目次
生後5ヶ月の成長と発達|寝返り・人見知り・奇声
情緒面の発達

喜怒哀楽がはっきりしてきて、時には奇声を上げることがあります。大勢いる場所では困ることもありますが、機嫌が良いときは心配いりません。
この時期の情緒面の順調な発育を示すものですから、赤ちゃんが泣いたり怒ったりしても、おおらかにかまえて接してあげるようにしましょう。ただし、どうも様子がいつもと違って心配という場合は、かかりつけの小児科で相談するといいでしょう。
生後5ヶ月ごろでは、それまで「あー」「うー」など母音だけだった喃語から、「だー」「ぶー」など子音を含む喃語が出始めるようになります。
視覚や聴覚など様々な感覚もより発達してくるため、はっきり人見知りをして泣くことはまだ少ないですが、知らない人を見ると不安そうな顔をしたり、ママを見つけると安心して笑顔になったりが増えていきます。
自分の指やこぶしを舐めてみたり、抱っこしているママやパパの鼻や口にタッチしてきたりするのも、好奇心が旺盛な証拠です。危険がない範囲で自由に触らせてあげてくださいね。
生後5ヶ月の生活|睡眠時間・うつぶせ寝・服装など
睡眠の環境と姿勢

赤ちゃんが眠っていても、朝になったらカーテンを開けて室内を明るくし、夜眠るときには照明を落とします。昼間に夜と同じような睡眠環境を作りすぎると、昼夜逆転してしまいます。昼間らしい自然な明るさや生活音があることで、眠っている赤ちゃんの体内に昼夜のリズムが身に付きます。
また、赤ちゃんが寝返りできるようになると気になるのが、うつぶせ寝です。乳幼児突然死症候群(SIDS)は原因不明の突然死ですが、うつぶせ寝のほうが仰向け寝よりも発症率が高いと言われているのです。
赤ちゃんが自分で寝返りをするぶんにはまず心配はいりません。しかし、極端に柔らかい布団や、大人がうつぶせにして寝かせるのはやめましょう。
それでも、赤ちゃんがうつぶせ寝をするのが気になってしまう、という場合は、そっと仰向けにしてあげてくださいね。
赤ちゃんとの過ごし方

睡眠も含め、1日の生活リズムにメリハリがついてきます。早寝早起きを心掛け、朝起きる時間と夜寝かしつけるだいたいの時間を決めると良いでしょう。
スキンシップも喜ぶようになる時期ですので、顔と顔をくっつけたり、身体をくすぐってあげたりしても楽しく遊べるでしょう。昼間の起きている時間は、室内では身体を使った遊びをしてあげると、夜ぐっすりと眠りやすくなります。
また、天候が良く、赤ちゃんの体調と機嫌も良い日は、外へ散歩に行くようにしましょう。もちろん、わざわざ散歩をしなくても、買い物やおでかけを兼ねてもかまいません。
抱っこ紐やベビーカーで外に出て、太陽の光や風を感じるのもよい刺激になります。気持ちよくてお散歩中ずっと赤ちゃんが眠ってしまっていても問題ありません。起きていたら、草花や葉っぱなどに実際に触れさせてあげるのもおすすめです。
赤ちゃんの服装とサイズは?

「ボディ肌着+カバーオールまたはボディオール」というのが基本的な着せ方です。この時期の平均的なサイズは以下のとおりですが、個人差、メーカーの差がありますので、あくまでも目安として選んであげてくださいね。
・洋服のサイズ:60、70cm
・帽子のサイズ:44cm
・靴下のサイズ:8~11cm
【季節ごとのワンポイント】
〇春、秋
肌寒い時は、ベストやジャケットで調節しましょう。外出時は、靴下・帽子をプラスしてあげましょう。
〇夏
基本的には前開きのロンパースやプレオール1枚で大丈夫ですが、調整用(汗吸収用下着/暑い日に一枚で着用)にランニングのボディ肌着があると便利です。冷房対策で、通気性の良いカーディガン、熱中症や紫外線対策で、通気性の良い帽子を用意するといいですね。
〇冬
最近の屋内は暖房が効いているので、分厚い素材の服を何枚も用意する必要はありませんが、住んでいる地域などに応じて、温かい素材を用意するとよいでしょう。また、外出時はジャンプスーツや靴下で調節し、室内ではベストで調整がおすすめです。
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生活リズムがついてきました

絵本の読み聞かせにも反応します

生後5ヶ月の栄養|離乳食・授乳やミルクの間隔
離乳食の始め方
赤ちゃんの体調、機嫌が良い時間を見計らって1日1回食べさせます。ある程度おなかがすいている状態のときにあげたいので、授乳のうちの1回を離乳食の時間にするとスムーズです。
ただしこの時期の栄養バランスは授乳が9割、離乳食が1割程度になりますので、離乳食の直後にも授乳は必要です。食べたら赤ちゃんが満足するまで、おっぱいやミルクを与えてあげるようにしてくださいね。
離乳食の時間はママの都合でかまいませんが、アレルギー反応など体調の変化に対応できるよう、小児科の診療時間内にすると安心です。
最初は10倍がゆのすりつぶしを小さじ1杯、2~3日たって問題なく慣れてきたら小さじ2杯…と徐々に量を増やしていきます。
離乳食の量と内容は?
1週間くらい経っておかゆに慣れてきたら野菜やほかの炭水化物を、2週間程度経ったらさらにたんぱく質を、というように、1品ずつ食べられるものを増やすように試していきます。
与える量の目安としては、始めてから1ヶ月後には炭水化物+野菜+たんぱく質を1種類ずつ、1回の量が合わせて小さじ10程度になるように徐々に増やしていくとよいでしょう。この時期はまだ栄養のバランスは考えなくてかまいません。
なお、新しい食材を初めて与えるときは、アレルギーの有無を見るためにも小さじ1杯だけにして様子を見るようにしましょう。
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ホウレンソウやニンジンがお気に入り

まだまだ母乳のみでした

生後5ヶ月の健康|予防接種・インフルエンザ・下痢など
この時期の赤ちゃんに気をつけてあげたいこと
生後半年程度は、ママからもらった免疫のおかげで感染による病気にはかかりにくいと言われています。しかし、絶対に病気にならないわけではありません。
インフルエンザや風邪が流行している時期は、家族などから赤ちゃんにうつってしまうことも多いです。感染症の種類によっては赤ちゃんがかかると重症化する恐れもありますので、まずは家族が予防することが大切です。
特に外出することが多いパパや兄姉がいる場合は、帰宅後の手洗いとうがいを徹底し、赤ちゃん以外の家族みんなが予防接種を受けることが大切です。
また、赤ちゃんの様子がなんだかいつもと違うなと思ったら、少し注意して引き続き様子をみていくようにしましょう。
下痢・熱などの症状ではなくても、ぐずぐずと機嫌が悪い・母乳やミルクの飲みが悪い・いつもは起きている時間帯に眠り込んでいるなど、ちょっとした変化が体調を崩す前のサインだったりすることがよくあります。
気になる様子があれば、かかりつけ医などに相談し、夜間や休日などで、対処に困る場合には、全国どこからでも相談できる「小児救急でんわ相談(#8000)」もあります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?日々成長していく赤ちゃんは、次々と新しいことを体験していきますが、それはママやパパにとっても初めての経験であることも。
赤ちゃんによって成長のペースもそれぞれです。焦らずに、生後5ヶ月の今しか見ることのできないひとつひとつの成長を、ぜひ赤ちゃんと一緒に楽しみながら過ごしてくださいね。
(文書作成:ひとで)
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