妊娠中に胸が張る原因は?

初期と中期以降では原因が異なります。

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妊娠すると胸が張って痛みを感じたり、乳頭のあたりに痒みを感じることがあります。その原因は、女性ホルモンの分泌によるものです。

生理前や生理中も胸が張ることがありますが、この場合も女性ホルモンの1つであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加が原因です。生理が終わると、もう1つの女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が増加し、プロゲステロンが減少するので自然と胸の張りは収まります。

妊娠している場合はこのプロゲステロンが分泌され続けるので、胸の張りが続きます。また、このホルモンは胸の張りだけでなく乳首の黒ずみや痒みも引き起こします。

妊娠初期の胸の張りは自然と落ち着きますが、中期~後期になると今度は授乳の準備が始まり、母乳が作られる乳腺や母乳の通り道である乳管が発達するため胸が強く張ります。

妊娠中、胸の張りはいつからいつまで続く?

妊娠超初期から出産するまで

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人によっては辛いと感じる胸の張り。早い人だと受精卵の着床後すぐから始まります。妊娠超初期と呼ばれる時期です。大体生理予定日の1週間前くらいから始まるので、生理前に胸が張ることが多ければ「もうすぐ生理が来るのかな?」と感じるかもしれません。

その後、妊娠が継続されていれば先述したホルモンの影響でしばらく胸の張りが続き、一旦少し落ち着く場合が多いでしょう。

妊娠中で特に胸の張りを感じるのは、授乳準備が始まる中期~後期にかけてです。乳腺や乳管の発達に伴い胸のサイズもアップし、同時に強い張りを感じることが多いでしょう。

授乳準備の為なので、この張りは出産まで続きます。産後、授乳が始まっても常に母乳が作られ続けているので時々張りを感じることがあります。ただ、胸の張りを強く感じる場合もあれば、あまり感じず妊娠期間を過ごしたという場合もあり、大きく個人差があるようです。

胸の張り、妊娠期別の症状

妊娠初期

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胸の張りが妊娠初期症状として表れる場合は、生理時とは感じ方が異なる点があります。主に、

・胸が全体的に張ったような感じ
・乳首に痒みを感じる
・乳首に違和感を感じる
・衣服などでこすれるだけで痛みを感じる

などです。胸の張り方も生理時より強く感じたり、かたく感じることもあります。また、何かにぶつかったり少し触れただけで激痛を感じる人もいるようです。

胸の張りを急に感じなくなると流産の心配が頭をよぎることがありますが、ほとんどの場合はホルモンバランスの変化によるものなので過敏になりすぎなくても大丈夫です。ただし、出血や腹痛を伴う場合などは流産の可能性もないとは限らないので、医師に相談してみましょう。

体験談:乳首のあたりが敏感に

04ukkariさんからの体験談:
妊娠2ヶ月目。4週目以降も引き続き胸の張りが強く、特に乳首のあたりが敏感で痛くなったり痒くなったりしていました。またずっと微熱があり、特に悪阻はないのに車酔いをしているような軽い二日酔いのようなふわふわとした感じが続きました。

実際、食べ物も普通に食べれて匂いも敏感にはならないのに、乗り物酔いだけはひどく電車でも酔ってしまうことがあったので、朝晩の通勤ラッシュの時間帯は避けました。おりものも白っぽいものが続き、匂いもいつもより強めでした。

妊娠中期

妊娠中期になると、人によっては少し胸の張りが落ち着く場合もあるでしょう。今までは、ホルモンの影響で胸の張りを感じていましたが、妊娠中期以降の胸は授乳準備に入ります。

妊娠2ヶ月頃から母乳が作られる乳腺の発達が始まり、個人差はありますが妊娠4ヶ月頃から胸のサイズが大きくなり始めます。それに伴い、胸の張りを感じることもあるでしょう。

体験談:胸が痒くて仕方なかった

みゆっさんさんからの体験談:
妊娠7ヶ月の24週になった時にお腹もだいぶ大きくなり今までの腰痛よりはるかにひどい腰痛がありました。私はその時仕事に行っていたのですが、仕事は介護職でかがむ作業や介護する作業、立ちっぱなしの作業だったので帰ってきて横になると動けないくらいの痛さでした。

また、この頃になると胸もだいぶ出産後にむけての準備をはじめ、おおきくなったり、汁がでてきたりしました。とても痒くて仕方なかったです。

妊娠後期

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妊娠すると、個人差はありますが出産までに胸が1~2サイズアップすると言われています。今までにないくらいグラマラスな体に驚く方も多いです。

妊娠後期になると、いよいよ赤ちゃんに母乳をあげる日が近づいてくるため、より乳腺や乳管が発達するので強く胸の張りを感じたり、胸の血管が浮き出て見えたりするでしょう。

また、妊娠後期に入ると乳汁分泌がある人もいます。37週過ぎると、経過が順調であればおっぱいマッサージを始める許可がおります。

マッサージをして、乳頭を柔らかくしたりすることで乳管が開通し、妊娠中から少し乳汁が出ます。この乳汁が溜まることも胸の張りの原因となっています。

おっぱいマッサージは医師からの許可が下りてから始めましょう。人によっては、早産になる可能性もあります。また、マッサージ中お腹の張りを感じたらやめるようにしましょう。

胸の張り対策、軽減するケアの方法

妊娠初期

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妊娠初期の胸の張りを抑える方法というのは残念ながらありません。少しずつ胸の張りが収まってくるはずなので、それを待ちましょう。

ただ、痛みを緩和できる方法はあります。胸が張っていると、通常のブラジャーの締め付けがより痛みを感じさせるので、ノンワイヤーのものやワイヤーの柔らかいブラジャーに変えましょう。産後、授乳ブラとしても長く使えるものも多いので、早い時期からマタニティ用ブラジャーを着用しても良いですよ。

また胸を温めすぎると、より張りを感じる原因にもなりますので、熱すぎるお風呂は避ける、シャワーで済ませるなどすると少し痛みが軽減されます。

妊娠初期の胸への刺激やマッサージは、子宮の収縮を引き起こし流産に繋がる可能性もあるので気をつけるようにしましょう。

妊娠中期

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妊娠中期からは、胸のサイズが大きくなり始めるので本格的にマタニティ用ブラジャーに付け替えると良いでしょう。

胸の張りの軽減にはなりませんが、胸のサイズが大きくなると胸にも妊娠線ができることがあります。また、かゆみの軽減にもなるので肌に優しいクリームで保湿をしてくださいね。

あまりに、胸の張りが辛い場合は胸を全体的に冷やしてあげると痛みが軽減されるかもしれません。ただし、冷やしすぎは禁物です。

妊娠後期

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妊娠後期に入ると、医師の許可が下りればおっぱいマッサージを始められるようになります。乳房全体のマッサージだと、少し胸の張りを緩和できるでしょう。

乳頭への刺激は子宮の伸縮を促し、早産につながる場合もあるのでお腹が張るようでしたらやめるようにしましょう。

また、乳汁が出始めたら乳頭付近を清潔に保ちましょう。乳汁が溜まったままだと乳腺が詰まってしまいます。中期に引き続き、保湿クリームを塗って妊娠線や乾燥を防ぐと良いですよ。

まとめ

今回は、妊娠中の胸の張りについてお伝えしました。妊娠初期、中期、後期と時期によって原因や症状も少しずつ異なります。その時期や症状に合わせ、対策を取っていくようにしましょう。

胸の張りの感じ方は個人差がありますが、赤ちゃんに授乳するために必要な準備なので、上手に付き合っていけると良いですね。
(文書作成:あきゆきんこ)

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