【1】妊娠を周囲に告げるのは? 妊娠の経過は月で覚える?週で覚える?

妊娠を周囲に報告するのはいつがいいでしょうか。

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家族背景や職場など、周りの状況にもよるので一概にはいえません。

妊娠は喜ばしいことですが、順調にいかないことも多々あります。万が一の不幸な状況をも伝えて共有できるかどうか、人間関係による部分もあります。

妊娠12週を過ぎてくると初期流産の可能性はぐんと下がりますので、一般的に伝えて言ってもいいかもしれません。

それより前でも、つわりがひどいなど体調の配慮が必要な時にはその旨を早めに伝えるのがいいと思います。

特に母親や姉妹、ごく親しい友人など、いざというときに助けてくれる人が必要になる場合もありますので、配偶者とも相談しておくと良いでしょう。

妊娠の週数は月で?それとも週で覚えたほうが良いですか。

慣習的に「妊娠○ヵ月」という数えの方がよく用いられ、イメージもわきやすいと思います。

ですが、1週間の違いが法律的には全く異なる状況となることもあり、また緊急時の処置や用いる薬剤が変わることがあります。

病院の外来でも大体、看護師、助産師の質問は「いま、何週ですか?」と尋ねられますし、場合によっては「○週○日」という細かいところまで伝えなければならないこともあります。

あまり、良い例ではありませんが、同じ妊娠10か月目での出産でも、36週ならば早産の範囲内、37週以降であれば正期産、と呼ばれます。

たった1週間ですが、日に日に成長していく赤ちゃんにとっては大きな差となるのです。

ですので、病院に救急受診の相談をする際などは、なるべく「妊娠○週」という伝え方ができると、病院スタッフとの連携がスムースなことがあります。

【2】出産したい病院がある場合、妊娠が分かったらすぐ受診したほうが良いですか?

分娩した病院が混雑!受診するタイミングは早い方がいいですか?

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病院によっては早く受診をしないと分娩予約がとれないというところもあります。

7週までに予約すること、とか何月出産の妊婦さんはあと○人の受付で予約いっぱいになります、という病院も多くなっています。特に分娩数の制限をしていない病院も多く、紹介状が必要となる病院もあります。

各施設のホームページには、特に分娩予約が早くから必要な場合にはお知らせが出ている場合が多いですので、それを見て確認し、問い合わせをしてみるのがいいと思います。

また、最近は「セミオープンシステム」をとっている病院も増えてきています。

これは、健診は近くの診療所や個人医院で行い、分娩やある一定の時期以降の健診、緊急対応時には病院にかかるというものです。

普段からかかりつけの産婦人科を作っておくと、いざ、妊娠した時もどのような方法で、分娩施設を選び、受診したらよいかを教えてくれるでしょう。

【3】遠方の里帰り出産を考えています。

里帰り出産の場合、いつ頃、里帰りするのが適切でしょうか?

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一般的には妊娠32~35週の間が多いようです。前回の出産が早産だったというときにはさらに早い方が望ましいです。

妊娠37週以降は赤ちゃんが生まれても正常な時期といわれますが、それより少し早く陣痛や破水が起こってしまうこともあり、帰省ができなくなってしまうこともあります。

今年は、外国人の妊婦が飛行機の中で出産した、というニュースがありましたが、航空会社によっては、出産予定日が近い妊婦の搭乗を制限しているところもあります。

JALの国内線は出産予定日28日~8日前までの搭乗には診断書の提出、出産予定日7日前までに搭乗する場合には診断書の提出と医師の同伴が必要、としています。

さらに出産予定日から28日以内の妊婦が同伴できる幼児は1名のみで、2歳未満の幼児はチャイルドシートの利用も必須としています。

ANAは、出産予定日を含め7日以内は診断書の提出と医師の同伴が必要です。出産予定日を含め8日以上28日以内は診断書の提出が必要と指定としています。飛行機会社の規定はこの通りなのですが、これはあくまでも目安。

飛行機の中は気圧も違いますし、何より、出産間近でずっと座った姿勢というのも腰が痛くなったり、と妊婦さんには辛いこともありますので、少し早めに計画を立てたほうが良いかもしれません。

【4】二人目以降の妊娠で気を付けることは?

上の子の抱っこ・自転車の運転など、日常生活で気を付けるべきことはどんなことでしょうか?

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医学的にどこまでを大丈夫と線引きをするかは難しいです。

抱っこによっておなかが苦しい、はりやすいと思うようであれば注意が必要です。無理がない程度に、他のスキンシップをとるようにして上の子と関わってあげてください。

下の子が生まれれば、やはり、赤ちゃんに手がかかるようになりますので、上の子とじっくり付き合えるのはママが妊娠中まで。

話をしたり、絵本を読みきかせるなど、ゆったりとした時間を取れると良いですね。

自転車に関してはいろいろな意見があり、禁止する医師もいます。しかし、上の子の用事など、どうしても日常的に必要だということもあるかもしれません。

くれぐれもスピードは出しすぎずに、転倒にはよくよく注意して利用してください。

妊婦さんたちへのメッセージ

妊娠は喜ばしいことであると思いますが不安も大きいと思います。

妊娠中だけでなく育児もそうですが、自分の意思とは違う方向に物事が運んでしまうことも多々あります。

正しい知識をもつことも大事ですが、あるがままの状況を受け入れ慈しむ心も大事です。

不安がある場合には、ひとりで抱え込まずいろんなことを周りの人や医師に相談してください。

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