目次
妊娠40週ってどんな状態?
妊娠40週っていつのこと?

妊娠40週とは、最終月経から数えて280~286日目のこと。40週0日が「出産予定日」にあたります。実際に出産予定日に生まれてくる赤ちゃんはわずか5%もいないようです。
なので、もし40週になって出産がまだでも、あまり気にすることはありません。子宮の中の胎児は、すべての機能・体つきと、いつでも外の世界に出られる状態です。
ママをはじめ、パパや周りの家族や友人は、40週を過ぎると、赤ちゃんはまだかと待ち遠しくなりますね。まだ生まれてこないということは、赤ちゃんがママのお腹の中が心地よいのかもしれません。
出産は予定日ではなく、赤ちゃんの産まれたいタイミングで始まるもの。リラックスした気持ちでその時を待ちましょう!
妊娠40週の母体の状態|おしるしなどの兆候が表れ、子宮口も開き始めます。
子宮内の変化

いよいよ40週は予定日です。お産がいつ来ても大丈夫!赤ちゃんに会える日ももうすぐです。出産に備えて赤ちゃんが下がってきます。このころの子宮内は、みぞおち辺りまで上がっていた子宮底が下へ下がるので、心臓や肺への圧迫がほとんど感じられなくなります。
胃の圧迫感が無くなり、食欲に任せて食べ過ぎると体重がどんどん増えるので注意しましょう。逆に子宮の下のほうにある膀胱が圧迫されて、頻繁にトイレに行きたくなることも。
妊婦健診では、NST(ノンストレステスト)で赤ちゃんの心拍リズムを20~30分くらい測定します。これで、お腹の中の胎児が元気であるかや、お腹の張りの間隔も確認できます。
お産が近づいてくると頻繁にお腹が張るようになるので、このときにお産のサインにも気づくこともありますよ。
ホルモン分泌の変化・影響
このころママの体は、いつ赤ちゃんが生まれても大丈夫な準備が整いつつあります。お腹の大きさは、子宮底長が32~35cm 位。おっぱいも産後すぐに授乳を開始するため、乳腺が発達し、産前よりも大きくなっていることでしょう。
お産が近くなると分泌されるホルモンの作用で、産道は柔軟になります。併せて、赤ちゃんが通りやすいように骨盤の関節も緩んで広がります。
だんだん赤ちゃんが下がってくると、柔らかくなった骨盤の関節を圧迫し、恥骨や足の付け根に痛みを感じる人もいます。骨盤ベルトを使ったりしてしのいでくださいね。
痛いからといって、あまり動かないで運動不足になるのもいけません。お産に向けて体力を維持するためにも、体を動かすことも大切なのです。
現れる症状
このころになると、「前駆陣痛」や「おしるし」というようなお産の始まる兆候が見られる人もいるかもしれません。前駆陣痛やおしるしがあっても、すぐにお産が始まるという人ばかりではありません。
まずは落ち着いて症状を見守りましょう。ただ、破水が起きた場合だけは、すぐにかかりつけ医へ連絡をしましょう。破水後はシャワーを浴びることもできません。
大きめのナプキンや場合によっては悪露用のパット、新生児用のおむつでも構いませんので、それをあてて病院へ行く準備をしましょう。
子宮口の開き
子宮口というのは、簡単にいうと子宮の入り口のようなもので赤ちゃんが産まれるまでは閉じています。いざ赤ちゃんが出てくる時は子宮口が全開となり、そこから赤ちゃんの頭が出てくるのです。
出産の時は最大10cm開くとされていて、一般的には1cm、3cm、5cmとお産が進むにつれ徐々に開いていきます。
陣痛の痛みを感じる前から子宮口が開き始める妊婦さんもいるので、この時期の妊婦健診では子宮口の開き具合についても診察されますよ。
子宮口の開き具合は個人差があるので、健診時に担当医からまだまだと言われても、焦らずリラックスして赤ちゃんを待ちましょう。
妊娠40週の胎児の状態|胎動の変化や赤ちゃんの大きさは?
胎児の状態

妊娠40週、このころの胎児は約3000g前後。身長は48~50cmくらいに成長します。予定日頃の胎児は、いつお腹の外にでても大丈夫なように、体のほぼ全ての機能が完成!肝臓機能も成熟し、肌は張りのあるピンク色になります。
そして、お産が近づくとだんだん骨盤のほうに下りてきます。頭を下にしてあごを胸につけ、おなかを引き寄せ、丸まるような姿勢を取ります。
超音波写真でも、胎盤や赤ちゃんで画面の中に入り切れないくらいの大きさです。3Dや4Dのエコーでは、表情もしっかり確認できます!
お腹の中が狭くなり、以前のように胎動を感じられなくなるかもしれませんが、全く胎動が無くなるということはありません。毎日胎動があるかどうかは気にかけておいてくださいね。
聴覚が発達していますので、ママの声を聞き分けることができます。「もう出てきても大丈夫なんだよ」と声をかけてあげるのなんていうのも良いですね。
予定日を過ぎたらどうする?陣痛が来るジンクスも。
41週6日までは「正期産」なので焦らずに

妊娠40週を過ぎても、お産の兆候が来ない人もいます。でも、焦る必要はありません。これから41週6日までは「正期産」の範囲内。遅れても問題もないのです。
この時期は、いつお産が始まってもいいように体調を整えておきます。規則正しい生活を心がけましょう!
食事や睡眠を十分とって体力をつけておくと良いですよ。あまり遠出はせず、すぐに出産に備えられるようにするといいですね。
もしも42週を過ぎたら「過期産」といって、胎盤機能が低下して胎児に栄養や酸素が行き届きにくくなってしまいますし、羊水が減少し胎児に負担がかかります。
また、胎児が大きくなりすぎて出産が困難になることも考えられます。その場合には、陣痛促進剤を使ってお産を誘発したり、帝王切開になる場合など、かかりつけ医と今後の処置を相談することになります。
予定日超過の原因は?
出産予定日はあくまでも「予定」です。最終生理開始日から算出されたり、初期の健診で胎児の体を計測して調整され、決定します。
もともと生理不順だった人は生理から算出するとや排卵日のずれが生じますし、胎児の成長にも個人差がありますのでずれはあることなのです。
予定日を過ぎてしまうことはよくあることなので、焦ることはありません。赤ちゃんが産まれたいタイミングでお産は始まります。もしかしたら、まだお腹の中の居心地が良いのかもしれませんね。
不安や焦りは赤ちゃんにも届いてしまいます。ママが緊張することで、産道がなかなか柔らかくならず、ますます悪循環になることも。ママがリラックスして過ごすことが一番です!
陣痛が来るジンクスはある?
臨月に入ると、いよいよ赤ちゃんに会える!と、陣痛が待ち遠しくなりますね。世間では「陣痛が来るジンクス」を聞くこともあります。医学的根拠はありませんが、試してみるのも良いかもしれませんね。
よく言われているジンクスをいくつかご紹介します。
■ウォーキング
臨月になると産院でも「よく歩いてください」と勧められます。赤ちゃんを重力で下に下ろす効果があるのではないでしょうか?お産に備えて体力も付きます!
■階段の昇り降り
階段の昇り降りは逆子になるというジンクスもあるそうですが、臨月になればすでに赤ちゃんの体位は決まっているころ。
これもウォーキングと同じく、赤ちゃんを下に下ろす効果が期待されているのでしょう。ただ、階段は足元がお腹で見えにくいので注意してくださいね。
■雑巾がけ、スクワット
雑巾がけは昔から良いと言われていますよね。膝をつくのではなく、スクワットの座った時のように股関節を開くようにかがむことで効果があるとされているのでしょう。
■焼肉を食べる・オロナミンCを飲む
これらは全く医学的根拠はありませんが、ネット上でウワサになっているようです。
ジンクスはあくまでジンクスですが、早く陣痛が来ないかな?と待ちわびるママの息抜きに試してみるのも面白いかもしれませんね。
出産に向けてしておくことはある?おしるしなどの兆候が表れた時には・・・
陣痛・出産に向けて体力をつけよう!
ママはこの10ヶ月の間、お腹の赤ちゃんと共にママになる準備をしてきました。赤ちゃんに会えるのもあと少し!お産に備えて体調を整えておきましょう。運動も大切ですが、動機や息切れがある場合は体を休めてくださいね。
お産はママの体力も重要です。いつ始まってもよい時期なので、日々の生活習慣や体調を整えるため、食事もしっかり摂り、十分な睡眠をとっておきましょう!
食事は食べ過ぎには注意です!この時期に一気に赤ちゃんが大きくなってしまうと、難産になってしまうこともあります。
また、寝不足のまま陣痛を迎えると、疲れて陣痛に耐える体力が無くなってしまいます。お腹が重くて思うように熟睡できない時もあるでしょう。お昼寝したり、横になるだけでもOK。体を休めてくださいね。
お産の兆候と産婦人科に受診するタイミング
お産の兆候(サイン)は、「おしるし」「破水」「陣痛」の3つです。しかし、このサインがあったからと言って、すぐにお産が始まる訳ではありません。まずは兆候があったことをかかりつけ医に連絡しましょう。
「おしるし」があると、3日以内にお産が始まると言われています。もちろん目安にはなりますが、もっと遅れて始まる人もいれば、おしるしが無いままお産になる人もいます。
この時点では受診せず自宅で様子をみて大丈夫です。
「破水」は、赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れて羊水が出てきてしまう状態です。陣痛が始まる前に起こる破水のことを「前期破水」と言います。
まずはかかりつけ医に連絡をしましょう。ちょろちょろと漏れる程度でしたら、緊急を要するものではありません。
羊膜が破れた部分から細菌感染など起こすといけませんので、落ち着いて身の回りの準備をし、受診しましょう。
「陣痛」かな?と思ったら、まずは自宅で安静になり、陣痛の間隔を計ってみましょう。痛みが始まってから次の痛みが始まるまでの間隔を計ります。初産婦は10分間隔、経産婦は15分間隔になったら病院に連絡をしましょう。
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パパはなにをしてあげたらいい?
出産がいつ来ても良いように準備をしておこう

妊娠40週ころのママは、毎日「いつお産が始まるんだろう」と不安と期待でいっぱいです。そんなとき、パパの存在が大きな支えになります!いつお産になってもよいよう、パパの心の準備も大事です。
そして、「出産費用」の準備については、パパが動いてママの負担を減らしましょう!出産費用は産院によって差があります。お産の前にどれくらい準備しておく必要があるか確認しておきましょう。
また、出産でもらえるお金も確認しておきましょう。もらえるお金は皆同じではなく、健康保険の種類や組合団体、自治体によって異なります。
産後、ママは手続きに走り回ることができませんので、これもパパの出番です。意外と切手や封筒などが家のどこにあるのかわからないなんていうパパさんもいますので要確認です。
そして、一番は「ママのそばになるべくいてほしい」ということ。初めてのお産のママはなおのこと、いつ始まるかわからない陣痛に不安の毎日です。
この時期だけでも、断れるお付き合いは断って、ママのそばにいてあげてください。特に飲酒運転は重大な罰則があります。
自家用車で病院まで行く予定のご夫婦は、飲酒運転しないようにアルコールはこの時期お断りしましょう。そして、立ち合い出産を希望されるパパは職場に、もしもの際の早退や休職を相談しておきましょう。
立ち会い出産中に貧血を起こすパパも少なくありません。医療スタッフに迷惑の掛からないように気をつけましょう。
パパにしてもらってうれしかったこと:体験談
いつくるかわからない陣痛にそなえ、家にいてくれると安心

まとめ
妊娠40週0日はいよいよ出産予定日ですね。このころになると、いつ陣痛が始まるのかとママは毎日ドキドキです!ただ、出産予定日はあくまでも目安です。
2週間は遅れても「正産期」の範囲なので気にしなくて大丈夫ですよ。リラックスしてお産の始まりを待ちましょう!(文章作成:mon)
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