目次
1歳児の成長・発達
1歳児の心の発達
1歳になると心も成長し、喜怒哀楽がはっきりし、人の感情を表情から読み取ったりできるようになります。
自立したいという気持ちも芽生えてきますが、それと同時に上手くできないこと、伝えられないことに苛立ち、ぐずって泣いて癇癪を起すのもこの時期の特徴ですね。
早い子だとイヤイヤ期に突入することもありますよ。また赤ちゃんの頃は誰にでもニコニコしていたのに、1歳児になると人見知りが始まることもあります。
さらにママが周りにいないと不安になって泣いたり追いかけてきたりもします。これもママが見ず知らずの人とは全く違う存在だと理解できている証拠で、心の発達の証です。
癇癪や人見知りそれにイヤイヤ期の始まりによって、お世話が大変になったと感じたりイライラしたりしてしまうことも増えるかもしれません。しかし、こういったちょっと困った行動も順調に心が成長していっているからだと思うと乗り切れそうですね。
1歳児の言葉の発達
1歳児は“ママ”や“パパ”等の意味のある簡単な単語を話すようになる時期でもあります。1歳半を過ぎると中には2単語の短い文章も話す子もいます。
そして、こちらが話していることをしっかり理解できるようにもなってきます。もし子どもがあまり話さなかったとしても、お世話の中でたくさん話しかけて、コミュニケーションをとったり絵本を読み聞かせたりしてあげるようにしましょう。
1歳で身につけたい生活習慣
食事の時間を決める
生活習慣を整えるには、寝る時間だけでなく食事の時間も一定にしてあげる事が大事です。できればママやパパと一緒に朝食・昼食・夕食を決まった時間にとり、おやつも同じ時間にあげるようにしましょう。
寝る時間と食事の時間が決まってくると、体内時間もしっかり整います。自然に、いつも同じ時間におなかがすいたり、眠くなったりするようになりますよ。
1歳児のお世話
予防接種

1歳になると、受けなければならない予防接種がたくさんあります。
定期接種のヒブ(4回目)、小児肺炎球菌(4回目)、4種混合(4回目)、MR(1回目)、水疱瘡(1回目)、それに任意接種のおたふくかぜ(1回目)の計6つがあります。6種類全部一度に受けることもできるようですが、3種類ずつ2回に分けて受ける人も多いです。
2回に分けて受ける場合はまず1歳の誕生日を迎えてすぐMR、水疱瘡、おたふくかぜのワクチンを接種します。
4週間後に残りのヒブ、小児肺炎球菌、4種混合のワクチンを接種するようにします。
ヒブは3回目の予防接種をしてから7ヶ月以上たっていないと4回目を打てないので注意してくださいね。また水疱瘡は1回目を受けてから3ヶ月後に2回目のワクチンを打つようにします。
特に保育園へ通い始める子たちは感染症にかかる確率が上がるので、できるだけ入園前に予防接種を済ませておいてあげたいですね。
歯磨き
1歳になると、歯も生えそろっています。虫歯ができないようにするためにも、ママがしっかりと仕上げ磨きをしなければなりません。
歯磨きを嫌がる赤ちゃんもいますが、ママが歌を歌うなど楽しい雰囲気を作りながらきちんと歯を磨いてあげましょう。
1歳児の食事のポイントとは?
離乳食は完了期に

1歳児になるといよいよ離乳食も完了期になり、1歳半になるととうとう離乳食の時期は終わり幼児食になりますね。
1歳児は母乳やミルクからでなく食事から必要な栄養がとれるようになり、朝食・昼食・夕食の1日3食とおやつを食べるようになります。またほとんどの食材が食べられるようになるので、大人の食事から取り分けできるようになります。
ただ、まだ全部の歯が生えそろっていなく、噛む力も強くないので、歯茎で噛めるくらいの固さに調理するようにしましょう。
また一番気を付けてあげたいのは味付けで、まだまだ薄味が基本です。特に塩分や油分はまだ1歳児の体には負担になるので控え目にしましょう。
1歳児の食事は大人と同じメニューを食べる時も、味付けする前に取り分けて醤油や塩より出汁やトマトソースなどを使って優しい味わいに仕上げるようにします。
自分で食べるように。遊び食べをすることも
1歳は、自分で食べたい気持ちが芽生えてくる時期です。最初は手づかみで、そして段々自分でフォークやスプーンを使って食べるようになってきます。
自分で食事に手を伸ばすようになったら、手でつかめるおかずにしたりご飯も小さいお握りにしてあげたりするとよく食べてくれますよ。
スプーンがうまく使えずボロボロこぼしたりすることも。これは自分できれいに食べられるようになるまでに必要な過程でもあります。後片付けが大変でうんざりすることもあるかもしれませんが、大目に見てあげてくださいね。
また、手でおかずをぐちゃぐちゃにしたり、スプーンやフォークを鳴らしたり、投げるなどをして遊び食べすることもあります。
ママにとってはストレスとなりますが、いけないことは注意し、子どもが嫌がらない程度に叱るようにしましょう。
1歳児にはどんな遊びがいい?
遊び場で遊ぶ

1歳児は好奇心がどんどん旺盛になってくる時期です。
興味のあるものは何でも触ってみたいという欲求がさらに強くなり遊び方もダイナミックになってくるのが特徴です。
特に歩けるようになったら、公園に連れて行って外の空気の中で思いっきり歩き回らせてあげたいですね。幼児用の遊具があり地面を柔らかく舗装してある場所や芝生の上だと転んでしまっても安心です。
また手が器用になってボールをつかんだり投げたりもできるようになります。柔らかい素材のボールをいくつか用意して、家の中では転がして外では投げて遊んでみてください。
暑い時期には家のプールや公園の浅い噴水などで水遊びもいいですが、水で遊んでいる時は近くにいて目を離さないようにしましょう。
おもちゃで遊ぶ
家の中で遊ぶ時は手や指先を積極的に使うおもちゃを取り入れてみましょう。
積み木やブロック、それに型はめのパズルやビーズコースターに夢中になる子が多いです。
絵本やお絵かきにも興味を持ち始める時期なので、握りやすいクレヨンや見やすいイラストの絵本を用意してあげましょう。
ただ1歳児はまだ何でも口に入れてしまうので誤飲に注意しておいてあげないといけません。小さいおもちゃはまだまだ避けるようにして、飲み込んでしまいそうなサイズのものや尖って危ないものは赤ちゃんの周りには置かないようにしましょう。
1歳のお誕生日の祝い方は?
一升餅

1歳の誕生日には、昔から一升餅を用意してその成長をお祝いしてきました。一升餅というのは一升=1,8kgのもち米を使って作った大きな丸いお餅のことです。
地域によってこのお餅をどんな風に使ってお祝いするのか違いがあるようですが、一番一般的なのは風呂敷に包んだ一升餅を赤ちゃんが背負って立つというものです。
これは赤ちゃんが一生(一升だけに)食べ物に困らないように、一生健康に過ごせるようにという思いから始まった行事だと言われています。
大きな丸いお餅に紅で“寿”や赤ちゃんの名前が書かれたものが伝統的なスタイルなのですが、今はピンクのハート型のお餅に名前を入れたり食べやすい小さいサイズのお餅を一升分パッケージに詰めたりと色々なタイプがあって選ぶのも楽しいです。
選び取り
もう一つの1歳のお誕生日の儀式が「選び取り」です。
いくつかのものを用意して、赤ちゃんがその中から何を取るのかによって将来を占う儀式です。昔から使われているのが筆、そろばん、お金で、それぞれ「賢くなる」「商売上手になる」「裕福になる」などの意味があります。
現代では、筆の代わりにペン、そろばんの代わりに電卓を使います。また、ハサミや定規、ボール、パソコンなど道具の種類を増やして行う場合があります。
パパとママで子どもの将来を話しながら、選び取りに使う道具を用意して楽しむこともできますよ。
自宅でお祝い
自宅に飾り付けをして、お食事とケーキを用意してお誕生日をお祝いするのも素敵ですよね。
1歳の誕生日には、まだ離乳食が終了していませんので、離乳食を使ったお誕生日プレートやケーキでお祝いしましょう。
お部屋をお誕生日に合わせてかわいくデコレーションをすれば、かわいい記念写真も撮影することができますよ。
1歳児の保育、しつけのポイントとは?
イヤイヤの気持ちを共感する
1歳は自己主張が出てくる時期で癇癪を起したり、怒った時に思わず手が出てしまったりすることもあります。
癇癪を起したり泣いたりする時は、やりたい事ができない、やりたいことをうまく伝えられないなど必ず原因があります。
まずは「〇〇したかったね。」などと子どもの気持ちに共感してあげるようにしましょう。
悔しい気持ちをわかってもらえたと感じることで、子どもも落ち着きやすくなりますよ。
しつけは子どもの成長に合わせて
ただ1歳児はそれぞれの子によって体の発達や発育のスピードがかなり違ってくる時期です。
自分の子はできないことを他の子がしているのを見るとママはどうしても心配になってしまうかもしれませんが、今はこういう時期でみんなそれぞれに発達していくペースが違うんだと思って気にしないようにしてくださいね。
まとめ
一緒に散歩したり、ママと言っていろんなものを指さして見せてくれたり。体や心の発達つとともに行動範囲が広がってちょっとしたコミュニケーションもとれるようになる1歳児との時間は、赤ちゃんの時とは違った楽しさがあります。
癇癪や自己主張に困らされることはあっても、日々成長していってくれる姿には喜びを感じずにはいられませんね。
1歳になるとすぐに予防注射も待っていますが、大切な記念日を一緒にお祝いしてあげてくださいね。
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