「一升餅」の由来 赤ちゃんの成長を祝う伝統行事

「一升(一生)食べ物に困らないように」という願いを込めて

,一升餅,初誕生日,1歳出典:PIXTA* 写真はイメージです

一升餅は、1歳のお誕生日を祝う伝統行事のひとつで、お米一升(約1.5㎏)分の大きなお餅で赤ちゃんの成長を祝います。

お祝いに使われるお餅そのものを指して「一升餅」と呼ぶ場合もあります。

古くからお餅は、神様に捧げる神聖な食べ物とされてきました。現在でも、お正月の鏡餅や上棟式の餅まきなど、お祝いごととお餅は深い関係があります。

一升餅は、1歳という節目をお祝いすると同時に、今後の健やかな成長を神様にお願いする行事でもあるのです。

「米一升分」というサイズに決まったのは、いわゆる「縁起担ぎ」の意味合いが強いよう。
一升を「一生」にかけて、「一生、食べるものに困らないように」「一生、健康に育ちますように」といった願いが込められているそうです。一升餅を「一生餅」と書く地方もあります。

また「円満な人生を送れるように」と、多くの地域で平べったい丸型のお餅が使われています。

一升餅の祝い方  泣いても転んでも「縁起がいい」!  

元気に泣く子は縁起がいい!,一升餅,初誕生日,1歳出典:PIXTA* 写真はイメージです

一般的な一升餅のお祝いの方法は、布や風呂敷に包んだお餅を赤ちゃんに背負わせるというもの。

最近では、背負いやすいように可愛いリュックを使うことも多いようです。

しかし、お米一升(約1.4㎏)のお餅は、実際には水分を含んで2㎏近くなります。
そんな大きなお餅、赤ちゃんには文字通り荷が重~い!

そもそも1歳なったばかりでは、ハイハイやつかまり立ちの赤ちゃんも少なくありません。

また、いつもと違う雰囲気なかで見慣れない巨大なお餅を背負わされ、驚いて泣きだしてしまう赤ちゃんもいることでしょう。

ママパパとしては、「1歳までに立てなかったら?」「お祝いの席なのに、泣き止まなかったら縁起が悪いのでは?」と心配になるかもしれませんね。

でも、一升餅は赤ちゃんの健やかな成長を祝う行事。立てるか立てないかは、あまり関係ないんです。

立てた子には当然その成長を喜び、まだ立てない子は「歩くのが遅い子は、長く親元にいてくれる(家を継いでくれる)」などと言われ、縁起が良いとされます。

また「たくさんハイハイする子は足腰が丈夫な子になる」とも言いますね。
転ぶのは「厄落としになる」とも言われています。

赤ちゃんが泣いても笑って、立っても転んでも、それは1年間の成長の証。
皆で喜んであげましょう。

なお、急に後ろにひっくり返って頭を打ったり、風呂敷やリュックのひもが首にかかったりしないよう、十分に注意してあげてくださいね。

踏んだり、転ばせたり!? 地方によって違う一升餅の決まりごと

,一升餅,初誕生日,1歳出典:PIXTA* 写真はイメージです

一升餅の祝い方は、地方によって大きく違うことがあります。

広く一般的に行われているのは、前トピックで紹介したお餅を背負わせる方法で、「背負い餅」「しょわせ餅」とも呼ばれています。

また、お餅の上に赤ちゃんを立たせる「踏み餅」「餅踏み」でお祝いする地方も。これは、九州地方に多いようです。

餅を踏ませるのは「足が丈夫になるように」「地にしっかり足をつけ、生きていけるように」という願いが込められているのだとか。

お餅は裸足で踏ませる場合と、赤ちゃん用のわらじや草履を履かせる場合があります。

変わったところでは、お餅を背負った赤ちゃんをわざと転ばせる「転ばせ餅」。

「歩き出すのが早い子は、家を離れるのも早い」という言い伝えから、「少しでも長く家にいてほしい」「故郷を出ていかないでほしい」と願う親心が込められた風習です。

小さなお餅をぶつけて転ばせる地方もあり、これは「ぶつけ餅(ぶっつけ餅)」と呼ばれています。

実際には、つつく真似をしたり、おしりに小さなお餅を軽くあてて驚かす程度のようです。

このように、地方による違いの大きい一升餅。

どのようなスタイルでやるかは各家庭で決めるのが一番ですが、古いしきたりの残る地方では、おじいちゃん・おばあちゃんや地域の先輩ママなどに相談するのが良いかもしれません。

一升餅の選び方や入手方法は? お名前入りは早めに予約!

お名前入りや小分けタイプも! バラエティ豊かなお餅がいっぱい♪ 

紅白お名前入れタイプ。風呂敷もセットで便利♪,一升餅,初誕生日,1歳出典:u222u.info

一升餅は、もともと自宅でついたお餅を使って行っていたので、大きな白い丸餅を背負うのが原点。

白いお餅の真ん中に、食紅などで「寿」の文字を書き入れたものも広く使われていたようです。

現在は、さまざまなタイプの一升餅用のお餅が販売されていますので、目移りしてしまうかも。

どのようなお餅を選ぶのかは、地域のしきたりに合わせるのが無難です。

この場合は、地域の事情に詳しい地元の和菓子屋さんに相談するのがおすすめです。

家族だけで行う場合や、とくに決まりごとにうるさくない地域なら、パパママのお気に入りでOK♪

通販サイトでは、赤ちゃんのお名前入りや紅白のハート型、小分けタイプ、イラストやキャラクター入りのものなど、可愛いお餅がいっぱいありますよ。

老舗の和菓子屋さんによる特製の一升餅や、書道家の方がひとつひとつお名前を書き入れてくれる本格派も登場。

おすそ分けにぴったりの個包装タイプも便利そうですね。

珍しいところでは、餅の代わりにパンで作った「一升パン」!

約2kg分のフランスパン生地を使って焼き上げた、迫力の大パンです。

お名前やメッセージも入れられます。

他とは違った思い出に残る一升餅になりそうですね。

お餅や熨斗などに赤ちゃんの名前を入れてもらう場合、注文から発送までに時間がかかる場合があります。

あらかじめショップの規約をよくチェックして、早め早めに準備しましょう。


一升餅を盛り上げるグッズあれこれ☆

餅うす ミニ 一升用 杵セット きりかぶタイプ,一升餅,初誕生日,1歳出典:amzn.to

赤ちゃんとって、一生に一度の「一升餅」! 

パパとおじいちゃんに頑張ってもらって、お家でお餅をつくところからチャレンジしちゃう? 

ミニサイズの本格餅つきセットもいろいろあります。

出来たお餅は、丸めて粗熱が取れたところで、薄めた食紅などで赤ちゃんの名前や「寿」などの文字を入れても。

まさしく世界に一つだけの一升餅になりますね。

赤ちゃんが大きくなったら、親子でお餅つきも楽しいもの。なにより、つきたてのお餅は格別です♪

餅踏みを行う地域なら、ぜひ用意しておきたいのが「お誕生わらじ」。ミニサイズのわらじを履かせて、お餅の上に立たせます。

このとき、滑って落ちないように、しっかり支えてあげてください。

わらじは大切にとっておいて、お誕生日ごとに足の大きさを比べてみて☆ 成長を実感できる良い記念の品になりますよ。
 
リュックにお餅を入れて背負わせる予定なら、長く使えるしっかりしたものを選んでは? 

ハーネス内蔵のものや、オーダーで名前が入れられるもの、可愛さがひきたつ「動物なりきりリュック」などが人気です。

お誕生日プレゼントにもおすすめです。

 

まとめ

一升餅は最近見直されてきた伝統行事の一つです。長い歴史があるだけに、祝い方も地域によってさまざまな形があります。

でも、「赤ちゃんの健やかな成長を祝う」気持ちは今も昔も変わりません。初お誕生日を一升餅で心に残るものに・・

細かなお祝いの方法にこだわるより、赤ちゃんの初めてのお誕生日、楽しく過ごしてくださいね♪

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