妊娠超初期~初期の不眠
病院に行くべき?
あまり眠れないからといって、すぐに病院に行く必要はありません。眠れないと気にしすぎると余計に寝られなくなってしまうため、寝られる時に寝よう!ぐらいの気持ちで、昼夜関係なく休める時に体を休ませると良いです。
しかしそれでは体の疲れが全然とれないという場合や、仕事をしている妊婦さんで仕事に支障が出て困るという場合には医師に相談してみましょう。
薬は使えるの?
妊娠超初期や妊娠初期は赤ちゃんの臓器や器官が作られるとても大事な時期です。自己判断で市販の睡眠薬を使うのはやめましょう。赤ちゃんに奇形がみられたり、発達に影響を及ぼしたりする可能性があります。
特に、妊娠超初期の症状は生理前の症状と似ているため妊娠に気づく前に薬を飲んでしまう可能性もあります。しかし、少しでも妊娠している可能性がある場合は、自己判断での薬の服用は控えましょう。
どうしても薬が飲みたい場合は医師に相談してください。薬は飲む時期や量によって胎児への影響も変わってきますので、服用する際には必ず決められた用法用量を守って飲むようにしましょう。
赤ちゃんへの影響は?
ママがあまり眠れていないことによって、赤ちゃんにも悪影響が出るわけではありません。赤ちゃんはママが眠っていなくても自分で寝たり起きたりしています。
夜にしっかり眠れずに昼夜逆転の生活になっていたとしても、休める時に休み休息をとることが何よりも大切です。
逆に眠れないことでストレスが溜まってしまうことの方がよくないので、あまり気にしすぎないようにしてくださいね。
対策|アロマや漢方薬も有効
そうは言っても、夜にぐっすり眠れないことは辛いですよね。そんな時はアロマや漢方もおすすめです。アロマは妊娠中に使えるものとそうでないものがありますが、使ってみたい場合は医師や助産師に聞いてみるのも良いでしょう。
特につわりの時はレモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りが人気です。リフレッシュ効果や、心身の疲労を回復す効果が期待できます。
また、妊娠初期は使える薬が少ないですが、漢方薬なら使えるものもあります。妊娠初期症状が辛くて困るという場合は医師に相談して飲めるものを処方してもらうのも一つの手ですね。
体験談:流産が不安で眠れなくなり…
yulvi8さんからの体験談:
少し出血があってからは動揺してしまい、流産してしまうのではないかという不安に苛まれ、眠れない日々が続きました。
お腹をさすっては、赤ちゃんが無事であることを願いました。家事もほとんど手につかず、健診で病院へ行く日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
医師は出血がひどくなるようなら受診してくださいとのことで、普通の健診は4週間に一度なので、4週間がとても長く感じました。健診で赤ちゃんの心拍を確認する度に安堵しました。
妊娠中期
お腹が大きくなり貧血や動悸も

妊娠中期とは妊娠5ヶ月~7ヶ月のことを言います。いわゆる安定期の時期です。この時期の不眠の原因として考えられるのは、初期に引き続き妊娠中に多く分泌されるホルモンの働きによるものです。
また、それに加え少しずつお腹が大きくなってくることによる影響もあります。お腹が大きくなることでうつ伏せや仰向けで寝ることが難しくなり、今までのように安眠できないという妊婦さんもいます。
ママの体は妊娠した時からどんどん変化していき、赤ちゃんに栄養や酸素を送るために体の血液量が増えます。
そのため、妊娠中は貧血になる妊婦さんも多いですが、それだけではなく貧血になると動悸がしたり、めまいがしたりするなど体の不調にも現れてくることがあります。
対策|寝る姿勢を変えてみよう
お腹が出てくることで眠りづらいという妊婦さんは寝る時の姿勢を変えてみましょう。横向きに寝て上になった方の足を曲げ、少し前に出して寝るシムス位という姿勢を試してみてください。
また、寝る時に抱き枕を使うと良いでしょう。抱き枕は最近では授乳クッションとしても使えるものも出てきているため自分に合ったものをぜひ使ってみてくださいね。
そして、貧血対策は鉄分をしっかりととり、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。妊婦健診でも採血などで貧血の具合は診ますが、あまりにも症状がひどい場合は早めに医師に相談しましょう。
妊娠後期
胎動や頻尿が原因に

妊娠後期の不眠の原因は大きくなったお腹が苦しいことや、赤ちゃんの胎動が激しくて途中で目が覚めてしまうということが考えられます。
妊娠後期は妊娠8ヶ月~10ヶ月までの時期です。赤ちゃんの成長に伴い胎動も激しくなる頃ですが、臨月に近付いてくると子宮の中で動くスペースが狭くなるので胎動が少なくなったと感じることもあります。
また、どんどんお腹が大きく、重たくなり寝返りを打つのも大変だと感じるようになる妊婦さんもいます。さらに、大きくなった子宮に膀胱が圧迫されることで頻尿になるので、まとまった睡眠がとれないこともあります。
それに加えて、出産が近づいてくると不安でなかなか眠れないという妊婦さんもいます。
対策|無理に寝ようとせず、眠くなったら休もう
夜寝る時は、抱き枕を使ったりクッションを使ったりして1番寝やすい姿勢で寝るようにしてみてください。また、無理に夜に寝る必要はないので眠気を感じたらいつでも体を休めるようにしましょう。
頻尿で夜間の尿漏れが気になる時は、おりものシートや尿とりパッドを使用するのもおすすめです。
お産への悩みや不安は誰もが抱くものです。不安なことは出産経験者の母親や友人、医師や助産師などに話し、不安を解消していきましょう。
体験談:胎動が激しい日は眠れず、寝不足に
s.ymtさんからの体験談:
安定期に入ってから少しずつ悪阻もなくなり調子が良かったのです。
後期に入ってからは、どんどんお腹が大きくなりトイレは更に近くなりました。また、便秘になり胃が圧迫されることで、ご飯が食べられないこともありました。
妊娠初期の調子の悪さが再度襲ってきたようで、調子の悪い日ばかりでした。胎動もあったので夜中にお腹の中で暴れていたのか、全然寝られない日もあり寝不足になりがちでした。
腰痛は更にひどくなり体が重たくなることでずっと立っているのがしんどかったです。
不眠の対処法
ウォーキング、ストレッチやマッサージをする
妊娠後期になってくると大きくなったお腹が原因で腰痛が起きる妊婦さんも多いです。体の痛みがあると、なかなか寝付けないことも多いかと思います。
また、妊娠後期は大きなお腹が原因で動くのも億劫になりがちです。しかし、毎日ゴロゴロしてばかりいると運動不足になりますし、体重増加の原因にもなります。
また、臨月にしっかり歩いた方がお産がすすみます。適度なウォーキングやストレッチなど、無理のない程度に体を動かすことで疲れも出て、安眠にもつながります。
また、腰痛への対策はパパに協力してもらいマッサージをしてもらいましょう。夫婦のスキンシップにもなるので試してみてくださいね。
眠れるときに寝る
眠れる時に寝るというのも大切です。妊婦だから規則正しい生活をしないと!と思う人も多いかもしれませんが、眠れないのに寝ようとすると余計に寝付けないということはありませんか?
寝られない時は無理矢理寝ようとはせずに、眠くなったら寝るということを心がけてみてください。
まとめ
妊娠中の不眠は多くの妊婦さんが経験されることです。眠れないからと心配しすぎず、休める時に休んでくださいね。
でも、眠れないことがストレスに感じる時や、体の不調が出てくる場合は早めに医師に相談をしてみてください。
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