目次
ビタミンとは
いつから、どの程度摂取すべき?

ビタミンが多く含まれる野菜や果物の摂取目安量は離乳食の時期によって異なります。時期別におおまかな目安量をご紹介します。
《離乳食初期(5ヶ月~6ヶ月》
離乳食を始めるのは5、6ヶ月ごろからが多いと思います。おかゆから始めて慣れたら野菜を取り入れましょう。
この頃は母乳やミルク以外の物に慣れるための期間なので、離乳食から栄養を摂取できなくても問題ありません。初期の後半には野菜や果物を大さじ1杯分ほど食べさせるようにしましょう。
《離乳食中期(7ヶ月~8ヶ月》
離乳食中期になったら2回食を始めましょう。この頃に食べさせる野菜や果物の量は1回につき20~30g程度が目安となります。この頃には裏ごしをする必要がなくなり、固さも豆腐ぐらいでよくなりますので調理も少し楽になりますね。
《離乳食後期(9ヶ月~11ヶ月》
離乳食後期になると3回食が始まります。この頃に食べさせる野菜や果物の量は1回につき30~40g程度が目安となります。噛む練習にもなるように固さは歯ぐきでつぶせるバナナぐらいにしましょう。
また、この頃は手づかみで食べたがる子も増えてきますので、おやきやパンケーキなどに野菜を混ぜて作って食べやすくしましょう。
《離乳食完了期(12ヶ月~18ヶ月》
離乳食完了期になると味付けの濃さ以外は大人とほとんど変わらないものが食べられるようになります。野菜や果物の量は1回につき40~50g程度が目安となります。食べムラが出てくることもありますが、根気よく食べさせるようにしましょう。
野菜や果物によって多く含まれるビタミンは違います。ひとつの栄養素に偏らないように様々な食材をバランス良く食べられると良いですね。
ビタミン摂取の注意点

《水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン》
ビタミンは、大きく分けて「水溶性」と「脂溶性」に分けることができます。水溶性ビタミンの代表的なものは、ビタミンCとビタミンB群です。脂溶性ビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンKなどがあります。
脂溶性ビタミンは、水洗いや加熱をしても栄養の損失が少なく、炒めたり油と共に調理することによって吸収率があがります。
逆に水溶性ビタミンは、水洗いや加熱することで栄養素が大きく失われますので、蒸したり炒めたりすると最大限に栄養を摂取することができます。効率よく栄養を取り入れられるように調理方法も工夫したいですね。
《脂溶性ビタミンの摂りすぎに注意!》
水溶性ビタミンは、余分な物は体外に排出されますが、脂溶性ビタミンは体内にとどまりますので、摂りすぎによる副作用の心配があります。過剰摂取によって肝臓に負担がかかったり、頭痛などの体調不良を招くこともあります。
食べ物だけで副作用が出るほどの過剰摂取になることはあまりありませんが、野菜ジュースや毎日同じ食材ばかりを食べさせることは控えましょう。離乳食で与えやすいものでは、にんじんやかぼちゃに脂溶性ビタミンのビタミンAが多く含まれます。
ビタミン別の離乳食おすすめ食材8選
《かぼちゃ(離乳食初期~》
ビタミンAとビタミンEが豊富に含まれています。皮を取って一口大に切り、電子レンジで柔らかくするだけでつぶせば離乳食初期から食べさせることができます。
甘くて食べやすいので、赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。
おすすめのビタミン離乳食レシピ
【1】★離乳食★【初期】いちごミルク★
初めてのフルーツにおすすめのいちごレシピ
お子さんに人気があるフルーツの代表格であるいちごを、離乳食初期の赤ちゃんにも食べやすいように工夫されたレシピです。見た目も淡いさくら色でかわいらしくおいしそうなので、赤ちゃんも進んで食べてくれること間違いなしです。
作り方
1.いちごは洗ってへたをとり裏ごしする。
2.調乳した粉ミルクといちごを混ぜ合わせる。
3.あればとろみのもとを加え、より食べやすくしたら完成です。
とろみのもとがなければ水溶き片栗粉を加えたり、電子レンジで加熱すればとろみがつきますよ。初めは甘酸っぱいイチゴの味にびっくりしてしまうかもしれませんが、食べ進めていくうちに気に入ってくれるはずです。
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【2】離乳食❤中期*かぼちゃプリン*
誰もが大好きなプリンを素材の甘さで再現
子どもから大人までみんなが好きなプリンを、離乳食中の赤ちゃんにもおいしく食べられるようにしたレシピです。
甘いかぼちゃ、卵黄、ミルクと少ない食材で簡単に作れるのも魅力です。食後のデザートにこれを食べられると思えば、メインの離乳食もパクパク食べられちゃいますよ。
作り方
1.粉ミルクを調乳する。
2.蒸し器を準備しておく。
3.かぼちゃは種やわた、皮を取り除いて加熱し柔らかくしたらつぶす。
4.卵を卵黄と白身に分け、ミルクと卵黄を混ぜる。
5.すべての食材をよく混ぜ合わせて数分蒸したら完成です。
専用の蒸し器がない場合は、フライパンにお湯を張って蒸しても問題ありません。お子さんだけでなくママからもおいしいという声が上がっていますので、多めに作ってお子さんと一緒に食べるのもいいですね。
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【3】離乳食☆初期・中期【便秘解消♡パン粥】
便秘解消にも役立つ甘くておいしいパン粥
甘くておいしいバナナとさつまいもを使った、赤ちゃんも喜ぶパン粥です。腸の働きを整えてくれますので、便秘がちな赤ちゃんにもぴったりなレシピです。
作り方
1.食パンの耳をとり、月齢に合わせた大きさに刻む。
2.調乳したミルクにパンを浸し、柔らかくしておく。
3.さつまいもの皮をむき、加熱して柔らかくしたら月齢に応じた大きさにする。
4.バナナは筋を取り、加熱しながら月齢に応じた大きさにつぶす。
5.ミルクに浸したパン、バナナとさつまいも、きなこを混ぜ合わせれば完成です。
甘くておいしいので、赤ちゃんにも人気のさつまいもとバナナですが、嫌いな子もいますよね。しかし、これだと喜んで食べたという声もありますので、諦めずに試してみる価値はありますよ。
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【4】赤ちゃん大好き!納豆うどん(離乳食中期)
するする食べられちゃう人気のうどんレシピ
2回食以上になると、1日のうち1食は麺類を作るというママさんも多いと思います。そんな方に参考にして欲しいのがこのレシピです。
納豆、にんじん、ほうれん草、しらすと栄養価が高く調理も簡単な離乳食向き食材がふんだんに使われています。ストックしておくと便利な食材ばかりなので冷凍しておけば、忙しい時にも簡単に栄養満点なうどんレシピができちゃいます。
作り方
1.うどんは食べやすい長さに切っておく。
2.にんじん、ほうれんそうはゆでて柔らかくして刻む。
3.納豆としらすを湯通しして、それぞれぬめりと塩分をとる。
4.耐熱容器にすべての具材と白湯とだしを入れて、電子レンジで加熱すれば完成
赤ちゃんに人気の納豆ですが、嫌いな子でもうどんや野菜と一緒にするするっと食べることができる万能レシピです。栄養バランスがよく簡単なので、忙しい時やちょっと手を抜きたい時にもおすすめです。
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【5】じゃがいもとしらすのおやき 離乳食後期〜
手づかみの練習にもなるアレンジ自在な簡単おやき
離乳食後期になると、赤ちゃんは手づかみを始め自分の手でつかみ、口に運んで食事をするようになります。そんな手づかみ食べの練習にもってこいなのがこのレシピです。
具材を変えれば、色んな栄養を摂ることができますので、その日の献立に合わせて自由にアレンジしてみましょう。
作り方
1.じゃがいもを水にさらしてあくを抜く。
2.しらすはお湯にさらし、塩抜きをする。
3.じゃがいもを柔らかくしてつぶす。
4.じゃがいもにしらすや青のりを加えてよくなじませる。
5.赤ちゃんが持ちやすいサイズに丸めてしっかり両面焼けば完成です。
丸だけでなく細長い形にしても、赤ちゃんの手にフィットして持ちやすくなります。このレシピなら簡単に作れますし、外出先にも持って行けるので便利です。喜んでパクパク食べてくれた、という声も多い人気レシピなのでぜひお試しください。
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まとめ
普段なにげなく食べている野菜や果物も、一つ一つに赤ちゃんの成長に欠かせない様々な栄養素が豊富に含まれています。食材ごとの特徴ををしっかりつかんで、バランスの取れた食事を心がけましょう。
ビタミンは赤ちゃんだけでなく大人にとっても必要な栄養素なので、離乳食と一緒にママパパの食事も見直すきっかけになればいいですね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。