口内炎とは
口内炎とは

口内炎とは、歯茎や頬の内側など口の中やその周りの粘膜にできるできもののことを言います。口内炎ができる主な原因としてはつぎのようなものがあります。
疲労やストレス、栄養(ビタミン)不足、ウイルス感染、歯がぶつかったり、口の中が傷ついたりなどの外的刺激、抗がん剤治療による副作用などです。
口内炎ができると飲み物や食べ物が染みて痛いですよね。一般的に、口内炎の大半は自然に治ります。
薬局で売っている市販薬や病院で処方される薬は、炎症を抑える対症療法のものが多いため、使えば急激によくなるというものではありません。ですが1週間たってもなかなか治らない場合は、一度、病院を受診してみるのもよいでしょう。
妊娠中の口内炎
いつから口内炎ができやすい?
【妊娠超初期・初期】
妊娠超初期や初期は、ホルモンバランスが大きく変化します。妊娠することでプロゲステロンという妊娠を継続させるためのホルモンが多量に分泌されます。
このプロゲステロンが多量に分泌されることでホルモンバランスの乱れが起こり、その結果、免疫力の低下につながり口内炎ができることがあります。
また、つわりで栄養がしっかりとれずに栄養不足になり、口内炎ができることもあります。さらに、歯磨きで気持ちが悪くなる人もいます。そのため、あまり歯磨きができず口腔内が不衛生になり、口内炎の原因になることもあります。
【妊娠中期・後期】
妊娠中期や後期の口内炎の主な原因として栄養不足が考えられます。妊娠中期や後期になるとつわりが落ち着いて食事をしっかりとれるようになる人も多くなります。ですが栄養分は、赤ちゃんの成長にもどんどん使われるため、ママのビタミンやカルシウムが不足しやすくなります。
また、妊娠中は全体を通して免疫力が低下します。このようなことが原因で妊娠中期、後期も口内炎ができやすいのです。
妊娠超初期の口内炎=妊娠の兆候?
妊娠を望んでいると、生理予定日前に口内炎ができると「もしかしたら妊娠したのかも?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
前述したとおり、妊娠するとホルモンバランスの乱れやつわりによる栄養不足などで口内炎ができることはあります。口内炎も下痢や吐き気、微熱、頭痛など妊娠初期症状の一つとも考えられます。
ですが口内炎ができたからといって、必ず妊娠しているとは限りません。妊娠している可能性がある時は、妊娠検査薬での確認、産婦人科への受診を行いましょう。
口内炎ができやすい部位
口内炎のできやすい部位は、頬の内側や歯茎、舌の先や裏などです。それ以外にも唇や口蓋、のどの周りなどにできることもあります。
口内炎は、できる部位によって分類されており、歯茎にできたものは「歯肉炎」、舌にできたものは「舌炎」、唇や口角にできたものは「口唇炎」、「口角炎」と呼ばれます。
処方薬、残っていたものは使える?
以前口内炎になった時の処方薬が残っているからといって、その残りを使うのは控えましょう。1度開封した薬には使用期限というものがあります。
また、その時にできた口内炎の状態と今回できた口内炎の状態は必ずしも一緒とは限りません。ましてや妊娠中である場合はきちんと医師の診察を受け、処方してもらった新しい薬を使用するようにしてください。
受診の目安
一般的な口内炎は薬を塗らなくても自然に治ることも多いです。なので口内炎ができたからといってすぐに受診する必要はありません。
ですが数日から1週間程たっても口内炎が治らず、回復の兆候が見られない場合や症状が悪化してきている場合は1度受診をしてみるのもよいでしょう。
また、妊娠中は自治体によっては無料で歯科の健康診査を受けられるところもあります。妊娠中は口内炎だけでなく、歯周病にかかると早産の危険性もあるため、歯科健診を受けることをおすすめします。
自宅でできること
妊娠中は口内炎ができやすくなります。まずは、しっかりと栄養をとり、口の中を清潔にするなどの予防が大切です。ビタミン不足になると口内炎ができやすくなるため、ビタミンAやビタミンC、ビタミンB群などを積極的にとりましょう。
食事だけでとりきれない時は、妊娠中でも飲めるサプリメントに頼るのもよいでしょう。また、口の中が不衛生だと口内炎にもなりやすいため、つわりで歯磨きがつらい時はマウスウォッシュなどで清潔を保つのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?妊娠中は様々な原因で口内炎ができやすくなります。できるだけならないように普段からしっかり栄養をとって、口の中を清潔にしておくことが大切です。もし、口内炎ができてしまってなかなか治らない時は、我慢せずかかりつけの医師に相談するようにしてくださいね。
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