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妊娠32週は出産に向けて準備開始
妊娠32週っていつのこと?

妊娠32週は妊娠する前、最後の生理が始まった日を0週0日として数えた32週目のことを言います。妊娠中の1週間は0日~6日とされ、4週で1ヶ月、と数えます。
妊娠32週はちょうど妊娠9ヶ月目に入った頃のことを指します。妊娠も後期に入り、いよいよ出産が近づいてくる、という実感が湧いてくる頃です。
出産についての漠然とした不安はあるでしょうが、小さなことでも書き留めておいて、健診時に医師や助産師に相談してみると良いかもしれませんね。
妊娠32週のお腹の中はどうなっている?
妊娠32週のお腹の中では、赤ちゃんが大きく成長し、子宮も最も高い位置に。赤ちゃんは肺もだいぶ成長し、万が一外に出てきてしまっても、生きていける状態になっています。
妊娠中のママは胃がつかえるような不快感や、足のむくみやつり、しびれなどを感じることも。10ヶ月までのこの時期は早産が起きやすい時期でもあります。
赤ちゃんは、産まれてきても生きては行けるのですが、できるだけ、37週まではお腹の中にいた方がいいことに変わりはありませんので、妊婦さんの体調管理が大切になります。
妊娠32週のママのお腹の大きさや身体の状態は?
妊娠32週の食欲不振はなぜ?
健診の度に測る、子宮底長(恥骨のあたりから子宮の一番上まで)の長さも30センチ前後と大きくなってきます。
胃などの消化器官が子宮に圧迫される影響で、食欲不振やつわりのような状態が戻ってくる人も。一度にたくさんは食べられなくなりますから、少しずつ何回かに分けて食事をとるようにしましょう。
体験談:胃がお腹に圧迫され胸やけに

ホルモンの影響で胸の張りも
妊娠にかかわる主な3つのホルモンの中でも、子宮内膜を厚くして赤ちゃんの成長を助けたり、乳腺を発達させ、胸を大きくしたりする働きのあるエストロゲンの分泌量は最大になります。
その働きで、胸の張りを感じたり、気持ちのイライラを感じたりすることもあります。また、同じホルモンの働きでおりものの量も増えてきます。
ライナーを上手に利用したり、まさかの破水に備えて、大きめのナプキンを携帯するようにしましょう。すべては出産に向けての身体の準備作業です。
イライラがひどいときなどは、周囲の人に説明して理解を求めるといいかもしれませんね。ホルモンの影響なのでイライラしてしまう自分を責めず、リラックス法を考えると良いですよ。
妊娠32週の胎児の体重やエコーの様子は?逆子対策もこの頃までに
胎児は丸みを帯びた感じに
しわしわだった胎児も、丸みを帯びて、より人間らしくなってきています。エコーなどで見るしぐさも、指を吸ったりして外に出てきたときにいつでもおっぱいが飲めるよう練習しています。
この時期の胎児の好きな格好は、生まれてきてからの赤ちゃんの好きな格好と同じだったりすることもありますよ。
お母さんのおなかの中で、赤ちゃんの位置が決まってきます。
小さいうちは、子宮の中を宇宙飛行士のようにグルグルと回っていた赤ちゃんも、大きくなってきて、なかなか動きが取れなくなってきます。
段々、お母さんのお腹の中では位置が決まってくるのです。逆子が治りにくくなる時期でもあるので、逆子用のエクササイズをする方はこの頃までに頑張ってみてくださいね。
妊娠32週で気を付けることは?体重管理や早産の心配
気を付けたい体重管理

妊娠32週ごろまでに、体重の増加は8kgくらいまでが望ましい、と言われています。もちろん、妊娠前の体重が少ない人は多め、多い人は少なめ、で指導を受けますから、産科の医師や助産師さんの助言をよく聞くようにしましょう。
この頃はお腹が一番大きくなる時期で、食欲も落ちるのですが、動きも鈍くなりますので、体重が増えやすい時期と言えます。
中期までつわりの長引いた人は、後期になって急激に体重が増える場合などもありますから、気を付けておきたいところです。
急激な体重の増加は、産道を狭くして難産になったり、妊娠高血圧症や妊娠性の糖尿病を引き起こす恐れもありますよ。
常にバランスのいい食事と、お医者さんからOKが出ていれば、適度な散歩で体重を適切に管理しましょう。
体験談:体重増加について



早産を防ぐ健康的な生活を
前の項でも触れたとおり、この時期は、早産の多い時期でもあります。出産に向けて徐々に子宮の入り口が柔らかくなり、赤ちゃんが出てきやすいように準備がされているのです。
しかし、32週ではまだ赤ちゃんが生まれてくるには少し早く、生まれてしまった場合はNICU(新生児集中治療室)での処置を受けたりしなければなりません。
体重も2500gを超えるまでは退院できないことも多いですので、やはりもう少しはお腹の中にいてもらいたいところです。
早産の原因は様々ですが、妊娠中は赤ちゃんを異物とみなして体外に出してしまう働きを抑えるため、お母さんの免疫力が妊娠していないときよりも下がります。
そのため、さまざまなウイルスや細菌などに感染しやすくなっているのです。この感染が子宮におよんで破水などを引き起こし、早産となってしまうことが少なくありません。
妊娠中は全般的にそうなのですが、後期に来ても油断せず、規則正しい生活でしっかりと睡眠と栄養を取り、体力を落とさないようにしましょう。また、万が一に備えて、入院準備も必ずしておくようにしましょう。
体験談:出産に向けて体力温存

体験談:辛いむくみに悩まされ…

妊娠性のかゆみに悩まされる人も
この時期、妊娠性掻痒症といわれる症状に悩まされる人もいます。皮膚には発疹などが見られないのに、全身に強いかゆみを感じるものです。
妊娠によるホルモンバランスの乱れで、肌が乾燥しやすくなっていることが主な原因となることが多いので、保湿を心掛けるようにしてください。
体験談:これまで経験した頃のない乾燥肌とかゆみ

パパは何をしてあげたらいい?
パパは気持ちの上下を理解してあげて。

パパの中には、妊娠してから奥さんが変わってしまった、と感じている人もいるのではないでしょうか。女性は妊娠すると、女性ホルモンの値が急激に上がり300~1000倍になるともいわれています。
ホルモンの急上昇は精神状態を不安定にさせることがあるので、奥さんがイライラしたり、急に悲観的になったり、涙もろくなったりするのもそのせいなのです。
奥さん自身も、猫の目のように変わる体調に振り回されてしまうので、不安でいっぱい。さらに、この32週の時期はいよいよ出産が目前に迫ってきて、不安感も増大する時期です。
もし、奥さんが不機嫌だったり怒っているなと感じたりしたら、それは不安を感じて助けを求めている証拠です。優しく寄り添って話を聞いてあげてくださいね。
下を向く作業はパパの仕事に!
この時期の妊婦さんは、お腹が胃を押し上げてきて、何もしていなくても苦しい状態です。お風呂の掃除など、特に下を向く作業は苦しくてできないことも。
ぜひ、これを機にお風呂の掃除やトイレの掃除など、下向きの作業はパパの仕事にしてしまってください!
体験談:かがむ動作のある作業はパパに任せて!

まとめ
妊娠32週の妊婦さんと赤ちゃんの状態、いかがでしたか?長い長い妊婦生活も、終盤に差し掛かってきました。
やっと終盤、という方と、もう終わり?という方もいらっしゃるでしょうが、この最後の2ヶ月は、赤ちゃんがお腹の中で大きくなってきて、うれしい反面、苦しい時期でもあります。
周囲の人の助けを上手に借りて、上手にこの時期を乗り越え、かわいい赤ちゃんとの対面を果たしてくださいね!
(文章作成:Reikon)
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