妊娠超初期/初期症状について

妊娠超初期はいつ?どんな症状が現れる?

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妊娠超初期とは妊娠0週から4週目までのことを指します。最終月経の初日のことを妊娠0週0日と言います。また、妊娠初期とは妊娠超初期の時期も含む妊娠0週から妊娠15週までの妊娠1ヶ月から妊娠4ヶ月目までの時期です。

妊娠超初期の症状としては個人差はありますが主に以下のような症状が現れます。

・トイレが近くなる
・胸が張ったり、乳首が痛くなる
・下腹部が痛い
・強い眠気を感じる
・おりものに量やニオイの変化がある
・吐き気や頭痛がする
・にきびができたり肌荒れをする

妊娠初期はいつ?どんな症状が現れる?

妊娠初期とは妊娠超初期の時期も含む妊娠0週から妊娠15週までの妊娠1ヶ月から妊娠4ヶ月目までの時期です。妊娠初期の主な症状は先ほど述べた妊娠超初期の症状と同様です。

これらの症状は生理前のPMS(月経前症候群)ともよく似ています。では、PMS(月経前症候群)について詳しくみていきたいと思います。

PMS(月経前症候群)について

PMSは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが原因?

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PMS(月経前症候群)の症状は以下のようなものがあります。

・イライラしやすくなる
・胸の張りや痛み
・眠気やだるさ
・肌荒れやにきびができやすくなる
・下腹部痛
・腰痛

ここに述べたものは一部ですが、このような症状に悩まされている女性は多いのではないでしょうか。では、一体なぜこのような症状が起こるのかを説明していきます。

PMSの原因としてはっきりとしたものは残念ながらわかっていませんが、一説によると女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」が関わっていると考えられています。

排卵後にはエストロゲンが減少し、反対にプロゲステロンは増加します。PMSは、この排卵後に分泌が増えるプロゲステロンが原因ではないかと考えられています。

PMSと妊娠兆候は似てる?

ではなぜPMSと妊娠兆候は似てると言われているのでしょうか。それは、妊娠の場合も生理前の場合も分泌される女性ホルモンが関係しているからです。

排卵が起こるとプロゲステロンというホルモンが増加します。このホルモンは妊娠しなければ2週間程で減少していきます。しかし、排卵後に受精卵が子宮内膜に着床する(つまり妊娠する)と妊娠を継続するためにプロゲステロンは分泌され続けます。

妊娠0週0日が最終月経の初日であるため、排卵期は妊娠2週0日頃となります。つまり妊娠超初期の時期(妊娠0週から4週まで)と生理前の時期はどちらもこのプロゲステロンというホルモンが分泌されていることになります。

このような理由からPMSと妊娠兆候の症状は違いがわかりにくくなってしまいます。

PMS?それとも妊娠?症状の見分け方

基礎体温の違い|高温期が続く期間に注目

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妊娠初期の症状と生理前のPMSはとてもよく似ています。ただ、その中でもわかりやすい違いとして基礎体温の変化があります。

基礎体温は、通常は生理開始から2週間は低温期が続きます。その後排卵が起こるとプロゲステロンというホルモンの働きによって高温期になります。そして約2週間程でプロゲステロンは減少しまた低温期に戻り、生理が始まります。

しかし、妊娠をした場合は妊娠を継続させるために2週間以降もプロゲステロンが分泌され続けます。そのため、低温期にはならずに高温期が続きます。個人差はありますが、高温期が3週間以上続く場合は妊娠している可能性が高いと言えます。

体験談:PMSだと思っていたら…

OSHBIEさんからの体験談:
初めは全く意識をしておらず、ただの生理不順だと思っていました。ただ、普段夏でも冷え性な体質なのに、一日中身体中がぽかぽかするのが妙に不思議でした。

また、PMSだと思っていましたが、今思えば妊娠4週目頃から気分に浮き沈みがあったり、何の変哲も無い日常の出来事や物事に感動してよく涙を流していたり、情緒不安定?になっていたのかもしれません。

あと、常にだるさがあったので、仕事中は電話やコピー機などの機械音に少し不快感を感じていたかと思います。

着床出血などによるおりものの色、量の変化

おりものは生理周期によって生理前、排卵前、生理後と変化します。個人差はありますが、妊娠した時はおりものの量や色がいつもと違ったという方もいます。

おりものの役割は、受精を手助けしたり、膣内に細菌が侵入するのを防ぐといった働きがあります。通常は排卵期付近になると受精しやすくするために透明の水っぽいおりものが増え、排卵後は減っていくことが多いです。

一方、妊娠した場合はホルモンの影響で通常よりおりものが増えることがあります。また、おりものの色も透明や白っぽいものではなく茶色や卵白状のおりものが出ることもあります。茶色のおりものの場合は着床出血が混ざってそのような色になったと考えられることもあります。

このように、妊娠するとおりものの変化を感じることもありますが個人差もあり、中には妊娠前と何も変わらなかったと言う人もいます。

生理前とは違う下腹部痛

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生理前と妊娠初期の下腹部痛の症状はよく似ています。生理前の下腹部痛の症状としては下腹部がチクチクしたり、キューっと引っ張られるような痛みがあったりと感じ方も様々です。妊娠初期にもこのような下腹部痛が起こることがあります。

どちらの症状も似ているため生理前なのか妊娠初期の症状なのか判断するのが難しいですが、症状は似ていてもそれぞれの腹痛が起こる原因は違います。

生理前の場合は経血を外に出すために、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンによって子宮が収縮することによって腹痛が起こります。妊娠初期の場合は胎児を育てるために子宮が大きくなろうとすることで腹痛が起こります。

このように原因は違うけれども症状はよく似ている下腹部痛。生理前と妊娠初期で見分ける方法は難しいです。

まずは、いつもの生理痛と比べてみることも良いでしょう。いつもより、痛みが違う、痛む場所が違うなどの変化を感じる人もいます。また、その他に現れる妊娠初期の症状(体温の変化、おりものの変化など)と合わせてPMSか妊娠なのか予測することも可能です。

体験談:生理前特有の感覚

naomi1984さんからの体験談:
赤ちゃんを待ち望んで、妊活していました。生理開始予定日に生理がこなかったため、妊娠検査薬を使いました。そして、妊娠4週目には陽性が出たため、妊娠していることが判明しました。

その頃は体調は大丈夫でしたが、生理前特有の下腹部がゴロゴロするような、重いような感覚があり、生理が今にも始まりそうな感じでした。妊娠しているのは検査薬で分かっていましたが、生理がきそうな感覚だったので、ずっとナプキンはしていました。

普段よりひどい胃痛

生理前に分泌が増えるプロゲステロンは、妊娠を継続させるために必要なホルモンです。このプロゲステロンには受精卵を成長させる作用があります。そのため妊娠すると分泌が増えます。

しかし、このプロゲステロンには胃腸の働きを弱める作用もあります。また、胃は交感神経と副交感神経という自律神経の影響を大きく受けます。生理前や妊娠によるホルモンバランスの変化によってこの自律神経のバランスが崩れることで胃痛を起こしやすくなります。

このように、生理前も妊娠初期にも胃痛が起こるためどちらの症状かを見分けることは難しいかもしれません。

個人差もありますが、普段の生理前と比べて胃痛がひどくなったり、普段の生理前は胃痛がなかったが妊娠初期には胃痛を感じたりと様々です。

胃痛からくる吐き気

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生理前に感じる吐き気の原因にはプロゲステロンの増加、プロスタグランジンの増加があります。生理前にはプロゲステロンが増加しますが反対にエストロゲンは減少します。

このホルモンバランスの変化によって自律神経の乱れが起きます。自律神経は胃腸の働きに大きく関係しているため、胃腸の働きが鈍くなり、その結果吐き気をもたらします。

吐き気の起こる時期や食べ物の好みの変化など、つわりの症状

プロスタグランジンには、子宮を収縮させ、経血を外に出すという作用があります。また、血管を収縮させる作用もあるため血行不良が起きます。

血行不良が起きると身体が冷えやすくなったり、だるさを感じたりします。さらに、胃腸の働きも悪くなるため吐き気が起こります。

妊娠するとおよそ70%の人がつわりを経験すると言われています。このつわりのメカニズムはまだ詳しくは解明されていませんが、妊娠すると分泌が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というものが原因だという一説もあります。

では、このような生理前の吐き気と妊娠初期の吐き気の違いはあるのでしょうか。個人差はありますが、妊娠するといつもよりも早い時期から吐き気を感じる人もいるそうです。また、妊娠するとつわりの症状の1つとして食べ物の好みが変わることも生理前との違いです。

体験談:生理前症候群かなと思っていたけれど…。

sloth14さんからの体験談:
精神的にイライラしやすくなっていました。PMSかなと思っていましたが、妊娠によるホルモンバランスの変化のせいでした。またずっと胃がもたれているような不快感がありました。

吐くほどではないけれど、ずっと乗り物酔いしているような気持ち悪さが続いていました。空腹感は普通にあったので、食事は今まで通りとっていましたが、おいしく食べられる感じではありませんでした。夏だったので冷たいうどんばかり食べていました。

自律神経の乱れによる下痢

まず、生理前に下痢になりやすい原因はプロゲステロンというホルモンです。排卵後はこのプロゲステロンがたくさん分泌されます。プロゲステロンには代謝を下げて腸の動くを鈍くさせる作用があります。

その後、妊娠しないとプロゲステロンの分泌は減り、一気に腸の動きが活発になり生理前に下痢になりやすくなるのです。

では、妊娠初期の下痢の原因は何なのでしょうか。簡単に言うと妊娠初期の下痢の原因もホルモンバランスの変化で起こります。

受精卵が着床し妊娠が成立すると体内のホルモンバランスが急激に変化します。それによって、自律神経の働きが乱れ下痢をしやすくなるのです。

普段は生理前に下痢をしないのに下痢をしたという人は、個人差もありますが妊娠の可能性も考えられるかもしれません。生理前か妊娠初期なのかを見分けるためには下痢以外の基礎体温などの症状も合わせてみてみるのが良いでしょう。

ホルモンの大量分泌による頭痛

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生理前に頭痛が起こる原因としてエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが関係していると言われています。エストロゲンは卵子を成長させるために欠かせないものですが、生理前になると卵子を成長させる役目が終わるため分泌が減ります。

このエストロゲンが減ることで血管が拡張し、頭痛の原因となります。妊娠初期の頭痛は、受精卵が着床し妊娠が成立し、プロゲステロンというホルモンが多量に分泌されることによって起こります。

急激なホルモンバランスの変化に体がついていけずに頭痛やだるさなどの不調として現れます。また、妊娠初期はつわりなどであまり体を動かせないことも多いため、血行が悪くなり、それが原因で頭痛が起こることもあります。

個人差もありますが、妊娠している場合は早ければ妊娠4週目頃からつわりによる吐き気を感じる人もいます。また、妊娠した場合は高温期が2週間以上続くためこれらの症状と合わせて妊娠の判断をするのがよいでしょう。

生理予定日の一週間前頃に起こる腹痛

生理前の腹痛はプロスタグランジンというホルモンが原因で起こります。プロスタグランジンが多量に分泌されることで子宮を収縮させ、経血を子宮の外に出す手助けをしてくれます。

妊娠初期の腹痛の原因は、胎芽を育てるために子宮が収縮して起こるものがあります。また、妊娠によるホルモンバランスの変化で自律神経が乱れ、胃腸の動きが悪くなり腹痛を起こすこともあります。

2つの腹痛は症状が似ているため腹痛だけで妊娠を判断するのは難しいです。ただ、2つの腹痛の違いとして妊娠初期にだけ起こる着床痛というものがあります。

個人差もあり、着床痛がある人もいれば全くない人もいます。着床痛とは受精卵が子宮内膜に着床した際に起こるものです。そのため、生理予定日の1週間前に腹痛があった場合は着床痛の可能性もあります。

生理予定日頃から起こる腰痛

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生理前、妊娠初期の腰痛の原因としてどちらにもリラキシンというホルモンが関係しています。リラキシンには関節を緩める働きがあり、そのために腰への負担が増え、腰痛になります。

妊娠した場合にはこのリラキシンによって骨盤の関節が緩くなり出産しやすくなるのです。では、生理前と妊娠初期の腰痛に症状の違いはあるのでしょうか。

生理前の腰痛は排卵直後から生理の2日前ぐらいまで続くことが多いです。背中から腰など子宮の裏側に沿って鈍い痛みを感じることが多いです。

それに対して、妊娠初期の腰痛は生理予定日の頃から発症することが多いです。痛み方にも個人差があり、腰全体にじんわりと痛みを感じる人もいれば、骨盤付近に激しい痛みがある人もいます。

ただ痛み方には個人差があるので腰痛だけでは妊娠を判断することはできません。普段の生理前の腰痛と比べてみたり、その他の吐き気や基礎体温などの妊娠初期症状も合わせてみていきましょう。

生理予定日を過ぎても続く眠気

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生理前に眠気が起こる原因は、プロゲステロンというホルモンが多量に分泌されることで起こります。また、妊娠した場合もこのプロゲステロンが多量に分泌され、眠くなります。このように、2つの眠気はどちらもプロゲステロンというホルモンによって引き起こされています。

眠気だけで妊娠したかどうかはわかりにくいですが、妊娠した場合はいつもの生理前よりもひどい眠気を感じた、常に眠気を感じたなどの経験をされる人もいます。また、プロゲステロンは生理前に多く分泌されますが生理が始まると減少します。

一方、妊娠した場合はプロゲステロンは分多量に分泌され続けます。そのため個人差はありますが、生理予定日なのに眠気が続く場合も妊娠の可能性があるかもしれません。その他にも、基礎体温やつわりなどの妊娠初期症状と合わせると妊娠の判断がしやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。生理前のPMS(月経前症候群)と妊娠超初期の症状の違いを判断するのは少し難しいです。

様々な症状を合わせてみてみたり、最終的には妊娠検査薬を使って確実に判断するのが良いでしょう。

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