目次
幼児食ってどんなもの?
いつから始める?
離乳食が完了する1歳半ごろからスタートが一般的です。上記のポイントを目安にして幼児食にステップアップしてみましょう。
幼児食に移行してから食べ進まなくなる場合もあるかもしれません。その場合は一度離乳食に戻して様子をみながら進めていくと良いですよ。
食べる量と栄養バランス
1歳から2歳ごろの子どもの必要エネルギー量は900kcal~950kcalです。大人は約2000kcalを必要とされているので、大人の1回の食事の半分くらいの量が目安です。
栄養バランスがしっかりとれているかは子どもの成長にとって重要です。主食を中心に主菜と副菜を取り入れながら、バランスのとれたメニューを心掛けましょう。
またおやつも大切な栄養源です。3度の食事で不足しがちな栄養素はおやつで補っていきます。おやつと聞くと、つい甘いものや市販菓子を想像してしまいがちですが、おにぎりや焼きいもなどもおすすめですよ。
そして、食事時間との間隔が2~3時間は空くように、あげすぎに注意して食事に影響がないように注意しましょう。
《1日の食事量の目安》
【主食】ごはん:子ども茶碗、パン8枚切り1枚、麺類:茹で麺90g・乾麺30g
【主菜】肉・卵・大豆製品のどれかを中心としたおかずを毎回1皿、魚:切り身1/2切れ 納豆:1/4パック、卵:L玉1/2個 肉:30~40g
【副菜】野菜、きのこ、海藻など60gくらい
食事量には個人差があり、成長曲線や肥満度が順調であれば問題はありません。食事量や栄養が足りてる?など不安があるようでしたら主治医や栄養士さん相談してみると良いでしょう。
味付け・固さ・大きさの目安
幼児はまだ味覚が敏感です。味付けは大人の 1/2~2/3程度の薄味になるよう調整がベストです。
また幼児期は胃の容量が小さく、消化機能も未熟なので、塩分や油分が多いものは控えるようにします。
固さは子どもが口の中で無理なくかめる、そしゃくを促す大きさや固さにします。かむ力をつけるためにも少しずつ固めにしていくと良いですね。
NGフード
アレルギー症状の原因となる食材はもちろんのこと、刺激の強いカフェインや香辛料などは身体への影響が大きいので与えないようにしましょう。消化器官が未熟なため生ものを食べることも控えましょう。
そして、ぶどうやミニトマト、さくらんぼのように丸くてツルツルした食材、ナッツ類などは気道をふさぐ形状をしているため、特に注意が必要です。そして、弾力のあるかまぼこやタコ、繊維が固い食材も小さく刻んだりして提供しましょう。
つい、月齢や年齢を目安としてしまいがちですが、歯の生え具合や食経験には個人差があるので、食べものを小さくかみ砕くことや、すりつぶすことが難しい場合もあります。食事の間は目を離さず、あいだでお茶や汁ものといった水分を取らせながら、ゆっくりよく噛んで食べるように伝えていくと良いですね。
幼児食をスムーズにすすめるポイント
食べやすい環境を作る
しっかり食事に集中してもらうためには子どもの高さに合った椅子やテーブルを用意することが大切です。クッションや足置きを利用して姿勢を固定させると食べやすくなります。食事の時に、床に足が付かずブラブラしていると体に力が入らないので、噛む力も弱くなります。正しい姿勢で食事ができるように気を付けましょう。
食事の時にはテレビを消し、おもちゃも片付けておくとより集中して食事をとってくれますよ。
食事の時間を決める
朝・昼・夜それぞれの食事の時間を決めて、そのときに空腹になるよう生活リズムを整えます。食事間隔は2.5~3時間あけられるように間食の時間も考慮しましょう。
食がすすまないお子さんも、日中に公園や児童館などに出かけて体を動かす遊びを取り入れると、ご飯もよく食べるようになりますよ。
楽しんで食べる
親子で一緒の時間に楽しく会話しながら食事をとることで、ご飯の時間が楽しみになります。様々な種類の食べ物や料理を食べて楽しさを味わうのも良いですね。
食べ終わった食器を下げてもらうお手伝いをしてもらったり、食に関する絵本を読んだりすると、食への興味をもってもらいやすくなりますよ。
自分で食べる練習をする
手づかみ食べから始めて自分で食べる意欲が出てきたら、スプーンを使う練習を始めてみましょう。最初はスプーンを上からわし掴みにして持ちます。スプーンに慣れてきたら、下からスプーンを持つように手を添えてサポートしてみましょう。
自分で食べることで、丸飲みせずそしゃくして食べる、口に運ぶ適量を覚える、といったことを覚えていきます。
無理強いしない
子どもによっては好き嫌いがでてくる頃です。食べないからと言って無理強いをしていまうと余計に嫌いになって食べなくなってしまう可能性も。
調理方法や味付け、大きさを変えるといった工夫で、食べるようになることもあります。子どもの好き嫌いを決めつけないようにして、大人の食事を同じように食卓に並べて一緒に食べると興味をもってくれるかもしれません。
幼児食のレシピ(主食)をご紹介します!
親子で鮭のほうれん草パスタ♪

この一皿で、炭水化物、タンパク質、緑黄色野菜を一気に摂ることができます。また牛乳を使っているので、カルシウムもたっぷり含まれていますね。
【材料】(1-2人分)
パスタ 120g
鮭 1切れ
ほうれん草 1株
バター 10g
<子ども用 調味料>
小麦粉 大さじ1
牛乳 100cc
粉末コンソメ 小さじ1
塩コショウ 少々
<大人用 追加調味料>
牛乳 50cc
粉末コンソメ 小さじ1
塩コショウ 少々
幼児食☆卵とほうれん草のチャーハン

ほうれん草と卵の彩りも良いメニューです。多く作って冷凍しておくと時間がないときに助かりますね。なかなか白いご飯を食べてくれないときに、ぴったりの一品です。
【材料】(1人分)
卵 1個
冷凍ほうれん草 大さじ2くらい
いりごま ひとつまみ
ご飯 1膳
醤油 フライパン1周弱
かつおぶし ひとつまみ
*幼児食*麻婆豆腐風*

食べやすく、簡単に作ることができる麻婆豆腐。小さい子用にケチャップで味付けしてあるのでおいしく食べることができます。
【材料】(1人分)
豚ひき肉 15g
木綿豆腐 1/8丁くらい
玉ねぎ 1/8個
お味噌 小さじ1/2
ケチャップ 1/2
お水 大さじ2
醤油 少量
幼児食のレシピ(主菜)をご紹介します!
野菜たっぷり★鶏ミンチハンバーグ

ほうれん草や人参が入った、栄養たっぷりの鶏ミンチハンバーグ。鶏ミンチは他のミンチ肉に比べて脂質が少ないので、あっさりと食べることができます。
【材料】(3~4人分)
鶏ミンチ 200g
玉ねぎ 中半分
にんじん 50g
ほうれん草 30g
卵 1個
パン粉 大さじ2
塩コショウ 少々
コンソメ(粉末) 小さじ1
幼児食☆ほうれん草にんじんのチーズオムレツ

タンパク質、緑黄色野菜、カルシウムを簡単に摂ることができる一品です。入る調味料は控えめですが、チーズの塩分でおいしく食べることができます。
【材料】(2人分)
卵 1個
にんじん 10グラム
ほうれん草 1枚
スライスチーズ 4分の1枚
塩 ひとつまみ
鰹節 小さじ1
水 大さじ1
サラダ油 小さじ1
*幼児食*豚肉の生姜焼き

ビタミンBを多く含む豚肉は、食事に取り入れやすい食材の一つです。加熱しすぎると固くなるので気を付けましょう。
【材料】(3人分)
豚ロース薄切り 100g
玉ねぎ 1/2個
太白ごま油 小さじ1
おろししょうが 2cm
酒 大さじ1
みりん 小さじ2
濃口しょうゆ 小さじ2
幼児食のレシピ(副菜)をご紹介します!
★幼児食★ ほうれん草の白和え

緑黄色野菜のほうれん草と豆腐をコンビで使うことによって、鉄分、植物性タンパク質、カルシウム、イソフラボンといった栄養を一緒に摂ることができます。
【材料】(1人分)
ほうれん草(柔らかく茹でる) 20g
にんじん( 〃 )5g~
豆腐 40g
しょうゆ・砂糖 各小さじ1/5
すりごま 小さじ1/2
1歳のとろとろキャベツのスープ

食材を食べやすい大きさに切って柔らかく煮込むので、スープに野菜の甘味が溶け出しておいしく食べてくれますよ。
【材料】(1人分)
キャベツ 30g
玉ねぎ 10g
にんじん 10g
コーン(冷凍) 10g
水 200㏄
コンソメ 少々
こしょう 少々
《幼児食》あと一品!納豆のサラダ♡

冷蔵庫にある野菜を使って作れるレシピです。ネバネバした納豆と小さく切った野菜がよく絡んで食べやすくなりますよ。
植物性タンパク質を含む納豆は、ストックしておきやすい食材なので毎日の食事に上手に取り入れたいですね。
【材料】(2人分)
キュウリ 5cmくらい
納豆 1パック
トマト 1~2つ
鰹節 ひとつまみ
塩 少々
まとめ
幼児食になると人と同じメニューが増えてきて、食事の用意もぐんとラクになってきます。なにより、子どもと同じメニューで食事が楽しめるのが一番です。
すすみ具合も子どもによってそれぞれ異なります。あせらずゆっくり子どものペースですすめて行ってくださいね。
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