原因は?子宮収縮や悪露の影響、ストレスからくることも

子宮収縮(後陣痛)

産後に生理痛のようなお腹の痛みを感じたことがある人も多いと思います。これは、子宮が収縮することによって起こる痛みです。子宮収縮は産後2~3日に1番でやすいと言われています。

この子宮の収縮はいわゆる「後陣痛」と呼ばれるものです。後陣痛は、個人差もありますが初産婦さんより経産婦さんの方が、単胎妊娠よりも多胎妊娠の方が痛みを強く感じる傾向にあります。なぜなら、子宮の増大や疲労度が強く、子宮をもとに戻すために強い収縮が必要だからです。

また、後陣痛は赤ちゃんが母乳を飲むことでママの体で分泌される「オキシトシン」というホルモンによっても、より強く感じることがあります。

そのため、授乳をするとお腹の痛みが出るというママもいます。痛くて辛いかもしれませんが、この後陣痛は産後の体の回復には欠かせないものです。

我慢ができないくらい痛みが強い場合は、病院で処方してもらった痛み止めを飲んだり、医師や助産師に相談することをおすすめします。

ストレス、疲れによる下痢や便秘

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出産で体力も気力も使い果たしてしまったというママも多いでしょう。しかし、産後は休む間もなく育児がスタートします。

新生児は大人のように日中に起きて、夜に寝るという生活ではないことは、みなさんご存じだと思います。赤ちゃん、特に新生児の時期は1日8回以上も授乳をする日々です。つまりだいたい3時間に1回は授乳をしていることになります。多い子では1時間や2時間といったペースで起きる子もいます。

また、授乳に慣れないうちは赤ちゃんが上手に飲んでくれなかったり、おむつ交換がうまくできないなど初めてのことがたくさんあります。

慣れない育児や睡眠不足による疲れやストレスから過敏性腸症候群になり、下痢や便秘を繰り返してしまうことも。産後はこういうものだ、とあまり思いつめないようにしましょうね。

悪露の影響

先ほども述べた後陣痛ですが、子宮が収縮することによって悪露を体外に排出してくれる働きもあります。悪露とは、産後の子宮内に溜まっている不要なもので、血液や胎児を包んでいた卵膜や子宮内膜の不要物などのことです。

悪露は産後すぐは赤色で、その後徐々に茶色、黄色と色も変化していき量も減っていきます。そして、最終的には悪露が産後4週間~6週間出続けて、透明なおりものに変わっていきます。

しかし子宮収縮がうまくいかず、子宮内に遺残物が残ってしまうと細菌による感染症を発症することも。この感染症の症状として激しい下腹部痛が表れる場合もあります。あまりに痛みを感じた時は受診しましょう。

便秘、おならが溜まっている

産後は便を出そうと思っても「出産の時の傷が開いてしまいそう…」、「便を出すときに傷が痛みそう…」などの理由から排便するのをためらってしまうママも多いようです。

そうすることでだんだんと便秘がちになってしまい、それが原因で腹痛を起こすこともあります。また、産後は授乳をすることでたくさんの水分を消費します。

授乳をしていなくても1日2リットルほど水分を摂ることが推奨されていますが、授乳中はそれ以上に水分摂取を意識しましょう。

便秘が続く場合は医師に相談して、便を柔らかくする薬や腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す薬などを処方してもらうとよいかもしれません。

子宮脱

子宮脱とは、子宮が膣内あるいは膣外に下がってきてしまうことのことを言います。これは、大きめな赤ちゃんを産んだ方や肥満傾向にある方がなりやすいと言われています。

産後は骨盤の筋肉も緩んでいる状態です。子宮脱を予防するためにも、産後に痛みが落ち着いたら病院などで勧められている産褥体操などを行うのもよいでしょう。

対策はある?|運動や水分補給、薬での解決も

軽い運動をする

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便秘が原因の腹痛には、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動も効果的です。運動によって体を温めることで血行がよくなり、便秘の改善が期待できます。

また、軽い運動をすることで気分転換にもなり、精神的にもよいでしょう。もちろん産後の体なので無理は禁物ですよ。

休息をとる

たまにはしっかり休息をとることも大切です。毎日、休む間もなく赤ちゃんのお世話に奔走していると疲れも溜まっていきます。そんな時には旦那さんや家族に赤ちゃんをしばらくあずけて疲れを解消しましょう。

体を温める

血行がよくなり体の調子がよくなります。また、血行をよくすることは母乳の分泌を促すことにもつながります。また、腸の蠕動運動も促され便秘の改善にも。ぜひ、積極的に体を温める食べ物をとったり、冷え対策を行ってください。

食事で気をつけること

まずはしっかりと水分をとることが大切です。先ほども述べたように授乳中は多くの水分を消費します。最低でも1日2リットル以上は水分をとるようにしましょう。

もちろん、ジュースなどで常に水分補給をするとカロリーオーバーになるので注意が必要です。また、鉄分をしっかりとることも産後もママには大切です。

出産で出血をしているママの体は鉄不足になっていることが多く、貧血になると体調も悪くなってしまい、思うように体が動きません。ほうれん草や赤身の魚、レバーなどを積極的にとるようにしましょう。

病院での受診が必要な時は?|出血や激痛がある時は要注意

出血が多い時

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産後2週間以上赤い色の悪露が続く、安静にしているのに出血が多い、5cm以上の大きな血の塊が出て、その後に悪露の量が増える。

このような場合は、1度出産した病院に連絡をして必要であれば受診をすることをおすすめします。しかし、産後に家に帰ってよく動いたせいで悪露が増えたなどということはよくあります。

このような症状が出ても何もない場合もあるので、出血が多いと感じたら少し安静にして様子を見てみて、それでも症状がある場合は病院に連絡をしてみるとよいでしょう。

我慢できないくらいの激しい痛みがある

産後、今までに経験したことのないような我慢できないくらいの痛みがあるときは注意が必要です。また、お腹に刺すような痛みがある場合や便秘や後陣痛でもなく持続的に痛みが続く場合なども、1度出産した病院に連絡をしてみましょう。

発熱している

38度以上の高熱が続く場合、子宮内で感染を起こしていることがあります。熱が出た時は、悪露の色や量、腹痛の有無、悪露の臭いなども合わせて出産した病院に連絡して相談をしてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?産後の腹痛の原因は様々です。特に退院後の腹痛は不安になる方も多いのではないでしょうか。

その中には受診が必要なものから、特に何もしなくてもよいものもあります。まずは、出産した病院に連絡をして相談してみましょう。

※掲載内容や連絡先等は、現在と異なる場合があります。

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