妊娠3ヶ月の妊婦さんの状態
下腹部が少しふくらんだ?眠りづわりも。

つわりによる体重増減

妊娠7週~9週にはつわり症状がピークになる頃です。食べると吐いてしまったり、においに敏感になり気分が悪くなる症状が多く、吐きつわりの人は体重が減ってしまうことも。
逆に、空腹だと気持ち悪くなる人もいます。その場合は常に食べてしまって体重が増えすぎてしまう人もいます。
この時期の胎児は、必要なエネルギーを母体からもらうため、ママの食べた栄養はまださほど気にしなくても大丈夫です。
吐きつわりの人は、食べられるものを食べたいだけで乗り切りましょう。食べつわりの人は、空腹を満たすものの栄養バランスに気を付けましょう。
この時期体重が増えすぎると、後半に向けて体重コントロールが大変になったり、妊娠中毒症などの病気が心配になりますので注意が必要です。
吐きづわりで4キロも減ってしまった

おりものの変化、出血について
妊娠初期は体調が不安定な時期。「おりもの」はこの時期、体調変化のサインになる重要なものです。妊娠初期は、おりものの量が増える傾向にあります。量が多い以外に変化が無ければ心配いりません。
しかし、色が付いていたり臭いがある、かゆみや痛みを伴うなどの症状があれば、かかりつけ医に相談しましょう。
この時期は体質が変化し、デリケートになりがちです。カンジダ症などの感染症である場合もあります。中には胎児に影響を与えるような感染症もありますので、早めの相談をおすすめします。
おりものに少量の出血が混ざっている場合もあります。安静にして、すぐに止まる出血であればさほど心配はいりません。とはいえ、初期の出血は切迫流産などの兆候でもあります。
もしトイレで確認するたびに混じるような場合には、かかりつけ医に連絡をしましょう。
妊娠3ヶ月の赤ちゃんの大きさ、状態
反応が見られるかも?
この頃の超音波診断では、すっかり人間らしい姿に成長した赤ちゃんが確認できるようになります。まだ10cmにも満たない小さな体ですが、元気に動くようになります。
羊水の中でピョン!と動いたり、手足を動かしたりする場面に出会えるかもしれません。記念に貰えるエコー写真が楽しみになってくる時期ですね。
内臓が形成される頃でもあり、羊水を飲んで尿を排泄することも始めます。そして、11週頃には外性器が形成され、男女の差が出てきます。ただし、まだとても小さいので、超音波で確認できるようになるのはもう少し先です。
妊娠3ヶ月で注意すべき症状、病気、マイナートラブルは?
腰痛、便秘、色素沈着

・腰痛
妊娠3ヶ月ころになると、「リラキシン」という卵巣ホルモンが分泌されはじめます。これは産後2~3日目まで出るといわれ、関節を緩める作用があります。
リラキシンは関節を支えている「靭帯」を緩めるとされていて、支えるために筋肉や関節へのストレスが増えます。そこへお腹が大きくなるにつれて、無理な姿勢を取るようになり、腰への負担も大きくなるという訳です。
・便秘
妊娠すると「プロゲステロン」というホルモンが増加します。このホルモンは摂取した栄養を逃さないように、腸のぜん動運動を鈍くさせます。また、つわりで食べ物が偏り、食物繊維不足などからも便秘を招いてしまうのです。
・色素沈着(しみ・アザなど)
個人差はありますが、妊娠中にはホルモンバランスが変化し、メラノサイトの活動を活発にしてシミやソバカスが増えてしまいます。また、妊娠中は紫外線に弱くなり、シミができやすい時期でもあります。UVケアをお忘れなく!
腰痛、便秘、色素沈着への対処法

・腰痛
妊娠中の腰痛となると、動かないでいたほうが良いような気がしてしまいますね。激しい運動は腰に負担をかけてしまいますが、適度に体を動かすことも大事。ウォーキングなどの軽い運動をしてみましょう。
・便秘
スムーズな排便には水分補給!つわりであまり食べられなくても、水分は気にかけて摂るようにしましょう。食事が摂れる方は、食物繊維や乳酸菌など腸の働きを促してくれる食べ物を気にかけて摂るようにしましょう。
軽いウォーキングなど、適度な運動も大切です。良い気分転換にもなりますよ!
・色素沈着
妊娠中に増えたシミやソバカスは、ホルモンバランスの変化によって増えた場合、産後自然に消えることが多いようです。
ただし、紫外線対策を怠ってしまいできたものは消えませんので、外出の際には日焼け対策を!出来てしまったシミは、産後にビタミンCなどを摂取したり、美白ケアが必要になったります。
早期流産、歯科系治療について
・早期流産
妊娠初期に起こる流産を「早期流産」といいます。妊娠初期の流産は、そのほとんどが染色体異常によるもので、ママのせいではありません。なので、妊娠初期に流産を起こさないようにするための注意点といっても難しいですね。
もしこの時期に出血があった場合は、安静にして様子を見ましょう。出血量が増えたりずっと続く場合や、腹痛を伴う場合は、すぐにかかりつけ医に連絡しましょう。
・虫歯治療などの歯科系治療
妊娠中はお口の状態が悪くなりがちです。ホルモンバランスの変化によって歯肉炎にもなりやすくなります。お腹が大きくなってくると、診療台に仰向けの体勢にならないといけない歯科医院の治療は辛いもの。
つわりがきつい場合は無理しなくても構いませんが、お腹が大きくなってくる前に歯科検診を受け、安定期のうちに治療が終われるようにしたいものですね。
妊娠3ヶ月の過ごし方
運動
妊娠3ヶ月頃は、まだ胎盤が完成しておらず不安定な時期です。日常的に運動の習慣のある人でも、飛んだり跳ねたりするような運動は避けましょう。
ただ、妊娠は病気ではないので、動かないで安静にしているというのもストレスが溜まりますよね。日常生活は普通に過ごせますので、気分の良い日に外へ散歩に出かけてみたりしてはいかがでしょうか?
家では辛いつわりも、外出すると和らぐということも。気分転換にもなりますよ。
お風呂は?自転車は?
安定期までもうすこし!この時期はまだ胎盤が完全でないので、重い荷物などはなるべく持たないようにしましょう。
また、長風呂やサウナは、体を温めますが、暖め過ぎは逆効果です。子宮は熱による影響を受けやすくなっています。暖め過ぎるのは血流が良くなりすぎて、流産を引き起こしてしまう可能性もあります。
また「自転車に乗ってもいいの?」というのも気になるところですよね。日常的に自転車を使っている人や上のお子さんの送り迎えなどでどうしても乗らなければならないことも。
体調が安定しているようであれば、強い振動を避け、転倒によくよく注意して乗りましょう。お腹の張りや出血があった場合には、すぐ主治医に相談してくださいね。
お風呂でリラックス、感染予防にマスクを着用!

まとめ
まだお腹の膨らみがないながらも、お腹の中の赤ちゃんは胎児と呼ばれ、人間らしい動きを見ることができるようになります。
ママの体にもホルモンバランスの変化からおこる変調などから「妊娠した」という実感を感じてくるのではないでしょうか?
つわりもこの頃がピーク。もう少しで迎える安定期を目指して、母体第一でリラックスして過ごせるようにしたいですね。
(文書作成:mon)
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