目次
- ▼佐々木マキってどんなひと?
- ▼佐々木マキの代表作は?
- ▼佐々木マキの絵本のおすすめをご紹介します
- ▼【1】やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)|ささき まき
- ▼【2】ぶたのたね|佐々木マキ
- ▼【3】ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします|佐々木 マキ
- ▼【4】変なお茶会|佐々木 マキ
- ▼【5】なぞなぞライオン (おはなしパレード)|佐々木 マキ
- ▼【6】まじょのかんづめ (こどものとも傑作集)|佐々木 マキ
- ▼【7】ねむいねむいねずみ (PHPおはなしプレゼント)|佐々木 マキ
- ▼【8】ピンクのぞうをしらないか|佐々木 マキ
- ▼【9】おばけが ぞろぞろ (幼児絵本シリーズ)|ささき まき
- ▼【10】はぐ (幼児絵本シリーズ)|佐々木 マキ
- ▼まとめ
佐々木マキってどんなひと?
漫画雑誌「ガロ」で漫画家デビュー後、絵本作家、イラストレーターへ

佐々木マキさんは1946年に神戸市で生まれた絵本作家で漫画家、そしてイラストレーターです。子どもの頃よく貸本屋で漫画を借りて読んでいたという佐々木さんは、京都市立美術大学を中退してから漫画雑誌「ガロ」を愛読するようになりました。
そしてただ読んでいるだけに留まらず、1966年にはガロで漫画家デビューを果たし、その後、漫画の概念を取り払った前衛的で実験的な漫画を発表しつづけます。
しかし次第に漫画家として壁に突き当たっていった佐々木さんは絵本の世界に興味を持つようになり、1973年に「やっぱりおおかみ」で絵本作家としてデビューしました。
以後予想できないストーリー展開、さらに漫画の要素があちこちにみられるコミカルでいてセンス抜群のイラストを描き、たくさんの人気作品を生み出し続けています。
佐々木マキさんのファンだった!?村上春樹の初期7作品の挿絵も担当
佐々木さんの漫画家時代の作品のファンだった村上春樹さんは、1979年のデビュー作「風の歌を聴け」を含む自身の初期7作品などの表紙のイラストを佐々木さんに依頼しています。
佐々木さんの絵本は読んだことがなくても、村上春樹さんとの共著「羊男のクリスマス」に登場する羊男のインパクトあるイラストなら知っているという人もいるのではないでしょうか。
佐々木マキの代表作は?
くすりと笑えるシュールな物語が子どもに大ウケ

佐々木マキさんの作品はどれも面白くて人気作品も大変多く、代表作をあげるのが難しいです。「ムッシュ・ムニエル」や「ねむいねむいねずみ」それに「ぶたのたね」などシリーズ化されているものも多く、シリーズ全部読破したという子どももきっとたくさんいますよね。
そんな中からあえて一番の代表作をあげるとすれば、絵本デビュー作の「やっぱりおおかみ」でしょうか。一匹だけ生き残ったおおかみが仲間を探すという内容の物語ですが、えっと思うようなストーリー設定や絶妙なユーモア、それに漫画チックでコミカルなのになぜかおしゃれなイラストが魅力的です。
佐々木さんの作品の魅力が全部ぎゅっと濃縮されています。まだ佐々木さんの作品を読んだことがないという人は、まずこの作品を手に取ることをおすすめしますよ。
佐々木マキの絵本のおすすめをご紹介します
【1】やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)|ささき まき
仲間を探す主人公が見つけた大切なものとは何か

おおかみの中で一人だけ生き残った主人公が、仲間を探すために町じゅうをさまよいます。短い文章とゆったりとしたトーンでお話は進んでいきますが、最後におおかみが見つけた答えからは、力強さを感じます。
四角い枠の中に描かれているイラストやオオカミの「け」というセリフが吹き出しになっていることで、漫画のような楽しさもプラスされています。子どもはもちろん、大人も癒されたりパワーをもらえたりすると人気のようです。大切にとっておいて大人になってからもう一度読み返してほしい絵本です。
佐々木マキさんの絵本作家としての記念すべき第一作目で、発売以来40年以上が経っても変わらず愛され続けています。
口コミ
・ちょっと疲れたときに、「これでいいんだ」と肯定してくれて元気になれる絵本です。
・文章が少ない絵本ですが、イラストから伝わるものがたくさんあります。
・子どもと一緒に読みながら「け」と言って盛り上がっています。
【2】ぶたのたね|佐々木マキ
きつね博士からもらったぶたのたねを植えたら…!?佐々木ワールド全開の人気作品

足が遅くてぶたを捕まえることができないおおかみが、きつねの博士からぶたのなる木の種をもらいます。おおかみはぶたの丸焼きが食べたい一心で種を植えて木を育てると、なんと立派なぶたがたくさん実ったものの、ものごとはそんなに調子よく進んで行きません。
コミカルでちょっとシュールなイラストと語り口、それにユーモアと驚きがつまった展開に思わず夢中になってしまいますよ。
この絶妙な面白さが気に入った方は続編の「またぶたのたね」と「またまたぶたのたね」もぜひ読んでみてくださいね。
口コミ
・とても面白い内容のお話なので、続編も読みたいと思います。
・わかりやすい色合いのイラストと楽しいストーリーで子どものお気に入りです。
・びっくりするような展開に大人もひきこまれます。
【3】ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします|佐々木 マキ
魔術師のヤギが登場、ムッシュ・ムニエルシリーズ

主人公のムッシュ・ムニエルはただのヤギではありません、なんと魔術師なんです。ムッシュ・ムニエルは弟子にする男を誘拐するために街にやってくるというちょっと衝撃的なはじまりですが、失敗をしでかしてしまったことからムッシュ・ムニエルの優しさを知ることができます。
物語もさることながら、ノスタルジックで外国っぽい町並みをはじめとする不思議でおしゃれなイラストも魅力的です。ムッシュ・ムニエルの世界の魅力にはまったら、続編である「ムッシュ・ムニエルのサーカス」や「ムッシュ・ムニエルとおつきさま」もチェックしてみてくださいね。
口コミ
・子どもの頃に読んで、冒頭の文章がずっと印象的でした。今では子どもに読み聞かせています。
・佐々木マキさんの絵本には、見る度に新しい発見があって楽しいです。自分が子どもの頃大好きな絵本でした。
・SFのような不思議なお話ですが、読む人をひきつける魅力があります。
【4】変なお茶会|佐々木 マキ
世界一変なお茶会で味わうのは…?

ある日世界中の人たちのところに、トランスバール城で年に1回開催されるお茶会の招待状が届きます。
色々な衣装を身にまとった人たちが、電気自動車やキリン、飛行器やヤギなどの不思議な乗り物に乗ってお茶会に向かいます。
どんなにすごいお茶会なんだろうと思えば、なんと湧き出る天然ココアを味わうというこれまた期待を裏切らない奇想天外なものなんです。
短い文章で語られる物語もカラフルなイラストも全部が全部センスが高すぎて、大人でも十分楽しめる絵本ですよ。ココアを準備してから読むことをおすすめします!
口コミ
・面白い内容とイラストで、子どもも大人も一緒に楽しめます。
・ココアが飲みたくなる絵本です。
・内容は大人向けかもしれませんが、はっきりしたわかりやすいイラストなので子どもも好きそうです。
【5】なぞなぞライオン (おはなしパレード)|佐々木 マキ
女の子と動物のナンセンスななぞなぞ勝負

森でキノコとりをしていた女の子の前に、突然ライオンが現れます。この食べられてしまうかもしれないピンチを切り抜けるために女の子が考えた策はなんと、なぞなぞ勝負。冷静で賢い女の子とライオンのなぞかけは、思わず笑ってしまうような結末を迎えます。
この「なぞなぞライオン」の他、女の子がヘビと早口言葉で勝負するお話と、サイとしりとりする全部で3つのお話が収録されています。
絵本よりは文章が多めですがテンポのいいお話の連続なので、初めて読む児童書としてもおすすめですよ。
口コミ
・予測不可能なラストに笑いが止まりません。
・早口言葉が出て来るので、読む方も大変ですがとても面白いです。
・大人も子どもも一緒になって楽しめます。
【6】まじょのかんづめ (こどものとも傑作集)|佐々木 マキ
魔女の缶詰をめぐるハラハラドキドキの展開

女の子と犬はいつも遊んでいる森で変な彫刻のある見知らぬ家を見つけて中に入ってしまいます。でもなんとそこは魔女の家で、声が聞こえてくる缶詰をあけると魔女に缶詰めに閉じ込められた動物たちが飛び出してきます。
動物たちが助かってよかったと思ったのもつかの間、バーゲンから帰ってきた魔女に見つかって、今度は女の子と犬が缶詰めに閉じ込められてしまいました。
先の読めない展開やユニークなイラスト、さらにイラストの中に隠れているちょっとした驚きに、ついつい何度も読みたくなってしまう楽しい1冊です。
口コミ
・何度読んでもわくわくできるお話です。
・わかりやすい内容なので、小さな子どもでも楽しめます。我が家の3歳児もお気に入りです。
・まじょのシリーズはどれも楽しいのでおすすめです。
【7】ねむいねむいねずみ (PHPおはなしプレゼント)|佐々木 マキ
何が起きてもひたすらねむいねずみの旅

旅をしているねずみは歩き疲れたある日の夜、荒れ果てた空き家を見つけそこで夜を過ごすことにしました。疲れて眠いねずみは早速ベッドで眠ろうとしますが、いきなり家具ががたがた動き出して眠れません。
夢と現実の狭間のような不思議なことが次々に起こるにもかかわらず、なんとかして眠ることしか頭になくて、どんな出来事にもことごとくノーリアクションなねずみがかわいくて印象的です。ねずみは最後には眠ることができたのでしょうか。
ロングセラー「ねむいねむいねずみ」シリーズの第1弾です。
口コミ
・かわいらしいイラストで、子どももお気に入りです。
・子どもが安心して読める絵本だと思います。我が家では子どもがシリーズ全てを読んでいます。
・寝る前の読み聞かせにぴったりです。
【8】ピンクのぞうをしらないか|佐々木 マキ
不思議な動物ばかりの島で、ピンクのぞうは見つかるのか?ラストにも注目!

あまりにつまらないので動物もほとんどの団員もやめてしまったサーカス団で、団長が起死回生のために残った団員3人を連れてピンクのぞうを探す旅に出かけます。
まずアフリカに行った3人でしたがピンクのぞうは見つからず、その後4人は不思議な島へたどり着きました。ピンクのぞうなんてどうでもよくなるくらい変わった動物が目白押しのその島で、ひたすらピンクのぞうを探し続ける4人においおいと突っ込みたくなるものの、その冒険から目が離せません。
思いもよらないラストには一本取られますよ!白黒の漫画のようなイラストとボリュームのあるストーリーですが、一気に読めてしまいます。
口コミ
・ラストシーンにびっくりします。
・子どもが佐々木マキさんの絵本の大ファンです。いつも同じところで大笑いしています。
・読んでいても聞いていても楽しめる絵本です。
【9】おばけが ぞろぞろ (幼児絵本シリーズ)|ささき まき
ページをめくるたびに次々飛び出すおばけは個性派ぞろい!

表紙のおばけを見るだけでとっても面白そうな予感がするこちらの絵本は、木の穴から飛び出したおばけが、町の色々なところに潜んでいるおばけを遊びに誘いに行くというお話です。
「〇〇くん、あそぼ」の掛け声とともにおばけが登場するというシンプルな展開なのですが、おばけたちの姿や名前、にょきっと出てくる場所までの全てが面白くてたまりません。
さらにおばけが最後に向かった場所には驚きですよ。少し気味が悪いものの、かわいいおばけたちなので小さい子でも怖がらずに楽しめます。
口コミ
・子どもがかなり気に入ったようで、何度も読みたがります。
・子どもが登場するすべてのおばけの名前を覚えました。
・おばけが出て来る時の効果音が子どもにとって楽しいようです。
【10】はぐ (幼児絵本シリーズ)|佐々木 マキ
どんなに不思議な組み合わせでもハグは幸せな気持ちに

静かな海辺で久しぶりに会った2人が次々とハグをしていきます。でもその組み合わせはラクダとシマウマ、タコとおじさんなど首を傾げそうになるものばかりで、さらにみんながみんななんとなく海辺とミスマッチです。
心温まるハグをテーマにした優しい気分になれる作品ですが、そんな中にもユーモアがぎっしり詰まっているのはさすが佐々木さんです。
お子さんとぎゅっとハグをしながら、かわいらしさと不思議さが絶妙にまじったこの絵本の世界観を楽しんでみてはいかがでしょうか。
口コミ
・夕暮れの海辺という素敵なシチュエーションの中ではぐをする動物や人間の組合せが、なんとも言えず楽しいです。
・簡単ですが愛がたくさん詰まっている絵本です。
まとめ
佐々木マキさんの絵本は、読んでいるわたしたちを非日常的なことばかりが起こる楽しい世界に連れて行ってくれます。
そして個性あふれる登場人物たちがみんなとても魅力的でありながらどこか親近感を持てるところも、子どもたちに支持される理由の一つなのではないでしょうか。
ぜひ一度この独特のセンスをお子さんと味わってみてくださいね!
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