子宮口に関して

子宮口とは

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子宮口とは子宮の一番下の部分で、膣につながるところです。お産の際、赤ちゃんの出口となるとても大切なところです。

子宮口の測り方

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経産婦の方は経験があると思いますが、出産が近づくと妊婦健診の際、「子宮口何cmですね」と言われることがあります。

産科の医師か助産師が内診をして子宮口の開きを確認しますが、「どうやって測ってるの?」と思ったことはありませんか?なんと、定規など使っているわけではなく、医師や助産師は指の感覚で測っているんですよ。

いつ開くの?

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臨月になり出産が近づくと、子宮頸管が柔らかくなります。この時期から少しずつ赤ちゃんは下の方に降りてきます。赤ちゃんが下に降りてくることで、子宮口が刺激され徐々に子宮口が開きはじめるというわけです。

子宮口の柔らかい、硬い、とは?

妊婦健診の際に「子宮口が硬いからまだだね」と言われたことはありませんか?この子宮口の硬い、柔らかいとは何をみているのでしょうか?

まず、子宮口は分娩が始まる前は鼻ぐらいの硬さをしています。その硬い子宮口が、陣痛やホルモンによって徐々に柔らかくなっていきます。

個人差はありますが、分娩が開始して子宮口が3cm程開き、陣痛が5~10分になる頃には唇ぐらいの柔らかさになります。

そして、赤ちゃんが出てくる間近の子宮口は10cm開き、陣痛の感覚も2分ぐらいになった頃には、マシュマロぐらいの柔らかさになります。

何cm開いていたら出産なの?

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子宮口はいきなり開くものではなく1~2cmから徐々に開いていきます。最終的には10cm開くと全開大といって、子宮口が開ききったということになります。

妊婦健診にいくと「何cm開いていますよ」と言われることもあると思いますが、開き始めたからと言ってすぐに分娩というわけではありません。

一般的には子宮口が開き、陣痛が始まってからを第一分娩期と呼び、子宮口が全開大して分娩の瞬間を迎えるまでを3期に分けて考えます。

子宮口の開き

1cm

この時期はまだ陣痛による痛みもあまりなく、生理痛のような痛みがあるという人もいれば、全く痛みを感じない人もいます。赤ちゃんが下に降り始めたタイミングと考えておけば特に焦る必要はないです。また、子宮口が開き始める時期には個人差があります。

2cm

この時期も個人差はありますが、まだ本格的な陣痛は開始していないことが多いでしょう。中には、前駆陣痛という分娩が開始する前の不規則な陣痛を感じる人もいます。赤ちゃんがゆっくりと下に降りてきている状態です。

3cm

この時期になると陣痛が規則的に1時間に6回程度起こる方もいれば、まだ陣痛が始まらないという方もいます。陣痛が始まり、間隔が短くなったら入院→分娩開始となることが多いです。この頃から赤ちゃんは自分の体を丸く縮め、骨盤の入り口に収まり始めている状態です。

4~6cm

個人差もありますが、陣痛は徐々に間隔が短くなり、痛みも強くなってきます。赤ちゃんは顎を胸に引き付け、前屈した状態で骨盤の中に入ってきます。

7~8cm

陣痛の間隔は3~4分とさらに短くなります。赤ちゃんは狭く曲がりくねった産道を通るために、回転しながら下降していきます。

全開(9~10cm)

この頃になると陣痛の頻度は1~3分とさらに増加し、痛みも最も強くなります。赤ちゃんは身体を回転させ、さらに下に降りていきます。

体験談:子宮口2cmから

nayuchanさんからの体験談:朝の6時から不定期な陣痛が始まりましたが、全然平気で普通に過ごしていました。夜の8時頃から痛みが酷くなってきたので、お風呂に入りリラックスして、10時半に病院に行きました。

まだ子宮口2cmで生まれるのは明日のお昼かなと言われ、家族全員帰らされました。 1人陣痛室で陣痛と戦い、すごく痛かったけれど耐えていたら夜中の2時に助産師さんが様子を見にきて、子宮口ほぼ全開と言われました。

その瞬間思いっきり破水。旦那を大急ぎで呼び、陣痛室でそのまま生むことになりました。それから30分後、旦那も到着しすぐに元気な赤ちゃんが産まれました。

初産と経産婦で子宮口の開き方が違う?

個人差はあるが経産婦だと開うスピードが早め?

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よく、初産婦さんよりも経産婦さんの方がお産が早いと聞きますよね。では、初産婦さんと経産婦さんで子宮口の開き方は違うのでしょうか?

これにも個人差はありますが、経産婦さんの方が頸管や産道が柔らかく、1度赤ちゃんが通っているため子宮口が開きやすい傾向にあります。

そのため、陣痛が始まり、子宮口が全開大するまでの分娩第1期の平均所要時間を比べてみても、初産婦さん(10~12時間)、経産婦さん(4~6時間)と差があります。

しかし、経産婦さんだからといって必ずしもお産がスムーズにいく!というわけではなく、一度として同じお産はないように、初産婦でも経産婦でも様々なケースがあります。

体験談:第二子の出産

Aomoriさんからの体験談:第二子のときは、陣痛からはじまりました。5分間隔だったけれど、陣痛そのものは10秒で遠のいていました。病院に連絡すると、陣痛が1分間の長さになるまで待ってそれから病院に来るようにいわれました。

1分になるまで5時間かかり、病院に行き子宮口をはかると4センチあいていて、その後4時間かかって産まれました。

自分でできる子宮口を開くための方法

無理のない範囲で医師に相談しながら

出典:www.youtube.com

子宮口がなかなか開かないと、病院で「たくさん歩いてください」と言われたりしますよね。あくまで医師に相談しながらですが、子宮口を開くために自分でできることを紹介してまいります。

まずウォーキングをしたり、マタニティースクワット(足を広げて腰を落とした体制で行うスクワット)を行ってみたりしましょう。

またよく「床掃除が良い」なんて聞いたことはありませんか?四つん這いで雑巾がけをする格好は足を開くので股関節が柔らかくなるという効果が期待されます。ただし、腰痛がある人は無理は禁物。あぐらをかくだけでもいいでしょう。

また、身体を温めることも大切です。身体が温まると血行がよくなり、腰や足の筋肉なども柔らかくなります。逆に身体を冷やすと、血行が悪くなり痛みに敏感になります。普段から靴下を履いたり、身体を温める食べ物を摂ることなどを心がけて下さい。

まとめ

いかがでしたか?子宮口が開くということは、お産が近づいているということですね。自分はちゃんと子宮口がスムーズに開くだろうか…と不安になったり緊張したりする妊婦さんもいらっしゃるでしょう。

しかし、子宮口が開くかどうかも開き始める時期にも個人差があります。一般的な平均と比べて、焦ることはありません。お産の前はリラックスすることがとても大切です。不安なことは遠慮せず医師や助産師に相談してみて下さいね。

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