました。
・日本家屋って、どうしてこんなにも怖いんでしょうか。最後のページが本当に怖かったです。
【2】不幸な子供|エドワード・ゴーリー
ハッピーエンドであってほしい結末は…

絵本とは、ハッピーエンドだったり、やさしく温かい気持ちにさせてくれるもの。そう思ってらっしゃる方がいたら、一度読んで見ると概念を覆されます。
エドワード・ゴーリーが創り出す残酷なストーリーとシンプルな白黒のイラストは、まさに大人向け。もしかしたら、この「不幸な子供」を子どもには読ませたくないと思う方もいるかもしれません。
ある国の国王の子どもとして生まれた主人公は、戦争によって父親を亡くします。伴侶を失った母親は病気になり、そして、それをきっかけにどんどん不幸になっていくのです。
こんなはずじゃなかった。こんな人生、いやだ。そんな気持ちにさえなれないほどの不幸が次々と襲いかかってきた主人公が迎える結末とは。
今ここにあることへの感謝、自分の周りの幸せを改めて気づかされる絵本とも言えます。
口コミ
・たった1つのきっかけで、どんどん不幸になっていく主人公がとてもかわいそうでした。でも、あのとき父親の情報が正しく伝わっていれば…物語は全然違ったのにと思います。
・ここまで不幸な話は読んだことがなく、新鮮でした。どこまでも救いがない話で、逆に笑えてきます。
【3】まんげつのこどもたち|軽部武宏
画家である作者の創り出す不思議な世界

日本の昔話のような、独特の雰囲気のなかおはなしは始まっていきます。満月の夜、良い子はもうとっくに寝ている時間…さあ出かけようと、子どもや動物が次々に出てきます。
出てくるたぬきや子どもたちも、かわいさと不気味さがどこか共存しているような表情。その顔つきは、どこか虚ろで、どこか使命感のようなものもにじませています。
どこへ行くの?何しに行くの?不安を煽られるように続きが気になって、どんどんページをめくってしまうでしょう。
この絵本をきっかけに、軽部武宏さんの他の絵本にはまる人もいるかもしれませんね。
口コミ
・画風が違ったら微笑ましいお話にも見えるのに、軽部さんの絵が怖さを増長しています。満月のように出かける子は悪い子、ぐっすり眠っている子は良い子とも取れる内容で、ではこの絵本の子どもたちは…と考えさせられます。
【4】たべてあげる|ふくべ あきひろ
ネット騒然!シュールの極み?

SNSなどで話題になったことがあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。大人だからこそ楽しめる、ブラックユーモアたっぷりの恐怖絵本です。
野菜嫌いの「りょうたくん」が、ある日「ちいさなりょうたくん」に出会ったことで人生が変わります。
嫌いなものを食べられなくて困っていたりょうたくん。「ちいさなりょうたくん」が代わりに食べてくれると言うので、あれもこれも嫌いなものをあげていました。
ところが、だんだんとお願いしてもいないのに、次々と食べるように。ちいさかったりょうたくんは、食べれば食べるほど大きくなっていきました。
ある日、りょうたくんがちいさいりょうたくんに発した言葉がきっかけで…。最後の展開に、背筋がゾク!っとすること間違いなしですよ。
口コミ
・絵がかわいくてきれいなのに、この怖さ、気味悪さはある意味すごいです。
・好き嫌いしていた子が、この絵本を読んでからはちゃんと食べるようになりました。
シュール!不思議な世界へ引き込まれる絵本
【1】もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう|土屋 富士夫
極限までおしっこを我慢した結果がシュール!

主人公のひでくんが、おしっこしたくて駆け込んだのは、デパートでした。トイレはあちらです、と言われたけれど、工事中…次はあっちだ!と向かった先では…
トイレはこっちだよ、と案内されたけれど、それは案内した人だけが用を足せるトイレ。きりん用だったり、オバケ用だったり。「えーーーー!」という理由が続いて続いて、全然トイレで用を足せません。
どうなるひでくん、どうするひでくん!ページをめくる手が、だんだん汗ばんできます。最後に無事に用が足せたかと思いきや?結末までもが「えーーー!」です。
口コミ
・トイレに行きたいわけではないのに、読んでいると感情移入して行きたくなってしまいます(笑)。
・トイレと言われて思いつく以上のトイレが出てきて、親子でとても楽しめました。読み聞かせの会でも活躍しています。
【2】しゃっくりがいこつ|マージェリー カイラー
しゃっくりし続けるがいこつ、どうなる?

しゃっくりが止まらなくなってしまった、主人公のがいこつ。水を飲んでも、何をしても止まらない。さあ、どうしよう。
あの方法も、この方法も、全部試した!と同じ経験をした方も多いはず。微笑ましく読み進められる絵本です。
朝起きたら、しゃっくりが止まらない。オバケのアドバイスを聞いて、ありとあらゆる方法を試すけれども止まらない。
最後にしゃっくりが止まった方法が、最高にシュール。それで止まってしまうのかー!と笑えます。大人が読んでも、子どもが読んでも、絵でも楽しめる絵本です。
口コミ
・横隔膜のない、しゃっくりをするがいこつの話というのが、とてもユニークでした。
・絵本ならではの道徳的な教えがなく、ただただ楽しめる絵本です。
【3】まないたに りょうりを あげないこと|
まないたに料理をあげてはいけない理由とは?

コックさんは見てしまいます。そう、まないたが、料理に使うためのエビを食べてしまう瞬間を。でも、大人気のレストランの厨房では、そんなことを気軽に言える雰囲気じゃない。
お店が閉まったあと、コックさんはこっそりと、まないたにエビを近づけてみます。「ムシャリ!」
驚いたコックさん。でも、次の日も、その次の日も、まないたにお願いされます。ちょっと食べさせて欲しいと言われ、こっそりこっそりと食べ物を与え続けてしまうのです。
ページをめくるたび、大人ならあることに気づくでしょう。あれ、まないたが…。結末に、目が離せません。
口コミ
・思いも寄らないストーリーに、どこか憎めないまないたの表情がたまりません。お願いするのが上手な人って、周りにもいるなと思いました。
・こんな物語を描いてしまう作者がすごいと思います。まさか…という展開で、楽しいです。
長年愛されてきた名作絵本
【1】泣いた赤おに|浜田 廣介
友達を思う気持ちに涙

1000編を超える作品を残していて、「日本のアンデルセン」と言われる浜田廣介さんの作品。有名な作品なのでたくさんの種類がありますが、こちらは原文のまま収録されています。
赤鬼は、鬼だけど人間とも仲良く暮らしたい、でも人間は鬼を恐れて近寄らない。そこで友達の青鬼が、ある提案をします。ところが…
「ドコマデモ キミノ トモダチ アオオニ」
最後に青鬼の手紙を赤鬼が読むページでは、2人の鬼の気持ちに胸をうたれます。
梶山俊夫さんのどこか懐かしい絵が、読み手を優しい鬼たちのすむ世界に連れて行ってくれます。大人だって、泣きたいときはありますよね。そんな時に、素直に泣かせてくれる本です。
この「泣いた赤おに」、初版は1935年なので80年以上前のお話なのです。時代を超えて愛される名作、読んだことのある方もない方も、ぜひ大人の目線で一度読んでみてくださいね。
口コミ
・赤鬼のために一芝居打ち、姿を消した青鬼。その友達を思う気持ちに子どもも何かを感じていました。
・読み聞かせをしていて大人が泣いてしまいます。
・友情や思いやり、優しさや悲しさを教えてくれる本で、子どもにぜひ読み聞かせしたいです。
【2】やさしいライオン|やなせ たかし
アンパンマンの作者が書いた少し悲しいお話

動物園で、犬の「ムクムク」に育てられたみなしごライオンの「ブルブル」。ムクムクの愛情たっぷりに育ったので、とても心やさしいライオンに育ちます。
ある日、成長したブルブルは都会の動物園へと連れていかれ、さらにはサーカスへ。そこで人気者となったブルブルでしたが、あのムクムクとの温かい日々が忘れられません。
寂しい夜を過ごしていた時、ムクムクの子守唄がどこからか聞こえてきます。たまらなくなって檻をやぶり、その子守唄に向かって走り続けるブルブル。待ち受けていたのは、年老いたムクムクでした。
抱き合うブルブルとムクムクでしたが、檻を飛び出たライオンは、人間にとっては恐怖の存在。見つけた警察は銃を構えます…
少し残酷ですが、大人だからこそ、いろいろと考えさせられるストーリーです。
口コミ
・読み終わると優しい気持ちになります。涙が止まりませんでした。
・動物同士ですが、人間愛、家族愛、親子愛を教えてくれる本です。
・かわいらしい絵柄とは違い重い内容ですが、色々と考えさせられる深い内容です。いつか子どもに読み聞かせしてあげようと思います。
まとめ
絵本の中にも、子どもよりもママが感動してしまう作品がたくさん隠れています。子育てに疲れてしまった時や、子どもを叱った時に読んで「もっと優しくなれたかな…」なんて思いを改める内容も。
「ママが疲れた時用」の本棚を作って、お気に入りの本を集めてみるのもいいですね。パパや他のママ友にも感動を共有したくなる本ばかりですよ。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。