産後10ヶ月はこんな時期
赤ちゃんの身長・体重は?

赤ちゃんが10ヶ月の時期は運動量が増えるわりに食事量はそれほど変わりませんので、体重の増加は緩やかな時期です。
個人差はありますが、身長・体重の平均は、男の子だと68.4~77.4cmで7.3~10.6kg、女の子だと66.5~75.6cmで6.9~10.1kgです。
母乳やミルクの回数はどれくらい?

栄養の70%を離乳食からとるようになってきます。離乳食を食べさせ、欲しがるようでしたら授乳しましょう。ミルクでしたら1回あたり200~220mlを目安に、1日5回ほどあげましょう。
栄養豊富なフォローアップミルクなどもありますので、栄養不足が気になる場合は赤ちゃんの様子をみながら飲ませてみてください。
体験談:母乳、ミルク、離乳食の回数
takayo0427さんからの体験談:
離乳食は、朝昼夜の1日3回。毎食、お米やパン、麺などの炭水化物と、タンパク質1~2品、野菜や果物を2~3品をとれるようにしていました。授乳の回数は、朝食後、昼食後、夕食後兼就寝前、夜中に1~2回の、合計4~5回でした。
きのこママさんからの体験談:
離乳食は朝昼晩の3回。まだ食べる量は少ないので、食事の後にミルクをあげていました。
1回のミルクの量は150~200ミリリットルです。残す時もあるし、全部飲み干す時もあるし、といった感じでした。後は寝る前にもミルクを飲んでいました。
H.Oさんからの体験談:
産後10か月のときは離乳食は3回食まで進んでいたので、夜中の授乳はもう終わっていました。朝9時、昼13時、夜17時の食事のリズムでした。
離乳食のあとにおっぱいを飲みたいだけあげていたのですが、この時期はすでの食事だけで満足しており、だんだんおっぱいも飲まなくなっていきました。卒乳もこのくらいの時期でした。
生後10ヶ月の離乳食は?

歯茎ですりつぶせる、バナナくらいの固さが良いでしょう。離乳食は1日3回になっていきます。以下を1回あたりの量の目安にしてください。
・ごはん(5倍粥や軟飯) 80~90g
・野菜や果物 30~40g
・魚 15g/肉15g/豆腐 45g/全卵1/2個/乳製品 80g(どれか1品をあげてください)
味覚が発達してくる時期ですので、好き嫌いがでてきます。また、見た目が同じだと飽きてしまい、食べなくなることもあるようです。
味付けを変えてみたり、切り方や潰し方、を変えたりして、食事に興味をもたせましょう。少量でしたら調理に油が使える時期ですので、炒めたり焼いたり、と調理法を変えても良いですね。
ただ、食事中に他のことに興味がうつってしまい、食事がストップしてしまうこともあります。そんな時は全部食べさせようとせず、一定時間で食事を切りあげましょう。
また、体の成長には鉄分が必要です。赤身のお肉やお魚、レバー、卵、ほうれん草、小松菜などを取り入れたメニューにしてみましょう。
9・10ヶ月健診って何をするの?
生後9~10ヶ月に行われる健診では、身体計測や体の発達状況をみます。その際、ハイハイやつかまり立ちの様子がポイントになります。また、周囲への関心や、積み木遊びの様子などから精神面の発達状況もみます。
なお、自治体によって健診の時期は違いますので、お住まいの地域の実施状況を確認してくださいね。
こんなことができるようになります

・簡単な言葉がでてきます
パパやママの口の動きを真似して、「まんま」などの簡単な言葉がでるようになってきます。言葉を理解するようになってきてもいますので、どんどん話しかけて、赤ちゃんとコミュニケーションをとるようにしましょう。
・伝い歩きもはじまります
つかまり立ちに慣れてくると、今度は伝い歩きをはじめるようになります。まだまだ不安定ですので転んで怪我しないように気をつけてあげましょう。
なお、個人差が大きい時期です。赤ちゃんは自分のペースで成長しますので、周りと比べる必要はありませんよ。
・興味のあるものに対して指さしをします
動物や車、お花など、興味があるものに対して指をさすようになってきます。指さしの有無は自閉症の診断とも関わってきますので、指さしをしないと心配されるママもいらっしゃいます。
しかし、性格によるところもありますので、指さしをしない=自閉症、ではありません。個人差もありますので、赤ちゃんの成長をゆっくりと見守りましょう。
産後10ヶ月のママの体調の変化
無理なダイエットは体調不良の原因に

赤ちゃんを連れて公園にでかけたり、お仕事に復帰したり、外出する機会が増えてくるとご自身の体型が気になってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
妊娠・出産によって体重は大きく変化しますし、ホルモンバランスも変わります。脂肪がついていたり、筋肉がゆるんでいたりもしますので、産後はどうしても体型が変化しやすいです。
とはいえ、赤ちゃんのお世話をしていたら運動する時間も体力もない…そのため、食事を制限してダイエットしようとするママも少なくありません。
ですが、無理な食事管理は控えましょう。授乳中はただでさえ鉄分やカルシウムが不足しがちな時期です。食事制限で栄養不足が続いてしまうと、深刻な貧血や骨粗しょう症になりかねません。
安易に食事量を減らしてしまうのではなく、低カロリーでも栄養のバランスが良い食事をとるように心がけましょう。
揚げ物を蒸し物に変える、脂身を赤身に変えるなど、調理法や食材を見直すだけでもカロリーはぐっと抑えられます。また、丼などの一品物は栄養が偏りがちになりますので、品数を増やしてみましょう。
断乳はおっぱいのケアをしながら
お仕事をしていたりすると、卒乳・断乳を考えはじめる時期ですね。離乳食でしっかり栄養がとれているようでしたら、断乳しても大丈夫です。ただ、乳腺トラブルになることがありますので、おっぱいのケアはしっかりするようにしましょう。
断乳の時期はあっさりした食事を心がけ、水分を控えるようにしましょう。またおっぱいが張るときは、濡らしたタオルで冷やすと良いでしょう。搾乳やマッサージは自己流で行うとトラブルとなることもありますので、おっぱいが張って痛みが強い場合は母乳外来に相談してみましょう。
産後10ヶ月のママの気持ちの変化
育児の疲れでイライラが…
michanchanさんからの体験談:
家のことや育児の疲れ、ストレスがあり、怒りっぽくなって小さなことでいらいらしてしまったり、嫌なことがあると夫に八つ当たりしてしまいました。
子どもがぐずって夜に何回も起きてしまうことがあると、日中はとても体がだるくてなかなか家事が進まないことがあります。
日によって気分が上がってなんでもやる気がでる日もあれば、逆にだるくてなにもする気が起きず頭がぼーっとすることがあったり、気分の浮き沈みは激しかったです。
痩せないことが不安に
はるきち。さんからの体験談:
体重が増え始めることへの不安のような焦りのようなものがありました。食事制限をしたことで体力も落ちたような気がして、1日疲れたような感覚で育児も家事もやる気が起こらなくなりました。
夜中は何回か起きるので寝不足はありましたが、子どもは元気で寝不足は関係なく1日があっという間でした。
家事が思い通りにできずにイライラ
takuairi0303さんからの体験談:
赤ちゃんがハイハイからつかまりだちするように行動範囲が広がってきて、家事ができずにイライラしてしまうことも増えました。
あとは、危険なことが増えてハラハラする場面も増えたのでますます目が離せなくなりました。たまに社会に取り残された気になったり、すごく不安感におそわれたりしました。
でも、たまにハイテンションになったりしたときもありました。育児で疲れすぎたときは主人にあたってしまったこともありました。
産後10ヶ月の過ごし方
軽い運動でダイエット&リフレッシュ

体型が気になる方は、食事を見直すだけでなく、運動もはじめてみてはいかがでしょうか。とはいえ、赤ちゃんがいると思いっきり運動することは難しいですよね。
そんなとき、意外とおすすめなのが踏み台昇降です。やり方は簡単で、15~30cmくらいの高さの台を用意し
1. 右足から台に昇り、右足から降りる
2. 左足から台に昇り、左足から降りる
これを交互に繰り返すだけです。腰に負担がかからないようにお腹に力を入れて背筋を伸ばして行いましょう。地味に見えますが、実はウォーキングよりも効率よくカロリーを消費できる運動なんですよ。
空いた時間にちょこちょこ行うだけでも効果がありますし、体を動かすと気持ちもリフレッシュできますので、ぜひお試しください。
人見知りは成長している証です
赤ちゃんの視力が向上し脳も発達してくると、大好きなママと他の人を区別できるようになり、人見知りするようになります。ひとくちに人見知りといっても、ちょっと嫌な顔をするくらいから大泣きまでその程度はさまざまです。
また、パパにまで人見知りする場合や、逆に誰に対しても人見知りしない場合もあり、赤ちゃんの性格や生活環境によって大きく異なります。
そうはいっても、ひさしぶりに会ったおじいちゃんやおばあちゃんなど、あんまり泣いてほしくないときもありますよね。そんな時は、赤ちゃんを安心させながらコミュニケーションをとると落ち着くことがありますので、試してみましょう。
まずはママが赤ちゃんを抱っこしたまま大人同士でおしゃべりし、ママと仲が良い人であることを赤ちゃんに見せます。それから赤ちゃんの手を握ってもらったり、頬を触ってもらったりして、嫌がらないようなら抱っこしてもらうようにしましょう。
また、抱っこしてもらっている間も赤ちゃんがママの顔を見られるようにし、安心させてあげましょう。
絵本を読み聞かせましょう

絵本を読み聞かせることで、赤ちゃんの頭や心の発達が促され、感性も豊かになると言われています。ママやパパと楽しい時間を共有することで赤ちゃんの心も満たされますので、絵本をたくさん読んであげましょう。
まだお話の筋を理解することは難しく、飽きっぽいですので、赤ちゃんの興味を引く絵本が良いでしょう。言葉を繰り返すものや「ドーン」「バーン」など擬音があるものを喜びます。
声色を変えながら読んであげるのも効果的です。挿絵ははっきりとした色や形のものを好む傾向があるようです。
また、読み聞かせるだけでなく、「ワンワンはどこかな?」などと指さして遊ぶと語彙を増やす練習にもなりますので、ぜひお試しください。
産後10ヶ月の注意点
遊び食べをしはじめます

離乳食をぐちゃぐちゃにしたり、飲み物をお皿にいれたり、スプーンを落としたり…そんな遊び食べがはじまる時期です。
しかし、こうした行動は悪気があってしているわけではなく、好奇心によって行っているものです。ダメと言わず見守ってあげましょう。とはいえ、きちんと食べてくれないとママはストレスを感じますよね。そこで一工夫して、遊び食べの時期を乗り切りましょう。
まずはしっかり遊ばせて、赤ちゃんのお腹を減らしておくことが大切です。もちろん、おやつをあげすぎない・ダラダラ食べさせないように気をつけましょう。
また、汚れてもいいように、食べ物汚れの目立たないお洋服を着せたり、エプロンをつけたりしてあげましょう。床に新聞紙やビニールシートを敷くと、片付けも楽になります。
わざとこぼしたり落としたりしたときは、これは遊ぶものではないんだよと教えましょう。そしてすぐに片付け、その姿を見せるようにしましょう。繰り返し遊びが好きな赤ちゃんは喜ぶかもしれませんし、ママもイライラしますよね。
でも、遊ぶ道具ではないと徐々に理解していきますので、ぐっとこらえて根気よく続けましょう。それから食事時間は30分くらいと決め、遊びに夢中になって食べなくなったら食事を切り上げてしまいましょう。
きちんと食べないとお腹がすいてしまう、と認識させるため、次の食事まではおやつをあげずお腹がすいたとしても我慢してもらいましょうね。そして、上手に食べられたり、しっかり食べたりしたときは、いっぱい褒めてあげましょう。
定期的に安全対策を見直しましょう

ハイハイが上達していきますので、少し目を離した間に思わぬところまで赤ちゃんが行ってしまうことがあります。
また、指先が器用になり力も入るようになりますので、引き出しを開けたりボタンを押したりして、しまっていた物をとりだすこともできるようになります。
さらにつかまり立ちや伝い歩きもはじまりますので、テーブルの上のものに手が届くようになっていきます。以下の点を参考にしながら、安全対策は万全か再確認しましょう。
・立ち入ると危ない場所にはゲートをつける
・引き出しや棚にはロックをつける
・テーブルの上に物を置きっぱなしにしない
・テーブルクロスははずし、家電のコードなどは短くまとめる
・つかまると倒れるような不安定なものは置かない
また、赤ちゃんはどんどん成長していきます。今日できなかったことも、明日にはできるようになるかもしれません。それに伴って、危ないものや場所はどんどん増えていきます。定期的に家の中を見直し、危険な箇所はないかチェックするようにしましょう。
体験談:赤ちゃんの安全対策
takuairi0303さんからの体験談:
つかまり立ちをするので、机の角などにはあたってもいいようにカバーをつけたりしました。
また、つかまり立ちしたときに赤ちゃんの手の届くところに写真たてやインテリア雑貨などが置いてあると倒したりすごく危険なので注意したほうがいいと思います。ジョインマットをひいて赤ちゃんが転倒しても危なくないように工夫をしました。
れんここさんからの体験談:
色々なものをつかんで口に入れる時期だったので、小さい口に入るようなものは出さないように、目につくところにないように気をつけていました。床などはいずりまわるので、掃除なども気を使いました。
ベッドで寝ている時に動いて落ちないように柵などをしていました。戸棚も開けるようになったので、包丁や洗剤など危険なものが入っているところにはロックをかけました。
専門機関へのご相談はこちら
※健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は専門機関へのご相談をおすすめします。以下のような窓口もご活用ください。
助産師会 相談窓口
https://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html
まとめ
人見知りや遊び食べなど、赤ちゃんに手がかかる時期です。断乳もダイエットも、とがんばりすぎると気持ちがパンクしてしまいます。
くれぐれも無理はしないよう、ゆっくり取り組んでいきましょうね。(文書作成:米奉行)
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