経産婦と初産婦の出産は違う?

経産婦とは

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初めての出産をする妊婦さんを初産婦(しょさんぷ)と呼び、出産経験のある妊婦さんのことを経産婦(けいさんぷ)と呼びます。

経産婦は何人目かは関係なく2人目以降の出産の妊婦さんすべてのことを言います。

初産婦と違うことは?

では経産婦は初産婦とは何が違うのでしょうか。1番の違いは分娩所要時間と言われます。もちろん個人差はありますが、初産婦より経産婦の方が分娩にかかる時間が短いことが多いです。

経産婦は経験がある一方、上の子ケアも

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経産婦は、以前に1度でも出産を経験しているということです。女性にとって一大イベントでもある出産。両親学級などで出産について話を聞いたりしいてもやはり経験に勝るものはないかと思います。

逆に経産婦であるが故の大変なこととは何があるでしょう?人それぞれ考え方にもよりますが上の子がまだ2-3歳ですと妊娠中や産後、体力的に大変ということがあるようです。

もし妊娠中に切迫早産や安静にしなくてはいけなくなった場合などに、上の子の面倒をみてもらう人を探すのに苦労したという話も聞きます。また、妊娠中でも上の子を抱っこせねばならないことも。

1人目の出産の時と違って上の子のことも考えながら生活するのは結構な体力と精神力が必要ということですね。

一方、妊娠中や産後に上の子に元気をもらったと言う人もたくさんいます!1人目の時のようにゆっくりした生活はできなくても、上の子と一緒に慌ただしくも楽しい妊娠、育児生活をおくれるかもしれませんね。

体験談:上の子をお世話する為に

mrntkymさんからの体験談:
2人目は、出産前後の上の子の世話の手助けが必要だったこともあり、主人の実家近くに引っ越しをしました。

ベビー用品は必要なかったですが、保険の見直しや上の子の保育園を変更する必要がありました。出産後に働く場所を探したり、趣味だったネイルを勉強し直したりしました。

経産婦は子宮口が開きが早いって本当?

これは本当です!1度開いた経験のある子宮口や産道は開きやすいのです。経産婦の頸管や産道は初産婦と比べて柔らかいのがその理由です。

そのため初産婦より、経産婦の方が分娩所要時間が短くなることが多いです。ただこれも一概には言えません。二人目の方が陣痛を感じてから子宮口が開くまで時間がかかり、結果分娩所要時間も長く感じたという方もいらっしゃいます。

出産の始まり。陣痛、おしるしや破水は?

出産の兆候に違いはある?

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お産の兆候は初産婦、経産婦に限らず一人一人違います。おしるし(産徴)が出る人もいれば出ない人もいますし、破水してから陣痛が始まる人もいます。

また、経産婦だから前回のお産とまったく同じ経過をたどることもありません。陣痛の兆候も人によって違いますが陣痛自体は出産が近づくにつれて陣痛周期は短くなります。

経産婦の場合は子宮口や産道が開きやすいなどの理由から初産婦より、陣痛が開始して分娩に至るまでの時間が短いことが多いです。しかし、この時間も個人差がありますので必ずしも経産婦の方が分娩時間が短いというわけではありません。

しかし、経産婦の方は経験があるため、陣痛がきた時に「これは陣痛だ!」とか「だんだん痛み強くなってきたからそろそろ産まれるかな」といったことはわかりやすいかもしれませんね。

出産は早まる?

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先ほども述べましたが、経産婦の方が初産婦よりも頸管や産道が柔らかいため、子宮口や産道が開きやすいです。そのため、その点だけをみると初産婦よりはお産がスムーズになることが多いです。

ただ、個人差もありますし出産が早まるかどうかは子宮口や産道の状態だけでなく、陣痛の強さ、胎児の大きさなど様々な要因が関係します。

体験談:第一子より第二子の方が大変だった

Aomoriさんからの体験談:
「二番目以降は出産まで早いよ」と聞いていたのですが、実際は10時間かかり第一子の時より痛みもひどく大変でした。

分娩中主人も隣にいてくれましたが、テレビでやっているような、手を握ったり、歩いてみたり、体勢をかえてよつんばいになってみたりということはできる余裕がなく、ただただお腹が痛くてその場で固まっていきみのがしをするしか出来ませんでした。

予定日の違い

予定日は早い?遅れる?

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経産婦だと予定日より早く産まれることが多いと聞いたことはありませんか?しかし、経産婦だから予定日より早く産まれる、遅く産まれるということはありません。

陣痛が始まる要因には母体の状態、胎児の状態など様々な条件が関係してきます。そのため、経産婦さんでも予定日より早く出産する人もいれば予定日を過ぎて出産する人もいます。

分娩所所要時間の違い

初産婦と経産婦に違いはある?

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分娩所要時間とは分娩にかかる時間のことです。分娩には第1期から第4期まであります。

分娩第1期:陣痛が規則的になり(1時間に6回以上または10分間隔)が始まり、子宮口が全開大するまでの時期のことを言います。

分娩第2期:子宮口が全開大してから胎児が娩出されるまでの時期です。

分娩第3期:胎児娩出から胎盤や臍帯、卵膜の娩出までの時期を言います。

分娩第4期:分娩が終了してから2時間のことを指します。

では、それぞれの分娩期における初産婦と経産婦の平均的な所要時間を見ていきましょう。

【初産婦の場合】
第1期(10~12時間)、第2期(1.5~2時間)、第3期(15~30分)、合計12~15時間。

【経産婦の場合】
第1期(4~6時間)、第2期(0.5~1時間)、第3期(10~20分)、合計5~8時間。

こうしてみると経産婦の分娩所要時間は初産婦の約半分ですね。お産は一人一人個人差もありますので、経産婦の人がみんな分娩所要時間が短いわけではありませんが、一般的には初産婦に比べて分娩所要時間は短いと言えるでしょう。

後陣痛の違い

経産婦は後陣痛の痛みが強いって本当?

経産婦は後陣痛が酷くなる、というのもよく聞きます。そもそも、後陣痛とは“あとばら”とも言い、妊娠で大きくなった子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するために起こる症状です。経産婦の場合、初産婦よりもこの後陣痛が辛い場合があります。

理由は、経産婦は初産婦よりも子宮の増大や疲労の程度が大きいため、子宮を非妊娠時の状態に戻すためには、より強い収縮が起こるためです。これは経産婦だけではなく、双子など多胎妊娠の場合などにもみられます。

まとめ

いかがでしたか?経産婦と初産婦の違いがいくつかありましたが、これはあくまで一般的なものです。

お産は一人一人違いますし、一人目、二人目でも違うものです。時間がかかってもかからなくても、大切なのは出産するママが良いお産だったと思えることですね。

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