目次
- ▼馬場のぼるってどんなひと?
- ▼馬場のぼるの代表作は?
- ▼馬場のぼるの絵本 おすすめをご紹介します
- ▼【1】11ぴきのねこ|馬場のぼる
- ▼【2】11ぴきのねことあほうどり|馬場のぼる
- ▼【3】11ぴきのねこふくろのなか|馬場のぼる
- ▼【4】11ぴきのねこマラソン大会 (絵巻えほん)|馬場のぼる
- ▼【5】きつね森の山男|馬場のぼる
- ▼【6】くまのまあすけ|馬場のぼる
- ▼【7】まあすけのぼうし|馬場のぼる
- ▼【8】ぶどう畑のアオさん|馬場のぼる
- ▼【9】かえるがみえる|まつおか きょうこ (著), 馬場 のぼる (イラスト)
- ▼【10】ぶたたぬききつねねこ|馬場のぼる
- ▼【11】こぶたたんぽぽぽけっととんぼ|馬場のぼる
- ▼【12】もん太と大いのしし (カラー版創作えばなし (13))|馬場のぼる
- ▼【13】アリババと40人の盗賊 (馬場のぼるの絵本)|馬場のぼる
- ▼まとめ
馬場のぼるってどんなひと?
実は手塚治虫先生とともに漫画界で活躍 活動が評価され1995年に紫綬褒章受章

馬場のぼるさんは1927年青森県生まれの少年漫画家で絵本作家です。第二次世界大戦下で特攻隊員となりましたが、出撃する前に終戦し、故郷へ帰るという体験をされています。
その後、東北地方で大工や小学校の教諭等の職に就いていたものの漫画家を目指して上京し、1948年に『怪盗カッポレ団』で漫画家としてデビューしました。
後に盟友となった手塚治虫さんや福井英一さんと少年漫画の世界で大活躍し、日本経済新聞に4コマ漫画の『バクさん』を連載したりもしていました。特に手塚治虫さんと親交が深くて、手塚さんの作品に馬場のぼるさんや11ぴきのねこが登場したこともあるんですよ。
しかし漫画家として成功を収めたものの、徐々に絵本の創作に魅せられて『きつね森の山男』で絵本作家へと転身を遂げることになりました。この転身は大成功を遂げ、「11ぴきのねこ」シリーズなどが数々の賞を受賞したのはもちろん、その功績が称えられ1995年に紫綬褒章を受章されています。
2001年にお亡くなりになられましたが、馬場さんご自身もチューリップハットを愛用し俳優をつとめたこともある、その作品に負けず劣らずの独特の味わい深い雰囲気を持った方だったんですよ。
馬場のぼるの代表作は?
11ぴきのねこシリーズはみんな大好き!

馬場のぼるさんの絵本の代表作といえば、やはりなんといっても「11ぴきのねこ」シリーズです。サンケイ児童出版文化賞受賞を受賞した初回作の『11ぴきのねこ』では、とらねこたいしょうに率いられたのらねこたちが、巨大な魚をめぐる大冒険に出かけます。
また、文藝春秋漫画賞を受賞した『11ぴきのねことあほうどり』では、コロッケ屋さんを始めた11匹のねこがあほうどりの島まで大冒険します。この2作品に共通するのは、11匹のねこの頑張る原動力が「食欲」であるところです。
なんとも単純だけれどもものすごく親近感が湧くねこたちと、漫画チックで優しいイラストの雰囲気も相まって、とても楽しく一気に読み進められます。漫画家から転身した絵本作家は何人もいらっしゃいますが、馬場さんの絵本には特に漫画っぽいせりふ回しや面白さがたくさん見られ、それが絵本の魅力を引き立てているような気がします。
作品はどれも少年漫画や4コマ漫画で見られるような、思わずクスっと笑ってしまうユーモアが満載で、子どもたちの心をとらえ続けていますよ。
馬場のぼるの絵本 おすすめをご紹介します
【1】11ぴきのねこ|馬場のぼる
11ぴきのねこ最初の冒険 サンケイ児童出版文化賞受賞作

いつもお腹を空かせていた11ぴきのねこたちが小さい魚を11等分して分け合っていると、じいさんねこが、山の向こうの湖に11ぴき全員をお腹いっぱいにしてくれるくらい巨大な魚がいることを教えてくれます。
何度も跳ね返されながら巨大な魚に立ち向かっていくねこたちは、仲間と力を合わせることやいざという時の勇気の大切さを教えてくれます。
ラストのオチや物語のあちこちにちりばめられたユーモアが、子どもたちの心をがっちりつかんでくれますよ。「11ぴきのねこ」シリーズの1作目で、サンケイ児童出版文化賞受賞を受賞した馬場のぼるさんの代表作です。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥1,296
*ブランド:子どもの文化普及協会
*メーカー:こぐま社
*著作者:馬場 のぼる
*ページ数:40
*商品重量:0.3kg
口コミ
・ページをめくるたびに次の展開が気になるので、読み聞かせにおすすめです。
・ねこたちがかわいくておかしくて、親子で一緒に楽しく読める本です。
・本能のままに突き進むねこたちがとても良いです。
【2】11ぴきのねことあほうどり|馬場のぼる
あほうどりの島に向かう11匹のねこを待っていたのは… 文藝春秋漫画賞受賞作

コロッケ屋さんを始めた11ぴきのねこですが、お店は繁盛しているものの毎晩売れ残りのコロッケを食べるのにうんざりしていまいた。
鳥の丸焼きが食べたいと思っていたねこたちの前にタイミングよくあほうどりが現れて、このあほうどりの11ぴきの兄弟のいる島まで気球でついていくことに。そこで期待に満ち溢れた11ぴきのねこたちを待っていたものは、一体何だったのでしょうか。
ユーモアのセンスが光る「11ぴきのねこ」シリーズの1つで、文藝春秋漫画賞を受賞した作品です。
口コミ
・のほほんとして味わい深い絵と、あっと驚くオチが楽しい絵本です。
・とても楽しいお話で、読むとコロッケが食べたくなります。
・5歳の息子に購入しましたが、ユーモアもわかる年齢になってきたので時期としてはちょうど良かったです。名作は今も昔も変わらないなぁと感じました。
【3】11ぴきのねこふくろのなか|馬場のぼる
入るなという表示があると入りたくなる テンポがいいので読み聞かせにも◎

ピクニックに出発したねこたちですが、行く先々で「はなをとるな」「はしをわたるな」「木にのぼるな」などの立て看板を無視して、花を取ったり橋を渡ったりします。そして、「ふくろにはいるな」と書かれた大きな袋の中にも、みんなで入ってしまいます。
その袋は、ばけもののウヒアハが仕掛けた罠だったのです。捕まってしまった11ぴきのねこたちはみんなで知恵を出し合ってなんとか逃げ出そうとしますが…。最初から最後まで目が離せない面白さで、一気に読んでしまいますよ。
口コミ
・ストーリーの起承転結の流れがわかりやすいので、子どもに人気でした。教訓も学べるので、低学年の子どもにもおすすめです。
・11ぴきのねこたちがダメと言われることを次々にやってしまうのが、子どもにはとても面白いようです。
【4】11ぴきのねこマラソン大会 (絵巻えほん)|馬場のぼる
絵で楽しむマラソン大会 イタリアのエルバ賞受賞作

11ぴきのねこが参加したマラソン大会の様子を、文章なしのイラストだけで描いた絵巻絵本です。ねこの町を駆け抜けていくねこたちですが、さすが馬場さんで、マラソンのコースや周りのねこたちの生活の中におもしろエッセンスがちりばめられています。
普通の絵本のようにページをめくりながら見ることもできますが、1枚に開いてマラソンの全容を見ることもできますよ。
見れば見るほど色々な発見がある楽しい作品で、イタリアの子どもたちによって選ばれるエルバ賞を受賞しています。
口コミ
・細かい部分にまで凝って描かれていて、色々発見があるので何度見ても楽しめます。11ぴきのねこシリーズの登場人物たちも描かれていて楽しいです。
・画面いっぱいに描かれた絵から色々探すのがとても楽しいらしく、1歳になる息子でも夢中で見ています。
【5】きつね森の山男|馬場のぼる
ふろふき大根が平和に一役

きつねの森にいる山男は力持ちですが、ふろふき大根が大好きな平和主義者でした。ある日殿様が寒さをしのぐための毛皮欲しさにキツネ狩りを仕掛けてきたのですが、山男ときつねたちは力を合わせてこれに立ち向かいます。
最初になんでふろふき大根なのと思う人も多いかもしれませんが、事件を丸く収めるのに一役買ってくれたのがこのふろふき大根だったりします。
山男のほのぼのさに癒される馬場のぼるさんの絵本デビュー作ですよ。
口コミ
・読んでみるととてもほのぼのした内容で、楽しかったです。山男は、争っていたきつねと人間の関係を平和にしてしまいます。わが子もそんな山男のように育ってほしいです。
・山男の機転で、きつねも山男もみんなが平和に暮らせるようになります。戦争を回避する良い方法はあるのかもしれないと思わされます。
【6】くまのまあすけ|馬場のぼる
よくある失敗がいいことに

どこかに風船がないかなと探していたくまのまあすけは、ぶたのおじさんに大根の番を頼まれていたにもかかわらず、大根のリヤカーを押して、気に引っ掛かった風船を取りに行ってしまいました。
これだけでもちょっと失敗なのに、風船を取るのに気をとられるあまりまあすけはさらなる大失敗をしでかしてしまいます。現実の男の子をそのまま描いたような好奇心旺盛なまあすけの姿と日常には、親近感を持たずにはいられません。
色々あっても最後はなぜだかすべてが丸く収まるという、ほのぼのさせてくれる1冊ですよ。
【7】まあすけのぼうし|馬場のぼる
自転車に乗れたのは何のおかげかな

自転車の練習をしていたまあすけですが、なかなか上手く乗れるようになりませんでした。見かねたヤギのおじさんが、かぶっていると自転車に乗れるようになる魔法の帽子をくれたことで、自転車ですいすい走れるようになったのもつかの間…その帽子が風に乗って飛んで行ってしまいます。
その帽子を慌てて自転車で追いかけるまあすけは、帽子を見つけた時にあることに気付きます。近所やクラスにいそうなとても普通でかわいらしいまあすけの、よくありそうででもとっても楽しそうな1日です。
口コミ
・まあすけのやさしさを感じられるシーンもあり、良いお話でした。
【8】ぶどう畑のアオさん|馬場のぼる
作者の優しさあふれる遺作

ある日、森の奥の丘の上にぶどう畑を見つける夢を見たアオさんですが、起きてから夢の通りに森のこみちを行くと、夢で見たぶどう畑を本当に見つけてしまいます。
優しいアオさんは他の動物たちも誘ってみんなでぶどうを食べようとしますが、いつのまにか乱暴もののオオカミさんが柵を作って、ぶどう畑を独り占めしようとしていました。脅かすオオカミさんに、アオさんだけは話し合おうと向き合います。
アオさんの心の広さと優しさ、困難に負けず立ち向かっていく強さを、子ども心にも感じ取ってもらいたいと思う作品です。
口コミ
・アオさんは優しくお人好しすぎるのではと心配しましたが、何度も読み返すうちにアオさんのこの優しさは「強さ」からきているものだと気づきました。じわじわと優しさが心に染みわたるお話です。
・みんなをいじめるオオカミくんをアオさんがどうやって懲らしめて解決したのか…本当の仲間、優しさ、強さとは何かを考えさせられます。
【9】かえるがみえる|まつおか きょうこ (著), 馬場 のぼる (イラスト)
親子で楽しい言葉遊び

「かえるがこえる」「かえるがかえる」など、ダジャレのようなひとことの言葉とイラストで構成されているシンプルな絵本です。言葉の韻を踏むリズムが楽しく、その言葉にちなんだイラストもほっこり温かみがあって癒されます。
ユーモラスで思わず笑ってしまうダジャレ絵本です。
口コミ
・テンポよく読める楽しい絵本です。かえるのイラストは白黒でシンプルなのですが、とてもコミカルで味がある雰囲気なのが良いです。
・最初簡単な絵本かと思っていたのですが、意外な動詞が使われていたりくだらない動詞だったり、よく考えられていて思わず笑ってしまう面白さです。
【10】ぶたたぬききつねねこ|馬場のぼる
しりとりが楽しいお話

しりとりで色々な物や動物たちが次々に登場する作品です。この絵本のすごいところは、物の名前を挙げていっているだけにも関わらず、ちゃんと物語は展開していって、最後に1年で一番楽しい1日につながっていくところです。
ほのぼのとしたイラストと言葉のリズムの心地よさで、何度も読み返したくなってしまいますよ。しりとりをただ楽しむのもよし、ひらがなを読む練習に使うのもよしの名作です。その2もあるのでハマった人はぜひどうぞ。
口コミ
・すべてしりとりで文章が作られており、ストーリーはないですが、リンゴの中からゴリラが出てきたりと絵だけでも面白くて楽しめます。ひらがなを覚え始めたぐらいの子でも、単語だけなので読みやすいようです。
・しりとりのルールがわからない時期でも言葉遊びとして楽しめるので、読み聞かせるのに良さそうです。
【11】こぶたたんぽぽぽけっととんぼ|馬場のぼる
小さい子向けのしりとり絵本

『ぶたたぬききつねねこ』の姉妹版で、しりとりでつながる物語を楽しめる作品ですが、こちらは『ぶたたぬききつねねこ』より優しい言葉で書かれた小さい子向けです。
優しいタッチのイラストとママと一緒に遊ぶ動物たちの様子や最後のシーンでほっこりできますよ。しりとりの音の楽しさはもちろんのこと、これまで使ったことがないような新しい単語を覚えるきっかけにもなってくれます。
口コミ
・単語だけがしりとりになっているのですが、短いので子どもが自分で読んだり物語を作って遊んだりして気に入っています。
・ほんわかしたかわいらしいイラストで、ほっとします。
【12】もん太と大いのしし (カラー版創作えばなし (13))|馬場のぼる
狩られる者と狩る者との間にいつのまにか芽生えた友情

どんな矢もはねのける大いのししに挑むもん太ですが、どれだけ腕を磨いても一向に仕留められる気配がありません。でも実は大いのししは、もんたの弓矢の腕前に感心していました。
そんな中とうとうもん太の放った矢がいのししの肩口に刺さりますした。あれだけ大いのししに勝つために練習していたのに、いざ現実になるともん太はちっともうれしくありません。
いつしか2人の間に生まれていた友情とほっとする結末に、心が温かくなる物語ですよ。ボリュームのある文章で物語の世界にどっぷりはまれるので、小学校低学年くらいの子におすすめですよ。
口コミ
・もん太は毎日大いのししを仕留めるために矢を放ち続けますが、ついにその時がやってきたのに全くうれしくなく落ち込みます。馬場さんならではの心温まるお話です。
【13】アリババと40人の盗賊 (馬場のぼるの絵本)|馬場のぼる
古典の名作を馬場さんのイラストで

馬場さんがアラビアンナイトの世界を描くシリーズの第一弾です。原作に忠実にストーリーが進んで行きますが、おなじみのタッチのイラストと馬場さんならではの文章が随所にみられていて楽しいです。
あの「ひらけ、ゴマ!」の名台詞も登場しますよ。子どもに読んでほしいけどなかなか手が出ない古典のお話に、気軽に挑戦するきっかけにもなってくれます。
しっかりと描き込まれたイラストと読み応えたっぷりの内容で、小学生くらいからおすすめです。
口コミ
・絵も味があって文章も面白いので、さくさくと読み進められます。
・登場人物の衣装や装飾品、建物などの作画が非常に美しく、漫画のようなセリフなどもとても面白いです。子どもだけでなく大人も楽しめる内容です。
まとめ
馬場さんの代表作、「11ぴきのねこ」シリーズのシンプルで楽しい物語の展開は、ちょっと文章が長めでストーリー性のある絵本に挑戦していこうかなという時期におすすめですよ。
絵本の中で色んなことがテンポよく起こっていくので、夢中になってあっという間に読み終わってしまいます。馬場さんの絵本に広がる、ちょっとレトロなんだけどやっぱり笑ってしまうユーモアの世界。親子で楽しめると思うので、ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね!
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。