【アロマで作るバスソルト(1)】精油の基礎知識あれこれ
精油って、どんなお店で買えばいいの?

アロマテラピーで使用する精油は、ただ香りが良いだけでなく、原料となる植物そのものに含まれる有効成分がギュッと濃縮されたものです。
なので植物本来の薬理作用を期待するなら、アロマテラピーの正規ブランド品を専門店で購入するのが一番望ましいでしょう。
例えば日本国内のメーカーでしたら、アロマテラピー検定の香りテストにも使用されている「生活の木」の精油がおすすめです。
「GAIA」や「カリス成城」なども、比較的入手しやすく高品質で人気があります。海外メーカーでは「ニールズヤード・レメディーズ」「プラナロム」などが、有名メーカーとして挙げられます。
国内メーカーよりやや高価になりますが、ちょっと贅沢な気分に浸りたい時にいかがでしょうか。
100円ショップでも「アロマオイル」などの名称で販売されている事がありますが、多くが合成の香料であったり、肌に刺激の強い成分で作られたりしていることが多いため、アロマクラフトには不向きです。
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バスソルトにおすすめの精油とは?

精油の中には、血行を促進して身体を温める作用があるもの、リラックス効果や安眠効果が期待できるもの、そして美肌やシェイプアップに役立つ成分が含まれるものなどがあります。
中でも、筆者がおすすめの精油をいくつかご紹介いたします。
■ラベンダー
アロマテラピーの歴史の中で最も深く、また「万能」とも言われる精油です。深いリラックスに誘う香りで、憂鬱な気持ちもすっきりしそう。
刺激が穏やかなため、お子さんのいるご家庭でも使いやすい精油の一つです。
■ジュニパーベリー
デトックス作用が期待できる精油として一時期話題を集めました。発汗作用のある成分を含み、身体の毒素や毛穴のつまりなどをスッキリ排出させると考えられています。
お酒の「ジン」にも使われるスッキリとしたウッディ系の香りです。
■ローズマリー
ママにとってはお料理に使うハーブとしての印象のほうが強いかもしれません。
14世紀のハンガリーの女王が化粧水として愛用し、いつまでも若々しくいた事から「若返りの水」とも言われます。
また、前頭葉の働きを活性化させるという研究成果も出されており、お子さんに勉強に集中して欲しいママにもおすすめです。
■ヒノキ
いわゆる「檜風呂」の香りです。日本に古来から親しまれてきた香りなので、年配の方にも好まれます。
疲れて帰ってきたパパに、ご自宅で気軽に檜風呂気分を味わってもらっても。
肌の活性化を促すヒノキチオールを含むことでも知られています。これらのうち一つだけを選んでも、いくつかを組み合わせてもOK
バスソルトにせずにそのままバスタブに落として使うときは、全身浴なら合計5滴以内、半身浴であれば3滴以内を使用してください。
【参考図書】
日本のアロマテラピーの第一人者、佐々木薫氏による「決定版 アロマテラピーのきほん」は、アロマテラピーを生活に取り入れたいとお考えの方にぴったりの入門書ですよ。
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【アロマで作るバスソルト(2)】レシピと作り方
材料と道具

【材料】
お好みの精油(ヒノキなど)…18滴 天然塩…300g セージパウダーなどハーブ…大さじ1
【道具】
ボウル、計量スプーン、ガラス容器
今回は、必要な材料の分量を測って混ぜるだけの簡単な手順なので、特別な道具は必要ありません。とりあえずアロマクラフトにチャレンジしてみたい!
というお子さんなどであれば、100円ショップのキッチン用品コーナーに並んでいる調理器具を使ってもOKです。
天然塩はアロマテラピーの専門店でも取り扱いがありますが、スーパーで売られている岩塩や粗塩などでも大丈夫。
作り方

1.
ボウルに天然塩とハーブを入れ、スプーンでよく混ぜあわせます。天然塩は湿気に弱いので扱いに注意してください。
2.
お好みの精油を加えてよく混ぜて、容器に入れる。これで完成です。
親子で簡単にすぐ作れるので、アロマクラフトのはじめの一歩としておすすめですよ。使用する際の分量の目安は、浴槽一杯につき大さじ3強。
よくかき混ぜてからお湯に浸かってくださいね。保存の際は湿気を避けて冷暗所へ。作成から1ヶ月を目安に使いきるようにしましょう。
まとめ
今回は、親子で簡単に作れてお風呂で使える、アロマテラピーのバスソルトの作り方をご紹介いたしました。精油をお風呂で使う際は、やはりお子さまにとっては刺激が少し強くなります。
肌の敏感な方や小さなお子さんと一緒の場合は、レシピよりも精油の量を減らして作ってみてください。
また精油の種類によっては、小さなお子さんや妊婦への使用は避けたほうがいいものもありますので、初めて購入する際は、ぜひ専門店でアドバイスを受けてから使うようにしてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。