妊娠4週目ってどんな状態?ママや赤ちゃんの変化は?
生理が来ない

妊娠4週とは妊娠2ヶ月目に入った時期であり、生理が定期的に来る人にとってはちょうど生理がくる予定日~生理予定日1週間後頃です。生理が来ないのでもしかして妊娠かもしれない?と考え始める方も多い頃です。
市販されている多くの妊娠検査薬の使用期間は、生理予定日の1週間後を推奨しているので、妊娠4週の最後の頃、5週目に入る頃には検査で陽性反応が出る可能性が高くなってきます。
この時期の赤ちゃんは「胎芽」と呼ばれる時期で、目では確認できない大きさです。赤ちゃんを包む胎嚢という袋が見え始めることもありますが、はっきりとは識別できないことも多いです。
しかし、赤ちゃんの組織や器官を作る3胚葉ができたり、心臓の基礎を作り始める時期で、心臓管もできて血液も流れ始めます。妊娠4週は、赤ちゃんの基礎が出来はじめる重要な時期なのです。
基礎体温が上がったまま
それでは母体にはどんな変化が起きるのでしょうか?妊娠4週は着床したばかりの時期ですが、また母体の胎盤もまだ未熟ながら働き始める時期であり、妊娠超初期症状が起きる時期です。
まず、毎日基礎体温を計っていた場合は、基礎体温の変化を感じることができます。妊娠をすると、生理が来ると下がるはずの基礎体温が上がったままになります。
人にもよりますが、37度近くまで上がり、なんとなく風邪の初期症状のように感じる場合もあります。他にも個人差はありますが、おっぱいが張ってきたり、眠気を感じたり、腹部の痛みや不快感を感じることがあります。
これらの症状は風邪や生理前の症状と似ているため、妊娠の超初期症状かどうかはっきりとわからない場合が多いです。また、個人差はありますがこの時期からつわりが始まる人もいます。
妊娠4週の体験談
みつママさんからの体験談:
妊娠4週目で妊娠発覚しました。 結婚してからちょうど一年経った頃で、いつ子どもができてもおかしくないと思っていた時でした。
月経が遅れていたので、もしかしたら妊娠しているかもしれないと思いました。月経予定日から2週間経った日に市販の妊娠検査薬を購入しました。陽性反応が出たので、旦那と一緒に産婦人科へ行き、妊娠が確定しました。
摂取するものや出血に注意が必要な時期
アルコールは控えましょう
妊婦がお酒を摂取すると、母体とほぼ同じ濃度のアルコールが直接赤ちゃんに届いてしまいます。アルコールは赤ちゃんの成長を妨げてしまいます。
まだアルコールに関してはどのくらいの量が安全かという基準が明確にされていないので、妊娠かもと思ったら、極力アルコールは避けるようにしましょう。
カフェインを控えましょう

薬と同様に、カフェインも赤ちゃんに直接届いてしまいます。内臓器官が未発達の胎児は、まだカフェインを分解することができないので、悪影響を及ぼします。
また、大量にカフェインをとると、赤ちゃんに栄養を送る胎盤の血流を減らしてしまい、胎児が充分に育つことができません。
普段多量にコーヒー、日本茶、紅茶などでカフェインをとっている場合には、カフェインを控えるようにしましょう。
市販薬は控えて、病院へ診察を
妊娠4週目は赤ちゃんの基礎が出来はじめる時期であるため、薬の影響を受けてしまう可能性があります。
妊娠の疑いがある場合は、体調が悪いかも?と思っても自己判断で市販薬を飲まないようにしましょう。お医者さんに妊娠の可能性がある旨を伝えて、診察を受けてください。
出血に注意しましょう
妊娠すると子宮粘膜が充血しやすくなり、ちょっとしたことでも出血します。この時期の出血はトラブルではない場合も多いです。
ですが、出血量が多かったり、生理などとは違う鮮血であったりと少しでも異常を感じたらすぐに診察を受けましょう。
葉酸を摂取しましょう
葉酸は、細胞を増殖させるときに重要となる物質です。赤ちゃんの基礎が出来はじめる妊娠4週目には細胞分裂が活発に起きる時期なので、積極的に葉酸を摂るようにしましょう。
葉酸は野菜や柑橘類やレバーに含まれていますが、水溶性であるため調理過程などで多くが失われてしまいます。効率よく葉酸を摂取できる葉酸サプリメントを利用すると良いでしょう。
母子感染症を引き起こす”TORCH症候群”に注意
トキソプラズマ症とは?
トキソプラズマ症とは、トキソプラズマという寄生虫によって引き起こされる感染症です。
世界の人口の3分の1が感染していると考えられていて、健康な成人が感染しても軽い風邪のような症状が出るか、または全く症状がでない人もいます。
しかし妊婦が妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、トキソプラズマが胎盤を通って赤ちゃんに感染し、赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症となってしまう可能性があります。
妊娠初期に感染すると、胎児の中枢神経系の発達に影響し、水頭症や大頭症や脳内石灰化を引き起こし、死産や流産も生じる場合があります。
その他の感染症
その他の感染症とされている梅毒、B型肝炎ウィルスや水痘などの感染症も妊娠初期に感染すると、先天性の感染症になり、胎児に悪影響を及ぼすほか、流産なども引き起こしてしまいますので注意が必要です。
妊婦健診ではこのような妊娠に影響する梅毒、B型肝炎などの感染症の検査を行っていくので、検査で陽性と出た場合は健診した医療機関で適切な治療を行うことになります。
風疹とは?
風疹とは風疹ウィルスに感染することによって発症する感染症です。春から夏にかけて流行し、飛沫感染します。予防接種で予防できる感染症ですが、風疹の抗体を持たずに妊娠し、妊娠中に感染してしまうと、胎盤を通って赤ちゃんに感染してしまいます。
赤ちゃんに先天性心疾患、視覚障害、聴覚障害、精神や身体の発達の遅れなどの悪影響を及ぼすと考えられています。
風疹の感染予防法は?

風疹も妊婦健診の中で検査をします。検査をして風疹の抗体を持っているという結果がでれば、風疹の心配をする必要がありません。
子どもの頃に風疹の予防接種を受けていれば、すでに風疹の抗体があることが多いので、問題がありません。
しかし、風疹の抗体を持っていなかった場合には妊娠中には予防接種ができないため、感染しないように
・風疹に感染しないように人ごみは避ける
・帰宅時には手洗いうがいをする
・家族に風疹抗体検査をしてもらい、抗体がない場合には予防接種を受けてもらう(家族からの感染を防ぐため)
などを気を付けるようにしましょう。
風疹には予防接種が効果的です。抗体を持っていなかった場合は、今後のことを考えて、できれば出産後に風疹ワクチンを接種することが望ましいです。
サイトメガロウィルスとは?
サイトメガロウィルスはどこにでもいるありふれたウィルスで、日本人の多くが抗体を持っています。健康な状態で感染した場合は問題ありません。
しかし妊娠中に初めて感染した場合、流産、死産、脳や聴力障害などが生じる場合があり、注意が必要です。
単純性ヘルペスウィルスとは?
単純性ヘルペスウィルスは、一回感染するとずっと潜伏し、免疫力が落ちた時に発症します。口唇や顔に水ぶくれをひきおこすウィルスと、性器にヘルペスができるウィルスがあります。
胎内で感染して先天性感染症になっても悪影響を及ぼすことはあまりないと考えられていますが、分娩時に性器ヘルペスがある場合は産道で感染して新生児ヘルペスを発症する場合があります。
分娩前に治療をするか、帝王切開を行う場合があるため、妊娠してから発症をしないように注意が必要です。
単純性ヘルペスウィルスの予防法は?
単純性ヘルペスウィルスは発症させないことが大事となります。すでに潜在的に持っている人は発症させないように
・しっかりと睡眠をとる
・適度に運動する
・ストレスをためない
・人ごみに出ない
などを心がけて免疫力が落ちないようにしましょう。まだ単純性ヘルペスに感染していない場合は、感染を防ぐために食器やタオルなどほかの人とは共有しないように気を付けましょう。
まとめ
妊娠超初期である妊娠4週目は、赤ちゃんの重要な器官を作り始める大切な時期です。初めての妊娠に喜びながらも、体のあらゆる変化に当惑する妊婦さんもいるかもしれません。
まわりの家族に協力してもらって、体調管理に気を付けリラックスして過ごしましょう。
(文書作成:すあまま)
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