目次
離乳食完了期の進め方とは?
手づかみしやすい献立も取り入れてみましょう

手づかみ食べをしたがる時期です。食事は、
・手づかみで食べられるもの
・前歯でかじれるもの
を準備しましょう。
食欲旺盛でつい口にいっぱい詰め込んでしまうお子さんも、よく噛んで食べるようになるので食べ過ぎ防止にもなりますよ。
また、自分で食べる練習として、少しずつスプーンやコップを持たせてみましょう。うまく口に運べなかったり、口に入れすぎてしまったりしますがあせらずに見守ってあげてくださいね。
洋服やテーブルなどが汚れてしまいママもイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、経験することで少しずつできるようになっていきます。なるべく自由に食べさせてあげましょう。
調理方法や食材の進め方は?
一回の食事の量や使える調味料

離乳食完了期の一回の食事で摂りたい栄養バランスの目安は、大きく分けると以下の通りです。
・穀物(炭水化物) 80~90g
・野菜・果物(ビタミン・ミネラル) 40~50g
・その他タンパク質
タンパク質の食材と量は以下を参考にしてみてくださいね。
・魚 or 肉 15~20g または
・豆腐 50~55g または
・卵 1/2~2/3個 または
・乳製品 100g
調味料も少量であればケチャップ、マヨネーズ、カレー粉、ごま油 などが使えるようになりますよ。
添加物やアレルギー要素の少ない子ども用の調味料も販売されていますので、上手に利用しましょう。食べ物アレルギーがある方は医師に相談してくださいね。
おすすめの調理法
次に主な食材の調理法についてご紹介します。固さに注意し、手づかみで食べられるように調理を工夫しましょう。
●パン
手に持って食べやすいロールサンドがおすすめです。食パンの場合は1/4くらいにちぎってあげましょう。斜めに切ってもいいですね。
●麺類
やわらかく茹で、2~3cmに切りましょう。
●野菜
やわらかく茹でればほとんどの野菜は食べることができます。調理する場合は1cm角が目安。手づかみ食べ用に手に持ちやすい大きさに切り、野菜スティックにするのもおすすめです。
●魚
骨には気を付けましょう。新鮮で薄味のものであれば干物も食べられます。塩分が強い魚は洗い流しましょう。
●肉
ひき肉や脂分の少ない薄切り肉を使いましょう。調理後食べやすい大きさに切りましょう。
●卵
必ず固ゆでまで火を通しましょう。卵焼きやオムレツなど卵料理はやわらかいのでほとんど食べられます。
●加工品
ウィンナー・ハムなどの加工品は添加物や塩分の少ないものを選びましょう。加工品が好きなお子さんは多いですが、あげすぎに注意しましょう。
卵について
近年は、「タンパク質を含む食材はゆっくり進めていく」というのが一般的になっています。
卵アレルギーは、反応が出る子どもが多いので、ママたちも心配になりますね。卵は離乳食中期ごろから開始しましょう。
最初は卵アレルギーの少ない黄身を固ゆでし、耳かき一杯程度から、卵黄に慣れてきたら固ゆでした白身へと進みます。1~2日様子見て、特に問題ないようなら量を増やしていきましょう。
離乳食の期間は、卵料理は完全に火を通し、半熟卵なども控えましょう。
市販のベビーフードやおやつ、パンなどをあげる際は原材料に卵が入っていないか必ず確認してくださいね。子ども用ではない食品や外食の場合は、原材料が書いていない場合もあるので気を付けましょう。
アレルギー体質の子どもは、離乳食で卵を始める前にかかりつけ医に相談してみましょう。
牛乳について
一歳を過ぎたら牛乳かフォローアップミルクをあげましょう。1日400mlが目安です。乳製品にアレルギーがあるお子さんは、小児科と相談してくださいね。
始めは少し温めたミルクを少量トライし、徐々に量を増やしていきます。おやつのタイミングで1日2回、200mlずつとるとバランスがいいですね。
おやつについて
まだ食べムラがあり、一回の食事で食べる量も少ないので、おやつは捕食の意味合いがあります。果物やいも類、乳製品などをあげるといいですね。
時には幼児用のビスケットやおせんべいなども良いかと思いますが、あげすぎには注意し、次の食事の妨げにならないよう気を付けましょう。
市販品や外食の場合は?
ママもたまには楽をしたい!そんな時はベビーフードを利用してみましょう。外食もそろそろできるようになりますよ。
調理しにくい食材や用意しにくい食材は、ベビーフードを上手に活用しましょう。
味付けはベビーフードにお任せして、具材をプラスしてアレンジするのもおすすめですよ。
外食する場合、
・ご飯はスープを入れておじや風にする
・麺類などは軽く水で洗う
・汁物は水を足す
・揚げ物の衣は外す
など工夫をしましょう。
離乳食完了期のおすすめレシピをご紹介します!
離乳食♪ バナナ蒸しパン

手づかみで食べられて子どもが大好きなメニューといえば蒸しパン!ご紹介するのは電子レンジで簡単に作れるバナナ入りの蒸しパンです。
ホットケーキミックスを使うので、ベーキングパウダーや卵は使用せず、少ない材料で作れます。
できあがってすぐは中が熱いので、やけどに気をつけてあげてくださいね。あまったホットケーキミックスは大人用に使ってもOK!家族全員分の朝ごはんが一度に作れて、時短にもつながります。
【材料】(1人分)
ホットケーキミックス40g
調乳ミルク又は牛乳70cc
バナナ1/3本
離乳食完了期~手づかみ食べに☆簡単!カジキの唐揚げ

大人の献立と一緒に作れる取り分けメニューです。小骨がない魚なので安心して食べられますよ。
取り分けの際は、味付けが濃くならないよう注意してくださいね。
【材料】(1人分)
カジキマグロ切り身1/3切れ
醤油少々
片栗粉少々
オリーブオイル小さじ1/2~1
離乳食完了期☆一口♪海苔巻き

酸っぱいものが好きなお子さんは酢飯で、苦手な場合はご飯で、食べやすいひと口海苔巻きを作ってみませんか。
ご飯がたくさん食べられるよう、好みのふりかけや、具材を混ぜてアレンジすると喜んでくれそうです。巻きにくい具材も、ラップを使えば簡単に海苔巻きが完成しますよ。
【材料】(1人分)
ご飯茶碗0.5ほど
寿司酢少量
金ごまふりかけ(お好みのふりかけ)少量
海苔1/2枚
離乳食 完了期☆お野菜煮のスープマカロニ

完了期になると1日に3回食になり、食べられる食材が増えてきます。手早く簡単に、離乳食が作れるよう工夫してみませんか。
こちらは冷凍保存を利用した時短レシピです。あらかじめ、かぼちゃやタマネギ、ニンジンに大根などの野菜を柔らかく煮たもの(お野菜煮)を作り、冷凍しておきます。
解凍したお野菜煮と茹でたマカロニを鍋に入れて、約1分ほど茹でれば、栄養たっぷり&やさしい味付けのスープが完成です。
【材料】(1人分)
マカロニ 茹で80g
お野菜煮90g
離乳食・完了期☆簡単きんぴらごぼう

個人差はありますが、完了期はそろそろ歯が生え始める頃ですね。口を動かして噛める献立に、お袋の味定番メニューきんぴらごぼうはいかがでしょうか。
あまり固いと食べにくいので、しんなりするまで時間をかけて炒めるのがポイントです。でき炒めたあとに細かく切ってもいいですね。
ごぼうのアクが気になる方は、酢水に浸けてアク抜きをしましょう。
【材料】
ニンジン1本
ごぼう1/2本
ごま油・砂糖・醤油・いりごま各小さじ1
離乳食完了期♪きなこのフレンチトースト☆

手づかみで食べやすいフレンチトーストは、朝食におすすめのメニューです。
こちらは、砂糖を使わずに、きなこの優しい甘さをいかしたフレンチトーストです。お子さんが食べやすい厚さの食パンで作ってあげてくださいね。
おいしくなるポイントは弱火でじっくり焼くこと。ぜひ試してみてください。
【材料】(1人分)
食パン1/2枚
牛乳大さじ3くらい
きなこ小さじ1
バター(マーガリン)少量(小さじ1/2)
離乳食完了期☆ゆで卵と海苔の納豆ご飯

ボリュームたっぷりレシピを発見しました。パサパサしていて食べにくいゆで卵も、ネバネバの納豆と一緒に混ぜることで食べやすくなると思います。
卵の動物性タンパク質と、納豆の植物性タンパク質が一度に食べられる栄養満点の離乳食メニューですよ。
刻んだ茹で野菜をプラスすれば、さらに栄養価アップになりますね。
納豆に付いているタレは添加物が入っているものがあるので、離乳食には無添加のお醤油をかけるのがおすすめです。
【材料】(1人分)
かた茹で卵1/2個
海苔1/5枚
ひきわり納豆(小粒でも◎)1/2パック
醤油少量
ご飯または軟飯子ども茶碗2/3
(ご参考)コズレ会員「ベビーフード」ランキング・おすすめ診断もチェック!
コズレ会員の皆様が利用したベビーフードの評価をに集計。その結果をもとにしたランキングや診断をご覧いただけます。何かと手間がかかって大変な離乳食。ベビーフードは離乳食を進めるうえで助けになってくれますよ。
(ご参考)Amazon・楽天の「ベビーフード」売れ筋人気ランキングもチェック!
まとめ
いかがでしたか。離乳食完了期におすすめな手づかみ食べしやすいレシピがたくさんありますね。
忙しい朝に活用できる朝食メニューや、野菜たっぷりで作り置きできるメニューまで。体調の良い時に一気にまとめて作り、小分けして冷凍保存しておけば毎回の調理も簡単にできますね。
子どもが「急におなか空いたー」とグズってしまった時でも、余裕で対応ができますよ。
子どもが自分で離乳食を手づかみ食べをしてくれると、食べさせるママの手間も少なくなります。
離乳食完了期は、子どもの自立心も育ちやすくなる時期とも言えるでしょう。テーブルや洋服が汚れるという理由で、手づかみ食べをさせたくないというママもいると思います。
着替える前に食べさせたり、下に汚れてもいいマットを敷くなどひと工夫することで、グッと片付けが楽になりますよ。
離乳食完了までもう少し。時短できて子どもも喜ぶ一石二鳥の手づかみ食べレシピを毎日の離乳食の献立に活用してみませんか?
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。