双子を妊娠する確率、妊娠初期について

一卵性、二卵性の違いと確率は?

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双子には、一卵性双生児と二卵性双生児があります。

1つの受精卵が細胞分裂していく途中で2つにわかれて育つのが一卵性双生児です。もともとは1つの受精卵であったため、一卵性双生児は性別や血液型が同じであったり、顔や体つきがそっくりなことが多いです。

これに対して、2個の卵子がそれぞれ別の精子と受精して育つのが二卵性双生児です。通常は1回の排卵では1個の卵子しか卵巣から出ませんが、何らかの原因で2個排卵されることがあります。

二卵性双生児は別々の受精卵から育っていますので、性別や血液型が違ったり、顔や体つきが似ていなかったりすることもよくあります。

一卵性双生児になる確率は約0.3%、二卵性双生児となる確率は約1%だと言われています。また、ママの年齢が35~39歳であると、双子になる確率は高くなるようです。

また、不妊治療を行う場合も双子になる確率が高くなると言われています。体外受精では複数の受精卵を使いますので、双子になる確率が上がるのです。排卵誘発剤を使用する場合も、複数の卵子が同時に卵巣から出てくることがありますので双子になりやすいです。

単胎と多胎 妊娠初期症状の違いは?

つわりなどの妊娠初期症状のあらわれ方には個人差がありますので、多胎妊娠(双子以上を妊娠していること)だと単胎妊娠(1人の赤ちゃんを妊娠すること)の場合よりも症状が重くなるとは言いきれません。

ただ、双子であれば2人分の鉄分が必要になりますので、貧血になりやすいと言われています。

心拍確認の時期は?

赤ちゃんが1人の場合と同様に、妊娠6~7週頃になると心拍が確認できるようになります。

ただ、心拍確認は目で見て行いますので、もう一人の赤ちゃんが隠れていたりすると2人分の心拍が確認できないことがあります。そのため、単胎妊娠だと思っていたら、その後の検査で双子であることがわかった、というケースもあります。

お腹の大きさ、エコー写真の見え方

お腹の大きさはどれくらい違う?

妊婦さんの写真,双子,妊娠初期,出典:www.photo-ac.com

妊娠初期は単胎妊娠の場合とそれほど変わりませんが、妊娠5ヶ月目以降になると、単体妊娠の場合の約1.5倍のスピードでお腹が大きくなっていくと言われています。

妊娠8ヶ月頃には単胎妊娠時の臨月頃の大きさとなり、臨月頃になると腹囲が100cmを超えることもあります。

なお、一般には双子妊娠の場合の許容体重増加量は、単胎妊娠の場合の+2~3kgだと言われています。ちょうど赤ちゃん1人分くらいが上乗せされる感じですね。

もちろん妊娠前の体型によって許容体重増加量は違いますので、医師の指示に従って体重を管理するようにしましょう。

エコー写真(一卵性の場合)

一卵性双生児の場合、1つの胎嚢(赤ちゃんを包んでいる袋)の中に赤ちゃんが2人います。そのため、妊娠5週頃のエコー検査では、双子であることはわかりません。

妊娠6~7週になり、1つの胎嚢の中に心臓が2つ確認できると、双子であることが判明します。ただ、前述の通り、エコーの角度によっては心臓が2つ確認できないこともあります。そのため、妊娠3~4ヶ月頃に双子であることがわかった、というケースもあります。

エコー写真(二卵性の場合)

二卵性双生児の場合は胎嚢が別々に形成されますので、妊娠5週頃のエコー検査で2つの胎嚢が確認できることがあります。

ただ、胎嚢のように見えても1つは血腫であった、ということもあります。そのため、妊娠6~7週頃の検査でそれぞれの胎嚢の中に心臓が確認できると、双子であると確定になります。

起こりやすい症状と対策

お腹が張る

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妊娠中は子宮が大きく引き延ばされた状態ですので、お腹が張りやすいです。特に双子を妊娠している場合は、しばしばお腹が張ります。体を休めるとおさまるような張りでしたら問題ありませんが、以下のような場合は注意が必要です。

・規則的にお腹が張る
・安静にしていても張りがおさまらない
・出血がみられる

こうしたお腹の張りは、切迫早産(早産しかかっている状態)の徴候かもしれません。双子妊娠中は切迫早産になりやすく、その確率は約50%とも言われています。切迫早産が疑われる場合は、すぐに病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

貧血

妊娠中は赤ちゃんに送るために血液の量が増えます。ただ、血液量は増えても赤血球はそれほど増えません。つまり、血液が薄くなったような状態となり、貧血状態になってしまいます。

双子の場合は特にたくさんの血液が必要となりますので、貧血になりやすくなります。過度の貧血でなければ赤ちゃんへの影響はほとんどありませんが、ママは動悸や息切れ、疲労などを感じます。

めまいや立ちくらみなどが起こることもあり危険です。レバーや小松菜などを食事に取り入れるなど、食生活から気をつけていきましょう。

腹痛

単胎妊娠よりもお腹が大きくなる双子妊娠では、腹痛を感じることも多いです。妊娠初期は、子宮が大きくなっていることが原因でお腹が痛くなります。

また、妊娠中期などは、赤ちゃんの成長に伴ってお腹の皮膚が伸びることで腹痛を感じます。ただ、こうした痛みは我慢できないほど強いことはありません。痛みが強い場合は切迫流産(流産しかかっている状態)かもしれませんので、その場合は病院に連絡しましょう。

出血

多胎妊娠は、お腹が張りやすかったり、子宮頸管が短くなりやすかったりします。そのため、切迫流産や切迫早産になりやすいです。

問題ない出血もありますが、念のためにも出血がみられたときは病院に連絡しましょう。その際には、

・妊娠週数
・いつから出血しているか
・出血の色や量、回数
・出血以外の症状(腹痛など)はあるか

などを伝えましょう。

動悸

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・大きくなった子宮が横隔膜を押し上げ、肺を圧迫する
・血液量が増え、心臓の負担が大きくなる
・貧血状態である

こうしたことから、動悸や息切れを感じやすくもなります。動悸や息苦しさを感じた場合は、横になって体を休めてみましょう。

体の左側を下にして横になると心臓の負担が軽くなりますので、楽になります。この体勢は、就寝するときにもおすすめです。クッションなどを使って上半身を起こして寝るのも効果的です。いろいろ試して、一番楽な体勢を探してみると良いですね。

また、前かがみになるなど、お腹を圧迫するような姿勢をとるのは避けましょう。横になれないときは、姿勢を正してゆっくり深呼吸をするだけでも楽になります。

貧血の場合は、食生活を見直してみましょう。ただ、貧血が重いようでしたら鉄剤を処方してもらえますので、病院で相談してみましょう。

気をつけること、トラブル

切迫流産

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前述の通り、多胎妊娠は切迫流産や切迫早産になりやすいです。出血や下腹部の痛みがある場合は、すぐに病院に連絡しましょう。

妊娠初期は安定していませんので、切迫流産に特に注意が必要な時期です。重い物を持つ、激しい動きをする、といった体に負担がかかるようなことは避けましょう。

また、妊婦健診も単胎妊娠の場合よりも頻繁に行われることが多いです。大変ではありますが、健診で早めに異常がわかることもありますので、きちんと受けるようにしましょう。

片方が消失するバニシングツイン

バニシングツインとは、片方の赤ちゃんを初期流産することです。ほとんどが妊娠9~10週頃までに起こります。染色体異常などが原因といわれており、残念ながら防ぐことはできません。

妊婦健診などで判明しますが、初期段階の流産ですので処置は必要ありません。なお、ママやおなかにいる赤ちゃんに影響はないと言われています。

妊娠高血圧症候群

以前は妊娠中毒症と呼ばれていた症状で、妊娠20週から分娩後12週の間に高血圧や尿たんぱく、むくみなどがあらわれることをいいます。

多胎妊娠は、単胎妊娠と比べて妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。妊娠高血圧症候群かどうかは、妊婦健診などでわかります。

妊娠高血圧症候群であると診断された場合は、塩分を控えてバランスの良い食事をとるように心がけましょう。

また、急に体重が増加すると高血圧になりやすくなりますので、カロリーの高い食事は控えて、一週間の体重増加量を500g以内に抑えると良いでしょう。なお、症状が重い場合は入院が必要になることもあります。

まとめ

妊娠経過に注意が必要な双子妊娠ですが、心配しすぎる必要はありません。赤ちゃんたちに会えるのを楽しみにして乗り切りましょうね。

(文章作成:米奉行)

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