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チャイルドシートの装着はいつからいつまで?
法律による装着義務は新生児~6歳まで

道路交通法で6歳未満の幼児は、幼児用補助装置(チャイルドシート)の使用が義務づけられています。つまり、新生児~6歳まではチャイルドシートを必ず装着しなければならず、違反すると違反点数が加算されます。
2008年から後部座席でのシートベルト着用が義務付けられているため、チャイルドシート卒業後も、6歳以降はシートベルトを着用しなければなりません。
しかし、一般的な自動車のシートベルトは、身長140cm以上(10~11歳頃)を目安として設計されています。
シートベルト着用時に、肩ベルトが子どもの首にかかったり、腰ベルトがおなかの上の位置にあったりするようであれば、チャイルドシートやジュニアシートを装着して安全対策を行いましょう。
外す時期は、身長140cmを目安に年齢や体格を確認しながら検討してみましょう。
チャイルドシートは事故の危険から子どもを守ってくれるアイテムです。チャイルドシート使用時と未使用時を比べると、事故での致死率が大きく異なります。
チャイルドシートの装着は、慣れるまで嫌がる子どももいますが、赤ちゃんのころから習慣づけをしておくとことが大切です。
どこに設置する?
チャイルドシートは後部座席に設置するのが一般的です。運転席、助手席の後部座席どちらでも設置可能ですが、乗せ降ろしの安全を考えると歩道が多い左側がおすすめです。
運転中に子どもがぐずってしまうこともあるので、パパママが見やすい場所に設置すると良いでしょう。
助手席に設置しても良い?
子どもと2人でおでかけする場合、目の届く助手席に乗せたいと思うこともあるでしょう。助手席への設置は法律違反ではありませんが、助手席のエアバッグは大人向けに作られています。
そのためエアバッグが開いた時、子どもへ強い衝撃を与えてしまう可能性があるので、推奨されていません。
特に、後ろ向きで使う乳児用ベビーシートは、エアバッグのある助手席での使用は危険なので避けてください。
正しい装着方法を確認
チャイルドシートは、間違った装着方法をしている方も多く見受けられます。「肩や腰ベルトが緩い」
「取り付け方が緩くグラグラしている」
「助手席に後ろ向きチャイルドシートを取り付けている」などがあげられます。
誤使用によって死に至るケースも決して少なくありません。購入後は、子どもの体型や車に合わせて、きちんと確実に取り付けることも大切です。
【取り付け時のチェックポイント】
●車の座面に押し付けるようにしながら、シートベルトできつく締める
●腰ベルトがたるまないように、しっかりと締め付ける
●子どもの肩とハーネスに隙間ができないように、ハーネスの高さを調節する
チャイルドシートの種類
チャイルドシートは、
●ベビーシート(乳児用)
●チャイルドシート(幼児用)
●ジュニアシート(学童用)
と、年齢や体格に合わせて主に3種類あります。
成長に合わせて長期間使える兼用タイプ
チャイルドシートには、上記の他にも
●ベビーシート+チャイルドシート一体型(乳児・幼児兼用)
●チャイルドシート+ジュニアシート一体型(幼児・学童兼用)
●ベビーシート+チャイルドシート+ジュニアシート一体型(乳児・幼児・学童兼用)
など、パーツを増やしたり変えたりすることで長期間使用できる兼用タイプもあります。
チャイルドシートの便利な機能とは?
トラベルシステム

ベビーカーと連結させて使用するベビーシートで、ベビーキャリーやベビーラックとしても使用できます。
赤ちゃんを寝かせたまま、車、ベビーカー、家へとスムーズに移動可能です。
背もたれが外せる

背もたれを外して、座面のみのブースターシートとして長く使用できます。
3歳頃から使えるブースターシートは多いですが、使用目安となる体重や身長の他に、子どもの体幹がしっかりとしているかどうかも確認してから移行しましょう。
ヘッドレストの高さが調節できる

車が衝撃を受けた時に首への負担を和らげてくれるヘッドレストは、子どもの頭もしっかりとサポートしてくれる役割があります。
そのため、子どもの成長に合わせた適正な位置に調節できると、より安全に使用できます。
リクライニング機能

幼児や学童まで使用できるチャイルドシートには、成長に合わせて背もたれを数段階にリクライニング可能な製品もあります。
●チャイルドシート本体にリクライニング機能があるタイプ
●車のシートのリクライニング機能に合わせて一緒に傾くタイプ
の2種類が主流です。
お手入れしやすい素材のシート

シートは食べこぼしや汗などの汚れや、ムレが気になることもあります。そのため、メッシュや吸水速乾素材でムレにくい素材や、取り外して洗濯できる素材であれば、清潔に使えて安心ですね。
汚れを放置しておくと、異臭やカビの原因になることもあるため、お手入れしやすい素材を選びましょう。
チャイルドシートの選び方
年齢や体格に合っているもの
安全に乗車するためには、子どもの年齢や体格(身長・体重)に合わせて、チャイルドシートのタイプを選びましょう。
【目安となる年齢&体格】
●ベビーシート:新生児~1歳頃、体重13kg未満、身長70cm以下
●チャイルドシート:1~4歳頃、体重9~18kg、身長65~100cm
●ジュニアシート:4~10歳頃、体重15~36kg、身長135cm以下
車に合った固定方式のもの
チャイルドシートの固定方法は、主にシートベルト式とISOFIX(アイソフィックス)式の2種類になります。チャイルドシートを購入する前に、固定方式に合った適合車種を確認しておきましょう。
シートベルト式
車に装備されているシートベルトで固定するため、ほとんどの車に取りつけ可能です。ただ、シートベルトの締めつけが緩いと、シートがぐらぐらと揺れて不安定になることもあるので、使用する際は正しく取りつけられているか確認しましょう。
ISOFIX
座席と本体を金具で固定するため、誰でも簡単に確実に取りつけ可能です。2012年7月以降発売の自動車にはすべて標準装備されていますが、ISOFIXに対応していないチャイルドシートもあるので、購入する際は確認しましょう。
シートのタイプ(固定式・回転式)で選ぶ
チャイルドシートのシートには、固定式と回転式の2タイプがあります。
固定式シート
シーベルトで取り付けるタイプ。●シンプルな作りで軽量
●複数台の車など頻繁に着け替える家庭におすすめ
回転式シート
シートが360℃回転するタイプ。●シートを子どもの乗せ降ろししやすい方向に回せる
●値段が高く、重量がある
●頻繁に車を使用する家庭におすすめ
●成長に合わせてベッド型(横向き)、イス型(後向き・前向き)と形を変えられるタイプも
安全基準を満たしているもの

チャイルドシートには厳しい安全基準があり、安全基準を満たした製品には「R44」や「R129」といったマークが付いています。
リサイクル品やお下がりのチャイルドシートを使用するときは、旧安全基準の「Eマーク」が付いていることもあります。
認証されている製品かどうか確認してから使用しましょう。
チャイルドシートアセスメント
チャイルドシートアセスメントとは、国土交通省と自動車事故対策機構が行っている、市販のチャイルドシートの安全性能評価試験です。前面衝突試験や使用性評価試験を行い、判定結果は「優」「良」「普」「推奨せず」の4つの段階に決められます。
市販のチャイルドシート全てに試験が行われるわけではありませんが、チャイルドシートを選ぶ際の参考にしてください。
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使用期間や買い替え時期で選ぶ
チャイルドシートにはベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートを融合した、長期間使える兼用シートもあり、子どもの人数や使用開始時期によって選ぶタイプも変わります。
購入する前に、
●いつから使い始めるのか
●子どもが将来増える可能性はあるか
●成長に合わせてそのつど買い替えをするか
●兼用タイプシートを長く使うか
●レンタルやお下がりを利用するか
などを考えて、選ぶとよいでしょう。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は、上の子で使用したシートを下の子に使い、上の子用にチャイルドシートやジュニアシートを追加で購入することもできますね。
(ご参考)コズレ会員「チャイルドシート」ランキング・取付車種別おすすめ診断もチェック!
コズレ会員の皆様が利用したチャイルドシートの評価を取付車種別に集計。その結果をもとにランキングや診断をご覧いただけます。
(ご参考)Amazon・楽天の「チャイルドシート」売れ筋人気ランキングもチェック!
Amazon・楽天の「チャイルドシート」売れ筋人気ランキングは以下のリンクからご確認いただけます。
まとめ
チャイルドシートは大切な子どもの命を守ってくれるものです。車への適合性や子どもの体格を確認してベストなものを選んでくださいね。
長く使用するタイプは、機能性や子どもの乗り心地の良さも重要なポイントです。
3歳頃になれば、一緒に相談しながら選べるかもしれませんよ。安心安全な快適なドライブを楽しんでください。
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