妊娠超初期っていつのこと?
妊娠初期よりも前の超初期は子宮に変化が起こる前からのこと

「妊娠超初期」という言葉を聞いたことがありますか?妊娠初期よりも前の時期のことですが、一体いつのことを言うのでしょう。
まずは妊娠週数の数え方について、説明します。妊娠週数は最終月経の開始日から数え始めます。そこを0週0日と考え、7日で1週とし4週で1ヶ月と数えます。
では、妊娠超初期とは何週何日までのことを言うのでしょうか。
妊娠が判明する妊娠2ヶ月(4週)頃から妊娠4ヶ月(15週)頃までを妊娠初期と呼びますが、その前の妊娠1ヶ月(0週~3週)を妊娠超初期としています。
妊娠超初期の前半は月経から排卵中なので、子宮内に何の変化も起きていません。ですが、その排卵で妊娠成立をした場合はそこから妊娠期となるので大事な時期でもあります。
妊娠を実感する頃は妊娠2ヶ月となっていますが、妊娠1ヶ月についてもよく知っておくことで、薬やアルコール、タバコなどのリスクを避けることができます。
妊娠超初期に体の中で起きていること
妊娠すると分泌されるhCGというホルモンが体の変化を起こします

妊娠週数の数え方においては、最終月経開始日を妊娠0週0日と数えるので、0週の間は生理中ということになります。
生理開始から2週間後くらいに排卵日がやってくるので、妊娠期とは言え0~2週の間は子宮内に変化は起こらずまだ赤ちゃんもいません。
排卵が起き、卵子と精子が受精するとその受精卵は約4日かけて子宮内にたどり着きます。ここまでが妊娠2週です。
その後着床し、ようやく妊娠成立です。この頃は妊娠3週になっています。排卵→受精→着床という時期に、あるホルモンが分泌されるようになります。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。
このホルモンは妊娠して初めて分泌されるもので、このhCGが妊娠継続を維持します。そうすると妊娠4週の時期に来るべき次の生理がストップするのです。
早ければこの頃になって、「あれ?妊娠?」と気付く人もいるかもしれませんが、この時はすでに妊娠2ヶ月というケースが多いのです。
また、妊娠が成立していると生理予定日前から体の不調を感じる場合があります。これを「妊娠超初期症状」と呼びます。次の項では、実際にどのような症状があるのかご紹介します。
妊娠超初期の兆候・症状とは?
おりものの変化|受精卵の着床出血による色やにおいの変化を観察
受精卵が着床することでホルモンバランスに変化が起こることによって、おりものにも変化が見られます。
非妊娠時の時に比べ、においが変わります。いつもより酸っぱいにおいが強くなったり、また反対に全くにおいがなくなる場合もあります。
そして、着床出血が起きた場合はおりものに少量の血が混ざり、茶色いおりものや薄ピンクのおりものが出ることがあります。
色や見た目が変わることもあります。非妊娠時の時は半透明~白っぽい色で粘り気のあったおりものが、透明でサラサラなおりものに変化します。おりものは、体の変化のチェックができるので日頃からよく見ておくと良いですよ。
腰痛・下腹部痛|痛みが強ければ婦人科系の病気の可能性も

妊娠し、お腹が大きくなると骨盤が広がり腰痛や下腹部痛が起こりやすいですが、妊娠超初期の段階でもそれらの症状が出ることがあります。
妊娠の初期から分泌されるようになるリラキシンというホルモンが、骨盤の関節や靭帯を緩める働きがありその結果、腰痛や下腹部痛を引き起こします。
また、着床痛と言って受精卵が着床することにより人によっては、子宮あたりがチクチク痛むと感じることもあるようです。
生理痛と区別がつかないかもしれませんが、あまりに痛みが強かったりおかしいなと感じたら医師に相談してみましょう。
妊娠以外の婦人科系の病気の可能性もあるので、下腹部の痛みはあまり放っておかない方が良いですよ。
排卵日付近から生理予定日頃の出血|基礎体温もチェック
受精卵が子宮に着床する際、子宮の壁を傷つけてしまい出血してしまうことがあります。この出血が「着床出血」と呼ばれるものです。
排卵日付近~生理予定日頃に起こり、鮮血やおりものに血が混ざるような出血があり2,3日で終わります。ただし、すべての人に着床出血があるとは限りません。
着床出血の場合、出血量も少なく下腹部の痛みもあまりないことが多いので、気付かない人もいるようです。
妊活中の場合は生理が来ると落ち込んでしまいがちですが、もしかしたら着床出血ということも!基礎体温も高温期が続いていると妊娠の可能性が高いので、同時にチェックしてみると良いですよ。
妊娠超初期症状の体験談
胃もたれや微熱などが続くと思ったら…
04ukkariさんからの体験談:
入籍を4月に済ませ、10月に念願のハワイ挙式を行いました。両家両親や友人と一緒に海やマウナケア山頂のツアーと盛りだくさんのアクティブな新婚旅行を過ごし、帰国。
食べ過ぎと飲み過ぎのせいか、旦那と共に胃もたれがしていました。が、1週間経っても自分だけ治らず…。もしやと思って妊娠検査薬で調べてみると陽性でした。
また妊娠(着床したと思われる時期)直後から生理前じゃないのにかなりの胸の張りがあり、微熱も続いてました。
妊娠超初期から眠りづわりとの戦い
もずきいちさんからの体験談:
生理が来なくて眠気が異常に続いたので、もしやと思い病院に行ってみると、もう既に妊娠四週になっていました。
よく聞くつわりというものがひどいのかと思いきや、私の場合はひたすら眠気との戦いでした。朝起きては二度寝して、ごはんを食べたらすぐ夢の中。旦那も不思議がって見ていたのを覚えています。
私は病院で妊娠を知ったとき、初めての妊娠に驚きと、この上ない幸せな気持ちになりました。それと同時に同じくらいの不安もありました。
腰痛やだるさなど体が重く感じることも
まんなかまなかさんからの体験談:
妊娠したと思われる日から二週間、生理予定日よりも前、以前からあった腰痛が特に無理をしたわけでもないのに再発しました。
3週目に入っても腰痛は続きました。風邪をひいたわけではないですが、熱っぽさがあり、なんだかだるいと感じることが出てきました。
頭が痛い、などの症状もありましたが、これは不規則で、ズキズキする痛みというよりも、頭が重い感じでした。だるさは朝から晩まで終始あり、とにかく体の重さを感じていました。
妊娠超初期の間に心がけることは?
葉酸の摂取|赤ちゃんの脳の元が正常に作られるのをサポートする成分
妊活をしている場合は妊娠発覚前から摂取しているかもしれませんが、妊娠初期においても葉酸はとても大事な栄養素です。
赤ちゃんの器官はかなり初期段階から作られますが、赤ちゃんの脳の元となる神経管が正常に作られるのをサポートするのが葉酸です。
この神経管は妊娠初期症状が見られる妊娠5週頃には完成しているので、妊娠超初期から摂取しておくことを心がけましょう。
いちごやほうれん草など葉酸の多い食物から積極的に摂取しましょう。
まとめ
今回は、妊娠超初期での体の変化や、起こりうる症状についてご説明しました。出てくる症状には個人差があるので、不安があればまずは医師に相談してみましょう。
生理から妊娠成立までの大切な時期です。これから始まるマタニティ期を安心して過ごせるようにきちんと自分の体を知っておくことが大事です。
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