目次
- ▼ なすはいつから食べられる?
- ▼ なすに含まれる栄養は?
- ▼なすを食べさせる際の注意点
- ▼なすの選び方
- ▼なすの調理法/下ごしらえ方法
- ▼なすの離乳食調理に便利な道具をご紹介します
- ▼【1】離乳食用 調理セット |ピジョン
- ▼【2】T型 ピーラー SELECT100 DH-3000|貝印(Kai Corporation)
- ▼【3】ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック1 MQ100|DeLonghi (デロンギ)
- ▼なすを使った離乳食初期のレシピをご紹介します
- ▼【1】離乳食 ★ 初期 ★ なすのペースト
- ▼【2】離乳食初期♪ナス&トマト煮☆
- ▼【3】ステップ1後期 離乳食 ミルクそうめん
- ▼【4】離乳食初期♪ナス&タマネギ煮☆
- ▼【5】【離乳食初期】なすとしらすの和え物
- ▼【6】離乳食初期♪人参&ナス☆
- ▼【7】離乳食初期♪タラ&ナス☆
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- ▼まとめ
なすに含まれる栄養は?
水分とポリフェノールが含まれている

なすはほとんどが水分でできているので、あまり栄養がないと思われがちです。しかし、少ない成分ながら赤ちゃんの成長に良い栄養が含まれています。
なすには、ポリフェノールの一種であるナスニンが豊富に含まれています。ナスニンは高い抗酸化作用をもち、血液をきれいにしたり眼精疲労の回復やがん予防の効果があったりします。
このナスニンは主になすの皮に含まれています。熱に強く水に溶けやすい性質を持っているので離乳食にも摂り入れやすい栄養素です。
大人用になすを皮ごと煮た時にナスニンの溶け込んだ煮汁を捨てずに活用すると、ナスニンを効果的に赤ちゃんに与えられます。野菜スープのベースにしたり、おかゆなどに混ぜたりしても与えやすいですね。
また、なすは夏野菜なので夏バテ防止や体温の上昇を抑える働きもあります。赤ちゃんはまだまだ自力で体温調節するのは難しいので、夏の暑い時期にはなすを与えて体温調節の手助けをしてあげたいですね。
食べ合わせの良い食材は緑黄色野菜
なすの皮に含まれるナスニンの抗酸化力は、肌を健康に保つ美肌効果が期待されます。赤ちゃんの敏感な肌は薄く荒れやすいので、肌を守ってくれるのはうれしい効果ですね。
離乳食初期から食べられるにんじんやホウレン草、カボチャなどを一緒に食べると、ビタミン類も摂取できてさらに効果的です。肌の乾燥やおむつかぶれなど、お肌の調子を整えたい時に積極的に摂るといいですね。
なすを食べさせる際の注意点
あくに注意しましょう
なすのあく抜きは季節や料理方法によって変わってきます。今は1年中なすが売られていますが、本来は夏野菜の一種です。
6月~9月頃が旬となります。旬の初め、6月ごろに出回るなすはあくが少なく、あまり苦みを感じないことが多いです。反対に、旬の終わりの8月を過ぎてからのなすには、あくが多く含まれています。
あく抜きの方法は、なすを適当な大きさに切ったあと5分程水につけます。長時間水に入れておくとなすに含まれる水溶性の栄養素が水に溶けだしてしまいます。あく抜きは水につけすぎないように、10分程が目安です。
また、あくの少ない旬のなすは、水につける時間を短縮しても良いでしょう。離乳食では必ずあくを抜いて食べやすくする必要がありますが、大人用の料理を作る際に切ってすぐに調理する場合や、なすを切らずに丸ごと調理する場合は、あく抜きの必要はありません。
皮は取り除きましょう
なすの皮は固く、離乳食初期の赤ちゃんは飲みこめません。皮に苦みを感じる成分が含まれるので、離乳食初期では皮をむいて与えるようにしましょう。
しかしなすの大事な栄養素であるナスニンは、ほとんどがこの皮の中に含まれます。調理前に取り除いてしまうとせっかくのナスニンを摂り入れられなくなってしまいます。
離乳食用になすを調理する場合は、皮ごと鍋で煮てナスニンを煮汁に溶け込ませた後、皮を取り除くことをおすすめします。
なすの選び方
なすの傷、実は栄養満点の証拠
つやつやときれいななすですが、たまに傷のついたなすが売られているのを見かけます。実は、傷のあるなすに含まれるポリフェノールの量は、傷の無いなすの2倍量も含まれています。
なすは実に傷がつくと修復しようとするため、そのときにポリフェノールの一種であるアントシアニンが多量に作られます。抗酸化作用も期待できるので、なすに傷がついているからといって避けてしまうのは少しもったいないですね。
手にとって重いものを選びましょう
なすは水分量の多い野菜です。実が詰まってずっしりと重みのあるなすは、水分をたっぷりと含んだ新鮮な証拠です。
触った時にやわらかいものは中身がスカスカしている可能性があります。はりとツヤがあり、重みのあるなすを選ぶようにしましょう。
なすの調理法/下ごしらえ方法
加熱の仕方は?

離乳食初期になすを使うとき、おすすめの調理法は皮ごと煮る方法です。なすの栄養は、皮に多く含まれます。そのため、皮ごと煮ることで、ナスニンを離乳食に多く摂り入れることができます。
なすはヘタを切り落とし、ガクは手で取り除きます。切った面が空気に触れると黒ずんであくが出てしまうので、ヘタを切り落としたらすぐに鍋にいれます。時間のない時は、電子レンジを使った調理法がおすすめです。火を使わず簡単に加熱ができますね。
電子レンジを使う場合は、皮のまま丸ごと加熱すると破裂する可能性があるので、皮をむいてから加熱するか、フォークなどで皮に穴をあけてから加熱します。皮はピーラーを使って簡単にむけます。電子レンジでの加熱は、1分半~2分くらいで中まで火が通ります。
離乳食初期の場合は、加熱後に皮を取り除き、すりつぶすか裏ごしして使いましょう。
冷凍保存できる?
なすは暑い時期に採れる夏野菜なので、寒い場所が苦手です。冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こし、実がしおれたり固くなったりしてしまいます。なすを長期間保存する場合は、冷蔵より加熱後の冷凍保存がおすすめです。
離乳食初期はペースト状にして与えます。加熱後裏ごしをしてペースト状にしてから冷凍すると、1食ごとに使いやすくなります。
ジップ付きの袋に薄く平らに伸ばしてから冷凍すると、使う分だけ割って取り出せて便利です。また、製氷皿に少しずつ入れて冷凍すると、1回で必要な量が取り出しやすいですね。
なすの離乳食調理に便利な道具をご紹介します
【1】離乳食用 調理セット |ピジョン

離乳食初期はゴックン期と呼ばれ、舌を前後に動かして飲みこむことが精いっぱいです。離乳食初期になすを与える場合は、過熱後によく裏ごしするか、すりつぶしてください。
まだまだたくさんの量を食べることのない時期なので、小さな裏ごし器やすり鉢があると、離乳食の少量調理に役立ちますよ。
口コミ
・コンパクトに収納もでき、便利です。
・調理器具が全てそろっているのでよかったです。
【2】T型 ピーラー SELECT100 DH-3000|貝印(Kai Corporation)

こちらはステンレス製のピーラーです。握りやすい波型グリップが、力を入れなくても、なすの皮はもちろん、大根は透き通る程の薄さにスライスできます。柔らかいトマトの皮もストレスフリーでむけますよ。
離乳食初期は、野菜をペースト状にするので、皮をむく機会も必然と多くなりますね。万能な調理器具をそろえておくと、離乳食作りの負担が軽くなり時間短縮にもつながります。
このピーラーは、ステンレス製なのでサビにくく洗いやすい形状なので衛生面も安心です。刃が斜めになっていて、切れ始めから快適に作業ができます。
口コミ
・皮むき作業の時間と手間から解放される道具です。凸凹した野菜や芽もスムーズに対応できます。握りやすく洗いやすいデザインも満足しています。
・大根やじゃがいも、なすやアスパラまで一般的な野菜なら問題なく使えます。1年以上使っていますが、切れ味が衰えることはありません。
【3】ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック1 MQ100|DeLonghi (デロンギ)

こちらのブレンダーは、コンパクトで軽く、握りやすい形状なので女性でも使いやすいのが特徴です。手元のスイッチを押すだけで、「つぶす」「混ぜる」が簡単に行えます。
10倍粥やペーストなど、離乳食初期からフル活用できるブレンダーです。付属パーツは全て洗えるので、衛生的に安心して使用できます。ブレンダーデビューにおすすめの1台です。
口コミ
・離乳食初期の10倍粥や野菜ペーストを作るのに重宝しています。離乳食の1回分は少量なので、ブレンダーでまとめて調理して、小分けに冷凍保存しています。
・離乳食作りに大活躍なアイテムです。鍋の中で使っても傷がつきにくい印象です。
なすを使った離乳食初期のレシピをご紹介します
なすの好き嫌いを調査しました!結果は?
コズレの行った調査によれば、野菜の中でなすが好きな子どもは3%(男の子:2%、女の子:3%)。嫌いな子どもは3%(男の子:3%、女の子:3%)という結果となりました!
好きな野菜ランキングの15位。嫌いな野菜ランキングは12位でした。くせのない味わいが魅力のなす。いろんな離乳食メニューに取り入れてみては?
子どもがなすを嫌いという方は、以下でご紹介するレシピを参考に、いろいろな食材との組み合わせや調理法で克服できるようにしてみましょう。
【1】離乳食 ★ 初期 ★ なすのペースト
電子レンジを使って手軽に!冷凍保存もOK

離乳食初期になすを与える時の、基本の調理法です。こちらのレシピでは皮をむいてからあくを抜いて、電子レンジ加熱をしてすりつぶす方法が紹介されています。そのまま製氷皿やフリーザーバッグに入れて冷凍保存ができますよ。
【作り方】
1.なすをきれいに洗う。
2.ヘタを取り、ピーラーで皮をむき、薄く輪切りにする。
3.水に10分浸し、あく抜きする。
4.耐熱皿になすを並べて、水をひたしラップをかけて電子レンジで加熱する。
5.すり鉢かブレンダーなどでペースト状にする。
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【2】離乳食初期♪ナス&トマト煮☆
トマトの甘みと酸味がなすとマッチ

こちらは、なすにトマトを加えて甘みと酸味をたっぷり感じられるレシピです。なすと一緒にトマトを煮ることでさらに旨みが増しますよ。お粥などに混ぜてもおいしく食べられそうですね。
レシピではプチトマトを使っていますが、お家にないときには普通のトマトをカットしたものでもOKです。
【作り方】
1.なすはヘタを取って5mm程度の角切りにし、水にさらしてあく抜きをする。
2.プチトマトはヘタを取ってよく洗い、フォークで1ヶ所に穴をあけておく。
3.【2】のトマトを湯むきし、カットして種を取り、裏ごしをする。
4.鍋に【1】のなすと水を入れて火にかける。(沸騰してきたら弱火に)
5.10分程度煮てなすが柔らかくなったら鍋から取り出し裏ごしをする。
6.【5】のなすと【3】のトマトを鍋に入れ、少量の水で再度煮る。水分が少なくなったら完成!
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【3】ステップ1後期 離乳食 ミルクそうめん
そうめんデビューにおすすめなレシピ

こちらは、なすと粉ミルク、そうめんを使った夏にピッタリのメニューです。離乳食初期のため、そうめんは無塩のものを使っています。レシピ名で「ステップ1後期」とあるように、離乳食を始めて1ヶ月ぐらい経った赤ちゃんにいかがでしょうか。
そうめんを最初に食べさせるときには裏ごしをして、慣れて来たら下記(作り方)のように粉々にしてから茹でることもできます。(※そうめんには小麦が含まれています。アレルギーを引き起こす可能性がありますので、初めて食べさせるときには慎重に。)
【作り方】
1.そうめんを食品用ポリ袋に入れ、上から叩いて粉々にする。
2.鍋にお湯を沸かし【1】のそうめんと、皮をむいて切ったなすを入れて茹でる。
3.茹で上がった【2】をざるに取り、そのまま水にさらす。
4.茹でたなすをすり鉢などですりつぶす。
5.お湯で溶いた粉ミルクとそうめん、なすを混ぜ合わせて出来上がり!(レシピでは混ぜ合わせるだけですが、そうめんとなすが冷えてしまっている場合にはミルクと一緒にもう一度温めると良いと思います)
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【4】離乳食初期♪ナス&タマネギ煮☆
じっくり煮込んでなすと玉ねぎの甘さを引き出して

こちらは、なすと玉ねぎを煮込んでトロトロにしたメニューです。玉ねぎをよく煮込むと甘みが出てきますよね。水溶き片栗粉を使って、ポタージュのような風味で飲み込みやすく仕上げています。
赤ちゃんもゴキゲンで食べてくれそうですね。多めに作ったら冷凍保存しておくと便利です。
【作り方】
1.なすはヘタを取って5mmぐらいの角切りにし、水に付けてあく抜きをする。
2.玉ねぎはおろし金などですりおろしておく。
3.鍋に【1】のなすと水(ひたひたぐらい)を入れて火にかける。
4.なすが透き通ってきて、柔らかく煮えたら取り出し、裏ごしする。
5.鍋に【4】のなすと【2】の玉ねぎを(水分が少ない時には水も)入れて煮る。ふつふつとしてきたら弱火に。
6.3分程度煮たあと、水溶き片栗粉を入れてとろみがついたら完成!
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【5】【離乳食初期】なすとしらすの和え物
なすもしらすも冷凍保存ですぐできる!

なすとしらすをそれぞれ下ごしらえして冷凍保存し、食べる直前に温めて混ぜればすぐに一品ができます。なすと魚の風味はとても良く合います。
【作り方】
1.なすの皮をむき、やわらかくなるまで茹でてすりつぶします。
2.耐熱容器にしらすを入れて、電子レンジで1分程加熱し、湯通しします。
3.しらすをすりつぶします。
4.温めただしと、なすとしらすを混ぜたら完成です。
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【6】離乳食初期♪人参&ナス☆
にんじんの鮮やかな色味で赤ちゃんも食欲UP!?

こちらは、にんじんとなすを柔らかく茹でて作る離乳食レシピです。野菜の甘みとだしの旨味で赤ちゃんも野菜好きになってくれそうですよね。
なすだけだと色味が寂しいですが、にんじんを入れることで色鮮やかで、赤ちゃんの目にも美味しそうに映るはずです。お粥に混ぜてもいいですね。離乳食初期は昆布だしを、それ以降も赤ちゃん用だしなどを使いましょう。
【作り方】
1.にんじんをすりおろし、10分程度茹でた後、ザル(茶こしなどでもOK)に上げておく。
2.なすはみじん切りにして柔らかくなるまで茹でてから裏ごしをする。
3.【1】のにんじんと【2】のなす、だしを鍋に入れ、弱火にかける。
4.トロトロしてくるまで(3分程度)煮たら出来上がり!
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【7】離乳食初期♪タラ&ナス☆
たらでたんぱく質を補う

こちらは、野菜とたんぱく質が両方摂れるお手軽レシピです。タラとなすの相性もバッチリで、旨味たっぷりなので、野菜が苦手な赤ちゃんも食べてくれそうです。タラにはしっかりと火を通しましょう。なすは柔らかくなるまでじっくりと茹でると裏ごししやすくなりますよ。
【作り方】
1.鍋にお湯を沸かし、沸騰したらタラの切り身を入れる。完全に火が通るまでしっかり茹でる。
2.茹でたタラの皮や血合いを取り除き、身の部分だけをすり鉢ですりつぶす。
3.なすはみじん切りにし、鍋で柔らかくなるまで茹でる。茹で上がったら裏ごしする。
4.【2】のタラ、【3】のなす、水(少量)を鍋に入れて、弱火で煮る。(3分程度)
5.水溶き片栗粉を入れてトロトロの状態になったら完成!
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コズレ会員の皆様が利用したベビーフードの評価をに集計。その結果をもとにしたランキングや診断をご覧いただけます。何かと手間がかかって大変な離乳食。ベビーフードは離乳食を進めるうえで助けになってくれますよ。
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まとめ
離乳食初期はまだまだ赤ちゃんが食べられる食材が少ない時期です。食べやすくて体に優しいなすは、離乳食初期に新しく追加する野菜としておすすめです。クセがなく加熱するとやわらかくなるので、離乳食初期にぴったりですね。
電子レンジ加熱も可能で、ペースト状にして冷凍保存もできるので、毎日の離乳食にも簡単に取り入れられます。新鮮ななすを選んで、ぜひ離乳食作りの参考にしてみてください!
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。