妊活にアロマオイルが効果的って本当?

ストレスとホルモンの関わり

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不妊の原因の1つとして、ストレスによるホルモンバランスの乱れが影響するといわれています。しかしなぜ、人間はストレスを感じるとホルモンバランスが乱れてしまうのでしょうか?まずは、ストレスとホルモンの関わりについて簡単に解説したいと思います。

妊娠するためには、卵子を育て、排卵することが必要です。しかしこの卵子を育て、排卵するという作用は、女性ホルモンの働きによってもたらされており、女性ホルモンの分泌がないと成り立ちません。

女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類のホルモンの分泌が必要ですが、これらのホルモンの分泌は大脳によってもたらされています。そして大脳から視床下部、脳下垂体、卵巣へとホルモンが伝達しています。

しかし人がストレスを感じた際、このストレスを感じるのも大脳となります。そのため、ストレスを受けることにより、脳からの指令に障害が生まれ、ホルモンバランスが乱れる、また卵巣にホルモンがきちんと伝達されないということに繋がるのです。

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アロマによるリラックス効果

ストレス解消でホルモンバランスを整える

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日常生活の中で、何らかの方法でストレスを解消することが、ホルモンバランスを整えるための1つの方法ともいえます。ストレスを解消する方法は、人それぞれです。スポーツをする人、お酒を飲む人、人と会話をすることで発散する方もいるでしょう。

しかし、不妊症を患っていてストレスを解消したい場合、過度なスポーツや飲酒を控えなければならない、また他人にはストレスの要因を話しづらいということもあり得ます。そのため、自宅で一人でも簡単に出来る解消法として、「アロマ」を採り入れている方も少なくありません。

アロマテラピーとは

日本アロマ環境協会は、アロマテラピーとは「精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である」とし、その目的は、アロマによるリラクゼーションやリラックス効果、また身体や精神の不調を改善する事であると定義しています。

人間は好きな香りや良い香りを嗅ぐことでリラックスできますが、これは香りが脳の大脳辺緑系に直結していることが要因といわれています。

大脳辺緑系とは、人間の本能や喜怒哀楽をつかさどっている器官ですが、香りによって大脳辺緑系が刺激されるとその反応が視床下部へと伝わり、自律神経に働きかけます。

その結果、自律神経を整え身体にリラックス効果をもたらし、つまりはリラックスすることによってホルモンバランスを整えられるとされています。

アロマの使用には、芳香浴(アロマポット、アロマディフューザー、アロマランプ)、アロママッサージなどありますが、沐浴法と呼ばれるアロマバスは、血液の循環を良くし子宮を温める、浮腫みをとるなどの作用も期待できるため、妊活にはとても効果的です。

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妊活中のストレスを軽減するおすすめアロマ7選

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フローラル系の甘く濃厚な色っぽい香りを持つアロマです。リラックス効果、ホルモンバランスを整える効果があるといわれています。また催淫効果もあり、男性の性的興奮を高めるとされています。

ベルガモット

フルーティな香りを持つアロマです。すがすがしい香りにより、リフレッシュ効果をもらしてくれます。またストレスによる食欲不振、胃腸不良にも効果的といわれています。

サイプレス

ヒノキ科の植物を原料とし、森林にいるような香りを持つアロマです。心を落ち着かせて浄化する鎮静効果、またホルモンバランスや月経前症候群(PMS)、月経不順を整える効果があるといわれています。

ジンジャー

生姜の根を原料にしており、スパイシーでインパクトのある香りを持つアロマです。冷え切った感情を温め、元気付けるとされており、心が疲れたときに効果的といわれています。

カモミール・ローマン

キク科の植物を原料としており、フルーティでやわらかい香りを持つアロマです。カモミールの精油には「カモミール・ジャーマン」と「カモミール・ローマン」の2種類があります。

カモミール・ローマンには心をリラックスさせる、また安眠効果があるといわれています。また月経トラブルにも作用します。

オレンジ・スイート

その名のとおり、さわやかな柑橘系の香りを持つアロマです。リフレッシュ効果が期待できる他、消化器系の不調に働きかけるともいわれており、血行の促進、身体を温める効果があるとされています。

ユーカリ

ユーカリには様々な効用がありますが、特に呼吸器系・神経系への働きかけが多いとされています。そのため、花粉症の改善、また頭痛の軽減などに効果があるといわれています。

妊活・妊娠中に禁忌とされるアロマ

通経作用、子宮収縮作用のあるアロマ

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以下のアロマには、通経作用、いわゆる月経を即す作用があり、妊活・妊娠中の使用は避けたほうが良いとされています。

・ラベンダー
・カモミール
・セイジ
・ジャスミン
・ゼラニウム
・ペパーミント
・ローズマリー

特に、ジャスミン・ゼラニウムには子宮を収縮させる効果があるといわれており、妊娠中の使用は流産に繋がる可能性もあるといわれています。

まとめ

「アロマ」によるリラックス効果と、それがもたらすホルモンバランスへの影響について解説させていただきました。ストレスは、精神的な苦痛だけでなく、ホルモンバランスを乱すなど、われわれの心身の健康に影響します。

そのため、ストレスと上手に付き合うことが、妊娠しやすい身体作りには重要なポイントといえるでしょう。ぜひ、ストレス解消法の一つとして「アロマ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。(文章作成:とまときっちん)

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