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妊娠31週のママの体|お腹のチクチクは前駆陣痛?!辛い便秘やむくみ
ホルモン分泌の変化・影響
妊娠するとホルモン分泌に変化が起きます。妊娠状態を維持し、胎児の成長を促すために大切なホルモンである、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が盛んになります。
妊娠後期になると、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量がさらに増えます。このホルモンの変化により動悸やイライラを感じる人も多いです。他にもホルモンの変化による影響から様々な症状が表れることがあります。
表れる症状 陣痛の予行演習が始まる人も!
妊娠31週頃になると、赤ちゃんの成長やホルモン分泌増加の影響で様々な症状が表れます。
【1】前駆陣痛
前駆陣痛は臨月に入った頃に起きる妊婦さんが多いですが、中には妊娠31週頃から起きるひともいます。
前駆陣痛とは、出産前に起きる本陣痛の予行演習のようなもので、規則的で徐々に痛みが強くなる本陣痛とは違い、不規則で強弱も安定しません。
【2】動悸、息切れ
妊娠31週頃はおなかの赤ちゃんも大きくなり、おなかに圧迫感を感じる妊婦さんが多いでしょう。そのため、心拍数があがり動悸や息切れお症状が表れることがあります。
またおなかの赤ちゃんはママを通じて酸素を吸収するので、ママの酸素が不足しやすくなります。この頃の動悸、息切れの原因は他にもあり、血液量の増加やストレスなども関係します。
近づく出産に対する不安がストレスになることもあります。些細な不安でも家族や医師などに相談し、できるだけ穏やかな気持ちで赤ちゃんを迎える準備をしましょう。
【3】便秘
妊娠31週頃になると妊娠初期や中期にくらべ運動不足になりがちで、便秘になりやすいです。また赤ちゃんが成長し腸を圧迫することで、腸の働きがにぶくなることも一因です。
貧血解消のため鉄剤を服用している場合も便秘を引き起こしやすくなります。便秘がひどい場合は、妊娠中でも服用できる便秘薬もあるので、医師に相談し処方してもらうと良いでしょう。
自己判断で市販薬を服用することはおすすめしません。
【4】胃もたれ、胸やけ
妊娠31週頃になると、赤ちゃんの成長により内臓が押し上げられて、胃もたれや胸やけに悩む妊婦さんもいらっしゃるでしょう。
食事メニューを消化に良いものにしたり、1回の食事の量を減らして食事回数を増やすなど工夫するといいですよ。
【5】貧血
妊娠中はママの血液を通して赤ちゃんに酸素や栄養を送り届けるため、貧血を起こす人がいます。特に赤ちゃんの体重が増え、より多くの血液を必要とする妊娠31週頃は貧血を起こしやすいです。
からだがだるい、朝起きられない、頭痛などの症状があれば貧血かもしれません。医師に相談に鉄剤を処方してもらうなどしてください。貧血にならないよう、普段の食事で鉄分を多く含む食材をとると良いでしょう。
貧血でふらついて転倒したり、おなかをぶつけたりすると危険ですので、少しでもつらいと感じたら医師に相談しましょうね。
【6】むくみ
妊娠31週頃に起こるホルモンの変化や、大きくなった子宮の内臓圧迫、運動不足から、からだがむくみやすくなります。
足がむくむひとが多く、症状がひどくなると痛みやしびれを感じる妊婦さんもいます。お風呂上りなど血行がいい時に、マッサージをするとよいでしょう。
おなかがつかえて自分では難しい場合は、パパや家族にお願いしましょう。また、塩分の取りすぎもむくみの原因となります。
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31週の胎児の体重や大きさ、エコーの様子
胎児・胎盤の状態

妊娠31週頃のおなかの赤ちゃんは42~44センチほどに成長し、体重は1300~1900グラムほどです。皮下脂肪がつきはじめふっくらとした体形になります。
この頃の胎児は目や鼻、口、まつげなど顔のパーツが完成し表情が豊かになります。あくびをしたり指をくわえたりする、かわいい姿をエコーで見ることができるかもしれませんね。
胎児の臓器は脳、肺、消化器官以外は完成しています。光の量に反応するようになり、まぶしいと目を閉じることができます。
聴覚も発達し、おなかの外の音が聞こえるようになります。ぜひ赤ちゃんにパパママの優しい声をたくさん聞かせてあげてください。
他にもこの頃から脳が発達し頭が大きくなり、髪の毛や爪も完成します。そして心臓や肺、腎臓の内臓器官の機能がが充実してきます。
肺呼吸の練習を始めるのもこの頃です。赤ちゃんは産まれた後に備え、横隔膜を動かしながら呼吸に似た運動をします。
赤ちゃんの骨格もしっかりしてきて、妊娠31週頃になると万が一早産になっても、生存率は95%で後遺症がのこる確率も低いと言われています。
しておくべきこと・気を付けることは何がある?
生活習慣・体調管理(服装・食べもの・運動)
妊娠31週頃の妊婦さんは、先ほど述べたようにむくみや便秘、貧血などトラブルを起こしやすいです。日ごろの生活から予防できるよう心がけましょう。
まずは、疲れをためこまずしっかり休息をとること。前駆陣痛などが原因で夜中にしっかり睡眠をとれない妊婦さんもいらっしゃるでしょう。昼間に休めるときは横になって休んでください。むくみがある場合はマッサージをして解消しましょう。
体重が増えやすく管理が難しくなるのがこの頃です。つわりが終わっている妊婦さんも多く食べられるものが増えるので、ついつい食べすぎにならないよう気をつけましょうね。塩分が多いものはむくみた高血圧症を引き起こしやすいので、控えましょう。
服装については、からだを締め付けるものは血行を悪くしますので、ゆったりとしたものを選んでください。
またからだを冷やさないよう、ストール、カーディガンなどの羽織りを用意しておき、気温の変化に対応できるようにすると良いでしょう。
妊娠31週頃はおなかが大きくなり、運動することをためらうかたも多いでしょうが、お産に必要な体力をつくるためにも適度な運動をおすすめします。
妊娠の経過が順調な場合は、床の雑巾がけや、スクワット、1日30分程度の散歩など無理のない範囲で運動しましょう。適度な運動はむくみ予防にもなりますよ。
里帰り出産を予定している方はこの頃に里帰りの準備をしましょう。
薬やレントゲンの影響
妊娠31週頃には赤ちゃんの臓器はほとんど成熟しているため、薬の影響は出にくいと言われております。しかし中には胎児に障害を引き起こす薬もあるので、薬を服用する場合は医師に相談しましょう。
レントゲンの影響についても同じです。もしレントゲンを撮る場合は、妊娠中であることを告げるようにしましょう。
葉酸の摂取
妊娠初期は意識して葉酸をサプリメントなどで摂取していた方も多いでしょう。では妊娠31週頃は葉酸は必要ないのでしょうか?
葉酸には血液をつくる役割もあり、貧血を起こしやすいこの頃にも必要な栄養素と言えます。また、早産などの原因となる妊娠中毒症の予防にも葉酸が有効であると言われています。
このように妊娠31週頃にも葉酸は大切なので、摂取しましょう。
酒やタバコ、カフェイン
妊娠中の飲酒、喫煙は胎児に影響が出ると言われています。例えば飲酒は、胎児の成長障害や奇形などを引き起こすことがあります。
これらを胎児性アルコール症候群と呼び、死産や流産の可能性も高くなります。妊娠中に喫煙すると赤ちゃんの成長を妨げ、早産を引き起こす原因になります。
また産まれた後、乳幼児期の肺機能に影響することがあります。カフェインも多量に摂取すると赤ちゃんは体外に排出することができないので、不眠や落ち着きがないなど影響がでると言われています。
無事出産を迎えられるよう、少しでもリスクの可能性があるものは避けたいですね。
産婦人科を受診するタイミング
妊娠31週頃になると、妊婦健診は2週間に1度になります。この頃の健診では、子宮のかたさや状態を診て、お産に向けたからだの準備が進んでいるかチェックします。
また赤ちゃんの臓器がちゃんと作られているか、逆子になっていないかも確認します。
パパは何をしてあげたらいい?
積極的なパパの協力がとても大切

妊娠31週頃になるとおなかが大きくなり、ママは今までのように動くことが難しいです。パパが積極的に家事や出産準備、ママのケアに協力しましょう。
からだをかがめることが難しいこの時期は、お風呂やトイレのお掃除はパパが率先してやるとママは助かります。
また重いものをもつことができないので、赤ちゃんを迎えるための模様替えや普段の買い物を一緒にしママの負担を減らしてあげましょう。
ママのケアとしては、むくみ解消のマッサージや爪きりなどをしてあげると喜ばれそうです。出産に不安をいだくママもいます。
そんな時はパパが一緒に赤ちゃんの成長を喜んだり、産まれた後の楽しみなどを話しリラックスさせてあげましょう。出産、育児はパパとママの協力あってこそです!
体験談
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まとめ
いかがでしたでしょうか?妊娠31週になると、赤ちゃんと出会える日も近いですね!お腹もどんどん大きくなり、マイナートラブルに悩まされることも多いかもしれませんが、それもあと数週間。
ベビーとのご対面を心待ちに、ストレスをためずに過ごせるよう、適度な運動とバランスの良い食事を心がけながらお過ごしください。
(文章作成:Sue)
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