妊娠16週目ってどんな状態?
妊娠16週目の母体の状態について

妊娠16週というと妊娠5ヶ月、安定期と呼ばれる時期に入ってきて妊婦さんも少し安心できる時期となります。お腹もふっくらしてくるので、歩いたり座ったりする姿勢がだんだん辛くなりはじめる時期です。
胎児の大きさも80g~120gとグングン成長してきて、早い人はこの頃に胎動を感じたり、性別がわかる人もいるでしょう。
妊娠16週目、胎児の状態は?

安定期といわれる妊娠5ヶ月に突入した16週目には胎児は約100gくらいになり、骨もしっかりして関節も完成し、背骨やあばら骨もエコーでみることができます。
耳もしっかり聞こえるようになるのでお母さんの声に反応することも。また、脳の神経系が発達してくる時期で、自分の医師で手足を動かしたり、物事を記憶することもできるようになります。
妊娠16週、母体の状態
つわりがおさまってきて安定期に

妊娠16週目からは妊娠5ヶ月目に入り、妊娠中期となります。今まではつわりで苦しんでいた妊婦さんも、つわりが落ち着き、少し食欲も増してくる時期でもあります。
妊娠初期には流産する可能性もありましたが、安定期となってその心配も大分なくなったといえるでしょう。とはいえ、可能性はゼロではありません。引き続き無理せず、過ごしましょう。
お腹、胸が大きくなり妊婦らしい体形に

この時期になると子宮は頭くらいの大きさになるのでお腹もふっくらして目立ってきます。また体全体に皮下脂肪がついてきて、ママの体全体がふっくらと丸みを帯びてきて妊婦らしい体形となってきます。
胸も張ってきて痛みを感じる人も。胸のサイズも妊娠前と比べると大きく変わってきます。快適に過ごすためにも、お腹や胸を締め付けないようなゆったりとした下着や服を身に付けると良いですよ。
ホルモンの分泌による症状

胎盤が完成し、黄体ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが分泌されることにより乳腺が発達してきます。
初乳が生成されてくるのでおっぱいが張ったり、乳首から母乳がにじみ出る人もいるでしょう。この影響でおっぱいが痛いと感じたり、ムズムズしたりもします。胸を圧迫しないような下着や衣服を選んで、体を締め付けないように注意しましょう。
また黄体ホルモンの影響で腸の働きが抑えられたり、子宮が腸を圧迫することによって便秘になる場合もあります。プルーンやひじきなど食物繊維をたくさん摂取したり、適度な運動を行なったりして便秘を解消するように心掛けましょう。
その他にもおりものの量が増える、動機や息切れ、不安になるなどの症状が表れることがありますので、無理はせずに体を十分に休めたりストレスをためないようにしましょう。
体験談:妊娠16週の症状
お腹がぽっこり出てきた
まゆしずくさん お腹がややぽっこりとしてきて、普段履いていたジーンズが履けなくなったので、マタニティ用のジーンズやワンピースなどを購入しました。
マタニティ用のものは高かったので、男性用のセーターなどを着ていました。
息切れで外出があまりできなかった
licca15aさん 毎日毎日お腹が大きくなっている感じがしました。
体力をつけるためにも歩きたいのですが、股関節の痛みと急な息切れで苦しくなることがあり、なかなか外に出ることができませんでした。
安定期だからたくさん活動できると思っていたのですが、なかなかその通りにはいかなかったです。
常に眠い状態に
yulvi8さん 悪阻は落ち着き、好きな物を自由に食べれるようになり、同時にお腹もぽっこり目立つようになりました。
少し歩いたり動いたりするだけで疲れるようになり、動悸や息切れがするようになりました。
また、寝ても寝ても眠たいという毎日が続きました。朝も起きれず、昼は昼寝をし、更に夜も眠るという生活を送っていました。
妊娠16週の胎児
各器官が発達し、骨格もできて動き回るように

妊娠16週になると、健診時の検査方法が経腟超音波から経腹超音波に切り替わることも多く、色々な角度から胎児をチェックできるようになります。
胎児の大きさも約100gくらいに成長して、既に各臓器も働いており骨や筋肉、関節も完成してきています。胎児には脂肪があまりついていない時期なので、エコー検査で背骨やあばらなどを確認することができます。
今までは少ししか動いていなかった胎児も、伸びをしたり、手足や首を動かしたりと大きな動きをするようになります。エコーを見ているときにちょうど動いてくれたら、ラッキーですね!
耳の機能や脳神経なども発達

16週になると、お母さんの声は胎児にはっきり聞こえるようになります。そのため、お母さんの声に反応して動くこともあります。
また、脳神経が発達することにより記憶ができるようになります。ママがストレスと感じると赤ちゃんがストレスを感じ、そのストレスを記憶してしまうこともありますので注意が必要です。
妊娠16週に気を付けること
鉄欠乏症に注意

妊娠16週になると普段の2倍以上の血液が必要となります。血液量が増えることにより血液の濃度が薄くなり、貧血になってしまいます。
貧血になると頭痛、めまい、動悸、息切れ、体がだるいなどの症状が出ます。そこで、妊婦健診では定期的に血液検査をすることによって、貧血かどうかの診断を行います。
検査の結果貧血がひどい場合には鉄剤を処方されることもあります。しかし、鉄剤は合わない方も多くいます。
そこで鉄欠乏症にならないためにも、普段から鉄分が多く含まれているレバーやほうれん草や小松菜などを食事に取り入れるとよいでしょう。
おりものに注意

妊娠16週になるとおりものの量が増えたり、質が変わってきます。おりもの用ナプキンをつけたり、こまめなシャワーで清潔を心掛けましょう。
おりものから異臭がしたり、カッテージチーズのようにポロポロしていたり、赤色が混じっていたり茶色っぽいおりものには注意が必要ですので、受診した方がよいでしょう。
食事に気をつけましょう

つわり症状がなくなると、一気に食欲が出てきます。カロリーの過剰摂取や塩分や糖分のとりすぎには気を付けるようにしましょう。
しかし、妊娠体重増加を気に過ぎて食べる量を減らしてしまうこともよくありません。妊娠中は妊娠前と比べると多くのカロリーが必要となります。赤ちゃんに栄養を送るためにも食事はきちんととりましょう。
便秘に注意

ホルモンの分泌により腸の動きが鈍くなったり、子宮が腸を圧迫することで便秘がちになることもあります。
ひじきやわかめやプルーンなどの食物繊維が含まれた食材や乳酸菌を積極的にとると良いでしょう。その他にも運動をしたり水分をとることも、便秘予防には良いとされています。
適度な運動をしましょう

安定期に入ったので軽いウォーキングやマタニティヨガなどを行なうのもおすすめです。運動をすることで体重の増加を防ぐこともできますし、出産までの体力を養うこともできます。ママがリフレッシュできるという効果もありますね。
妊娠16週の時期は、女性ホルモンの分泌によって息切れやめまいを起こすこともあります。お腹が張ってくることもあるので、様子を見て無理せずに運動をすると良いでしょう。
妊娠16週 パパができることは?
戌の日の安産祈願の準備をしましょう

安定期になって最初の戌の日には安産祈願をするという風習があります。パパが最初の戌の日はいつなのかチェックして、ママと一緒にお参りに行く予定を立ててくれたらうれしいですね。
ママのお腹が大きくなって移動も大変になってくる時期です。暑い時期や寒い時期に長時間並んでお参りするのは辛いので、ママの負担にならない日にちや時間帯を選ぶとよいですね。
家事を手伝いましょう

妊娠16週はお腹が出てきて家事がだんだんときつくなってくる時期です。出来る時には家事を手伝うとママもうれしいです。
台所ではお腹がつかえてしまうため、辛い姿勢で調理や洗いものをするようになります。ご飯の準備やお皿洗いを積極的にお手伝いすると良いでしょう。
また、お風呂掃除は水で滑るので足元が危ないだけでなく、お腹がつかえてしまって床や浴槽を洗う作業が大変になります。パパがお風呂掃除をするようにするとママの負担も減りますね。
体験談:パパにしてもらってうれしかったこと
お風呂掃除などを率先してやってくれた
yuki0507さん お風呂掃除や掃除機など、大きな動きが必要なことは率先してやってくれたので助かりました。
あとは話を聞いてくれるのが一番うれしかったです。妊娠中はナイーブになるし、ちょっとしたことでイライラしがちです。
そんな時に話を聞いてもらうだけで、かなり気分が落ち着きました。イライラして当たってしまった時にも受け止めてくれてありがたかったです。
妊娠中にイライラしていると子どもの癇癪がひどくなると聞いていたので、イライラを軽減してくれて助かりました。
外出時に体調を気遣ってくれる
yulvi8さん 私の体調が落ち着いてきたので、休みの日には無理をしすぎない程度に、車でおでかけにつれていってくれました。
外出時には体調を気遣ってくれたり、手荷物を持ってくれたり、私とお腹の赤ちゃんを大切に思ってくれている気持ちが伝わりとてもうれしかったです。
胎動も少しあったので「ポコポコいってる」と旦那さんに言うと手で触って確認はできないものの、お腹に耳をあて、赤ちゃんの動きを聞いてくれて、赤ちゃんを旦那さんも感じてくれるようになり、うれしかったです。
まとめ
安定期といわれる妊娠16週目ですが、胎児がスクスクと成長する時期であるだけに、ママの体にあらゆる症状が起こってきます。
つわりはだんだんなくなって食欲は出てきますが、体が重たくなったり息切れが起こるなど別の症状に悩まされるかもしれません。
これら全てが赤ちゃんが元気に成長しているという証拠なので、パパにも助けてもらいながらこの時期を乗り越えましょう。(文書作成:すあまま)
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